2018年02月19日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 24.山北王の祝宴

山北王の攀安知は新築した御内原(うーちばる)の屋敷に重臣たちを呼んで、今後の対策を練りました。
まず、志慶真(しじま)の長老から今帰仁の歴史を語ってもらいました。
今帰仁按司の先祖は壇ノ浦の合戦に敗れて逃げて来た平家の武将だと長老は言います。
四代目の今帰仁按司の時、英祖(浦添按司)の次男の湧川按司が、今帰仁を攻め落として、五代目の今帰仁按司になります。
五代目が亡くなると、平家系の本部大主が今帰仁グスクを攻め落として、六代目の今帰仁按司になります。
五代目の若按司だった千代松は逃げて、22年後に、今帰仁グスクを取り戻して七代目の今帰仁按司になります。
七代目の千代松が亡くなると、平家系の羽地按司が今帰仁グスクを攻めて八代目を殺して、九代目の今帰仁按司になります。
平家系の羽地按司は英祖系の今帰仁按司から、今帰仁グスクを取り戻したのでした。
今こそ、貴い平家の血が流れている一族が団結して、よそ者に奪われてはならないと長老は言いました。

長老の話のあと、攀安知は明国に進貢船を送るかどうかを相談します。
明国の海賊、リンジェンフォン(林剣峰)が毎年来てくれるので、進貢船を送る必要はないと決まります。
油屋から中山王と山南王の様子を聞いた攀安知は、しばらく様子を見る事にして、北の奄美の島々を攻め取ると言います。
按司たちも奄美攻めに賛成して話がまとまると美女たちが参加して無礼講となりました。



◇攀安知の略歴

1361年、祖父の羽地按司、今帰仁グスクを奪い取って今帰仁按司になる。
1376年、攀安知、本部大主の長男に生まれる。
1380年、ウクヌドーが今帰仁に来て、城下に「油屋」を開く。
1382年、今帰仁按司、初めて明に進貢して、山北王になる。
1385年、ヤマトゥの山伏、アタグが本部に来る。
1388年、久米村を追い出された李仲が今帰仁に来る。
1389年、博多妙楽寺の禅僧、宗安が本部に来る。
1391年、今帰仁合戦。祖父の帕尼芝と伯父が戦死して、父のaが山北王になる。
     若按司となり本部から今帰仁グスクに移る。
1392年、進貢船の使者を務めた李仲が今帰仁を去る。
1393年、弟の湧川大主と一緒に「油屋」の船でヤマトゥに行く。
1394年、aが中山王と同盟する。妹が武寧の次男に嫁ぎ、武寧の娘を妻に迎える。
1395年、父のaが病死し、攀安知が山北王になる。
     中山王察度が亡くなり、義父の武寧が中山王になる。
1396年、与論島を攻め、勝連一族の按司を倒して、与論島を占領する。
1398年、進貢船を下賜される。
1399年、リューインが密貿易船で今帰仁に来る。
1400年、明国の海賊、リンジェンフォンの密貿易船が来て、取り引きを始める。
1402年、山南の戦が終わり、豊見グスク按司が山南王になる。
     明国で永楽帝が皇帝になる。
1403年、首里グスクを築くための材木を送るために浦添に「材木屋」を開く。
1406年、義父の武寧が殺され、佐敷按司の父親が中山王になる。
     今帰仁ヌルが、浦添の商人「よろずや」と一緒に逃げてくる。
1407年、従弟の二人を恩納按司、金武按司に任命してグスクを築かせる。



登場人物

・攀安知(はんあんち)
山北王。
父はa、母は名護按司の娘。童名はハーン。
祖父は初代山南王の帕尼芝(はにじ)。
妻は武寧(ぶねい)の娘、マアサ。

・湧川大主(わくがーうふぬし)
攀安知の弟。
妻は羽地按司の娘、ミキ

・勢理客(じっちゃく)ヌル
攀安知の叔母。先代の今帰仁ヌル。
神名はアオリヤエ。

・今帰仁(なきじん)ヌル
攀安知の姉。
神名はアキシヌ。

・浦添(うらしい)ヌル
武寧の娘。
攀安知の妻の妹。
父の敵を討ってもらうために今帰仁に逃げて来る。

・アタグ(愛宕)
ヤマトゥの山伏。
攀安知の武芸の師匠。

・油屋のウクヌドー(奥堂)
博多筥崎八幡宮の油屋。
今帰仁、島尻大里、首里に店を持ち、油を売っている。
攀安知のために各地の情報を集めている。

・宗安(そうあん)
博多妙楽寺の禅僧。

・リュウイン(劉瑛)
永楽帝の弟に仕えていた軍師だったが、主人が殺されて密貿易船に乗って今帰仁に逃げて来る。
密貿易船との通訳を務める。

・志慶真(しじま)村の長老
ウトゥタルの孫で、今帰仁の歴史に詳しい。

・羽地按司(はにじあじ)
帕尼芝の弟の子。攀安知の大叔父の子。

・国頭按司(くんじゃんあじ)
攀安知の叔父。

・名護按司(なぐあじ)
攀安知の叔父。

・本部大主(むとぅぶうふぬし)
攀安知の叔父。

・恩納按司(うんなあじ)
攀安知の従弟。

・金武按司(きんあじ)
攀安知の従弟。

・平敷大主(ぴしーちうふぬし)
攀安知の重臣。

・謝名大主(じゃなうふぬし)
攀安知の重臣。

・志慶真のウトゥタル
五代目今帰仁按司の側室。
長老の祖母。



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2018年02月12日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 23.今帰仁の天使館

旅に出たジャンサンフォンたちが帰って来たのは9月の半ばでした。
ササはシンシンと仲よくなって、明国の言葉と武当拳を習ったようです。
ヂャンサンフォンたちは久高島に行き、南部を回って、新しくできた李仲(リージョン)グスクで、唐人の李仲按司と会います。
李仲按司はヂャンサンフォンの噂を知っていて、琉球にいる事に驚きます。
李仲按司はヂャンサンフォンから明国の様子を聞き、島尻大里グスクに連れて行って、山南王のシタルーに会わせます。
シタルーも明国に留学していた時、ヂャンサンフォンの噂は聞いていました。

島尻大里から北上して、浮島に行った一行はメイファンの屋敷に泊まって、浦添、北谷、宇座へと行きました。
宇座から山田に行き、恩納岳の木地屋のお世話になって木地屋の道を通って名護に行き、今帰仁に行きます。
今帰仁に「天使館」があって、密貿易に来た唐人が滞在していたとジクー禅師が言って、福州の海賊、リンジェンフォンらしいとヂャンサンフォンが言いました。
今帰仁から奥間に行って、一か月滞在して、最北端の辺戸岬まで行って帰って来たようです。

サハチ(尚巴志)は三姉妹にリンジェンフォンが今帰仁に来ている事を知らせました。
三姉妹は今帰仁に行って敵を討とうと言いましたが、いつの日か、海の上で全滅させようと考え直しました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。
明国でファイチと再会して、琉球と交易するために琉球に行く。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・李仲(リージョン)按司
明国の政変に巻き込まれて琉球に逃げて来た唐人。
久米村にいたがアランポーと対立して追い出され、今帰仁に行き、山北王の正使を務める。
今帰仁合戦後、山北王が朝貢をやめてしまったので、宇座按司を頼って宇座に行く。
留学していたシタルーが帰国し、シタルーと会って意気投合する。
シタルーの紹介で、山南王の汪英紫に仕える。
シタルーが山南王になったあと、軍師として仕え、グスクを築いて李仲按司を名乗る。
次男の李傑は明国の国子監に留学中。
李仲グスクの跡地は後に糸洲(いちゅんじ)と呼ばれるようになる。



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2018年02月05日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 22.清ら海、清ら島

サハチ(尚巴志)たちは明国から帰って来ました。
久し振りに見た琉球の景色の美しさをサハチは再認識して、この国をもっと素晴らしい国にしなければならないと思います。

首里グスクは変わっていました。
グスクの北側に土塁で囲まれた新しい曲輪ができていました。
サハチは思紹と会って、留守の間に起きた出来事を聞きます。
サハチたちに遅れて三日後、三姉妹がヂャンサンフォンとシンシンを連れて琉球にやって来ます。
ヒューガはヂャンサンフォンと出会って感激し、武術の事をしきりに聞いていました。

マチルギは馬天ヌルから三姉妹の事を聞いて、サハチに会わせてくれと迫ります。
サハチは仕方なく会わせます。
マチルギは三姉妹と意気投合して、慶良間の島に連れて行きます。

ウニタキは留守中の出来事を配下の者たちから聞いてサハチに知らせます。
山北王が油屋と材木屋を使って情報を集めていると聞いて驚きます。
山南王はタブチの留守中に、米須按司、具志頭按司、玻名グスク按司、真壁按司、伊敷按司、与座按司を寝返られたようです。

ヂャンサンフォンとシンシンは琉球を知るために、ジクー禅師、サグルー、ササを連れて旅に出ました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。
明国でファイチと再会して、琉球と交易するために琉球に行く。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・リェンリー(黄怜麗)
ラオファンの次女。
三姉妹の仲間に加わる。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
シンシンを連れて琉球に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。

・ナツ
ウニタキの配下。佐敷の重臣、津堅大親の娘。
尚巴志の妹のマカマドゥと一緒に剣術の稽古に励む。
尚巴志に憧れ、尚巴志を守るために「三星党」に入る。
島添大里グスクの侍女になって、尚巴志とウニタキの連絡役を務める。
侍女を辞めて、島添大里城下の「まるずや」を任される。
尚巴志が明国に行くと聞いて、もう二度と会えないかもしれないと思い、自分の気持ちを打ち明ける。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。




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2018年01月29日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 21.西湖のほとりの幽霊屋敷

龍虎山から杭州に戻ったサハチ(尚巴志)たちは三姉妹と再会します。
三姉妹はヂャンサンフォンと会って感激します。
三姉妹はすでに拠点となる屋敷も見つけていて、翌日、西湖のほとりにあるその屋敷に行きます。
その屋敷は幽霊屋敷と呼ばれていて、安く手に入れられたとの事です。
幽霊が出ましたが、一流の道士であるヂャンサンフォンによって退治されます。

応天府(南京)に行っていた琉球の使者たちが今、杭州に滞在していると聞いてサハチたちは会いに行きます。
使者のサングルミーは驚いて、サハチたちを迎え、無事だった事を喜びます。
八重瀬按司のタブチが現れて、サハチたちは驚きます。
泉州の来遠駅には山南王の使者の従者たちが滞在していて、タブチと騒ぎが起こるような気配があったので、応天府まで連れて行ったとサングルミーは言いました。
タブチはサハチたちが永楽帝と会った事を知っていて、サハチたちを見る目が変わっていました。

サハチたちは三姉妹とヂャンサンフォンと別れ、サングルミーたちと合流して泉州に向かいます。
半年間の楽しかった旅も終わり、サハチたちは進貢船に乗り込みました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・ラオファン(老黄)
三姉妹の武術の師匠。

・リェンリー(黄怜麗)
ラオファンの次女。
三姉妹の仲間に加わる。

・サングルミー
与座大親。中山王の正使。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学して、帰国後、中山王武寧の正使となる。
明国から帰国すると武寧は亡くなっていて、思紹が中山王になっていたが、思紹に仕える。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従って明国に行く。
サングルミーと一緒に応天府まで行き、ようやく、父親の気持ちがわかる。

・リュウジャジン(劉嘉景)
三姉妹の配下。パレンバンに行っていて助かる。

・ジォンダオウェン(鄭道文)
三姉妹の配下。琉球に行っていて助かる。
山北王と密貿易をするために運天泊に行き、メイファンと再会して連れて帰る。



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2018年01月22日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 20.龍虎山の天師

武当山でのサハチ(尚巴志)たちの一か月の拳術修行が終わりました。
断食をして、呼吸を整え、気を錬る事も教わって、体は以前よりもずっと軽くなり、自由に動かせるようになりました。
山を下りて、ファイチの妹に別れを告げて、ヂャンサンフォンとシンシンにお礼を言って別れようとしたら、ヂャンサンフォンとシンシンは琉球に行くと言いました。
サハチたちは驚くと共に喜んで、ヂャンサンフォンとシンシンと一緒に、ファイチの父のお墓がある龍虎山に向かいました。

思っていた通りに龍虎山は遠く、4日目に揚子江のほとりにある漢口に着いて、そこから7日目に南昌に着きます。
南昌には察度が建てた首里天閣のような高楼が建っていました。
南昌から2日で、ようやく龍虎山に着きました。
龍虎山は道教の本山で、お参りしている人たちも大勢いて賑わっていました。

ファイチの妻の父親は、龍虎山で一番偉い天師の一族で、今は隠居して郊外の屋敷で暮らしていました。
ファイチが訪ねると義父は驚き、再会を喜んで、サハチたちを歓迎してくれました。
ファイチの父親のお墓参りをして、天師と会って「霊符」というお札をもらい、一千年の歴史があるという龍虎山を散策しました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。

・ヂャンチョンシー(張成時)
ファイチの妻の父親。先々代の天師の次男。

・ヂャンリーロン(張麗蓉)
ヂャンチョンシーの孫娘。

・ヂャンユーチュ(張宇初)
龍虎山第43代天師。




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2018年01月15日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 19.刺客の背景

サハチ(尚巴志)たちが武当山で武術修行をしていた頃、琉球では馬天ヌルが久高島のウタキに籠もっていました。
首里のお祭りの時に、ヌルのスズナリが偽者の中山王を殺した事件で、馬天ヌルは自分を責めていました。
ウタキの籠もって一月後、馬天ヌルは九年前にヤンバルでスズナリに会っていた事を思い出します。
馬天ヌルはスズナリを指導していた勢理客ヌルに会うためにヤンバルに向かいます。

中グスクに寄って中グスクヌルと会い、越来グスクに寄って、越来ヌルと会い、勝連に寄って勝連ヌルと会います。
勝連から伊波グスクに行って伊波ヌルと会い、その日は山田グスクに泊まりました。
山田グスクにはサグルーがいて、マウシの妹のマカトゥダルと楽しそうに話をしていました。
馬天ヌルが突然現れたので、サグルーは驚いて、マカトゥダルに馬天ヌルを紹介します。

恩納岳の木地屋の親方、タキチと会って、ゲンという若者の案内で、馬天ヌルたちは名護に向かいます。
名護から羽地に行き、運天泊で勢理客(じっちゃく)ヌルと会います。
勢理客ヌルからスズナリの話を聞いて、山北王が命じたのではないという事がわかりました。



登場人物

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
新年の儀式のために先代の中山王に仕えていたヌルたちを集めて指導する。

・ユミー
馬天ヌルの従者のヌル。

・クルー
馬天ヌルの従者のヌル。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行くと言い出したので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・奥間大親
ヤキチ。尚巴志を守るために奥間から送られた鍛冶屋。
中山王の重臣。

・チュージ
ウニタキの配下。「三星党」の四天王の一人。

・中グスク按司
クマヌ。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。

・中グスクヌル
先代の中グスク按司の妹。

・中グスク若ヌル
中グスク若按司(ムタ)の長女、マチルー。

・越来按司
美里之子。尚巴志の叔父。

・越来ヌル
先々代の越来按司の姉。
馬天ヌルに心酔している。

・越来若ヌル
越来按司の娘、ハマ。

・勝連按司後見役
マチルギの兄、サム。クマヌの娘婿。

・平安名大親
勝連の重臣。ウニタキの叔父。

・勝連ヌル
ウニタキの母違いの姉、マミー。

・伊波按司
マチルギの兄。妻は今帰仁の研ぎ師ミヌキチの娘。

・伊波ヌル
マチルギの姉。

・山田按司
マチルギの兄。妻は宇座按司の妹。

・山田ヌル
マウシ(護佐丸)の姉、ウトゥタル。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。

・マカトゥダル
山田按司の三女。マウシの妹。

・タキチ
恩納岳の木地屋の親方。

・ゲン
タキチの配下の若者。

・ユシチ
名護の木地屋の親方。

・勢理客(じっちゃく)ヌル
山北王の叔母。神名はアオリヤエ。

・スズナリ
首里のヌル。
以前は浦添のヌルだった。
中山王を殺して、自害する。
先々代の山北王(帕尼芝)の孫。



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2018年01月08日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 18.霞と拳とシンシンと

武当山の山頂にある真武神像をお参りしたサハチ(尚巴志)、ウニタキ、ファイチの三人は山の中で、ヂャンサンフォンから武術の指導を受けていました。
最初にやらされたのは真っ暗な洞窟の中を歩く事でした。
シンシンはさっさと先に行ってしまい、サハチたちは声を掛け合いながら暗闇の中を進みました。
洞窟の中はでこぼこで、水たまりがあったり、行き止まりがあったり、段差があったり、狭い所があったりして、気が狂ってしまうかと思うほど恐ろしい経験でした。
次にやらされたのは五日間の断食でした。
小川の水汲みから始まって、午前中はじっと座って呼吸法の訓練をして、午後は武当拳の稽古でした。
ヂャンサンフォンとファイチの模範試合を見たサハチとウニタキは驚きます。
拳で突いたり、掌で突いたり、足で蹴ったり、敵の攻撃を受け流したりと素早い動きに目を見張りました。
シンシンも思っていた以上に強く、サハチとウニタキはアザだらけになって稽古に励みました。
暗闇の洞窟歩きは一人づつで毎日やらされました。
一人で暗闇の中を行くのは恐ろしく、誰かがあとから付いてくるような気がして、風の音にもびくつきました。
外の光りが見えてくるとホッとして、生きていてよかったと実感します。

人間は生まれたばかりの赤ん坊の時、先の事がわかる予知能力や、遠くで起こった事が見える千里眼や、生まれる以前の遠い過去の記憶など、様々な能力を持っていました。
しかし、人間として育っていくうちに、それらの能力を使う事なく、忘れ去ってしまいます。
人間が本来持っていた、それらの能力を呼び覚ますための修行を積むのが道教だとヂャンサンフォンは言いました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。



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2018年01月01日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 17.武当山の仙人

サハチ(尚巴志)、ウニタキ、ファイチの三人は応天府(南京)から武当山へと向かいます。
軽い気持ちで武当山に行こうと決めましたが、武当山は思っていたよりもずっと遠くにありました。
7日目にシンシンという若い娘を助けて、9日目に南陽という城壁に囲まれた街に着きました。
南陽で三人は薬屋の主人に声を掛けられ、今朝、消えてしまったシンシンも一緒にいました。
薬屋の主人はファイチの師匠のヂャンサンフォン(張三豊)で、シンシンはその弟子でした。
驚いた事にヂャンサンフォンは百六十一歳だと言います。
ヂャンサンフォンは若い頃、日本に行った事があってヤマトゥ言葉が話せました。
サハチとウニタキはヤマトゥ言葉で、ヂャンサンフォンから色々な事を聞きました。

サハチとウニタキはヂャンサンフォンに武術の指導を頼み、ヂャンサンフォンと一緒に武当山に向かいます。
三日目にようやく武当山に着き、山の麓にファイチの妹、ファイホンがいました。
ファイチはファイホンとの再会を喜びます。
次の日、シンシンの案内でサハチたちは武当山に登ります。
山の中には破壊された建物があちこちにあって、再建されずに放置されていました。
南岩という所で崖に突き出した所にある香炉に線香を立てて、その日はヂャンサンフォンの弟子のスンビーユンが管理している朝天宮という道教寺院に泊まりました。



◇張三豊の略歴

1247年、モンゴル支配下の遼東(遼寧省)に生まれる。字は君宝、幼名は全一。
1251年、目の病気に罹り、なかなか治らず失明寸前になる。
1252年、張雲庵(白山上人)の弟子になり、碧落宮で道教の経典と武術を7年間勉強する。
1259年、張雲庵から卒業して、河南省の嵩山少林寺で修行する。
1266年、両親が亡くなり、故郷を離れて、修道の道を求める旅に出る。
     ・陝西省の宝鶏山中にて、「三豊」と号す。
1271年、クビライが元を建国。
1276年、首都臨安(杭州)が無血開城し、南宋が滅びる。
1313年、陝西省の終南山に入り、火竜真人に出会い、金丹大道の修煉法(不老長寿の術)を教えてもらう。
1317年、火竜真人から「辰砂点化法」の秘訣を教えてもらって山から降り、俗世間に戻って修煉する。
1323年、武当山の山麓の玉虚宮で武術の研究に専念する。
1332年、武当山を下りて旅に出る。
1359年、武当山が白蓮教徒によって破壊される。
1368年、朱元璋、明を建国する。
1370年、武当山に戻り、山麓に庵を建てて住む。
1376年、一度息を引き取るが、埋葬される段階でまた生き返る。
1383年、明の洪武帝(朱元璋)から招聘されるが辞退する。
1390年、孫碧雲、朝天宮を再建する。
1394年、孫碧雲、洪武帝と会う。孫碧雲は朝天宮の住持となる。
1402年、永楽帝、即位する。
1407年、永楽帝は武当山に張三豊を探させるが見つけられず。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。

・ファイホン(懐虹)
ファイチの妹。リャンウェイの妻。

・リャンウェイ(梁威)
ヂャンサンフォンの弟子。ファイホンの夫。

・スンビーユン(孫碧雲)
ヂャンサンフォンの弟子。朝天宮の住持。



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2017年12月25日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 16.真武神の奇跡

「酔夢楼」で永楽帝に会ったあと、サハチ(尚巴志)たちは「桃香楼」に行って、ヂュヤンジンとリィェンファの婚約のお祝いをして一晩中騒いでいました。
夜が明けた頃、ヂュヤンジンの屋敷に帰り、ヂュヤンジンが出仕して行ったあと、ファイチは永楽帝と話した事をサハチたちに教えてくれました。

60万の官軍に対して、永楽帝の兵は800人しかいなかったそうです。
永楽帝は800人の兵で北京周辺の兵を攻略して兵を集めたようです。
皇帝に叛旗をひるがえした永楽帝は賊軍にされてしまい、南から運ばれて来る食糧も止められてしまいます。
戦に勝利して、皇帝になれたのは、まさに奇跡のような信じられない事でした。

ファイチは永楽帝に進貢船の下賜と冊封使の延期を頼みました。
進貢船の下賜はもう少し待ってくれと言われ、冊封使は送らないと言ったようです。
サハチとしてもまだ首里の都が完成していないのに、冊封使が来たら困るので、それでいいと納得します。

一眠りして、サハチが起きると、ウニタキが荷造りをしていました。
サハチは三姉妹に会いに行こうとしていた事を思い出します。
ファイチが起きて、三姉妹に会いに行く前に行くべき所があると言います。
永楽帝は今、有名な道士を探していて、その道士はファイチの師匠で、その道士を探しに武当山に行くとファイチは言いました。
武術が盛んだという武当山にはサハチもウニタキも行ってみたいと思っていました。
次の日、サハチたちは武当山を目指して旅立ちます。



◇永楽帝の挙兵
1360年4月17日、永楽帝、洪武帝の四男に生まれる。
1368年、洪武帝、明を建国。
1380年、永楽帝、燕王として北平(北京)に赴く。
1390年、永楽帝、北伐に勝利する。
1392年5月12日、洪武帝の長男の皇太子、死す。
1395年3月20日、洪武帝の次男、泰王、死す。
1396年、永楽帝、北伐に勝利する。
1398年3月30日、洪武帝の三男、晋王、死す。
1398年閏5月10日、洪武帝、死す。孫の建文帝が即位。
1398年7月、洪武帝の五男、周王、身分を剥奪され、雲南に流刑される。
1399年1月、洪武帝の13男、代王、身分を剥奪され、応天府に監禁される。
1399年2月、燕王、建文帝に呼ばれて応天府に行く
1399年3月、洪武帝の七男、斉王、身分を剥奪され、応天府に監禁される。
1399年5月26日、洪武帝の12男、湘王、建文帝の兵に攻められ戦死する。
1399年6月、洪武帝の18男、雲南王、身分を剥奪され、漳州(福建省)に流罪。
1399年7月4日、永楽帝、北平で挙兵する。
1399年8月15日、永楽帝、南京からの討伐軍を雄県の会戦で撃破する。
1399年11月、永楽帝、北平城下で50万の官軍に大勝する。
1400年1月、永楽帝、蔚州と大同を攻撃する。
1400年4月、永楽帝、白溝河の戦いで60万の官軍に勝利する。
1400年12月、永楽帝、東昌の会戦に敗れる。
1401年3月、永楽帝、コダ河の戦いに勝利する。
1401年12月、永楽帝、一気に応天府(南京)を攻め落とすため、北平を出陣する。
1401年1月、永楽帝、コダ川で官軍を撃破する。
1401年4月、永楽帝、霊壁の戦いで官軍に勝利する。各地の武将たちも永楽帝に寝返る。
1401年5月、永楽帝、泗州、揚州を制圧。
1401年6月、永楽帝、長江を渡河。
1401年6月13日、永楽帝、応天府を攻撃。建文帝は逃亡し、永楽帝が即位する。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・ヂュヤンジン(朱洋敬)
科挙に合格して、ファイチと一緒に宮廷に仕えたファイチの親友。
政策を批判して、宮廷から追放されるが、永楽帝が皇帝になると宮廷に戻り、永楽帝に仕える。

・リィェンファ(蓮華)
富楽院の妓楼「桃香楼」の女将。
富楽院で一、二を争う有名な妓女で、偉い文人の妾になる予定だったが、その文人は建文帝に殺される。
内乱のあと、富楽院に戻ると屋敷は無事で、ファイチが植えた桃の木も無事だった。
亡くなったタオファのためにも妓楼の女将になって、ファイチが帰って来るのを待とうと決心する。
妓楼の名を「春香楼」から「桃香楼」に変える。



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2017年12月18日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 15.応天府の夢に酔う

ファイチは再会した友人、ヂュヤンジンと一晩中、語り合っていました。
お陰でサハチ(尚巴志)とウニタキは妓楼「桃香楼」に泊まる事になりました。
富楽院の妓女たちは皆、一流の芸を身に付けていて、お客も一流の者たちでした。
どんなに金持ちでも、一流の男でなければ相手にはされません。
一流の男というのは、うまい詩が作れたり、うまい字や絵が描けたり、文学や歴史に詳しかったり、とにかく、何か人よりも優れたものを持っている人の事です。
俺たちには縁がない話だなとサハチもウニタキも思っていましたが、そうでもありませんでした。

ウニタキが部屋にあった三弦を弾いて歌を歌ったら、言葉がわからないのに妓女たちは褒めてくれました。
サハチも負けずに横笛を見つけて吹きました。
吹き終わると妓女たちのサハチを見る目が変わっていました。
少しは一流に近づいたかなとサハチは嬉しくなりました。

夜が明けると妓楼を出て、宿屋に行って馬と荷物を受け取ってヂュヤンジンの屋敷に行きました。
ヂュヤンジンの屋敷は国子監のさらに先の方にあって、広い敷地を持った立派な屋敷でした。
ヂュヤンジンが仕事に行ったあと、ファイチはヂュヤンジンの事を話してくれました。

洪武帝が亡くなったあと、孫の建文帝が即位しましたが、ヂュヤンジンは政策に反対して宮廷を追放されてしまいます。
ヂュヤンジンは武当山に行って道士の修行を積みます。
永楽帝が建文帝を倒して即位すると、永楽帝のために働かなければと思い、山を下りて応天府に行きます。
永楽帝はヂュヤンジンを覚えていて、すぐに役職に就けました。

一眠りしたあと、サハチたちは会同館に向かいましたが、途中で、以前にファイチが住んでいた屋敷に寄りました。
草ぼうぼうの荒れ地に建つ朽ちかけた屋敷をファイチは呆然と見つめていました。
両親がここで殺され、二人の兄は永楽帝に仕えて戦死したとファイチは言いました。
ファイチが昔話をしている時、屋敷の天井から木箱が落ちてきて、開けてみると木彫りの人形が入っていました。
真武神という武術の神様の人形でした。
永楽帝がいる宮殿は高い城壁に囲まれていて、会同館はその城壁の近くにありました。
中山王の使者たちはまだ到着していませんでした。

サハチたちは都見物を楽しみましたが、それに飽きると杭州にいる三姉妹に会いに行こうと考えます。
ヂュヤンジンの屋敷に帰ると、これから富楽院に行くとヂュヤンジンが言います。
ヂュヤンジンがリィェンファを口説きに行くに違いないと思って、サハチたちは富楽院に行きます。
ヂュヤンジンは「桃香楼」を素通りして、「酔夢楼」という富楽院でも一番高級な妓楼に入って行きました。
「酔夢楼」には富楽院一といわれるリュウイェンウェイという妓女がいて、そして、永楽帝がいました。
永楽帝はお忍びで、ファイチに会いに来たのでした。
サハチもウニタキも緊張して、すっかり堅くなってしまいます。
ファイチは永楽帝と話をしていましたが、朽ち果てた自宅の天井から落ちてきた人形を永楽帝に見せました。
永楽帝はその人形をじっと見つめていました。
ファイチはその人形を永楽帝に贈りました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・ヂュヤンジン(朱洋敬)
科挙に合格して、ファイチと一緒に宮廷に仕えたファイチの親友。
政策を批判して、宮廷から追放されるが、永楽帝が皇帝になると宮廷に戻り、永楽帝に仕える。

・リィェンファ(蓮華)
富楽院の妓楼「桃香楼」の女将。
富楽院で一、二を争う有名な妓女で、偉い文人の妾になる予定だったが、その文人は建文帝に殺される。
内乱のあと、富楽院に戻ると屋敷は無事で、ファイチが植えた桃の木も無事だった。
亡くなったタオファのためにも妓楼の女将になって、ファイチが帰って来るのを待とうと決心する。
妓楼の名を「春香楼」から「桃香楼」に変える。

・リーファ(梨華)
「桃香楼」の妓女。

・ランファ(蘭華)
「桃香楼」の妓女。

・ジュファ(菊華)
「桃香楼」の妓女。

・リュウイェンウェイ(劉媛維)
「酔夢楼」の最高級の妓女。

・永楽帝
明国の皇帝。
洪武帝の四男。甥の建文帝を倒して皇帝になる。



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