2018年04月16日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 31.女たちの船出

マチルギたちを乗せた船は馬天浜を船出して、伊平屋島に寄って、島の人たちに歓迎されます。
伊平屋島を出て3日目に徳之島に着いて、風待ちをして、7日目にトカラの宝島に着きます。
翌朝、ササが「嵐が来る」と予言します。
青空が広がっていて、嵐が来る気配はありませんが、馬天ヌルも佐敷ヌルもササを見て、「様子を見た方がいい」と言います。
島の者たちは大丈夫だと言いますが、シンゴとマグサはササの意見を尊重して船出を中止します。
2時間程経って、空は真っ暗になって、雨が勢いよく降って来ました。
風も強くなって、ササが言った通りに嵐がやって来ました。
暴風雨は丸一日続きました。
嵐を予言したササは島の人たちから神様扱いされました。
水浸しになった船の中の水を汲み出し、翌日、出発して、中之島、口之島、口之永良部島と寄って、ようやく薩摩の坊津に着きました。
馬天浜を出てから14日目でした。

マチルギは坊津で、将軍様の父、北山殿(足利義満)が亡くなった事を一文字屋から聞きます。
ヤマトゥで一番力を持っていた人が急に亡くなって、京都で一波乱起きるかもしれないと一文字屋は心配していました。
坊津から甑島、五島、壱岐島に寄って、博多に到着しました。

博多の港には多くの船が泊まっていて、ヒューガがサハチ(尚巴志)と一緒に来た二十年前とはすっかり変わっていました。
マチルギたちは博多の街の賑わいに目を丸くして驚いていました。



登場人物

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。
馬天ヌル、ササと一緒にヤマトゥに行く。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
イーカチと一緒にヤマトゥに行く。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。

・ウラマチー
首里の女子サムレー。
浦添出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・イヒャカミー
首里の女子サムレー。
伊平屋島出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・チニンチルー
首里の女子サムレー。
知念出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・タカ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・グイクナビー
首里の女子サムレー。
越来出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・チャウサ
島添大里の女子サムレー。
北谷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ニシンジニー
島添大里の女子サムレー
読谷山出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ナグカマ
佐敷の女子サムレー
名護出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ナカウシ
平田の女子サムレー
中グスク出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
マチルギたちを乗せてヤマトゥに行く。

・カンスケ
対馬島のイトの弟。尚巴志の義弟。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。

・早田左衛門三郎
シンゴの兄。早田氏の五島の拠点を守る。

・早田藤五郎
シンゴの義兄。早田氏の壱岐島の拠点を守る。

・志佐壱岐守
壱岐島の倭寇の大将。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になる。
ジクー禅師を連れて琉球に行く。
壱岐島に来たマチルギたちを歓迎する。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
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2018年04月09日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 30.浜辺の酒盛り

五月十日、マチルギ、馬天ヌル、ササ、佐敷ヌル、フカマヌル、ウニタキの妻のチルー、そして、ヒューガ、ジクー禅師、ヂャンサンフォンとシンシン、三星党のイーカチとシズ、十人の女子サムレーを乗せたマグサの船は馬天浜を出帆しました。
サミガー大主の次男のシタルーと宇座の御隠居の息子のクグルーもシンゴの船に乗ってヤマトゥ旅に出ました。

その二日前、サハチ(尚巴志)はマグサと一緒に馬天浜の浜辺で酒を飲みながら話をしました。
叔母のマチルーが来て、ウミンチュたちを呼んで楽しい酒盛りが始まりました。

マチルギたちを見送って島添大里グスクに帰ると、グスクの門の前に兼グスク按司が一人でいました。
ヂャンサンフォンがヤマトゥに行った事を知ると兼グスク按司は帰って行きました。
ウニタキが調べた所によると、兼グスク按司は武芸者を集めていて、久高島参詣からの帰りにサハチを衝撃しようとしていたが急遽、中止になったとの事です。
ヂャンサンフォンと出会った事で、兼グスク按司の武芸好きが、父親の敵討ちよりも勝ったようでした。

首里グスクの楼閣造りも始まりました。
思紹は楼閣に龍の彫刻を飾ろうと、彫刻に熱中しています。

マチルギ、馬天ヌル、佐敷ヌルがいないので、サハチは首里と島添大里を行ったり来たりの生活になりました。



登場人物

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。
馬天ヌル、ササと一緒にヤマトゥに行く。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
イーカチと一緒にヤマトゥに行く。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
マチルギたちを乗せてヤマトゥに行く。

・イチ
マグサの妻。
10歳の娘がいる。

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女。
佐敷ヌルがヤマトゥに行ったので留守を守る。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。

・カナ
浦添按司になった當山親方の娘。
浦添ヌルになるために馬天ヌルのもとで修行。
馬天ヌルがヤマトゥ旅に出たあと、運玉森ヌルのもとで修行する。

・クルシ
早田左衛門太郎の重臣。
倅に跡を譲って隠居し、尚巴志の家臣になる。
ヒューガがヤマトゥ旅に出た時、水軍大将を務める。

・マチルー
尚巴志の叔母。
ウミンチュに嫁ぐ。

・ミフー
サミガー大主の長女。
ウミンチュに嫁ぐ。

・チキンジラー
ナツの伯父。
馬天浜のウミンチュ。

・サミガー大主
尚巴志の叔父、ウミンター。
父、サミガー大主の跡を継ぐ。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
妻のチルーとフカマヌルが一緒にヤマトゥに行ったので、フカマヌルとの事がチルーにばれないかと心配している。

・マカトゥダル
尚巴志の長男、サグルーの妻。
山田按司の三女。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
首里グスクに築く楼閣に飾る彫刻作りに張り切っている。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
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2018年04月02日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 29.丸太引きとハーリー

久高島参詣で、15人の戦死者を出した事に思紹は落ち込んでいました。
皆が落ち込んでいるので、サハチ(尚巴志)は盛大なお祭りをやろうと考えます。
浮島にある5本の太い丸太を競わせて首里まで運ばせようと考えます。
佐敷ヌル、ササ、サスカサ、久米村の娘、波之上権現の巫女が先導役を務めて、勇ましいお祭りは大成功します。
佐敷ヌルは丸太の上に飛び乗って大喝采を浴びました。

5月4日、山南王のシタルーから招待されて、サハチはハーリーを見に行きました。
ヂャンサンフォンとシンシン、ササとクルー夫婦を連れて、サハチは豊見グスクに行きました。
初めて豊見グスクに入ったサハチたちはシタルーと豊見グスク按司夫婦に歓迎されます。

南部の按司たちも来ていて、サハチを白い目で見て、あまり居心地はよくありません。
武寧の次男の兼グスク按司もいて、ヂャンサンフォンがいる事を知ると目の色を変えてやって来ました。
兼グスク按司はヂャンサンフォンに会うために武当山まで行ったと言います。

ハーリーが終わったあと、サハチはシタルーと話をして、中山王の龍舟を来年は出してほしいと頼まれます。
サハチは了解します。

豊見グスクを去る時、兼グスク按司はたった一人でサハチたちに付いて来ました。
帰りに敵の襲撃があるかと思われましたが、何事もなく無事に島添大里グスクに帰りました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
久高島参詣で15人の弟子たちを失って悔やむ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
久高島参詣でイシムイの攻撃を未然に防げなかった事を悔やむ。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
丸太引きのお祭りで、丸太の上で華麗に舞って大喝采を浴びる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
丸太引きのお祭りに参加する。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女。
丸太引きのお祭りに参加する。

・ワンルイリー
久米村の長史、王茂の娘。
丸太引きのお祭りに参加する。

・波之上権現の巫女
丸太引きのお祭りに参加する。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。

・クルー
尚巴志の弟。
妻は山南王シタルーの三女、ウミトゥク。

・ウミトゥク
クルーの妻。シタルーの娘。

・シタルー
山南王。
妻は察度の娘、トゥイ。

・豊見グスク按司
シタルーの長男、タルムイ。
妻は尚巴志の妹、マチルー

・マチルー
豊見グスクヌルの妻。
尚巴志の妹。

・小禄按司
泰期の長男。

・米須按司
武寧の弟。

・瀬長按司
武寧の弟。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と少林拳を身に付けている。

・マハニ
兼グスク按司の妻。
山北王、攀安知の妹。

・具志頭按司
島添大里按司だったヤフスの義父。

・真壁按司
タブチとシタルーの従兄。

・李仲按司(りーぢょんあじ)
進貢船の正使を務めた事もある唐人。
シタルーの軍師。

・李仲ヌル
李仲按司の次女。



尚巴志伝
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2018年03月26日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 28.久高島参詣

マチルギと一緒にヤマトゥ旅に行くのは馬天ヌル、佐敷ヌル、フカマヌル、馬天若ヌルのササ、ウニタキの妻のチルー、女子サムレーが十人と決まりました。
彼女たちを守るためにヒューガ、ジクー禅師、三星党のイーカチとシズが行き、ヂャンサンフォンとシンシンも行く事になりました。

浦添按司は首里のサムレー大将の當山親方に決まりました。
當山親方は配下のサムレーたちを率いて、浦添グスクを再建するために浦添に向かいました。

3月3日、中山王の久高島参詣が行なわれました。
グスク内から自由に出られない女たちを連れての旅でした。
サハチ(尚巴志)は留守番で、首里グスクでジクー禅師と囲碁をしながら,ヤマトゥの楼閣の事を聞いていました。
中山王を襲う者がいるかもしれないので充分に警護を固めていましたが、襲撃されました。
襲撃したのは武寧の三男のイシムイで、十五人の兵が戦死してしまいました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・當山親方
當山之子。越来按司(美里之子)の弟。
中山王のサムレー大将から浦添按司になる。

・外間之子
マニウシの次男、グルータ。
島添大里のサムレー大将から首里のサムレー大将になる。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。

・苗代之子
苗代大親の長男、マガーチ。
島添大里のサムレー大将。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。

・イシムイ
武寧の三男。
父の敵を討つため、中山王を狙う。



尚巴志伝
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2018年03月15日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 27.廃墟と化した二百年の都

年が明けて1408年、サハチ(尚巴志)の長女のミチがサスカサヌルを継ぎました。
引退したサスカサは途絶えてしまっている運玉森ヌルを継ぎました。
次男のジルムイ、マウシとシラーは首里のサムレーになりました。

進貢船も送り出し、サハチの弟のマサンルーとマタルーが明国に行きました。
八重瀬按司のタブチは今年も進貢船に乗り込んで明国に行きました。

シンゴの船が馬天浜にやって来て、サハチの弟のクルーが無事に帰国しました。
サハチはシンゴに、マチルギたちがヤマトゥに行くのでよろしく頼むと言います。

首里のお祭りのあと、サハチはウニタキと一緒に浦添に行きました。
かつての都だったと思えないほど荒れ果てていて、グスクの石垣だけが残っていました。
石垣しか残っていなくても、ここを敵に奪われたら首里が危険なので、グスクを再建して、誰かに守らせようとサハチは考えます。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。
妻はマウシの妹のマカトゥダル。

・マカトゥダル
山田按司の三女。マウシの妹。
サグルーの妻。

・ミチ
尚巴志の長女。
島添大里ヌル、サスカサを継ぐ。

・サスカサ
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
妻は勝連按司後見役の娘のユミ。
首里のサムレー。

・ユミ
勝連按司後見役サムの長女。
ジルムイの妻。

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
妻は苗代大親の娘のマカマドゥ。
首里のサムレー。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
マウシの妻。

・シラー
山田按司の家臣、久良波のマサルーの次男。
首里のサムレー。
ササを諦めて、シンシンとつき合う。

・大グスク大親
進貢船の正使。

・佐敷大親
尚巴志の弟。マサンルー
妻は奥間大親の娘、キク。

・マタルー
尚巴志の弟。
妻はタブチの娘、マカミー。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・又吉親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕え、首里七番組のサムレー大将になる。

・久高親方
クダカジラー。
マニウシの弟子で、慶良間の島では師範代として若い者たちを鍛えていた。
首里四番組サムレー大将。

・サンダー
苗代大親の次男。

・クルー
尚巴志の弟。
妻は山南王シタルーの娘、ウミトゥク。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。



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2018年03月08日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 26.マチルギの御褒美

婚礼の翌日、馬天ヌルは三人の花嫁を連れて、首里グスク内の「キーヌウチ(京の内)」を巡って神様に挨拶をしました。
「ツキシルの石」の前に来た時、ツキシルの石が光りました。
馬天ヌルも花嫁たちも驚きました。
馬天ヌルはなぜ、ツキシルの石が光ったのか考えてみましたが、わかりませんでした。

三姉妹たちは明国に帰りましたが、ヂャンサンフォンとシンシンは残りました。
ヂャンサンフォンは島添大里の城下で暮らし、シンシンは仲よくなったササと一緒に暮らしていました。
三姉妹が帰った翌日、マチルギが怖い顔をして話があるとサハチに言いました。
サハチはメイユーとの事がばれたかと思いましたが、そうではなくて、ナツの事でした。
ナツは妊娠していて、それに気づいたサハチはウニタキに頼んで、ナツを隠していました。
マチルギはウニタキを問い詰めて、ナツと会っていました。
マチルギはサハチを困らせるために、ナツを追い出したと言いましたが、実は許して、サハチの側室に迎えると言います。
その代わり、御褒美として、ヤマトゥ旅に行かせてくれとマチルギは言い出します。
女たちを連れヤマトゥ見物に行くと言います。
サハチは反対しましたが、一度言い出したら聞かない事はわかっていました。
仕方なく、サハチはマチルギのヤマトゥ行きを許します。
マチルギはナツを連れて来て、ここがあなたの居場所よと言って首里に帰って行きました。

サハチは城下の「まるずや」に行って、ウニタキと会います。
ウニタキはのんきに三弦を弾いていました。
ウニタキはメイリンの事を妻のチルーに話すとマチルギに脅されて、ナツの事を話したと言います。
サハチはマチルギがヤマトゥに行く事をウニタキに話して、首里グスクに楼閣を建てたいので、首里天閣を建てた大工を探してくれと頼みます。

一月後、ナツは男の子を産み、ナナルーと名付けられました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。
妻はマウシの妹のマカトゥダル。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
真面目な性格で、サグルーやササとは付き合わない。
マウシ、シラーと一緒にヤマトゥ旅に行く。
妻は勝連按司後見役の娘のユミ。

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司だったが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われる。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺すが戦死してしまう。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育つ。
島添大里で苗代大親の娘のマカマドゥに一目惚れする。
ジルムイ、シラーと一緒にヤマトゥ旅に行く。
妻は苗代大親の娘のマカマドゥ。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・マカトゥダル
山田按司の三女。マウシの妹。
サグルーの妻。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしない。
マウシが自分と互角の腕を持っていたので、気になる存在になる。
マウシがヤマトゥ旅に出た時、ササと一緒にマウシの無事を祈る。
マウシの妻。

・ユミ
勝連按司後見役サムの長女。
ジルムイの妻。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。
明国でファイチと再会して、琉球と交易するために琉球に行く。
ファイチの子供を宿す。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。

・マーミ
ウニタキの配下で、島添大里グスクの侍女。



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2018年03月01日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 25.三つの御婚礼

1407年10月、首里で三つの婚礼が盛大に行なわれました。
サハチ(尚巴志)の長男サグルーと山田按司の娘のマカトゥダル。
サハチの次男のジルムイと勝連按司後見役サムの娘のユミ。
マウシ(護佐丸)と苗代大親の娘のマカマドゥ。
三組の新郎新婦は城下の人々に祝福されて、首里グスクに入って儀式を行ないました。
会同館ではお祝いの宴が開かれ、按司たちが集まりました。
開放された首里グスクの西曲輪では城下の人々が祝い酒を飲んでお祭り気分を楽しんでいました。



登場人物

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。

・マカトゥダル
山田按司の三女。マウシの妹。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
真面目な性格で、サグルーやササとは付き合わない。
マウシ、シラーと一緒にヤマトゥ旅に行く。

・ユミ
勝連按司後見役サムの長女。

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司だったが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われる。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺すが戦死してしまう。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育つ。
島添大里で苗代大親の娘のマカマドゥに一目惚れする。
ジルムイ、シラーと一緒にヤマトゥ旅に行く。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしない。
マウシが自分と互角の腕を持っていたので、気になる存在になる。
マウシがヤマトゥ旅に出た時、ササと一緒にマウシの無事を祈る。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。

・ミチ
尚巴志の長女。
島添大里の若ヌル。
サスカサのもとでヌルになるための修行中。
佐敷ヌルから剣術も習っている。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・中山王妃
ミチ。サハチの母親。
越来按司の姉。

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・苗代大親の妻
カマンタ捕りの名人キラマの娘。マカマドゥの母

・苗代之子
苗代大親の長男、マガーチ。
島添大里のサムレー大将。

・中グスク按司
クマヌ。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。

・越来按司
美里之子。尚巴志の叔父。

・勝連按司後見役
マチルギの兄、サム。クマヌの娘婿。

・マチルー
サムの妻。クマヌの娘。ユミの母。

・伊波按司
マチルギの兄。妻は今帰仁の研ぎ師ミヌキチの娘。

・山田按司
マチルギの兄。妻は宇座按司の妹。

・山田按司の妻
マウシの母。宇座按司(泰期)の娘。

・安慶名按司
マチルギの兄。妻は勝連按司の娘(ウニタキの妹)。

・北谷按司
妻は先代越来按司の妹。

・大グスク按司
妻は越来按司の娘。

・玉グスク按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。

・知念按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。
大グスク按司の叔父。

・垣花按司
南部東方の按司。
大グスク按司の叔父。

・糸数按司
先代の糸数按司の母親違いの弟。
察度に仕えて護衛隊長を務め、上間按司になる。
兄の糸数按司を倒して、糸数按司になる。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。

・李仲(リージョン)按司
明国の政変に巻き込まれて琉球に逃げて来た唐人。
久米村にいたがアランポーと対立して追い出され、今帰仁に行き、山北王の正使を務める。
今帰仁合戦後、山北王が朝貢をやめてしまったので、宇座按司を頼って宇座に行く。
留学していたシタルーが帰国し、シタルーと会って意気投合する。
シタルーの紹介で、山南王の汪英紫に仕える。
シタルーが山南王になったあと、軍師として仕え、グスクを築いて李仲按司を名乗る。
次男の李傑は明国の国子監に留学中。
李仲グスクの跡地は後に糸洲(いちゅんじ)と呼ばれるようになる。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。

・外間親方
シラタル。首里のサムレー大将。
久高島出身。
慶良間の島の武術師範、マニウシの長男。



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2018年02月19日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 24.山北王の祝宴

山北王の攀安知は新築した御内原(うーちばる)の屋敷に重臣たちを呼んで、今後の対策を練りました。
まず、志慶真(しじま)の長老から今帰仁の歴史を語ってもらいました。
今帰仁按司の先祖は壇ノ浦の合戦に敗れて逃げて来た平家の武将だと長老は言います。
四代目の今帰仁按司の時、英祖(浦添按司)の次男の湧川按司が、今帰仁を攻め落として、五代目の今帰仁按司になります。
五代目が亡くなると、平家系の本部大主が今帰仁グスクを攻め落として、六代目の今帰仁按司になります。
五代目の若按司だった千代松は逃げて、22年後に、今帰仁グスクを取り戻して七代目の今帰仁按司になります。
七代目の千代松が亡くなると、平家系の羽地按司が今帰仁グスクを攻めて八代目を殺して、九代目の今帰仁按司になります。
平家系の羽地按司は英祖系の今帰仁按司から、今帰仁グスクを取り戻したのでした。
今こそ、貴い平家の血が流れている一族が団結して、よそ者に奪われてはならないと長老は言いました。

長老の話のあと、攀安知は明国に進貢船を送るかどうかを相談します。
明国の海賊、リンジェンフォン(林剣峰)が毎年来てくれるので、進貢船を送る必要はないと決まります。
油屋から中山王と山南王の様子を聞いた攀安知は、しばらく様子を見る事にして、北の奄美の島々を攻め取ると言います。
按司たちも奄美攻めに賛成して話がまとまると美女たちが参加して無礼講となりました。



◇攀安知の略歴

1361年、祖父の羽地按司、今帰仁グスクを奪い取って今帰仁按司になる。
1376年、攀安知、本部大主の長男に生まれる。
1380年、ウクヌドーが今帰仁に来て、城下に「油屋」を開く。
1382年、今帰仁按司、初めて明に進貢して、山北王になる。
1385年、ヤマトゥの山伏、アタグが本部に来る。
1388年、久米村を追い出された李仲が今帰仁に来る。
1389年、博多妙楽寺の禅僧、宗安が本部に来る。
1391年、今帰仁合戦。祖父の帕尼芝と伯父が戦死して、父のaが山北王になる。
     若按司となり本部から今帰仁グスクに移る。
1392年、進貢船の使者を務めた李仲が今帰仁を去る。
1393年、弟の湧川大主と一緒に「油屋」の船でヤマトゥに行く。
1394年、aが中山王と同盟する。妹が武寧の次男に嫁ぎ、武寧の娘を妻に迎える。
1395年、父のaが病死し、攀安知が山北王になる。
     中山王察度が亡くなり、義父の武寧が中山王になる。
1396年、与論島を攻め、勝連一族の按司を倒して、与論島を占領する。
1398年、進貢船を下賜される。
1399年、リューインが密貿易船で今帰仁に来る。
1400年、明国の海賊、リンジェンフォンの密貿易船が来て、取り引きを始める。
1402年、山南の戦が終わり、豊見グスク按司が山南王になる。
     明国で永楽帝が皇帝になる。
1403年、首里グスクを築くための材木を送るために浦添に「材木屋」を開く。
1406年、義父の武寧が殺され、佐敷按司の父親が中山王になる。
     今帰仁ヌルが、浦添の商人「よろずや」と一緒に逃げてくる。
1407年、従弟の二人を恩納按司、金武按司に任命してグスクを築かせる。



登場人物

・攀安知(はんあんち)
山北王。
父はa、母は名護按司の娘。童名はハーン。
祖父は初代山南王の帕尼芝(はにじ)。
妻は武寧(ぶねい)の娘、マアサ。

・湧川大主(わくがーうふぬし)
攀安知の弟。
妻は羽地按司の娘、ミキ

・勢理客(じっちゃく)ヌル
攀安知の叔母。先代の今帰仁ヌル。
神名はアオリヤエ。

・今帰仁(なきじん)ヌル
攀安知の姉。
神名はアキシヌ。

・浦添(うらしい)ヌル
武寧の娘。
攀安知の妻の妹。
父の敵を討ってもらうために今帰仁に逃げて来る。

・アタグ(愛宕)
ヤマトゥの山伏。
攀安知の武芸の師匠。

・油屋のウクヌドー(奥堂)
博多筥崎八幡宮の油屋。
今帰仁、島尻大里、首里に店を持ち、油を売っている。
攀安知のために各地の情報を集めている。

・宗安(そうあん)
博多妙楽寺の禅僧。

・リュウイン(劉瑛)
永楽帝の弟に仕えていた軍師だったが、主人が殺されて密貿易船に乗って今帰仁に逃げて来る。
密貿易船との通訳を務める。

・志慶真(しじま)村の長老
ウトゥタルの孫で、今帰仁の歴史に詳しい。

・羽地按司(はにじあじ)
帕尼芝の弟の子。攀安知の大叔父の子。

・国頭按司(くんじゃんあじ)
攀安知の叔父。

・名護按司(なぐあじ)
攀安知の叔父。

・本部大主(むとぅぶうふぬし)
攀安知の叔父。

・恩納按司(うんなあじ)
攀安知の従弟。

・金武按司(きんあじ)
攀安知の従弟。

・平敷大主(ぴしーちうふぬし)
攀安知の重臣。

・謝名大主(じゃなうふぬし)
攀安知の重臣。

・志慶真のウトゥタル
五代目今帰仁按司の側室。
長老の祖母。



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2018年02月12日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 23.今帰仁の天使館

旅に出たジャンサンフォンたちが帰って来たのは9月の半ばでした。
ササはシンシンと仲よくなって、明国の言葉と武当拳を習ったようです。
ヂャンサンフォンたちは久高島に行き、南部を回って、新しくできた李仲(リージョン)グスクで、唐人の李仲按司と会います。
李仲按司はヂャンサンフォンの噂を知っていて、琉球にいる事に驚きます。
李仲按司はヂャンサンフォンから明国の様子を聞き、島尻大里グスクに連れて行って、山南王のシタルーに会わせます。
シタルーも明国に留学していた時、ヂャンサンフォンの噂は聞いていました。

島尻大里から北上して、浮島に行った一行はメイファンの屋敷に泊まって、浦添、北谷、宇座へと行きました。
宇座から山田に行き、恩納岳の木地屋のお世話になって木地屋の道を通って名護に行き、今帰仁に行きます。
今帰仁に「天使館」があって、密貿易に来た唐人が滞在していたとジクー禅師が言って、福州の海賊、リンジェンフォンらしいとヂャンサンフォンが言いました。
今帰仁から奥間に行って、一か月滞在して、最北端の辺戸岬まで行って帰って来たようです。

サハチ(尚巴志)は三姉妹にリンジェンフォンが今帰仁に来ている事を知らせました。
三姉妹は今帰仁に行って敵を討とうと言いましたが、いつの日か、海の上で全滅させようと考え直しました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。
明国でファイチと再会して、琉球と交易するために琉球に行く。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・李仲(リージョン)按司
明国の政変に巻き込まれて琉球に逃げて来た唐人。
久米村にいたがアランポーと対立して追い出され、今帰仁に行き、山北王の正使を務める。
今帰仁合戦後、山北王が朝貢をやめてしまったので、宇座按司を頼って宇座に行く。
留学していたシタルーが帰国し、シタルーと会って意気投合する。
シタルーの紹介で、山南王の汪英紫に仕える。
シタルーが山南王になったあと、軍師として仕え、グスクを築いて李仲按司を名乗る。
次男の李傑は明国の国子監に留学中。
李仲グスクの跡地は後に糸洲(いちゅんじ)と呼ばれるようになる。



尚巴志伝
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2018年02月05日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 22.清ら海、清ら島

サハチ(尚巴志)たちは明国から帰って来ました。
久し振りに見た琉球の景色の美しさをサハチは再認識して、この国をもっと素晴らしい国にしなければならないと思います。

首里グスクは変わっていました。
グスクの北側に土塁で囲まれた新しい曲輪ができていました。
サハチは思紹と会って、留守の間に起きた出来事を聞きます。
サハチたちに遅れて三日後、三姉妹がヂャンサンフォンとシンシンを連れて琉球にやって来ます。
ヒューガはヂャンサンフォンと出会って感激し、武術の事をしきりに聞いていました。

マチルギは馬天ヌルから三姉妹の事を聞いて、サハチに会わせてくれと迫ります。
サハチは仕方なく会わせます。
マチルギは三姉妹と意気投合して、慶良間の島に連れて行きます。

ウニタキは留守中の出来事を配下の者たちから聞いてサハチに知らせます。
山北王が油屋と材木屋を使って情報を集めていると聞いて驚きます。
山南王はタブチの留守中に、米須按司、具志頭按司、玻名グスク按司、真壁按司、伊敷按司、与座按司を寝返られたようです。

ヂャンサンフォンとシンシンは琉球を知るために、ジクー禅師、サグルー、ササを連れて旅に出ました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。
明国でファイチと再会して、琉球と交易するために琉球に行く。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・リェンリー(黄怜麗)
ラオファンの次女。
三姉妹の仲間に加わる。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
シンシンを連れて琉球に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。

・ナツ
ウニタキの配下。佐敷の重臣、津堅大親の娘。
尚巴志の妹のマカマドゥと一緒に剣術の稽古に励む。
尚巴志に憧れ、尚巴志を守るために「三星党」に入る。
島添大里グスクの侍女になって、尚巴志とウニタキの連絡役を務める。
侍女を辞めて、島添大里城下の「まるずや」を任される。
尚巴志が明国に行くと聞いて、もう二度と会えないかもしれないと思い、自分の気持ちを打ち明ける。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。




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2018年01月29日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 21.西湖のほとりの幽霊屋敷

龍虎山から杭州に戻ったサハチ(尚巴志)たちは三姉妹と再会します。
三姉妹はヂャンサンフォンと会って感激します。
三姉妹はすでに拠点となる屋敷も見つけていて、翌日、西湖のほとりにあるその屋敷に行きます。
その屋敷は幽霊屋敷と呼ばれていて、安く手に入れられたとの事です。
幽霊が出ましたが、一流の道士であるヂャンサンフォンによって退治されます。

応天府(南京)に行っていた琉球の使者たちが今、杭州に滞在していると聞いてサハチたちは会いに行きます。
使者のサングルミーは驚いて、サハチたちを迎え、無事だった事を喜びます。
八重瀬按司のタブチが現れて、サハチたちは驚きます。
泉州の来遠駅には山南王の使者の従者たちが滞在していて、タブチと騒ぎが起こるような気配があったので、応天府まで連れて行ったとサングルミーは言いました。
タブチはサハチたちが永楽帝と会った事を知っていて、サハチたちを見る目が変わっていました。

サハチたちは三姉妹とヂャンサンフォンと別れ、サングルミーたちと合流して泉州に向かいます。
半年間の楽しかった旅も終わり、サハチたちは進貢船に乗り込みました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・ラオファン(老黄)
三姉妹の武術の師匠。

・リェンリー(黄怜麗)
ラオファンの次女。
三姉妹の仲間に加わる。

・サングルミー
与座大親。中山王の正使。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学して、帰国後、中山王武寧の正使となる。
明国から帰国すると武寧は亡くなっていて、思紹が中山王になっていたが、思紹に仕える。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従って明国に行く。
サングルミーと一緒に応天府まで行き、ようやく、父親の気持ちがわかる。

・リュウジャジン(劉嘉景)
三姉妹の配下。パレンバンに行っていて助かる。

・ジォンダオウェン(鄭道文)
三姉妹の配下。琉球に行っていて助かる。
山北王と密貿易をするために運天泊に行き、メイファンと再会して連れて帰る。



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2018年01月22日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 20.龍虎山の天師

武当山でのサハチ(尚巴志)たちの一か月の拳術修行が終わりました。
断食をして、呼吸を整え、気を錬る事も教わって、体は以前よりもずっと軽くなり、自由に動かせるようになりました。
山を下りて、ファイチの妹に別れを告げて、ヂャンサンフォンとシンシンにお礼を言って別れようとしたら、ヂャンサンフォンとシンシンは琉球に行くと言いました。
サハチたちは驚くと共に喜んで、ヂャンサンフォンとシンシンと一緒に、ファイチの父のお墓がある龍虎山に向かいました。

思っていた通りに龍虎山は遠く、4日目に揚子江のほとりにある漢口に着いて、そこから7日目に南昌に着きます。
南昌には察度が建てた首里天閣のような高楼が建っていました。
南昌から2日で、ようやく龍虎山に着きました。
龍虎山は道教の本山で、お参りしている人たちも大勢いて賑わっていました。

ファイチの妻の父親は、龍虎山で一番偉い天師の一族で、今は隠居して郊外の屋敷で暮らしていました。
ファイチが訪ねると義父は驚き、再会を喜んで、サハチたちを歓迎してくれました。
ファイチの父親のお墓参りをして、天師と会って「霊符」というお札をもらい、一千年の歴史があるという龍虎山を散策しました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。

・ヂャンチョンシー(張成時)
ファイチの妻の父親。先々代の天師の次男。

・ヂャンリーロン(張麗蓉)
ヂャンチョンシーの孫娘。

・ヂャンユーチュ(張宇初)
龍虎山第43代天師。




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2018年01月15日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 19.刺客の背景

サハチ(尚巴志)たちが武当山で武術修行をしていた頃、琉球では馬天ヌルが久高島のウタキに籠もっていました。
首里のお祭りの時に、ヌルのスズナリが偽者の中山王を殺した事件で、馬天ヌルは自分を責めていました。
ウタキの籠もって一月後、馬天ヌルは九年前にヤンバルでスズナリに会っていた事を思い出します。
馬天ヌルはスズナリを指導していた勢理客ヌルに会うためにヤンバルに向かいます。

中グスクに寄って中グスクヌルと会い、越来グスクに寄って、越来ヌルと会い、勝連に寄って勝連ヌルと会います。
勝連から伊波グスクに行って伊波ヌルと会い、その日は山田グスクに泊まりました。
山田グスクにはサグルーがいて、マウシの妹のマカトゥダルと楽しそうに話をしていました。
馬天ヌルが突然現れたので、サグルーは驚いて、マカトゥダルに馬天ヌルを紹介します。

恩納岳の木地屋の親方、タキチと会って、ゲンという若者の案内で、馬天ヌルたちは名護に向かいます。
名護から羽地に行き、運天泊で勢理客(じっちゃく)ヌルと会います。
勢理客ヌルからスズナリの話を聞いて、山北王が命じたのではないという事がわかりました。



登場人物

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
新年の儀式のために先代の中山王に仕えていたヌルたちを集めて指導する。

・ユミー
馬天ヌルの従者のヌル。

・クルー
馬天ヌルの従者のヌル。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行くと言い出したので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・奥間大親
ヤキチ。尚巴志を守るために奥間から送られた鍛冶屋。
中山王の重臣。

・チュージ
ウニタキの配下。「三星党」の四天王の一人。

・中グスク按司
クマヌ。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。

・中グスクヌル
先代の中グスク按司の妹。

・中グスク若ヌル
中グスク若按司(ムタ)の長女、マチルー。

・越来按司
美里之子。尚巴志の叔父。

・越来ヌル
先々代の越来按司の姉。
馬天ヌルに心酔している。

・越来若ヌル
越来按司の娘、ハマ。

・勝連按司後見役
マチルギの兄、サム。クマヌの娘婿。

・平安名大親
勝連の重臣。ウニタキの叔父。

・勝連ヌル
ウニタキの母違いの姉、マミー。

・伊波按司
マチルギの兄。妻は今帰仁の研ぎ師ミヌキチの娘。

・伊波ヌル
マチルギの姉。

・山田按司
マチルギの兄。妻は宇座按司の妹。

・山田ヌル
マウシ(護佐丸)の姉、ウトゥタル。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。

・マカトゥダル
山田按司の三女。マウシの妹。

・タキチ
恩納岳の木地屋の親方。

・ゲン
タキチの配下の若者。

・ユシチ
名護の木地屋の親方。

・勢理客(じっちゃく)ヌル
山北王の叔母。神名はアオリヤエ。

・スズナリ
首里のヌル。
以前は浦添のヌルだった。
中山王を殺して、自害する。
先々代の山北王(帕尼芝)の孫。



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2018年01月08日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 18.霞と拳とシンシンと

武当山の山頂にある真武神像をお参りしたサハチ(尚巴志)、ウニタキ、ファイチの三人は山の中で、ヂャンサンフォンから武術の指導を受けていました。
最初にやらされたのは真っ暗な洞窟の中を歩く事でした。
シンシンはさっさと先に行ってしまい、サハチたちは声を掛け合いながら暗闇の中を進みました。
洞窟の中はでこぼこで、水たまりがあったり、行き止まりがあったり、段差があったり、狭い所があったりして、気が狂ってしまうかと思うほど恐ろしい経験でした。
次にやらされたのは五日間の断食でした。
小川の水汲みから始まって、午前中はじっと座って呼吸法の訓練をして、午後は武当拳の稽古でした。
ヂャンサンフォンとファイチの模範試合を見たサハチとウニタキは驚きます。
拳で突いたり、掌で突いたり、足で蹴ったり、敵の攻撃を受け流したりと素早い動きに目を見張りました。
シンシンも思っていた以上に強く、サハチとウニタキはアザだらけになって稽古に励みました。
暗闇の洞窟歩きは一人づつで毎日やらされました。
一人で暗闇の中を行くのは恐ろしく、誰かがあとから付いてくるような気がして、風の音にもびくつきました。
外の光りが見えてくるとホッとして、生きていてよかったと実感します。

人間は生まれたばかりの赤ん坊の時、先の事がわかる予知能力や、遠くで起こった事が見える千里眼や、生まれる以前の遠い過去の記憶など、様々な能力を持っていました。
しかし、人間として育っていくうちに、それらの能力を使う事なく、忘れ去ってしまいます。
人間が本来持っていた、それらの能力を呼び覚ますための修行を積むのが道教だとヂャンサンフォンは言いました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。



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2018年01月01日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 17.武当山の仙人

サハチ(尚巴志)、ウニタキ、ファイチの三人は応天府(南京)から武当山へと向かいます。
軽い気持ちで武当山に行こうと決めましたが、武当山は思っていたよりもずっと遠くにありました。
7日目にシンシンという若い娘を助けて、9日目に南陽という城壁に囲まれた街に着きました。
南陽で三人は薬屋の主人に声を掛けられ、今朝、消えてしまったシンシンも一緒にいました。
薬屋の主人はファイチの師匠のヂャンサンフォン(張三豊)で、シンシンはその弟子でした。
驚いた事にヂャンサンフォンは百六十一歳だと言います。
ヂャンサンフォンは若い頃、日本に行った事があってヤマトゥ言葉が話せました。
サハチとウニタキはヤマトゥ言葉で、ヂャンサンフォンから色々な事を聞きました。

サハチとウニタキはヂャンサンフォンに武術の指導を頼み、ヂャンサンフォンと一緒に武当山に向かいます。
三日目にようやく武当山に着き、山の麓にファイチの妹、ファイホンがいました。
ファイチはファイホンとの再会を喜びます。
次の日、シンシンの案内でサハチたちは武当山に登ります。
山の中には破壊された建物があちこちにあって、再建されずに放置されていました。
南岩という所で崖に突き出した所にある香炉に線香を立てて、その日はヂャンサンフォンの弟子のスンビーユンが管理している朝天宮という道教寺院に泊まりました。



◇張三豊の略歴

1247年、モンゴル支配下の遼東(遼寧省)に生まれる。字は君宝、幼名は全一。
1251年、目の病気に罹り、なかなか治らず失明寸前になる。
1252年、張雲庵(白山上人)の弟子になり、碧落宮で道教の経典と武術を7年間勉強する。
1259年、張雲庵から卒業して、河南省の嵩山少林寺で修行する。
1266年、両親が亡くなり、故郷を離れて、修道の道を求める旅に出る。
     ・陝西省の宝鶏山中にて、「三豊」と号す。
1271年、クビライが元を建国。
1276年、首都臨安(杭州)が無血開城し、南宋が滅びる。
1313年、陝西省の終南山に入り、火竜真人に出会い、金丹大道の修煉法(不老長寿の術)を教えてもらう。
1317年、火竜真人から「辰砂点化法」の秘訣を教えてもらって山から降り、俗世間に戻って修煉する。
1323年、武当山の山麓の玉虚宮で武術の研究に専念する。
1332年、武当山を下りて旅に出る。
1359年、武当山が白蓮教徒によって破壊される。
1368年、朱元璋、明を建国する。
1370年、武当山に戻り、山麓に庵を建てて住む。
1376年、一度息を引き取るが、埋葬される段階でまた生き返る。
1383年、明の洪武帝(朱元璋)から招聘されるが辞退する。
1390年、孫碧雲、朝天宮を再建する。
1394年、孫碧雲、洪武帝と会う。孫碧雲は朝天宮の住持となる。
1402年、永楽帝、即位する。
1407年、永楽帝は武当山に張三豊を探させるが見つけられず。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。

・ファイホン(懐虹)
ファイチの妹。リャンウェイの妻。

・リャンウェイ(梁威)
ヂャンサンフォンの弟子。ファイホンの夫。

・スンビーユン(孫碧雲)
ヂャンサンフォンの弟子。朝天宮の住持。



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2017年12月25日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 16.真武神の奇跡

「酔夢楼」で永楽帝に会ったあと、サハチ(尚巴志)たちは「桃香楼」に行って、ヂュヤンジンとリィェンファの婚約のお祝いをして一晩中騒いでいました。
夜が明けた頃、ヂュヤンジンの屋敷に帰り、ヂュヤンジンが出仕して行ったあと、ファイチは永楽帝と話した事をサハチたちに教えてくれました。

60万の官軍に対して、永楽帝の兵は800人しかいなかったそうです。
永楽帝は800人の兵で北京周辺の兵を攻略して兵を集めたようです。
皇帝に叛旗をひるがえした永楽帝は賊軍にされてしまい、南から運ばれて来る食糧も止められてしまいます。
戦に勝利して、皇帝になれたのは、まさに奇跡のような信じられない事でした。

ファイチは永楽帝に進貢船の下賜と冊封使の延期を頼みました。
進貢船の下賜はもう少し待ってくれと言われ、冊封使は送らないと言ったようです。
サハチとしてもまだ首里の都が完成していないのに、冊封使が来たら困るので、それでいいと納得します。

一眠りして、サハチが起きると、ウニタキが荷造りをしていました。
サハチは三姉妹に会いに行こうとしていた事を思い出します。
ファイチが起きて、三姉妹に会いに行く前に行くべき所があると言います。
永楽帝は今、有名な道士を探していて、その道士はファイチの師匠で、その道士を探しに武当山に行くとファイチは言いました。
武術が盛んだという武当山にはサハチもウニタキも行ってみたいと思っていました。
次の日、サハチたちは武当山を目指して旅立ちます。



◇永楽帝の挙兵
1360年4月17日、永楽帝、洪武帝の四男に生まれる。
1368年、洪武帝、明を建国。
1380年、永楽帝、燕王として北平(北京)に赴く。
1390年、永楽帝、北伐に勝利する。
1392年5月12日、洪武帝の長男の皇太子、死す。
1395年3月20日、洪武帝の次男、泰王、死す。
1396年、永楽帝、北伐に勝利する。
1398年3月30日、洪武帝の三男、晋王、死す。
1398年閏5月10日、洪武帝、死す。孫の建文帝が即位。
1398年7月、洪武帝の五男、周王、身分を剥奪され、雲南に流刑される。
1399年1月、洪武帝の13男、代王、身分を剥奪され、応天府に監禁される。
1399年2月、燕王、建文帝に呼ばれて応天府に行く
1399年3月、洪武帝の七男、斉王、身分を剥奪され、応天府に監禁される。
1399年5月26日、洪武帝の12男、湘王、建文帝の兵に攻められ戦死する。
1399年6月、洪武帝の18男、雲南王、身分を剥奪され、漳州(福建省)に流罪。
1399年7月4日、永楽帝、北平で挙兵する。
1399年8月15日、永楽帝、南京からの討伐軍を雄県の会戦で撃破する。
1399年11月、永楽帝、北平城下で50万の官軍に大勝する。
1400年1月、永楽帝、蔚州と大同を攻撃する。
1400年4月、永楽帝、白溝河の戦いで60万の官軍に勝利する。
1400年12月、永楽帝、東昌の会戦に敗れる。
1401年3月、永楽帝、コダ河の戦いに勝利する。
1401年12月、永楽帝、一気に応天府(南京)を攻め落とすため、北平を出陣する。
1401年1月、永楽帝、コダ川で官軍を撃破する。
1401年4月、永楽帝、霊壁の戦いで官軍に勝利する。各地の武将たちも永楽帝に寝返る。
1401年5月、永楽帝、泗州、揚州を制圧。
1401年6月、永楽帝、長江を渡河。
1401年6月13日、永楽帝、応天府を攻撃。建文帝は逃亡し、永楽帝が即位する。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・ヂュヤンジン(朱洋敬)
科挙に合格して、ファイチと一緒に宮廷に仕えたファイチの親友。
政策を批判して、宮廷から追放されるが、永楽帝が皇帝になると宮廷に戻り、永楽帝に仕える。

・リィェンファ(蓮華)
富楽院の妓楼「桃香楼」の女将。
富楽院で一、二を争う有名な妓女で、偉い文人の妾になる予定だったが、その文人は建文帝に殺される。
内乱のあと、富楽院に戻ると屋敷は無事で、ファイチが植えた桃の木も無事だった。
亡くなったタオファのためにも妓楼の女将になって、ファイチが帰って来るのを待とうと決心する。
妓楼の名を「春香楼」から「桃香楼」に変える。



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2017年12月18日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 15.応天府の夢に酔う

ファイチは再会した友人、ヂュヤンジンと一晩中、語り合っていました。
お陰でサハチ(尚巴志)とウニタキは妓楼「桃香楼」に泊まる事になりました。
富楽院の妓女たちは皆、一流の芸を身に付けていて、お客も一流の者たちでした。
どんなに金持ちでも、一流の男でなければ相手にはされません。
一流の男というのは、うまい詩が作れたり、うまい字や絵が描けたり、文学や歴史に詳しかったり、とにかく、何か人よりも優れたものを持っている人の事です。
俺たちには縁がない話だなとサハチもウニタキも思っていましたが、そうでもありませんでした。

ウニタキが部屋にあった三弦を弾いて歌を歌ったら、言葉がわからないのに妓女たちは褒めてくれました。
サハチも負けずに横笛を見つけて吹きました。
吹き終わると妓女たちのサハチを見る目が変わっていました。
少しは一流に近づいたかなとサハチは嬉しくなりました。

夜が明けると妓楼を出て、宿屋に行って馬と荷物を受け取ってヂュヤンジンの屋敷に行きました。
ヂュヤンジンの屋敷は国子監のさらに先の方にあって、広い敷地を持った立派な屋敷でした。
ヂュヤンジンが仕事に行ったあと、ファイチはヂュヤンジンの事を話してくれました。

洪武帝が亡くなったあと、孫の建文帝が即位しましたが、ヂュヤンジンは政策に反対して宮廷を追放されてしまいます。
ヂュヤンジンは武当山に行って道士の修行を積みます。
永楽帝が建文帝を倒して即位すると、永楽帝のために働かなければと思い、山を下りて応天府に行きます。
永楽帝はヂュヤンジンを覚えていて、すぐに役職に就けました。

一眠りしたあと、サハチたちは会同館に向かいましたが、途中で、以前にファイチが住んでいた屋敷に寄りました。
草ぼうぼうの荒れ地に建つ朽ちかけた屋敷をファイチは呆然と見つめていました。
両親がここで殺され、二人の兄は永楽帝に仕えて戦死したとファイチは言いました。
ファイチが昔話をしている時、屋敷の天井から木箱が落ちてきて、開けてみると木彫りの人形が入っていました。
真武神という武術の神様の人形でした。
永楽帝がいる宮殿は高い城壁に囲まれていて、会同館はその城壁の近くにありました。
中山王の使者たちはまだ到着していませんでした。

サハチたちは都見物を楽しみましたが、それに飽きると杭州にいる三姉妹に会いに行こうと考えます。
ヂュヤンジンの屋敷に帰ると、これから富楽院に行くとヂュヤンジンが言います。
ヂュヤンジンがリィェンファを口説きに行くに違いないと思って、サハチたちは富楽院に行きます。
ヂュヤンジンは「桃香楼」を素通りして、「酔夢楼」という富楽院でも一番高級な妓楼に入って行きました。
「酔夢楼」には富楽院一といわれるリュウイェンウェイという妓女がいて、そして、永楽帝がいました。
永楽帝はお忍びで、ファイチに会いに来たのでした。
サハチもウニタキも緊張して、すっかり堅くなってしまいます。
ファイチは永楽帝と話をしていましたが、朽ち果てた自宅の天井から落ちてきた人形を永楽帝に見せました。
永楽帝はその人形をじっと見つめていました。
ファイチはその人形を永楽帝に贈りました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・ヂュヤンジン(朱洋敬)
科挙に合格して、ファイチと一緒に宮廷に仕えたファイチの親友。
政策を批判して、宮廷から追放されるが、永楽帝が皇帝になると宮廷に戻り、永楽帝に仕える。

・リィェンファ(蓮華)
富楽院の妓楼「桃香楼」の女将。
富楽院で一、二を争う有名な妓女で、偉い文人の妾になる予定だったが、その文人は建文帝に殺される。
内乱のあと、富楽院に戻ると屋敷は無事で、ファイチが植えた桃の木も無事だった。
亡くなったタオファのためにも妓楼の女将になって、ファイチが帰って来るのを待とうと決心する。
妓楼の名を「春香楼」から「桃香楼」に変える。

・リーファ(梨華)
「桃香楼」の妓女。

・ランファ(蘭華)
「桃香楼」の妓女。

・ジュファ(菊華)
「桃香楼」の妓女。

・リュウイェンウェイ(劉媛維)
「酔夢楼」の最高級の妓女。

・永楽帝
明国の皇帝。
洪武帝の四男。甥の建文帝を倒して皇帝になる。



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2017年12月11日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 14.富楽院の桃の花

サハチ(尚巴志)たちは三姉妹と一緒に杭州に向かいます。
明国は思っていたよりもずっと広く、杭州まで14日も掛かりました。
宋の時代に首都だった杭州は、元の時代には貿易港として栄え、人口が百万を超えた大都市でした。
街は城壁に囲まれていて、その城壁は百年ほど前に、三姉妹の祖父であるヂャンシーチォン(張士誠)が再建したのよと三姉妹は自慢します。

三姉妹と別れたサハチたちは明国の首都、応天府(南京)を目指します。
城壁に囲まれた応天府の都は広く、ファイチは故郷に帰って来たと感慨深げです。
サハチも景色を眺めながら、明国のも都に来たと感動しています。

宿屋に荷物と馬を預けて、サハチたちは「富楽院」という有名な歓楽街に行きます。
大通りを挟んで妓楼がいくつも並んでいます。
サハチとウニタキはどこかの妓楼から美人の妓女が出て来ないかとキョロキョロしています。
ファイチが急に立ち止まって、妓楼の前にある桃の木を見つめました。
その桃の木はファイチが八年前に植えたものだと思うけど、妓楼の名前が違っていると言います。
ファイチが首を傾げて去ろうとした時、妓楼から女が出て来て、ファイチに声を掛けました。
ファイチもその女も驚いているようですが、サハチとウニタキには何を話しているのかわかりません。

女に誘われて、サハチたちはその妓楼に上がります。
その妓楼は以前、ファイチが通っていた妓楼で、馴染みだった妓女のタオファは五年前に病死してしまったようです。
妓楼から出て来た女はリィェンファといって、当事、富楽院で一、二を争っていた有名な妓女で、今はこの妓楼の女将をしていて、タオファのためにファイチが帰って来るのを待っていたと言います。
サハチたちはおいしい料理を御馳走になり、若い妓女たちも現れます。
サハチとウニタキは片言の明国の言葉で妓女たちと話をしながらお酒を飲みます。
ファイチは亡くなったタオファが残した詩を読んで涙ぐんで、返事の詩を書きます。
ファイチがサハチとウニタキに、タオファとの思い出を話していると男が入って来ました。
その男とファイチは驚いた顔をして見つめ合い、再会を喜びました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・スンリー(孫里)
三姉妹の配下。

・ファンボ(范波)
三姉妹の配下。

・シュルン(徐輪)
三姉妹の配下。

・リィェンファ(蓮華)
富楽院の妓楼「桃香楼」の女将。
富楽院で一、二を争う有名な妓女で、偉い文人の妾になる予定だったが、その文人は建文帝に殺される。
内乱のあと、富楽院に戻ると屋敷は無事で、ファイチが植えた桃の木も無事だった。
亡くなったタオファのためにも妓楼の女将になって、ファイチが帰って来るのを待とうと決心する。
妓楼の名を「春香楼」から「桃香楼」に変える。

・タオファ(桃華)
「春香楼」の妓女。
ファイチの馴染みだったが、ファイチが行方知れずになってしまい、心配しすぎて病になる。
内乱の時、避難した蘇州で亡くなる。

・リーファ(梨華)
「桃香楼」の妓女。

・ランファ(蘭華)
「桃香楼」の妓女。

・ジュファ(菊華)
「桃香楼」の妓女。

・ヂュヤンジン(朱洋敬)
科挙に合格して、ファイチと一緒に宮廷に仕えたファイチの親友。
政策を批判して、宮廷から追放されるが、永楽帝が皇帝になると宮廷に戻り、永楽帝に仕える。



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2017年12月05日

◇尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 13.首里のお祭り

思紹王が首里グスクに入って一年が経った2月9日、首里でお祭りが行なわれました。
ヤマトゥ旅から帰って来たマウシとシラーは首里の城下に屋敷をもらい、ジルムイは首里にできた島添大里按司の屋敷で暮らし、午前中はナンセン寺で読み書きを習い、午後は武術道場に通っていました。
サグルーは島添大里の若按司として、按司になるための修行を始め、一緒に遊べなくなっていました。

今日はお祭りなので、読み書きも武術の修行も休みです。
マウシは苗代大親の娘のマカマドゥを誘って、お祭り見物を楽しもうとウキウキしています。
出掛けようとしたらササが訪ねて来ました。
庶民の格好をして、お祭りの警固をするとササは言います。
マウシとシラーはぶつぶつ文句を言いながらも、ジルムイを誘って、ササと一緒に首里グスクに行きます。

首里グスクは朝早くから賑わっていました。
普段は入れないグスクの中に入って、噂の宮殿が見られるというので、城下に住む者は勿論の事、佐敷や島添大里からも見物に来ていました。
広い西曲輪内には舞台が作られ、あちこちに炊き出しの屋台が置かれて、酒や食べ物が振る舞われていました。
シラーの父親のマサルーが屋台で酒を配りながら怪しい者がいないか見張っていました。
マカマドゥも餅を配りながら見張りをしていました。
舞台ではヤマトゥの着物を着た佐敷ヌルが開演の準備をしていて、娘のマユとその父親のシンゴも一緒にいました。

正午まで、見回りを続けたましたが怪しい者は見つかりませんでした。
西曲輪の中は人であふれていますが、武器らしい物を持っている者はいないし、怪しい素振りを見せる者もいませんでした。
舞台では村娘たちが陽気に踊っています。
ササは王様の側室たちがいる御内原が危険なような気がすると言って、マウシとジルムイを連れて御内原に向かいます。
マチルギと会って、ササたちは百浦添御殿(正殿)に入ります。
女子サムレーがあちこちにいて見張りをしていました。
一人のヌルが二階に行くのを見届けていたら、二階から「誰か来てくれ」と声がしました。
マチルギとササたちが二階に行くと、囲碁をしていた王様が倒れていて、ヌルも倒れていました。
馬天ヌルがやって来て、大変な事になったと慌てます。
マチルギが倒れている王様の顔を上げると王様によく似ていますが、王様ではありませんでした。

王様の思紹はとにかくグスクから外に出たかったのです。
ウニタキに頼んで身代わりを見つけて、今日はお祭りで政務はないので、外に出てもわかるまいと外に出たのでした。
この事を知っているのはウニタキの配下のイーカチとマチルギ、偽者と囲碁をしていた志佐壱岐守だけでした。

ササたちは馬天浜に行きました。
思紹はヤマトゥンチュの船乗りたちと一緒に楽しそうに酒を飲んでいました。



登場人物

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司だったが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われる。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺すが戦死してしまう。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育つ。
島添大里で苗代大親の娘のマカマドゥに一目惚れする。
ジルムイ、シラーと一緒にヤマトゥ旅に行く。

・シラー
久良波のマサルーの次男。
マウシの幼馴染みで、マウシと一緒に首里で修行する事になる。
マウシ、ジルムイと一緒にヤマトゥ旅に行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをする。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
真面目な性格で、サグルーやササとは付き合わない。
マウシ、シラーと一緒にヤマトゥ旅に行く。

・久良波のマサルー
山田按司の家臣。マウシの武術の師匠。
マウシの供をして首里に行く。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしない。
マウシが自分と互角の腕を持っていたので、気になる存在になる。
マウシがヤマトゥ旅に出た時、ササと一緒にマウシの無事を祈る。

・苗代之子
苗代大親の長男。
島添大里のサムレー大将。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・ウミチル
ヤグルー(平田大親)の妻。
玉グスク按司の娘。笛と琴ができ、舞も舞う。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行くと言い出したので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・スズナリ
首里のヌル。
以前は浦添のヌルだった。
中山王を殺して、自害する。

・志佐壱岐守
壱岐島の倭寇の大将。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になった。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
新年の儀式のために先代の中山王に仕えていたヌルたちを集めて指導する。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
ウニタキの留守を守っている。




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2017年11月27日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 12.島影に隠れた海賊船

サハチ(尚巴志)たちは三姉妹と一緒に中洲の隠れ家を引き払って、海賊船を隠している島の近くまで馬に乗って行きました。
半日掛かりで着いた所は小さな漁師の村でした。
海の方を見ると大小様々な島がいくつもあって、海賊船はあの島のどこかに隠れているようです。
小さな家々が建ち並ぶ中に大きな屋敷があって、そこが三姉妹の屋敷でした。

サハチたちはメイファンから、配下の海賊、リュウジャジンとジォンダオウェンを紹介されます。
リュウジャジンはパレンバンに行っていて助かり、ジォンダオウェンは琉球に行っていて助かったのでした。
メイファンはパレンバンの商品を琉球に持って行って、中山王と取り引きをすると言います。
サハチたちはパレンバンの事や明国の海賊の事などを三姉妹から聞きます。
その夜、久し振りに酒を飲んだサハチは酔っ払ったわけではありませんが、自然の成り行きでメイユーと夜を過ごしていました。

翌日、サハチたちは海賊船を見に行きます。
岩陰に隠れていた海賊船には鉄炮(大砲)が積んでありました。
海賊船に乗って沖に出て、ジォンダオウェンは鉄炮を撃ってみせてくれました。
物凄い音がして、サハチとウニタキは驚きます。
ジォンダオウェンは鉄炮と火薬を手に入れると約束してくれました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・リュウジャジン(劉嘉景)
三姉妹の配下。パレンバンに行っていて助かる。

・ジォンダオウェン(鄭道文)
三姉妹の配下。琉球に行っていて助かる。
山北王と密貿易をするために運天泊に行き、メイファンと再会して連れて帰る。

・ラオファン(老黄)
三姉妹の武術の師匠。

・リェンリー(黄怜麗)
ラオファンの次女。
三姉妹の仲間に加わる。


・チェンズーイー(陳祖義)
広州の海賊で、広州を追い出されて東南アジアで暴れ、進貢船も襲ったので洪武帝、永楽帝の怒りを買う。
永楽帝がパレンバンに送ったジェンフォに捕まって処刑される。

・リャンダオミン(梁道明)
広州の海賊。
パレンバンの王となるが、配下のシージンチンに譲って故郷に帰る。

・シージンチン(施進卿)
リャンダオミンの配下。
チェンズーイーが捕まったあと、ジェンフォによってパレンバンの宣慰司に任命される。

・ジェンフォ(鄭和)
永楽帝の命令で大船団を率いて大航海に出た宦官の武将。




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2017年11月20日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 11.裏切り者の末路

サハチ(尚巴志)たちは三姉妹と一緒に福州の街に行きました。
福州の街も泉州と同じように城壁に囲まれていました。
三姉妹の敵であるチェンイージュンは三姉妹の父親から奪い取った立派な店の主人になっていました。
ファイチが店内の様子を探り、サハチとウニタキは店の周囲を探りました。
サハチがキョロキョロしながら歩いていると刀を腰に差した男に声を掛けられました。
勿論、サハチには言葉がわかりません。
ヤマトゥの刀を差しているので日本人かと思って、日本語で話し掛けたら相手は驚きました。
男は五島の松浦党の者で、松尾と名乗り、ある人に命を救われて、今はその人のために働いていると言いました。

チェンイージュンの店の偵察のあと、サハチたちは福州の街を見物します。
サハチはメイユーから明国の言葉を教わりながら楽しい時を過ごします。
ウニタキはメイリンと、ファイチはメイファンと楽しくやっていました。

明日の夜、チェンイージュンが密貿易をするので、そのあとに襲撃しようと決めました。
チェンイージュンが隠れ家に使っているのは以前、三姉妹が暮らしていた屋敷でした。

次の日、サハチとウニタキは三姉妹から明国の言葉を教わって必死になって覚えていましたが、ファイチは何かをじっと考えていました。
日が暮れて、いよいよ、襲撃の時が迫って来ましたが、ファイチは「おかしい」と言いました。
チェンイージュンは利用されただけで黒幕がいて、その黒幕が今夜、チェンイージュンを殺すかもしれないと言います。
サハチたちはファイチの意見に賛成して、もう少し様子を見る事にしました。

ラオファンという三姉妹の武術の師匠が偵察に行き、やはり、リンジェンフォンの襲撃があったと知らせます。
夜が明ける前、サハチたちはチェンイージュンの隠れ家に向かいます。
隠れ家の中はまるで地獄絵のように、血の臭いが充満していて死体の山となっていました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。

・ソンフェイ(松尾)
リンジェンフォンに助けられた五島の倭寇、松尾新三郎。
リンジェンフォンの配下になり、チェンイージュンを見張っている。

・ラオファン(老黄)
三姉妹の武術の師匠。

・チェンイージュン(陳依俊)
ヂャンルーチェンの配下。
ヂャンルーチェンを裏切って、役人に密告して、ヂャンルーチェンの店を手に入れる。

・リンジェンフォン(林剣峰)
ヂャンルーチェンと敵対していた福州の海賊。
チェンイージュンを利用して、ヂャンルーチェンを滅ぼす。



尚巴志伝
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2017年11月13日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 10.麗しき三姉妹

メイファンの配下のスンリーは頼まれた荷物が今日のうちに届くので、明日出発すると言いました。
急いでやって来たサハチ(尚巴志)たちは気抜けしますが、お陰で、泉州の街を見物する事ができました。
無事の船旅のお礼を言わなければならないと、天妃宮に行きましたが、その門の華麗さにサハチとウニタキは驚きます。
不思議な形をして、石で造られた回教寺院がいくつもあり、開元寺という仏教寺院には石でできた大きな塔が建っていました。
その日は見る物すべてが驚きの連続でした。

思っていた以上に、明国は偉大な国でした。
山南王のシタルーの父、汪英紫が明国に行ってから考えを変えたのも当然だと思えました。
あんな小さな島国で戦をするより、交易をして明国から様々な事を吸収しなければならないと思ったに違いありません。
サハチも様々な知識を身に付けて帰ろうと決心します。

泉州の街を歩き回って来遠駅に帰ると、身分証明書が用意されていました。
ファイチはサハチとウニタキに、琉球に逃げて行ったいきさつを話します。
ファイチの父親は龍虎山の道士で、幼い頃の永楽帝に学問や武術を教えていました。
ファイチは科挙に受かって宮廷に仕える事になり、燕王と呼ばれていた頃の永楽帝とも会っていました。
洪武帝が亡くなり、跡を継いだ孫の建文帝は何人もいる叔父たちを排除します。
永楽帝とつながりがあると思われたファイチの両親は殺され、ファイチも命を狙われて琉球に逃げたのでした。

次の日、サハチとウニタキはファイチと同じ道士の格好をして、スンリーと一緒にメイファンがいる福州に向かいます。
山の中で山賊に出会いますが簡単に倒してしまいます。
その山賊たちは弟子にしてくれと言って付いてきます。
山を抜けると大きな川に出て、筏に乗って川を渡り、中洲にあるメイファンの屋敷に向かいます。

見るからに海賊といった格好の三人の美女が出迎えてくれました。
メイファンの姉のメイリンとメイユーで、二人とも嫁いでいましたが、父親の敵を討つために戻って来たのでした。
三姉妹の父親はヂャンルーチェンという有名な海賊でした。
ヂャンルーチェンの父親はヂャンシーチォンといって、洪武帝と覇を競い合いますか敗れます。
ヂャンルーチェンは海賊になって、洪武帝が造った明国を相手に戦っていたのでした。
メイファンが琉球から帰って来ると、両親も兄弟も皆、殺されて、財産もすべて没収されていました。
父親を役人に売ったのはチェンイージュンという父親の配下の者でした。

三姉妹たちは御馳走で持て成してくれましたが、言葉がわからないサハチとウニタキは美人を前にして声を掛けられないと悔しがります。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・スンリー(孫里)
メイファンの配下。

・サングルミー
与座大親。中山王の正使。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学して、帰国後、中山王武寧の正使となる。
明国から帰国すると武寧は亡くなっていて、思紹が中山王になっていたが、思紹に仕える。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。

・ヂャンルーチェン(張汝謙)
三姉妹の父親。
海賊になって洪武帝に反抗する。
鄭和の大航海に加わろうとして、福州の街中に店を開くが、配下に裏切られて役人に捕まり、処刑されてしまう。

・ヂャンシーチォン(張士誠)
三姉妹の祖父。
船による塩の運搬と塩の密売をしていたが、挙兵して江北の要地を占領する。
蘇州を都として呉王を名乗り、朱元璋(洪武帝)と覇を競うが敗れる。

・チェンイージュン(陳依俊)
ヂャンルーチェンの配下。
ヂャンルーチェンを裏切って、役人に密告して、ヂャンルーチェンの店を手に入れる。

・リンジェンフォン(林剣峰)
ヂャンルーチェンと敵対していた福州の海賊。




尚巴志伝
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2017年11月06日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 9.泉州の来遠駅

泉州湾に入った進貢船は何艘もの小舟に引っ張られ、広い川をさかのぼって港に入ります。
港は街のはずれにあって、サハチ(尚巴志)たちは川船に乗り換えて、泉州の街に向かいます。
泉州の街は高い城壁に囲まれた城塞都市でした。
サハチとウニタキは広い川に架かった石の橋を見て驚きます。
琉球人の宿泊施設である「来遠駅」は城壁に囲まれた街の外にあり、川から運河がつながっていて船に乗ったまま行けました。

石垣で囲まれた「来遠駅」は思っていたよりも広く、建物がいくつも建っていて、宿泊施設も二階建ての立派な建物でした。
サハチとウニタキとファイチは三人で一部屋に入ってくつろぎました。
別の建物には、先に来ていた山南王の者たちが滞在していました。
山南王の使者は宇座按司の息子で、すでに応天府(南京)に向かっていました。

憧れの明国に来たサハチとウニタキはじっとしていられず、ファイチと一緒に外に出ました。
広い道には石が一面に敷かれてありました。
景色を眺めながら広い道を真っ直ぐ行くと城塞都市に入る大きな門がありました。
街全体を城壁で囲むなんて、サハチたちには考えられない事でした。

その夜、歓迎の宴が開かれて、会場を明るく照らしているローソクに驚きます。
豪華な料理を食べて、綺麗所の妓女たちも参加して、楽しい宴となりました。

翌朝、ファイチを訪ねて来た者がありました。
メイファンの手下で、メイファンの家族が皆殺しにされたと言います。
サハチとウニタキとファイチはメイファンを助けるために使者たちとは別行動を取ります。



・泉州の歴史
1087年、泉州に貿易管理機関である福建市舶提挙司(市舶司)が置かれる。
1250年、蒲寿庚、泉州の提擧市舶になる。
1276年、元、南宋を滅ぼす。
1279年、クビライは楊州、湖南、贑州、泉州四省において日本侵攻用の戦艦600艘の造船を命じる。
1290年、マルコ・ポーロが泉州に来る。
1345年、モロッコ生まれの旅行家イヴン・バトゥータが泉州に来る。
1351年、白蓮教徒の集団が各地で反乱を起こし、紅巾の乱が勃発する。
1352年、城壁を拡張する。
1368年、洪武帝、明国を建国する。
1370年、洪武帝、寧波・泉州・広州に三市舶司を設置する。
1374年、洪武帝、三市舶司を廃止して民間貿易を全面的に禁止する。
1385年、琉球の進貢船が泉州に初めて来る。宿泊施設は寺院。
1403年、永楽帝、三市舶司を復活させて朝貢国の入朝に備える。
1405年、大食(タージー)の屋敷跡に「来遠駅」が設置される。
1469年、福建市舶提挙司が、泉州から福州に移り、「柔遠駅」が設置される。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・サングルミー
与座大親。中山王の正使。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学して、帰国後、中山王武寧の正使となる。
明国から帰国すると武寧は亡くなっていて、思紹が中山王になっていたが、思紹に仕える。



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2017年10月30日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 8.遙かなる船旅

中山王思紹が初めて送る進貢船が浮島(那覇)から船出して行きました。
正使はサングルミーで、護衛のサムレー大将は宜野湾親方、副大将は當山親方でした。
サハチ(尚巴志)、ウニタキ、ファイチ(懐機)も従者として乗っていました。
按司たちは明国に行く従者として、若按司を選んだ者が多かったのですが、八重瀬按司のタブチは留守を若按司に任せて、本人がやって来ました。

サハチが明国に行く目的には火薬を手に入れる事も含まれていました。
ファイチが親しくしていたメイファンは海賊の娘で、先に明国に帰っていました。
明国でメイファンと会って、海賊と火薬の取り引きができればいいとサハチは胸を膨らませます。

二日目に久米島に着いて、三日目の午過ぎに久米島を出帆します。
久米島を過ぎると明国まで途中に島はありません。
毎日、海しか見えない景色にも飽きた、ある夜、ウニタキが三弦を弾き始めます。
皆がウニタキの歌を聴いて、故郷に残してきた家族たちの事を想います。
翌日、嵐がやって来て、船が転覆するのではないかと思うほど恐ろしい経験をします。
黒潮も無事に乗り越え、船は順調に走りましたが、明国にはなかなか着きません。
船出してから十五日目に、今頃、首里ではお祭りをやっているなとサハチとウニタキが話していると、小琉球(台湾)が見えて来ました。

次の日、ようやく大陸が見えて来ました。
海に突き出した半島の上にグスクのような石垣が見え、そのグスクの下に泊まっていた船が進貢船に近づいて来ました。
進貢船が止まって、明国のサムレーが乗り込んで来ました。
明国のサムレーたちはサングルミーたちと会って、船から降りると進貢船を護衛して泉州の港まで誘導してくれました、


進貢船の大きさ

長さ34.8m、幅9.7m、舟高5,4m、艫高8.2m、舳高7.6m、総重量2300t。
帆柱 高さ30m、廻りが4.5m
本帆 長さ22m、幅15.4m(17反帆)
艫帆 長さ7.6m)、幅4.5m
前帆 長さ14.5m、幅7.2m
楫柱 長さ9m、廻り2,4m、葉長さ4.5m、葉幅3m
旗 進貢旗(帰国時には「奉旨帰国」の旗となる)、三角籏(黄色地に赤丸)、
  七ツ星籏(北斗七星)、モカズ籏(ムカデ)、五色籏、菩薩籏(媽祖)、
  御紋籏(青地に三つ巴)、舳籏、関帝王籏、艫黄色籏


登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・サングルミー
与座大親。中山王の正使。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学して、帰国後、中山王武寧の正使となる。
明国から帰国すると武寧は亡くなっていて、思紹が中山王になっていたが、思紹に仕える。

・宜野湾親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕える。

・當山親方
當山之子。中山王のサムレー大将。
越来按司(美里之子)の弟。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従って明国に行く。

・玉グスク若按司
妻は尚巴志の妹。
従者として明国に行く。

知念若按司
妻は尚巴志の妹。
従者として明国に行く。

浜川大親
勝連の重臣。サンラー、尚巴志の幼馴染み。
従者として明国に行く。



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2017年10月24日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 7.首里の初春

年が明けて、永楽5年(1407年)になりました。
思紹が中山王になって初めての正月は、明国の堅苦しい着物を着ての新年の儀式から始まりました。
百浦添御殿(正殿)を背にして、中山王思紹、王妃、世子のサハチ(尚巴志)、世子妃のマチルギが正装して座り、その前の御庭に家臣たちがずらりと並ぶ中、馬天ヌルが率いるヌルたちによって華麗な儀式が執り行われました。
二日には久米村の唐人たちが来て、中山王に新年の挨拶をしました。
ファイチ(懐機)も明国の礼服を着てかしこまっていました。
三日には中山王に従っている按司たちが挨拶に来ました。
東方(あがりかた)の按司たちか来るのは当然ですが、八重瀬按司のタブチが来たのにはサハチは驚きました。
挨拶が終わると新年の宴が催され、タブチは中山王に従うと言いました。
サハチは思紹と相談して、挨拶に来た按司たちを従者として、明国に連れて行く事に決めました。

正月の20日、進貢船の出帆の儀式が行なわれ、翌日、馬天浜にシンゴとクルシの船がやって来ました。
サハチの弟のヤグルー、次男のジルムイ、甥のマウシ(護佐丸)、マウシの友達のシラーが無事に帰国しました。
ヤマトゥの国を見てきたヤグルー、ジルムイ、マウシ、シラーの顔付きは変わっていました。
四人は博多から京都まで行っていて、話を聞いて、サハチも言ってみたいと思いました。

明国に行く二日前、サハチはウニタキに呼ばれて、城下にある「まるずや」に行きます。
「まるずや」に行くとウニタキはいなくて、ナツがいました。
ウニタキの配下のナツは島添大里の侍女を辞めて、今は「まるずや」を一人でやっていると言いました。
勢力範囲が広がったので、ウニタキの「三星党」も人手不足のようです。
ナツはサハチの唐旅を心配して、送別の宴を催したいと言います。
サハチはナツの話を聞いて、ナツがずっとサハチを慕っていた事を知ります。
サハチはナツがいじらしく思えて、ナツを抱きしめます。



登場人物


・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に行こうと考えている。

・思紹
中山王。サハチの父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ミチ
中山王妃。サハチの母親。
越来按司の姉。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行くと言い出したので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
新年の儀式のために先代の中山王に仕えていたヌルたちを集めて指導する。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
思紹の初めての進貢船を出すために忙しい。
旧友に会うためにサハチと一緒に明国に行く。

・中グスク按司
クマヌ。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。

・越来按司
美里之子。尚巴志の叔父。

・サム
勝連の後見役。マチルギの兄。クマヌの娘婿。

・伊波按司
マチルギの兄。妻は今帰仁の研ぎ師ミヌキチの娘。

・山田按司
マチルギの兄。妻は宇座按司の妹。

・安慶名按司
マチルギの兄。妻は勝連按司の娘(ウニタキの妹)。

・北谷按司
妻は先代越来按司の妹。

・大グスク按司
妻は越来按司の娘。

・玉グスク按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。

・知念按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。
大グスク按司の叔父。

・垣花按司
南部東方の按司。
大グスク按司の叔父。

・糸数按司
先代の糸数按司の母親違いの弟。
察度に仕えて護衛隊長を務め、上間按司になる。
兄の糸数按司を倒して、糸数按司になる。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・クルシ
早田左衛門太郎の重臣。
倅に跡を譲って隠居し、尚巴志の家臣になる。

・ヤグルー
尚巴志の弟。
平田グスクを任され、平田大親を名乗る。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
真面目な性格で、サグルーやササとは付き合わない。
ヤマトゥ旅に行って、自分に自信を持つ。

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司だったが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われる。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺すが戦死してしまう。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育つ。
叔父の尚巴志を頼って、首里に行き、サムレー大将になるために修行に励む。
島添大里で苗代大親の娘のマカマドゥに一目惚れする。
ジルムイと一緒にヤマトゥに行ってくる。

・シラー
久良波のマサルーの次男。
マウシの幼馴染みで、マウシと一緒に首里で修行する事になる。
マウシと一緒にヤマトゥに行ってくる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
誰だかわからないが、誰かが来るのを予見して、木の上で待っていて、マウシと会う。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れする。
マカマドゥと一緒に、ヤマトゥ旅に出たシラーとマウシの無事を祈る。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしない。
マウシが自分と互角の腕を持っていたので、気になる存在になる。
ササと一緒に、ヤマトゥ旅に出たマウシとシラーの無事を祈る。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。
二年前に、ヤマトゥ旅に行き、京都にも行っている。
山田に行き、マウシの妹、マカトゥダルに一目惚れする。

・ナンセン禅師
ヤマトゥの禅僧。
察度に仕えて、察度の子供たちに読み書きを教えていた。
思紹に仕え、首里のナンセン寺で、子供たちに読み書きを教えている。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。

・ナツ
ウニタキの配下。佐敷の重臣、津堅大親の娘。
尚巴志の妹のマカマドゥと一緒に剣術の稽古に励む。
尚巴志に憧れ、尚巴志を守るために「三星党」に入る。
島添大里グスクの侍女になって、尚巴志とウニタキの連絡役を務める。
侍女を辞めて、島添大里城下の「まるずや」を任される。
尚巴志が明国に行くと聞いて、もう二度と会えないかもしれないと思い、自分の気持ちを打ち明ける。



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2017年10月16日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 6.宇座の古酒

攻め落とした中グスクにはクマヌが入って、中グスク按司になりました。
越来グスクには美里之子が入って、越来按司になりました。
勝連グスクは8歳の若按司が成人するまで、サムが後見役として入りました。
クマヌは娘婿のサムが勝連に行ってしまったので、サムの弟のムタを養子に迎えて跡継ぎとしました。

宇座按司は御隠居(泰期)の次男で、2月の戦の時、兵を引き連れて山田から宇座に寄った時、サハチ(尚巴志)は初めて会いました。
使者として明国に何回か行っていて、サハチが御隠居と会っていた頃は浦添にいたようです。
今は隠居して、牧場で馬を育てているので、サハチは叔父の苗代大親を誘って会いに行ってみました。

宇座按司はサハチたちを歓迎してくれ、御隠居がサハチと飲もうと思っていたという高級な酒を出してくれました。
サハチは宇座按司から話を聞いて、宇座按司が山南王の使者だった事を知って驚きます。
宇座按司の息子たちは山南王に仕えているとの事でした。

12月になって、ヤマトゥの商人たちが続々と浮島にやって来ました。
その中に懐かしい顔がありました。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になった志佐壱岐守でした。
思紹の話し相手に丁度いいと思って、サハチは志佐壱岐守を首里グスクに連れて行きます。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に行こうと考えている。

・思紹
中山王。サハチの父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ソウゲン
ヤマトゥの禅僧で、島添大里の城下に住んで、子供たちに読み書きを教えている。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
思紹の初めての進貢船を出すために忙しい。

・安謝大親
中山王の重臣。三人の大役の一人。

・嘉数大親
中山王の重臣。三人の大役の一人。

・与那嶺大親
中山王の重臣。三人の大役の一人。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。

・クマヌ
中グスク按司。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。

・美里之子
越来按司。尚巴志の叔父。

・サム
勝連の後見役。マチルギの兄。クマヌの娘婿。

・ムタ
先代の伊波按司の五男。マチルギの弟。
クマヌの養子となる。

・宇座按司
泰期の次男。
中山王の正使、山南王の正使を務め、今は隠居して牧場で馬を育てている。

・マジニ
宇座按司の三女。

・ハリマ
ヤマトゥの山伏。
浮島の宿屋の主人。

・志佐壱岐守
壱岐島の倭寇の大将。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になった。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。




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2017年10月09日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 5.ナーサの遊女屋

首里の城下町造りを始めてから半年余りが経って、大通りに面して建つ屋敷はほとんど完成して、ようやく都らしくなってきました。
浦添グスクの侍女だったナーサの念願もかなって、「宇久真」という立派な遊女屋もできました。
「宇久真」の開店の日、中山王の思紹は重臣たちの懇親の宴を催します。
佐敷からの重臣たちと寝返った浦添の重臣たちの間にある溝を埋めなければならないと思ったからです。

浦添の重臣たちは「宇久真」の女将になっているナーサを見て、腰を抜かさんばかりに驚きます。
浦添の重臣の中で、平戸親方が欠席しました。
宜野湾親方が、平戸親方が何かをたくらんでいるようだとサハチ(尚巴志)に知らせますが、サハチはナーサから平戸親方の事を聞いていて、すでに対策を打ってありました。

サハチはウニタキと一緒に宴を抜け出して、浮島(那覇)に向かいます。
すでに、平戸親方はヒューガと當山之子に捕まっていました。
サハチとウニタキはヒューガを連れて、「宇久真」に戻ります。
宴席に遊女たちの姿はなく、佐敷と浦添の重臣たちが仲よく騒いでいました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に行こうと考えている。

・思紹
中山王。サハチの父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ナーサ
首里の遊女屋「宇久真」の女将。
先代の中山王、武寧の王妃の侍女として、浦添グスクに入り、御内原の侍女たちを仕切っていた。
ウニタキの殺された先妻ウニョンの実の母親。
ウニョンの敵を討つために望月党の事を調べていて、ウニョンの夫だったウニタキと再会する。
生まれ故郷の奥間のために生きようと決心して、サハチの味方となり、浦添の重臣たちを寝返らせる。

・マユミ
「宇久真」の遊女。
サハチに一目惚れするが奥間ヌルに取られてしまい諦めて、中グスク按司の側室になる。
中グスクがサハチに攻められた時、助け出されて奥間に帰り、ナーサの遊女屋の遊女となる。
「宇久真」の開店の日にサハチと出会えて大喜びをする。

・宜野湾親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕える。

・新垣大親
シャムから帰ってきた交易船の正使。
思紹に仕える。

・サングルミー
与座大親。明国から帰ってきた進貢船の正使。
思紹に仕える。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学している。

・又吉親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕える。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。

・ユシヌ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの相手をする。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。

・當山之子
中山王のサムレー大将。
越来按司(美里之子)の弟。

・平戸親方
先代の中山王、武寧のサムレー大将。
交易船の護衛をして、シャム(タイ)から帰って来る。
帰国したら武寧が殺されていた事に驚き、進貢船を奪って山北王のもとに行こうと計画するが、サハチに知られて捕まり処刑される。



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2017年10月02日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 4.キラマの休日

サハチ(尚巴志)とマチルギは毎年の恒例の旅で、慶良間の島に行きました。
慶良間の島で、思紹が秘密に兵を育てていたので、サハチたちは行く事ができなかったのです。
一緒に行ったのは、ヒューガと馬天ヌル、ウニタキと妻のチルーでした。
ファイチ(懐機)夫婦も誘ったのですが、忙しいと言って来ませんでした。
首里グスクを奪い取ってから、皆、忙しく、久し振りの休暇でした。

思紹と一緒に若い者たちを鍛えていたマニウシは島に残っていました。
思紹は重臣として、マニウシを迎えるつもりでしたが、グスク務めは性に合わないと言ってマニウシは断りました。
すでに、次の十年の計が始まっていて、思紹から一千人の兵を育ててくれとマニウシは頼まれていました。

マウシとシラーはサハチの次男のジルムイと一緒にヤマトゥ旅に出ました。
ササがシラーを好きになったようだとチルーから聞いて、馬天ヌルは驚きます。
マウシと苗代大親の娘のマカマドゥがいい仲になっているとチルーが言って、サハチとマチルギはいい縁談だと喜びます。
サハチの長男のサグルーがマウシの妹に惚れたみたいとチルーが言うと、サハチもマチルギも驚きますが、マウシの妹なら悪くないと思います。

中山王は3隻の進貢船を持っていました。
1隻は7日前に帰って来て、ヒューガが水軍の船で囲み、使者の新垣大親も、サムレー大将の宜野湾親方も新しい中山王に従うと言ってくれました。
あと2隻もまもなく帰国するので、抑えなければなりません。

サハチが明国に行くと言うと、マチルギがヤマトゥに行きたいと言い出します。
サハチがだめだと言うと、マチルギは女の水軍を作って行くと言いました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に行こうと考えている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行くと言い出したので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・ヒューガ
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。

・チルー
ウニタキの妻。
王妃の妹。
マウシたちの隣の屋敷に住み、マウシたちの食事の面倒を見ていた。

・マニウシ
慶良間の島の武術師範。
久高島のフカマヌルの叔父。
新たな十年の計のため、1000人の若者たちを鍛えなければならない。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
思紹の初めての進貢船を出すために忙しい。

・新垣大親
明国から帰ってきた進貢船の正使。
思紹に仕える。

・宜野湾親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕える。



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2017年09月25日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 3.恋の季節

ササに案内された屋敷は思っていたよりも立派な屋敷でした。
隣の屋敷に住んでいるおかみさんに連れられて、マウシ(護佐丸)は島添大里グスクの二階建ての豪華な屋敷で、叔父のサハチ(尚巴志)と会います。
叔父は「十年後に今帰仁グスクを攻め落とす」と言いました。
「その時、お前はサムレー大将になって、100人の兵を率いて、今帰仁グスクを攻めろ」と言います。
マウシは叔父を見つめて力強くうなづきました。

やがて、佐敷ヌルがサスカサと呼ばれる島添大里ヌルとその若ヌルを連れてやって来て、ササも現れました。
サグルーとジルムイの兄妹も来て、武術師範の苗代大親は娘のマカマドゥを連れて来ました。
稽古着姿ではない綺麗な着物を着たマカマドゥは美しく、マウシは胸がドキドキして、まともに見る事もできません。
叔父が「お前の歓迎の宴だ」と言って、酒や料理が運ばれてきました。
腹が減っていたマウシは遠慮なく、料理を平らげます。
ササがサグルーと一緒にマウシの所にやって来て、一緒に酒を飲みます。

ササがマカマドゥを口説かないのとマウシをからかいます。
ジルムイとマカマドゥも加わって、山田の話をしたりして、マウシは酒を飲みすぎて、翌朝、起きると頭がズキンズキン痛みました。

マウシは隣のおかみさんに連れられて、ソウゲン寺と呼ばれている読み書きを教える所に行きます。
そこにはサグルー、ジルムイ、ササもいました。
退屈な時間が過ぎて、マウシはサグルーと一緒に武術道場に行きます。

稽古が終わったあと、マウシはサグルーと一緒に島添大里グスクの東曲輪の物見櫓に登ります。
サグルーは去年、ヤマトゥに行ったと言って、ヤマトゥの事を話してくれました。
マウシはただ驚いて話を聞いていました。
そして、マウシにヤマトゥに行って来いとサグルーは言います。
ヤマトゥ旅なんて、山田にいた頃、考えた事もありません。
マウシはここに来てよかったと夕暮れの景色をを眺めながら思いました。

マウシのヤマトゥ行きが決まって、マウシは親の許しを得るために、ササとサグルーを連れて山田に帰ります。
サグルーはマウシの妹、マカトゥダルに一目惚れします。
ササはマサルーの息子のシラーに一目惚れします。



登場人物

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司でしたが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われます。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺しますが戦死してしまいます。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育ちます。
島添大里で苗代大親の娘のマカマドゥに一目惚れします。

・久良波のマサルー
山田按司の家臣。マウシの武術の師匠。
マウシの供をして首里に行きます。

・チルー
ウニタキの妻。
マウシたちの隣の屋敷に住み、マウシたちの食事の面倒を見ます。

・サハチ
島添大里按司。尚巴志。
十年後に山北王を倒し、その十年後に山南王を倒して、琉球を統一しようと考えています。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいます。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもあります。
強い霊力を持っていますが、本人はまだ気づいていません。

・サスカサ
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てています。

・ミチ
尚巴志の長女。
島添大里の若ヌル。
サスカサのもとでヌルになるための修行中。
佐敷ヌルから剣術も習っています。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
誰だかわからないが、誰かが来るのを予見して、木の上で待っていて、マウシと会います。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っています。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササでした。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れします。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしません。
マウシが自分と互角の腕を持っていたので、気になる存在になります。

・サグルー
尚巴志の長男。
去年、ヤマトゥ旅に行き、京都にも行っています。
山田に行き、マウシの妹、マカトゥダルに一目惚れします。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
真面目な性格で、サグルーやササとは付き合いません。

・ソウゲン
ヤマトゥの禅僧で、島添大里の城下に住んで、子供たちに読み書きを教えています。

・山田按司
尚巴志の妻、マチルギの兄。
マウシ、マカトゥダルの父親。

・マカトゥダル
山田按司の三女。
マウシが連れて来たサグルーに一目惚れします。

・シラー
久良波のマサルーの次男。
マウシの幼馴染みで、マウシと一緒に首里で修行する事になります。



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2017年09月18日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 2.胸のときめき

島添大里グスクへと向かう山道の途中で、マウシ(護佐丸)は馬天若ヌルのササと出会います。
ササは木の上から飛び降りてきて、マウシの案内をしてグスクに向かいます。
島添大里グスクは山田グスクよりずっと広くて、マウシは羨ましいと思います。
東曲輪にある屋敷から美人の女子サムレーが出て来て、それが佐敷ヌルだと知ったマウシは驚きます。
若ヌルのササにしろ、佐敷ヌルににしろ、どう見てもヌルには見えません。

マウシはササに連れられて武術道場に行って、ササの叔父で、武術師範のの苗代大親と会います。
武術道場からの帰り、東曲輪に木剣を持った娘たちが集まって来るのに出会ったマウシは驚きます。
ササに連れられて、娘たちの剣術の稽古を見学したマウシは、苗代大親の娘、マカマドゥに惹かれます。

マウシはマカマドゥと試合をしますが、お互いに身動きができないまま、引き分けとなります。



登場人物

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司でしたが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われます。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺しますが戦死してしまいます。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育ちます。

・久良波のマサルー
山田按司の家臣。マウシの武術の師匠。
マウシの供をして首里に行きます。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
誰だかわからないが、誰かが来るのを予見して、木の上で待っていて、マウシと会います。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っています。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササでした。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいます。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもあります。
強い霊力を持っていますが、本人はまだ気づいていません。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしません。



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