2018年10月01日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 53.対馬の娘

村上水軍のあやの先導で、サハチ(尚巴志)たちは無事に博多に着きました。
博多にいた琉球の交易船は朝鮮に向かうために対馬に行っていました。
サハチたちはあとを追って、一文字屋の船で対馬に向かいました。

壱岐島で志佐壱岐守と会って、サハチたちは対馬の船越に着きました。
サハチはイトからもらった着物を着て、ユキからもらった守り刀を腰に差して颯爽と上陸しましたが、二人は留守でした。
二十二年前にお世話になったサワが出迎えてくれ、イトとユキは朝鮮に行っていると言いました。
サワは子供たちの面倒を見ていて、ササたちを見ると子供たちは再会を喜んでいました。
ササが可愛い女の子を連れて来て、「ミナミのお爺ちゃんだよ」と言いました。
サハチは娘のユキより先に、孫娘であるユキの娘のミナミと会いました。

ユキの夫の早田六郎次郎とも会って、サハチたちは「琉球館」に入って休みました。
その夜、歓迎の宴が開かれ、サハチとイトの事が伝説になっている事を六郎次郎から聞きました。
そして、六郎次郎はユキとの出会いを話してくれました。

翌日の夕方、イトとユキが朝鮮から帰って来ました。
娘のユキはサハチが思っていたよりも、ずっと美人でした。
サハチはイトから対馬で起こった様々な事を聞きました。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
増阿弥の一節切を聴いて感激する。
対馬でイトと再会し、娘のユキと、孫娘のミナミと会う。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷に呼ばれ、鞍馬山に行き、高橋殿に武当拳の指導をする。
対馬で早田六郎次郎たちと再会する。

・与之助
塩飽水軍の船大工。
船の事しか考えていない変わり者。

・村上あや
村上水軍の頭領、山城守の娘。

・一文字屋孫次郎
博多の一文字屋の主人。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・一徹平郎
北野天満宮の宮大工。
琉球に行くため京都を去る。

・新助
龍ばかり彫っている等持寺の大工。
琉球に行くため京都を去る。

・栄泉坊
東福寺を追い出された画僧。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
琉球に行くため京都を去る。

・志佐壱岐守
壱岐島の倭寇の大将。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になる。
ジクー禅師を連れて琉球に行く。
壱岐島に来たサハチたちを歓迎する。

・サワ
ヒューガが琉球に行く前に、いい仲になった後家。
二十二年前、サハチもお世話になる。
子供たちの世話をしている。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。
対馬でミナミと再会する。

・ミナミ
早田六郎次郎とユキの娘。
サハチの孫。

・早田六郎次郎
早田左衛門次郎の嫡男。
妻はユキ。

・早田左衛門次郎
和田浦の左衛門次郎の遺児。
六郎次郎の従兄弟。
幼い頃より六郎次郎と共に育つ。

・早田小三郎
早田兵衛左衛門の三男。
六郎次郎の義弟。

・早田四郎三郎
六郎次郎の弟。

・円明坊
熊野の山伏。
共に戦った早田三郎左衛門に頼まれて、六郎次郎の師となる。

・鉄潅和尚
戦死した早田備前守の息子。
船越梅林寺住職。

・イスケ
イトの父親。
去年、馬天ヌルたちを連れて対馬一周の旅に出る。

・イト
サハチと結ばれ、ユキが生まれる。
早田左衛門太郎が家臣を引き連れて朝鮮に行ってしまい、女たちを引き連れて船長になって活躍する。
マチルギに船の操縦法を指導する。
朝鮮から帰り、土寄浦でサハチが船越に来ている事を知り、ユキを連れて小舟で船越に行って、サハチと再会する。

・ユキ
サハチとイトの娘。
幼い頃より母から剣術を習っている。
早田左衛門太郎の嫡男、六郎次郎の妻になる。
六歳の娘、ミナミがいる。
初めて父親のサハチと対面する。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 19:51| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月24日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 52.唐人行列

鞍馬山から戻ると高橋殿はどこかに出掛けましたが、ササたちやジクー禅師、修理亮、ンマムイたちも高橋殿の屋敷に呼ばれて滞在する事になりました。
翌日の夕方、高橋殿は中条兵庫助を連れて帰ってきました。
舞台では増阿弥の田楽が演じられ、増阿弥が吹いた一節切にサハチ(尚巴志)は感激します。
中条兵庫助が、慈恩禅師は今、信濃の国にいると教えると、修理亮は喜び、必ず、慈恩禅師を琉球に連れて行くと言いました。

次の日の朝、高橋殿はサハチに別れを告げて鎌倉に旅立ちました。
その日、ササ、シンシン、シズの三人が将軍様の屋敷に招待されました。
将軍様の奥方か高橋殿からササたちの事を聞いて、琉球の話などを聞きたいと呼んだのでした。
サハチたちは陳外郎に招待されたり、中条兵庫助の屋敷に招待されました。

兵庫の港にいた明国の使者たちの入京が許可されて、唐人たちが京都にやって来ました。
来年、京都に来る琉球の使者も唐人たちの行列を見倣わなければなりませんでした。

対御方の紹介で、ちょっと変わっているが腕は一流の一徹平郎という宮大工が琉球に行ってくれる事に決まりました。
龍ばかり掘っている新助という大工も琉球に行くことになりました。
サハチたちは一か月近く滞在した京都をあとにしました。
修理亮は慈恩禅師に会うために信濃の国に向かいました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
増阿弥の一節切を聴いて感激する。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷に呼ばれ、鞍馬山に行き、高橋殿に武当拳の指導をする。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
サハチたちを連れて七重の塔に登り、将軍様が現れたので驚く。
鞍馬山に行き、ヂャンサンフォンの指導を受ける。
鎌倉の御所に不穏な動きがあり、反乱を阻止するために鎌倉に行く。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿に頼まれて、サハチに一徹平郎を紹介する。

・中条奈美
中条兵庫助の娘。
夫の戦死後、高橋殿に仕える。
去年、博多にいて、マチルギたちを見て高橋殿に知らせる。
対馬にも行ってマチルギたちの様子を探っていた。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿と一緒に鎌倉に行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。
ササと一緒にスサノオの神様の事を調べていて鞍馬山に登る。
高橋殿に武当拳を披露して、高橋殿はヂャンサンフォンの指導を受ける事になる。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿の侍女たちに剣術の指導をする。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿の侍女たちに剣術の指導をする。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿の侍女たちに剣術の指導をする。

・みお
坊津の一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・まり
京都の一文字屋次郎左衛門の三女。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
陳外郎の屋敷で使者としての務めを学ぶ。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
慈恩禅師に会うため信濃の国に向かう。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・イハチ
サハチの三男。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・栄泉坊
東福寺を追い出された画僧。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
琉球に行くため京都を去る。

・中条兵庫助
将軍義持の武術指南役。
慈恩禅師の弟子。
修理亮に慈恩禅師の居場所を教える。

・増阿弥
奈良の田楽新座の太夫。

・陳外郎(ちんういろう)
陳宗奇。医師。
外交使節の接待役を務める。

・一徹平郎
北野天満宮の宮大工。
琉球に行くため京都を去る。

・新助
龍ばかり彫っている等持寺の大工。
琉球に行くため京都を去る。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 17:01| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月17日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 51.鞍馬山

七重の塔に登ってサハチ(尚巴志)たちが将軍様と会った、その夜、ヂャンサンフォンが高橋殿の屋敷に呼ばれました。
中条兵庫助の娘の奈美も加わって、宴が開かれました。
奈美は高橋殿のもとで働いていて、去年、博多にいた時、マチルギたちを見て、高橋殿に知らせたのでした。
奈美の話を聞いて琉球に興味を持った高橋殿は、配下の山伏を琉球に送って琉球の事を調べます。

ヂャンサンフォンが武当山の話をしたら、鞍馬山でも武芸が盛んですと高橋殿が言います。
するとヂャンサンフォンが、昔、鞍馬山で若い者に武当剣を教えたという弟子がいた事を思い出します。
もしかしたら、ヂャンサンフォンの弟子が若い頃の慈恩禅師に極意を授けたのかもしれないと奈美は言いました。

翌日、サハチたちは鞍馬山に登りました。
大きな山門をくぐると僧坊がいくつも並び、山伏も大勢いました。
賑やかな本堂をお参りして、宿坊で昼食を御馳走になりました。
宿坊の老僧は若い頃の慈恩禅師を知っていました。
サハチたちは老僧から慈恩禅師の話を聞いて、会ってみたいと思います。

サハチたちは本堂からさらに奥の方まで登って、慈恩禅師が修行を積んだという僧正ヶ谷に行きます。
そこに、スサノオの神様を追っていたササたちがやって来ました。
ヂャンサンフォンとシンシンの武当拳の模範試合を見て驚いた高橋殿は、ヂャンサンフォンに指導を頼みます。
ササたちも加わって、鞍馬山での三日間の修行が始まりました。

高橋殿はササに興味を持って神様の事を色々と聞きました。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷に呼ばれ、鞍馬山に行き、高橋殿に武当拳の指導をする。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
サハチたちを連れて七重の塔に登り、将軍様が現れたので驚く。
鞍馬山に行き、ヂャンサンフォンの指導を受ける。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・中条奈美
中条兵庫助の娘。
夫の戦死後、高橋殿に仕える。
去年、博多にいて、マチルギたちを見て高橋殿に知らせる。
対馬にも行ってマチルギたちの様子を探っていた。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。
ササと一緒にスサノオの神様の事を調べていて鞍馬山に登る。
高橋殿に武当拳を披露して、高橋殿はヂャンサンフォンの指導を受ける事になる。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・みお
坊津の一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・まり
京都の一文字屋次郎左衛門の三女。
ササと一緒に鞍馬山に行く。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 15:47| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月10日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 50.天空の邂逅

高橋殿は酒が強く、皆が酔い潰れても最後まで飲んでいました。
翌朝、サハチ(尚巴志)が目を覚ますと隣りに高橋殿がいましたが、サハチは何も覚えていませんでした。
水を浴びてさっぱりとし、高橋殿が用意してくれた直垂に着替えて、客殿に行くとウニタキとファイチが碁を打っていました。

最初の予定では高橋殿は偽名のまま一緒に酒を飲んで、それで終わりのはずでしたが、サハチの一節切を聴いた高橋殿は予定を変えたようでした。
サハチたちは高橋殿と一緒に北山第に行き、池の中に建つ華麗な金閣を見て驚嘆します。
金閣には入れませんでしたが、七重の塔には登る事ができました。
七重の塔の中には太い柱があって、北山殿(足利義満)の肖像画が飾ってありました。
二階より上に部屋はなく、屋根を支える木が複雑に入り組んでいました。
最上階の七階には部屋があって、相国寺の開山の夢窓国師の肖像画が飾ってありました。
回廊に出ると、まるで空の中に立っているようでした。
京都の街が眼下に広がり、遠くに連なる山々が見えました。
サハチもウニタキもファイチも感激して、言葉も出ませんでした。
高橋殿に言われて、サハチは一節切を吹きます。

サハチの曲が終わると、誰かが「見事じゃ」と言いました。
サハチたちが部屋の中を覗くと三人のサムレーがいました。
将軍様(足利義持)と勘解由小路殿(斯波道将)と中条兵庫助でした。
サハチは将軍様と話をして、将軍様と中山王が正式に交易をする事を決めました。
将軍様は今後、明国との交易をやめて、琉球と交易をすると言いました。



◇足利義持(1386-1428)の略年表

1393年9月、父義満と一緒に伊勢参詣。北畠顕泰の招待を受ける。8歳
1394年12月17日、義満より将軍職を譲られ、9歳で第4代将軍に就任。
1399年、父は北山第に移り、北小路室町第の主人になる。14歳
1399年5月8日、室町第にいた母、北向殿、死す。
1402年から将軍として有力守護大名の屋敷に渡御し、寺社にも参詣する。17歳
1403年、北野天満宮参詣の時、高橋殿の屋敷に招待される。18歳
1404年、日野栄子を妻に迎える。19歳
1407年7月、長男、義量、生まれる。22歳
1408年、義満、弟の義嗣(1394-1416,15)を還俗させて北山第に呼ぶ。23歳
1408年3月、北山第へ後小松天皇が行幸する。
1408年5月6日、父義満、死す。
       斯波義将の主張によって家督相続者は義持に決定する。
1408年6月、若狭の小浜にパレンバンの船が来る。
1409年、義持、花の御所(室町第)から三条坊門邸へ移る。24歳
1409年5月6日、義満の一周忌法要。
1409年6月、伊勢参詣。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
サハチたちを連れて七重の塔に登り、将軍様が現れたので驚く。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。

・足利義持
第四代足利将軍。
足利義満の嫡男。
正室は日野栄子。

・勘解由小路殿
斯波義将。
出家して道将と号す。
幕府の宿老として将軍義持を補佐する。。

・中条兵庫助
将軍義持の武術指南役。
慈恩禅師の弟子。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 20:23| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月03日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 49.幽玄なる天女の舞

サハチ(尚巴志)たちが京都に着いて十日が経ちましたが、勘解由小路殿(斯波義将)に会う手立ては見つかりませんでした。
サハチは将軍様の武術指南役の中条兵庫助の屋敷を見つけましたが、留守でした。
兵庫助は将軍様と一緒に伊勢の神宮参詣に行っているそうです。
ファイチとヂャンサンフォンは将軍様に仕えている唐人を見つけました。
陳外郎という医者と魏天という通訳で、二人は将軍様が伊勢から帰ってきたら、勘解由小路殿に話してみると約束してくれました。
ササは将軍様に影響力を持っている先代の将軍様の側室だった高橋殿という女性がいる事を突き止めました。
琉球の格好に戻って、京都の街をうろうろしていれば目立って、きっと、高橋殿の耳にも入るに違いないとササが言って、サハチたちはササの言う通りにしました。
武当拳の稽古も見せましたが、珍しそうに見られるだけで、さほどの効果はありませんでした。

サハチはヤマトゥの神社の唐破風と呼ばれる屋根が気に入って、首里グスクの正殿の正面に作りたいと思い、腕のある大工を探します。
ヤマトゥ風の塔も建てたいと思って、ウニタキと一緒に七重の塔を見に行って、「一文字屋」に帰ると、ササが大変なのよと言います。
高橋殿から、サハチとウニタキとファイチの三人が招待されたと言って、皆が驚いていました。

サハチ、ウニタキ、ファイチは高橋殿の屋敷に向かいます。
綺麗な着物を着たお女中に迎えられて、サハチたちは豪華な屋敷の一室で待たされました。
ウニタキが碁盤を見つけてファイチと勝負を始めました。
サハチは庭に降りて散策しました。
赤い橋が架かった池があって、その先に舞台がありました。
サハチは石に腰を下ろして、一節切を吹き始めました。
突然、舞台に美女が現れたかと思うと、サハチの笛の音に合わせて踊り出しました。
夢でも見ているのかと思うほど、美女は天女のように華麗に舞っていました。
サハチの曲が終わると美女は消えました。
やはり、夢だったかと思ってると、「素晴らしかったわ」と言って、美女が現れました。
「とても幽玄だった」と言って美女はサハチの唇に自分の唇を重ね、「またあとで」と言って闇に消えました。

案内された屋敷に戻るとウニタキもファイチもいませんでした。
お女中が現れて、サハチはお女中に案内されて、二人が待つ部屋に行きます。
上等な酒と豪華な料理が出され、サハチたちは酒を飲みながら、高橋殿を待ちました。
二人の美女が現れました。
タケとウメと名乗り、ウメは明国の言葉がしゃべれました。
ようやく、高橋殿が現れ、その顔を見て、サハチは驚きます。
舞台で華麗に舞った美女が高橋殿でした。
高橋殿は去年、琉球に来たマチルギの噂を聞いて、琉球の事に興味を持って、琉球に配下の者を送って調べたと言いました。
サハチは、中山王が将軍様と交易がしたいと願っていると高橋殿に伝えます。
高橋殿は努力してみると言いました。
サハチたちは琉球の話をしたりして楽しい夜を過ごしました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
サハチが将軍様と会えるように、知人の禅僧を訪ねようと考えている。
東福寺を追い出された画僧、栄泉坊を連れて来る。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
村上又太郎から慈恩禅師が信濃にいると聞いて喜ぶ。
慈恩禅師の弟子の中条兵庫を探せば、将軍様とも会えると考える。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。
九州探題の渋川道鎮に会えば、勘解由小路殿にも会えると思う。

・イハチ
サハチの三男。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・一文字屋次郎左衛門。
京都の一文字屋主人。孫三郎の兄。
サハチとの再会を喜ぶ。

・まり
一文字屋次郎左衛門の三女。

・栄泉坊
東福寺を追い出された画僧。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
マツと名乗ってサハチたちと会う。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。

・陳外郎
陳宗奇。医師。
外交使節の接待役を務める。

・魏天
将軍に仕える通事。
幼い頃、倭寇にさらわれて壱岐島で暮らしていたが、数奇な運命のもと、将軍様の通事となる。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 18:49| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月27日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 48.七重の塔と祇園祭り

サハチ(尚巴志)たちは憧れの京都に着きました。
北野天満宮の近くにある「一文字屋」のお世話になりました。
サハチは一文字屋の主人とは二十年振りの再会でした。

一文字屋の娘、まりの案内でサハチたちは京都見物を楽しみます。
北野天満宮に行って、ヤマトゥの王様だった北山殿(足利義満)が暮らしていた北山第という御殿を見に行きます。
高い塀に囲まれていて中は見えませんが、高くそびえる七重の塔は見えました。
その高さにサハチたちは声も出ないくらいに驚き、ヂャンサンフォンも驚いていました。
北山第には黄金に輝く御殿があるのに、将軍様(足利義持)はそこには住まず、三条坊門の御所で暮らしていると、まりは言いました。

今宮神社に行く途中、ササは船岡山を見て、古いウタキがあるから行こうと言い出します。
船岡山は葬送地で、誰も近づかないと、まりは言いますが、ササは行く気満々です。
山頂にはウタキらしい岩があって、そこからの眺めは最高でした。
ササはウタキの前に座り込んでお祈りを捧げます。
ササはスサノオの神様の声を聞きました。

次の日は祇園社のお祭りを見に行きました。
山鉾という大きな御神輿がいくつも街を練り歩き、サハチたちは驚きながらもお祭りを楽しみました。
お祭りは二日間あって、ササたちは二日目もお祭りに行きましたが、サハチたちは街中を散策しました。
天皇が住んでいるという御所を見て、その近くにある勘解由小路殿(斯波義将)の屋敷も見ました。
勘解由小路殿は将軍様に信頼されている重臣なので、サハチは会ってみたいと思いました。



◇七重の塔

1392年、相国寺の伽藍が整う。
1394年9月、相国寺、炎上する。11月に再建を始める。
1394年12月、足利義満は九歳の義持に将軍職を譲る。義満は太政大臣になる。
1395年、義満、出家し、鹿苑院道義と号す。
1397年4月、義満、北山第の普請を始める。
1399年9月、相国寺の七重塔が落成。高さ360尺(111m)。
1402年9月、義満、北山第で明使と会い、日本国王に封じられる。
1403年6月3日、相国寺の七重塔に雷が落ちて焼け落ちる。
1404年4月3日、北山の地に七重塔を建てる儀式を行う。
1407年、北山第内に七重塔が落成。
1408年5月、義満、死す。
1416年1月9日、三度の落雷で七重塔は焼失する。
     義持、相国寺内に七重塔を再建する。高さは13丈(40m)。
1467年、応仁の乱で相国寺のほとんどが焼けてしまったのに、七重塔だけがぽつんと焼け残っていた。
1470年10月3日、相国寺内に再建された七重塔、落雷で焼け落ちる。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
サハチが将軍様と会えるように、知人の禅僧を訪ねようと考えている。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
サハチのために唐人の通訳を探そう考える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
村上又太郎から慈恩禅師が信濃にいると聞いて喜ぶ。
慈恩禅師の弟子の中条兵庫を探せば、将軍様とも会えると考える。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。
九州探題の渋川道鎮に会えば、勘解由小路殿にも会えると思う。

・イハチ
サハチの三男。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・一文字屋次郎左衛門。
京都の一文字屋主人。孫三郎の兄。
サハチとの再会を喜ぶ。

・まり
一文字屋次郎左衛門の三女。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 20:00| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月20日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 47.瀬戸内の水軍

博多に着いたサハチ(尚巴志)たちは一文字屋の船に乗って京都に向かいました。
赤闃ヨで大内氏の水軍大将、広中三河守のお世話になり、翌日、潮の流れが変わるのを待って、瀬戸内海に入りました。
初めのうちは快適に走りましたが、潮の流れが変わってしまい、小さな港に入ります。
ンマムイとシンシンが船の上で笛の稽古をしていたら、村の者たちが集まって来て、遠い所からよく来てくれたとサハチたちは村の長老に歓迎されます。
長老の屋敷に招待されて、捕れ立ての魚介や酒の御馳走になり、楽しい一時を過ごします。
長老は屋敷に泊まっていけと勧めましたが、孫三郎が首を振って、サハチたちは船に戻ります。
この辺りの漁師は海賊になる場合もあるので、気をつけなければならないと孫三郎は言います。
夜中にササに起こされ、村人たちが襲って来るとササは言います。
月のない夜中に船を出すのは危険だったが、サハチたちは港から離れます。
港に松明の光が見えましたが、船を出して追って来る事はなく助かりました。

翌日は室積という大きな港に入って、広中三河守の家臣が食事や宿舎の世話をしてくれたので、ゆっくり休めました。
上関では村上水軍の村上又太郎と妹のあやに歓迎されます。
あやは慈恩禅師の弟子で、ササと仲よしになります。
修理亮は慈恩禅師の事を聞いて、慈恩禅師が信濃の国にいるらしいと言う事がわかって喜びます。
そして、慈恩禅師の弟子の中条兵庫助が将軍様の武術指南役を務めている事がわかり、サハチは中条兵庫助と会って、将軍様に近づこうと考えます。

あやが護衛の船を付けてくれたので、サハチたちは安心して東へと向かいます。
瀬戸内海には大小様々な島が散らばっていて、潮の流れも複雑でした。

鞆の浦で潮待ちをして、あやと別れました。
児島の下の津で塩飽水軍の頭領、塩飽三郎入道と会い、牛窓港に着きました。
牛窓には一文字屋の店があって、サハチたちは一文字屋の屋敷でのんびりしました。



◇尚巴志たちの船旅

5月29日、博多から赤闃ヨまで。広中三河守の歓迎を受ける。
6月1日、赤闃ヨから小さな漁港まで。海賊に襲われそうになる。
6月2日、小さな漁港から室積まで。広中三河守の家臣に歓迎される。
6月3日、室積から上関まで。村上又太郎に歓迎される。
6月4日、上関に滞在。ヂャンサンフォンが又太郎とあやに武当拳を指導する。
6月5日、上関から津和地島まで。あやが宿舎を手配してくれる。
6月6日、津和地島から蒲苅三之瀬まで。あやが宿舎を手配してくれる。
6月7日、蒲苅三之瀬から鞆の浦まで。「三星屋」の世話になる。
6月8日、鞆の浦から児島の下の津まで。塩飽三郎入道の世話になる。
6月9日、児島の下の津から牛窓まで。「一文字屋」の屋敷がある。



◇村上水軍

1333年、村上義弘、瀬戸内海で北条時直の水軍を破る。
1349年、能島村上氏が東寺領の弓削庄付近で海上警護を請け負っていた。
1350年、足利義詮は熊野水軍安宅氏に、淡路国沼島以下海賊退治を命じる。
1358年、足利尊氏が没し、足利義詮が二代将軍の座につく。
1361年、征西府軍、少弐氏の太宰府を落とし太宰府を征西府とする。1372年まで存続。
1365年、村上義弘、河野通尭と共に大宰府の懐良親王に謁見する。
1369年、村上長門守義弘、村上山城守、水軍として伊予で活躍する。
1371年、懐良親王、「日本国王良懐」の名で明の冊封を受ける。
1372年、今川了俊が九州探題として派遣される。
     太宰府落城。懐良親王、太宰府から良山に移る。
1374年、村上義弘、行方不明になる。
1377年、村上師清、甥の義胤を連れて信濃から瀬戸内海に進出し、村上義弘の跡を継ぐ。
     伊予水軍頭領村上師清、因島支配者今岡通任と戦い勝利する。
1383年、征西将軍懐良親王没。
1399年、能島の村上山城守師清、死す。甥の義胤が跡を継ぐ。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
夜中に、海賊の動きを察知して、襲撃を防ぐ。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
村上又太郎から慈恩禅師が信濃にいると聞いて喜ぶ。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。

・イハチ
サハチの三男。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。

・広中三河守
大内氏の水軍大将。

・村上又太郎
村上水軍の頭領、山城守の長男。

・村上あや
又太郎の妹。

・塩飽三郎入道
塩飽水軍の頭領。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 21:23| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月13日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 46.博多の呑碧楼

サハチ(尚巴志)たちを乗せた交易船は伊平屋島で、シンゴとマグサの船と合流して、ヤマトゥを目指して北上しました。
トカラの宝島で大歓迎されて、神様扱いされるササを見て、サハチたちは驚きます。
ンマムイは宝島でササ、シンシン、シズがヂャンサンフォンの弟子だと知って驚き、シンシンに負けて、三人を姉弟子として敬います。

薩摩の坊津に無事に着き、サハチは二十年前との変わり様に驚き、ウニタキとファイチはヤマトゥに着いたと喜びます。
サハチたちは交易船から降りて、マグサの船に移り、博多に向かう交易船を送り出します。
六日間滞在した坊津をあとにして、甑島、五島を通って壱岐島に着きました。
早田藤五郎と志佐壱岐守に歓迎され、藤五郎は通事として一緒に朝鮮に行くと言ってくれました。

博多の港は賑やかに栄えていて、琉球の交易船も泊まっていました。
博多の一文字屋のお世話になって、その晩、歓迎の宴を開いてくれました。
博多座の舞台を見たサハチたちは感激します。
博多座の芸人たちから話を聞きながら酒を飲んでいたサハチは、ササたちがいない事に気づきます。
高い所が好きなササが呑碧楼に登ったに違いないと思ったサハチは、ウニタキとファイチを誘って妙楽寺に行きます。
塀を乗り越えて境内に入り、ウニタキが持っていた鉤縄を使って呑碧楼の二階に登ります。
二階から階段を登って最上階まで行くと、ササ、シンシン、シズがいました。
ササが持って来た酒を回し飲みして、月見酒を楽しみました。



◇博多の呑碧楼は1346年頃、妙楽寺に建てられました。
 高さが30mほどの楼閣だったようです。
 当時、元の国から来た船が博多の港に出入りしていて、呑碧楼は博多のシンボルになっていました。
 1371年、今川了俊が南朝の拠点になっていた太宰府を攻めましたが、その時、呑碧楼は焼け落ちてしまいます。
 若き日のサハチが博多に来た1387年、呑碧楼はありませんでした。
 九州探題になった今川了俊は1390年に呑碧楼を再建します。
 1395年、今川了俊は九州探題を解任され、渋川満頼が九州探題になります。
 ンマムイが博多に来たのは1399年で、呑碧楼を見て、渋川満頼の案内で呑碧楼に登りました。
 1440年頃、呑碧楼は台風で倒壊したようです。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
ウニタキとファイチと一緒に、ササたちを探すために呑碧楼に登る。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
シンシンとシズと一緒に呑碧楼に登り、サハチたちを待つ。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。

・チェンヨンジャ(陳永嘉)
進貢船の火長(船長)。
ヂャンサンフォンの孫弟子。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘、マユが生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
坊津からサハチたちを乗せて博多に行く。

・クルシ
早田左衛門太郎の重臣。
倅に跡を譲って隠居し、尚巴志の家臣として船長になる。
マグサに船長の座を譲り、黒瀬大親を名乗り水軍の指南役になる。
ヒューガがヤマトゥ旅に出た時、水軍大将を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・新川大親
中山王の正使。
武寧の正使としてシャムから帰国したが、武寧が滅んだので思紹に仕える。
国子監の官生だった秀才。

・本部大親
中山王の副使。
ンマムイの妻になった今帰仁按司の娘、マハニの従者として浦添に来る。
ンマムイの従者として明や朝鮮に行き、語学を買われて進貢船の従者になる。

・又吉親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕え、首里七番組のサムレー大将になる。

・外間親方
シラタル。首里五番組のサムレー大将。
久高島出身。
慶良間の島の武術師範、マニウシの長男。

・チョル
倭寇にさらわれて琉球に来て、サミガー大主のもとで20年間働いた鮫皮職人。
通事を務めたあと、朝鮮に帰国する。

・カンスケ
対馬島のイトの弟。尚巴志の義弟。
通事として、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
早田六郎次郎と一緒に朝鮮に行き、漢城府まで行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・チータイ
武寧の側室だった高麗人。
朝鮮に帰るために交易船に乗る。

・サントゥク
武寧の側室だった高麗人。
朝鮮に帰るために交易船に乗る。

・ウカ
武寧の側室だった高麗人。
朝鮮に帰るために交易船に乗る。
九歳の娘、イカがいる。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。

・イハチ
サハチの三男。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。

・早田左衛門三郎
シンゴの兄。早田氏の五島の拠点を守る。

・早田藤五郎
シンゴの義兄。早田氏の壱岐島の拠点を守る。
高麗人。

・志佐壱岐守
壱岐島の倭寇の大将。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になる。
ジクー禅師を連れて琉球に行く。
壱岐島に来たサハチたちを歓迎する。

・一文字屋孫次郎
博多の一文字屋の主人。

・ふさ
一文字屋孫次郎の長女。

・俊阿弥
博多座の座頭。




尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 20:17| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月06日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 45.佐敷のお祭り

4月21日、佐敷グスクでお祭りが行なわれました。
思紹が大グスク按司から佐敷按司に任じられ、佐敷にグスクを築いてから29年の月日が経っていました。
東曲輪が開放されて、舞台では娘たちの踊りや笛の演奏が行なわれ、女子サムレーたちによる剣術の模範試合、シンシンとササの武当拳の模範試合も披露されました。
中グスク按司のクマヌが山伏の格好でやって来て。思紹も東行法師になってやって来ました。

舞台でウニタキが娘のミヨンと三弦を弾きながら歌を歌っている時、久高島のフカマヌルが娘のウニチルを連れてやって来ました。
サハチはまずいと慌てて、二人を屋敷の方に呼びますが、ウニチルはお父さんが歌っていると言って舞台の方に行ってしまいます。
もう無理だとフカマヌルは言いました。
久高島参詣の時、マチルギがウニチルの名前を知ってしまい、ウニタキを問い詰めたと言います。

舞台を降りたウニタキは妻のチルーとフカマヌルを連れて、屋敷に上がりました。
サハチは舞台に上がって、一節切を披露しました。

チルーとフカマヌルが話をしていると言って、縁側でしょんぼりしていたウニタキを連れて、サハチは、かつて、ウニタキの拠点だった裏山の屋敷に行きます。
その屋敷にはイーカチがいて、三人の女子サムレーもいました。
女子サムレーたちが、そろそろ出番だと言って佐敷グスクに向かうと、ウニタキはイーカチに、本物の絵画きになれと言います。
チニンチルーと一緒になって、表の世界で活躍しろと言います。

佐敷グスクに戻ると、佐敷ヌルが笛を吹いていました。
神秘的なその調べに皆が感動していました。
屋敷を覗くとチルーとフカマヌルはいませんでした。
佐敷ヌルの屋敷に行くと、マチルギとナツがチルーとフカマヌルの話を聞いていました。

佐敷のお祭りから六日後、サハチ、ウニタキ、ファイチの三人はわくわくしながらヤマトゥへと旅立ちました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
佐敷のお祭りでシンシンと武当拳の模範試合を演じる。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
佐敷のお祭りでササと武当拳の模範試合を演じる。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・中グスク按司
クマヌ。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。
佐敷のお祭りに山伏姿でやって来る。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。
突然、ウニチルが妹だと言われて驚く。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
ウニタキとフカマヌルの関係を知って悲しむ。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。
佐敷のお祭りで、マチルギと一緒に、チルーとフカマヌルの話を聞く。

・マカトゥダル
尚巴志の長男、サグルーの妻。
山田按司の三女。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。
サハチの子供たちを連れて、佐敷のお祭りに行く。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
マチルギたちを乗せてヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。
佐敷のお祭りで横笛を披露して喝采を浴びる。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。佐敷ヌルに笛の指導をする。
佐敷のお祭りの準備を佐敷ヌルと一緒にする。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。
佐敷のお祭りでウニタキと一緒にチルーに謝る。

・ウニチル
ウニタキとフカマヌルの娘。
佐敷のお祭りに来て、舞台で歌っているウニタキを見て、お父さんと呼ぶ。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。
チニンチルーに惚れているが、年齢の差を気にして悩んでいる。

・チニンチルー
首里の女子サムレー。
知念出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イーカチに惹かれている。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
笛の名手。

・クニ
首里の女子サムレー。
サハチの従妹。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。
サグルーが山南王の婚礼に出掛けたと聞いて驚き、心配して、島添大里グスクに飛んでくる。
佐敷のお祭りで、チルーとフカマヌルの話を聞く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。




尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 18:38| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月30日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 44.中山王の龍舟

ウニタキの新しい拠点が完成して、サハチ(尚巴志)はヂャンサンフォンと修理亮を連れて、首里の弁ヶ岳に向かいます。
弁ヶ岳の裾野の森の中にある新しい拠点は、蔵のような大きな建物でした。
中に入ると酒の入ったカメがずらりと並んでいて、酒の匂いが充満していました。
ウニタキとファイチが現れ、この酒は三姉妹が持って来た酒だと言います。
三姉妹は売れると思って持って来ましたが、明国の酒は強くて、ヤマトゥの商人たちはあまり欲しがらず、余ってしまったようです。
酒蔵の二階に隠し部屋があって、サハチたちはそこで、完成祝いの宴を催しました。
「宇久真」の遊女たちも加わって、夜遅くまで楽しみました。

4月の初めには雨降る中、丸太引きのお祭りが行われ、ササが守護神を務めた首里が勝ちました。
その二日後、ヤマトゥと朝鮮に行く交易船の出帆の儀式が行われ、梅雨が明けたら、サハチたちの旅が始まります。

兼グスク按司のンマムイがサハチを訪ねて来て、一緒に朝鮮に連れて行ってくれと頼みます。
ンマムイは二度、朝鮮に行っていて、知人もいるので、必ず役に立つと言います。
サハチはウニタキを呼んで相談します。
ンマムイがフラフラしているのは今に始まった事ではないので、連れて行っても大丈夫だろうとウニタキは言います。
サハチも連れて行こうと決めました。

4月10日、浦添グスクが完成して、サハチはマチルギと一緒に浦添按司の就任の儀式に参加します。
その翌日、ハーリーに出る中山王の龍舟が完成して、慶良間之子の配下のサムレーたちが乗の込んで訓練が始まりました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
梅雨が明けたら出掛けるヤマトゥと朝鮮への旅を楽しみにしている。
ンマムイから朝鮮に連れて行ってくれと頼まれ、連れて行く事にする。

・マーミ
三星党。島添大里グスクの侍女。
サハチとウニタキのつなぎ役。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
サハチとファイチと一緒に行く朝鮮旅を楽しみにしている。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。

・マユミ
「宇久真」の遊女。
サハチに一目惚れするが奥間ヌルに取られてしまい諦めて、中グスク按司の側室になる。
中グスクがサハチに攻められた時、助け出されて奥間に帰り、ナーサの遊女屋の遊女となる。
「宇久真」の開店の日にサハチと出会えて大喜びをする。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・ユシヌ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの馴染み。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・アキ
「宇久真」の遊女。
ヂャンサンフォンの馴染み。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・ウトゥワ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・シジカ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。
丸太引きのお祭りで先導役を務める。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。佐敷ヌルに笛の指導をする。
丸太引きのお祭りの準備を佐敷ヌルと一緒にする。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
丸太引きのお祭りで首里の守護神を務めて優勝する。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女、ミチ。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。
丸太引きのお祭りで島添大里の守護神を務める。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
丸太引きのお祭りで久米村の守護神を務める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。

・カナ
浦添按司になった當山親方の娘。
浦添ヌルになるために馬天ヌルのもとで修行。
馬天ヌルがヤマトゥ旅に出たあと、運玉森ヌルのもとで修行する。
セーファウタキで運玉森ヌルによって、厳かな儀式をして浦添ヌルに就任する。
丸太引きのお祭りで佐敷の守護神を務める。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。
ササを連れて、「ティーダシルの石」を探しに行が見つからず、その時が来るまで待とうと思う。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。
運玉森のマジムンを退治する。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
サハチが朝鮮に行くと聞いて、連れて行ってくれと頼む。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。
サグルーが山南王の婚礼に出掛けたと聞いて驚き、心配して、島添大里グスクに飛んでくる。
サハチと一緒に浦添按司の就任の儀式に参加する。

・浦添按司
越来按司(美里之子)の弟。當山親方。
中山王のサムレー大将から浦添按司になる。
浦添グスクが完成し、正式に浦添按司になる。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。
ハーリー奉行に任命されて張り切る。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 20:15| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月23日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 43.表舞台に出たサグルー

島添大里グスクのお祭りの五日後、中山王の久高島参詣が行われました。
万全の警護のもと、敵が攻めて来る事もなく、無事に終わりました。
久高島参詣のあと、山南王の使者がやって来て、そろそろハーリーの準備を始めると言ってきました。
サハチ(尚巴志)は慶良間之子をハーリー奉行に任命し、龍舟を作って、それを漕いで優勝しろと送り出します。

サハチが島添大里グスクの東曲輪の物見櫓に登って景色を眺めていたら、兼グスク按司のンマムイがやって来ました。
サハチは物見櫓の上にンマムイを呼んで話を聞きます。
ンマムイはナーサに会ってきて、遊女たちに囲まれて、いい思いをしてきたと言います。
ンマムイは偉大な祖父、察度の亡霊から、やっと解放されたので、今後の事をじっくり考えると言って去って行きました。

3月の半ば、山南王から婚礼の招待状が届きます。
サハチは首里に行き、思紹と相談して、若按司のサグルーを婚礼に行かせる事に決めました。
サハチから、山南王の婚礼に行ってこいと言われたサグルーは目を丸くして驚きます。
敵地に行くなんて、捕まって殺されるかもしれないと思い、サグルーは恐ろしくなります。

サグルーはウニタキの配下で、サグルーを守っているヤールーを呼んで相談します。
婚礼の日、サグルーは妻のマカトゥダルと妹のサスカサ、ヤールーと六人の女子サムレーだけを連れて、島尻大里グスクに向かいました。
サグルーたちの姿は目立ち、何だ何だと見物人たちが集まって来ました。
見物人たちに囲まれながら島尻大里グスクに行ったサグルーは山南王のシタルーに歓迎されます。
婚礼が終わって帰る時もサグルーたちは見物人たちに囲まれます。
サグルー夫婦とサスカサ、島添大里の女子サムレーたちは一躍、有名になって帰って来ました。

サグルーがサハチの代理として島尻大里に行く事を知らなかったマチルギは首里でサグルーの噂を聞いて驚き、島添大里グスクに来ていました。
民衆を味方に付けるなんて見事だとサハチはサグルーを褒め、マチルギも無事でよかったと目に涙を溜めて喜びました。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
ヤマトゥの京都に行き、朝鮮にも行こうと考えている。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
サグルーに代理として山南王の婚礼に行けと命じるが、マチルギには内緒にしている。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
首里グスクに築いている楼閣に飾る彫刻作りに熱中している。
ヂャンサンフォンと一緒に明国に行こうと心の中で決めている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。
サグルーが山南王の婚礼に出掛けたと聞いて驚き、心配して、島添大里グスクに飛んでくる。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。
ハーリー奉行に任命されて張り切る。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女、ミチ。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。

・マカトゥダル
尚巴志の長男、サグルーの妻。
山田按司の三女。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳に新しい拠点を造っている。
三弦と歌が得意。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。
妻はマウシの妹のマカトゥダル。
尚巴志の代理として山南王の婚礼に行く。

・マーミ
三星党。島添大里グスクの侍女。

・ヤールー
三星党。サグルーを守っている。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・リナー
島添大里の女子サムレー。二番組隊長。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・サチ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・チャウサ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・シジマ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・イユ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 16:18| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月16日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 42.兄弟弟子

旅から帰って来たササとシンシンが島添大里グスクに来て、見つけたガーラダマ(勾玉)をサハチ(尚巴志)に自慢します。
ササのは赤いガーラダマで、シンシンのは青いガーラダマでした。

島添大里グスクのお祭りの前日、ヂャンサンフォンと修理亮が兼グスク按司の阿波根グスクから帰って来ました。
サハチが会いに行くと兼グスク按司も一緒にいました。
兼グスク按司に頼まれ、サハチは兼グスク按司と武当拳の試合をします。
サハチにはよくわかりませんでしたが、サハチが勝ち、兼グスク按司は素直に負けを認めました。
兼グスク按司はサハチの事を師兄と呼び、サハチは兼グスク按司を童名のンマムイと呼ぶ事になります。

その夜、サハチはンマムイと酒を飲み、ンマムイの身の上話を聞きます。
ンマムイの祖母は高麗人で、ンマムイは祖母に可愛がられ、高麗の言葉も自然に覚え、朝鮮にも二度行ったと言います。
サハチが浦添グスクの御内原にいたナーサの話をしたら、ンマムイは驚きます。
自分を理解してくれた宇座の御隠居(泰期)とナーサの二人と親しかったサハチは敵ではないとンマムイは言い、もう敵討ちは諦めると言いました。

ンマムイの剣術の師匠の阿蘇弥太郎は、慈恩禅師の弟子だと修理亮が言います。
阿蘇弥太郎はヒューガが慈恩禅師の弟子だと聞くと、ヒューガに会いに行ったそうです。
修理亮はヤマトゥに帰ったら、必ず、慈恩禅師を探し出すと言います。
サハチは見つけ出して、琉球に連れて来てくれと頼みます。

島添大里グスクのお祭りは各地から若按司夫婦がやって来て、サハチの兄弟たちが久し振りに集まりました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
ヤマトゥの京都に行き、朝鮮にも行こうと考えている。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。

・サミガー大主
尚巴志の叔父、ウミンター。
父、サミガー大主の跡を継ぐ。

・玉グスク若按司
妻は尚巴志の妹、マナミー。
従者として明国に行く。

・知念若按司
妻は尚巴志の妹、マカマドゥ。
従者として明国に行く。

・糸数若按司
妻は八重瀬按司の娘、ミキ。
従者として明国に行く。

・垣花若按司
妻は知念按司の娘。
従者として明国に行く。

・八重瀬若按司
妻は糸数按司の姪、ウトゥミ。
従者として明国に行く。

・与那原大親
尚巴志の弟、マタルー。
妻はタブチの娘、マカミー。
従者として明国に行く。

・大グスク按司
妻は越来按司の娘、マチ。

・大グスクヌル
大グスク按司の姉。
サハチの幼馴染み。

・豊見グスク按司
シタルーの長男、タルムイ。
妻は尚巴志の妹、マチルー

・ウミトゥク
クルーの妻。豊見グスク按司の妹。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳に新しい拠点を造っている。
三弦と歌が得意。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。
佐敷ヌルと一緒にお祭りの準備をする。
佐敷ヌルに笛の指導をする。

・ウミチル
ヤグルー(平田大親)の妻。
玉グスク按司の娘。
笛と琴ができ、舞も舞う。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
笛の名手。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 17:56| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月09日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 41.眠りから覚めたガーラダマ

ユリの笛を聞いた佐敷ヌルはすっかり魅了されてしまい、ユリから笛を習い始めました。
ユリはお祭りの準備も手伝ってくれました。
首里のお祭りではサハチ(尚巴志)も笛を披露して、ウニタキも娘のミヨンと一緒に三弦を披露しました。
お祭りの翌日には、御内原で舞台を再現して、お祭りを見られなかった女たちを喜ばせました。
今年から2月29日に島添大里グスクで、4月21日には佐敷グスクで、9月10日は平田グスクでお祭りを催す事に決まり、佐敷ヌルがお祭り奉行に任命されました。

首里のお祭りが終わると馬天ヌルはササ、シンシン、ユミーとクルーを連れて「ティーダシルの石」を探す旅に出ました。
サハチは朝鮮に行く計画を綿密に練り、ウニタキは弁ヶ岳に新しい拠点を造っていました。
マチルギは忙しい毎日に戻って首里にいる事が多くなり、思紹は今建てている楼閣に飾る彫刻に夢中になっています。

馬天ヌルたちは勝連に行き、山田に行って、あちこちを探し回りましたが、「ティーダシルの石」は見つかりません。
山田から読谷山に行った馬天ヌルたちは地震に遭います。
地震のあと森の中を探しますが、やはり見つかりません。
地震で倒れた大きな木の根元に穴が開いていて、壊れた木の箱の中にガーラダマ(勾玉)がいっぱい入っていました。
ササは真っ赤なガーラダマを手に取って、これ、もらってもいいと馬天ヌルに聞きます。
馬天ヌルは、それはガーラダマが決めるわと言います。
ササは赤いガーラダマを身に付けて喜びます。



登場人物

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。
佐敷ヌルと一緒にお祭りの準備をする。
佐敷ヌルに笛の指導をする。

・ウミチル
ヤグルー(平田大親)の妻。
玉グスク按司の娘。笛と琴ができ、舞も舞う。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で古いガーラダマを見つけて、身に付ける。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
笛の名手。

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
ヤマトゥの京都に行き、朝鮮にも行こうと考えている。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳に新しい拠点を造っている。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
妻は苗代大親の娘のマカマドゥ。
首里のサムレー。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
妻は勝連按司後見役の娘のユミ。
首里のサムレー。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。
ササを連れて、「ティーダシルの石」を探しに行く。

・ユミー
首里のヌル。
馬天ヌルが旅をした時、従者だったヌル。

・クルー
首里のヌル。
馬天ヌルが旅をした時、従者だったヌル。

・奥間大親
ヤキチ。尚巴志を守るために奥間から送られた鍛冶屋。
中山王の重臣。
馬天ヌルたちの護衛として、一緒に旅をする。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
首里グスクに築いている楼閣に飾る彫刻作りに熱中している。

・勝連ヌル
ウニタキの母違いの姉、マミー。

・山田按司
マチルギの兄。妻は宇座按司の妹。

・山田ヌル
マウシ(護佐丸)の姉、ウトゥタル。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 16:51| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月02日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 40.ササの強敵

正月の末、進貢船が船出して、伊是名親方と一緒にシラーが明国に行きました。
サハチ(尚巴志)の弟の平田大親とクルー、従弟のシタルーも明国に行きました。
八重瀬按司のタブチも乗っていて、タブチは三度目の唐旅でした。

ヤマトゥから帰って来た馬天ヌルは「ティーダシルの石」を見つけなければならないと思い、ササと一緒に「ツキシルの石」があった佐敷周辺を探し回りますが、見つける事はできませんでした。
佐敷ヌルはユリと一緒に、首里のお祭りの準備に追われていました。
ウニタキはフカマヌルから、妻のチルーにはばれていないと聞いて安心します。
運玉森ヌルのもとで、ヌルになるための修行に励んでいたカナは、修理亮と出会っても何とも思いませんでしたが、修理亮はカナに惹かれます。

ヂャンサンフォンの帰りをずっと待っていた兼グスク按司は、ヂャンサンフォンから指導を受けるために阿波根グスクに連れて行きました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
ヤマトゥの京都に行き、朝鮮にも行こうと考えている。

・サングルミー
与座大親。中山王の正使。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学して、帰国後、中山王武寧の正使となる。
明国から帰国すると武寧は亡くなっていて、思紹が中山王になっていたが、思紹に仕える。

・中グスク大親
中山王の副使。
祖父は中グスク按司の家臣で、人質となった娘の護衛として浦添に来て、察度に仕える。

・宜野湾親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕え、首里のサムレー大将になる。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。
進貢船のサムレー大将として明国に行く。

・シラー
山田按司の家臣、久良波のマサルーの次男。
首里のサムレー。
ササを諦めて、シンシンとつき合う。
進貢船の守備兵として明国に行く。

・ヤグルー
尚巴志の弟。
平田グスクを任され、平田大親を名乗る。
従者として明国に行く。

・クルー
尚巴志の弟。
妻は山南王シタルーの三女、ウミトゥク。
従者として明国に行く。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
早田六郎次郎と一緒に朝鮮に行き、漢城府まで行く。
従者として明国に行く。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。
従者として、三度目の唐旅に出る。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
仁位のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。
佐敷ヌルと一緒にお祭りの準備をする。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。
運玉森のマジムンを退治する。

・カナ
浦添按司になった當山親方の娘。
浦添ヌルになるために馬天ヌルのもとで修行。
馬天ヌルがヤマトゥ旅に出たあと、運玉森ヌルのもとで修行する。
早く幼馴染みのササのようなヌルになりたいと頑張っている。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 16:06| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月18日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 39.娘からの贈り物

マチルギと話したい事がいっぱいあったのに、サハチ(尚巴志)は飲み過ぎてしまい、朝起きたら、マチルギは首里に行ってしまって、いませんでした。
サハチが首里グスクに行くとマチルギは御内原で、王妃たちに旅の話をしていました。
サハチは、夕方、屋敷で待っていると言って、浮島に行ってファイチと会います。

浮島から帰って首里の屋敷に行くと思紹の側室のユイが留守番をしていました。
ユイと碁を打っているとマチルギが帰って来て、ユイは首里グスクに帰りました。
御内原の侍女たちが酒と料理を持って来て、サハチはマチルギから旅の話を聞きます。
対馬で思い切り船に乗ったので、もう気が済んで、女の水軍は作らないとマチルギが言ったので、サハチは安心します。

マチルギのお土産は、一節切(ひとよぎり)という竹の縦笛でした。
イトからのお土産は、手作りの着物でした。
ユキからのお土産は、龍の彫刻のある短刀でした。

サハチとマチルギは酒を飲みながら夜遅くまで語り合いました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。

・ユミ
勝連按司後見役サムの長女。
ジルムイの妻。

・ジタルー
ジルムイの長男。後の尚思達

・中山王妃
ミチ。サハチの母親。
越来按司の姉。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
嵐を予言して、宝島の神様になる。
仁位のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
徳之島に異変に気づいて、徳之島には寄らずに帰国する。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。

・ラオファン(老黄)
三姉妹の武術の師匠。
リェンリーの父親。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・シラー
山田按司の家臣、久良波のマサルーの次男。
首里のサムレー。
ササを諦めて、シンシンとつき合う。

・ユイ
思紹の側室。
奥間生まれで、碁が得意。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 20:11| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月11日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 38.マチルギの帰還

12月になって浮島にヤマトゥの商人たちが続々とやって来ました。
その商人たちからヤマトゥの王様だった北山殿(足利義満)が亡くなった事をサハチ(尚巴志)は知らされます。
ヤマトゥで戦が起こって、マチルギたちが巻き込まれなければいいがと心配します。
それと、徳之島が山北王に奪われた事も知らされました。
マチルギたちがヤマトゥからの帰りに徳之島に寄って、捕まってしまうかもしれないと心配します。

年が明けて1409年になりました。
馬天ヌル、佐敷ヌル、ササはいませんが、新年の儀式も運玉森ヌルやサスカサによって無事に終わり、マチルギたちが帰って来ました。
飯篠修理亮はヂャンサンフォンの指導を受けたいと言って琉球までやって来ました。
真面目そうな若者でヒューガのように琉球に居着いてくれればいいとサハチは思いました。
子供たちが迎えに行ってマチルギがやって来ました。
久し振りに見るマチルギは若返ったかのように生き生きしていました。
シンゴにお礼を言うと、ササに二度も助けられたと言いました。
サハチはシンゴたちを新しく建てた「対馬館」に案内して喜ばれます。
その晩は「対馬館」で歓迎の宴が開かれ、サハチはシンゴから、マチルギたちが京都には行かずに対馬に行った事を知ります。
シンゴから朝鮮の事を聞いたサハチは、来年、朝鮮に使者を送るつもりだとシンゴに言います。

シンゴと別れて島添大里グスクに帰ると、帰国祝いの宴は始まっていました。
ササのお陰で徳之島には寄らなかったとサハチはウニタキから聞きます。
サハチはイーカチから対馬の様子を聞き、マチルギがイトから船の操縦法を習って朝鮮まで行って来たと聞いて驚きます。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。

・安謝大親
中山王の重臣。三人の大役の一人。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。
運玉森のマジムンを退治する。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女。
佐敷ヌルがヤマトゥに行ったので留守を守る。

・平田のフカマヌル
久高島のフカマヌルの母親。
シラタル親方の長女。

・ユミー
首里のヌル。
馬天ヌルが旅をした時、従者だったヌル。

・クルー
首里のヌル。
馬天ヌルが旅をした時、従者だったヌル。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
妻のチルーとフカマヌルが一緒にヤマトゥに行ったので、フカマヌルとの事がチルーにばれないかと心配している。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
博多から京都に行って、様子を調べる。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
早田六郎次郎と一緒に朝鮮に行き、漢城府まで行く。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
早田六郎次郎と一緒に朝鮮に行き、漢城府まで行く。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。
陰ながらマチルギを守っている。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。
馬天ヌル、ササと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヂャンサンフォンの指導のもと修行に励む。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
嵐を予言して、宝島の神様になる。
対馬の仁位のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
徳之島に異変に気づいて、徳之島には寄らずに帰国する。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
イーカチと一緒にヤマトゥに行く。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・マカトゥダル
尚巴志の長男、サグルーの妻。
山田按司の三女。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
マチルギたちを乗せてヤマトゥに行く。

・アキ
ナツの妹。
サミガー大主の長男、ハチルーの妻。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 16:43| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月28日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 37.初孫誕生

台風の復興も終わった十月に、ジルムイの妻、ユミが元気な男の子を産みました。
サハチ(尚巴志)は37歳の若さで、お爺ちゃんになってしまいました。
それから五日後、三姉妹たちが帰り、その船にファイチの妻と子が里帰りをするために乗って行きました。

その頃、対馬では船の操縦法を習ったマチルギたちは朝鮮に向かっていました。
ヒューガと修理亮は船越の山の中でヂャンサンフォンのもとで厳しい修行をしていました。

対馬一周の旅で仁位のワタツミ神社に行って、森の中にある豊玉姫のお墓でお祈りをした時、ササは何かを感じます。
海の神様、スサノオは南の島に行って、豊玉姫と出会い、豊玉姫は対馬に来て、娘を産んだとササは言います。
ヂャンサンフォンの指導のもと、山の中で一か月の修行を積んだササは、自分でも知らないうちに強い霊力を身に付けて、豊玉姫が南の島から来た事がわかったのでした。
でも、南の島が琉球だったのかはまだわかりません。
それを調べる事が、ササの生きがいになっていきます。

馬天ヌルもヂャンサンフォンのもとでの修行で、ある事に気づきます。
真玉添には『ツキシルの石』だけでなく、『ティーダシルの石』もあったに違いないと気づいて、琉球に帰ったら必ず探しだそうと決心します。

12月になって対馬に雪が降り、マチルギたちは感激しました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
妻は勝連按司後見役の娘のユミ。
首里のサムレー。

・ユミ
勝連按司後見役サムの長女。
ジルムイの妻。

・ジタルー
ジルムイの長男。後の尚思達

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。

・リェンリー(黄怜麗)
ラオファンの次女。
三姉妹の仲間に加わる。
伊是名親方に好意を持つ。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。

・ユンロン(鄭芸蓉)
ジォンダオウェンの娘。
慶良間之子に好意を持つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
妻のチルーとフカマヌルが一緒にヤマトゥに行ったので、フカマヌルとの事がチルーにばれないかと心配している。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ヂャンウェイ(張唯)
ファイチの妻。父は龍虎山の天師の一族。

・ファイテ(懐徳)
ファイチの長男。

・ファイリン(懐玲)
ファイチの長女。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・アキ
ナツの妹。
サミガー大主の長男、ハチルーの妻。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。

・イト
サハチと結ばれ、ユキが生まれる。
早田左衛門太郎が家臣を引き連れて朝鮮に行ってしまい、女たちを引き連れて船長になって活躍する。
マチルギに船の操縦法を指導する。

・ユキ
サハチとイトの娘。
幼い頃より母から剣術を習っている。
早田左衛門太郎の嫡男、六郎次郎の妻になる。
五歳の娘、ミナミがいる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
嵐を予言して、宝島の神様になる。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。
仁位のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
イーカチと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。
旅から帰って船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。
馬天ヌル、ササと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。
旅から帰って船越の山の中でヂャンサンフォンの指導のもと修行に励む。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。
旅から帰って船越の山の中でヂャンサンフォンの指導のもと修行に励む。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の土寄浦で娘たちの剣術の指導をする。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の土寄浦で娘たちの剣術の指導をする。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。

・イスケ
イトの父親。
馬天ヌルたちを連れて対馬一周の旅に出る。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
土寄浦の若い者たちに剣術の指導をする。
六郎次郎と一緒に朝鮮に行き、漢城府まで行く。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
土寄浦の若い者たちに剣術の指導をする。
六郎次郎と一緒に朝鮮に行き、漢城府まで行く。

・早田五郎左衛門
早田左衛門太郎の叔父。
朝鮮の富山浦に住み、「津島屋」を営む商人。

・浦瀬小次郎
早田五郎左衛門の次女の夫。
富山浦の「津島屋」を任されている。

・早田丈太郎
早田五郎左衛門の長男。
漢城府の「津島屋」の主人。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
博多から京都に行って、様子を調べる。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。
陰ながらマチルギを守っている。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 19:53| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月21日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 36.笛の調べ

台風の被害にあった馬天浜の復興に付きっきりだったサハチ(尚巴志)が首里に行くと、ジルムイの妻のユミのお腹が大きくなっていました。
マチルギの留守に何かあったら大変だとサハチはユミを首里グスクの御内原に入れます。
馬天浜に戻ったサハチはヤマトゥの船乗りたちが滞在する「対馬館」と名付けた二階建ての屋敷を新築するための準備を始めます。
一日の作業を終えたサハチがメイユーと一緒に佐敷グスクに行くと、ヒューガの娘のユリが避難民たちのために笛を吹いていました。

サハチがユリを初めて見たのは数日前で、炊き出しをしていたユリは噂通りの美人で可愛い女の子を連れていました。
奥間で育ったユリは、武寧の長男のカニムイの側室として贈られて娘を産み、浦添グスクが炎上した時、ウニタキに助けられて佐敷の新里にある馬天ヌルの屋敷で暮らしていました。
奥間にいた時、読み書きなどと一緒に剣術も身に付けていて、ヒューガの娘なので素質もあり、佐敷グスクで師範代として娘たちの指導もしていました。

ユリの曲が終わったあと、サハチは拍手をして、今度、子供たちに聞かせてくれと頼みます。
ユリはサハチに笛を吹いてくれと頼み、避難民たちも聞きたいと言うので、久し振りに笛を吹きます。
サハチは無心になって笛を吹きました。
明国で耳にした異国の調べも混ざった独創的な曲は喝采を浴びました。

その頃、対馬に行ったマチルギは女子サムレーたちと一緒に船の操縦に熱中していました。
対馬一周の旅に出たササたちは山の中で、ヂャンサンフォンの指導のもと、武当拳の修行をしていました。


登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
妻は勝連按司後見役の娘のユミ。
首里のサムレー。

・ユミ
勝連按司後見役サムの長女。
ジルムイの妻。

・中山王妃
ミチ。サハチの母親。
越来按司の姉。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。

・リェンリー(黄怜麗)
ラオファンの次女。
三姉妹の仲間に加わる。
伊是名親方に好意を持つ。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。

・ユンロン(鄭芸蓉)
ジォンダオウェンの娘。
慶良間之子に好意を持つ。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。

・マキク
ユリの娘。

・マタルー
尚巴志の弟。
妻はタブチの娘、マカミー。
与那原大親になる。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。
笛の名手。

・イト
サハチと結ばれ、ユキが生まれる。
早田左衛門太郎が家臣を引き連れて朝鮮に行ってしまい、女たちを引き連れて船長になって活躍する。
マチルギに船の操縦法を指導する。

・ユキ
サハチとイトの娘。
幼い頃より母から剣術を習っている。
早田左衛門太郎の嫡男、六郎次郎の妻になる。
五歳の娘、ミナミがいる。

・イスケ
イトの父親。
馬天ヌルたちを連れて対馬一周の旅に出る。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
嵐を予言して、宝島の神様になる。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。
馬天ヌル、ササと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・飯篠修理亮
念流の創始者、慈恩禅師を探している若い武芸者。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
イーカチと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・早田六郎次郎
早田左衛門次郎の嫡男。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
土寄浦の若い者たちに剣術の指導をする。
六郎次郎と一緒に朝鮮に行く。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
土寄浦の若い者たちに剣術の指導をする。
六郎次郎と一緒に朝鮮に行く。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の土寄浦で娘たちの剣術の指導をする。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の土寄浦で娘たちの剣術の指導をする。

・ウメ
シンゴの妻。
サハチが和田浦にいた頃、ヒューガから剣術を習っていた。

・フミ
シンゴの娘。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 18:33| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月14日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 35.龍の爪

ナツとメイユーは試合のあと、仲よくなってメイユーは度々、島添大里グスクにやって来ました。
サハチはファイチに呼ばれて久米村に行って、先代の中山王が朝鮮に送った使者の事を聞きます。
察度が四回、武寧も四回、朝鮮に使者を送っていますが、詳しい記録が残っていないとファイチは言います。
当時、久米村を支配していたのはアランポーで、アランポーの一族の者が使者として朝鮮に行き、その帰りにヤマトゥと交易をして、その事は中山王には内緒にしていたのではないかとファイチは言いました。

サハチは来年、朝鮮に使者を送る事に決めました。
リェンリーが伊是名親方を連れて帰ってきました。
伊是名親方が五本指の龍を彫っていたので、それはうまくないと言いたいけど、言葉が通じなくて連れて来たとリェンリーは言いました。
ファイチから五本指の龍は明国の皇帝しか使えないと聞いてサハチも驚きました。

大きな台風が来て、馬天浜に被害が出ました。
海辺の家々は壊れ、ヤマトゥから来た船乗りたちが利用する離れの屋敷も壊れていました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。
メイユーと試合をして引き分け、ナツの強さを知った女子サムレーや侍女たちから尊敬される。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・ユンロン(鄭芸蓉)
ジォンダオウェンの娘。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
妻のチルーとフカマヌルが一緒にヤマトゥに行ったので、フカマヌルとの事がチルーにばれないかと心配している。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・リェンリー(黄怜麗)
ラオファンの次女。
三姉妹の仲間に加わる。
伊是名親方に好意を持つ。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。

・ラオファン(老黄)
三姉妹の武術の師匠。
リェンリーの父親。

・サミガー大主
尚巴志の叔父、ウミンター。
父、サミガー大主の跡を継ぐ。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。
運玉森のマジムンを退治する。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
首里グスクに築いている楼閣に飾る彫刻作りに熱中している。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女。
佐敷ヌルがヤマトゥに行ったので留守を守る。

・シジマ
島添大里の女子サムレー。

・佐敷大親
尚巴志の弟。マサンルー
妻は奥間大親の娘、キク。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 16:04| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月07日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 34.対馬の海

博多に着いたマチルギたちは『一文字屋』のお世話になって、博多に滞在しました。
博多でも足利義満の死は噂になっていて、戦が始まらなければいいがと皆が心配していました。
京都でも戦が始まるかもしれないという噂をマチルギも耳にして、京都に行こうとは言い出さず、対馬へと行きました。
博多で出会った飯篠修理亮という若者がヂャンサンフォンの弟子になって、一緒に付いて来ました。

対馬に着いた一行は『琉球館』という屋敷に案内されました。
その屋敷に女子サムレーの格好をしたイトとユキが訪ねて来ました。
イトとユキの突然の出現にマチルギは驚いて、イトに誘われるまま船越に移ります。
シンゴが持って来た食糧を積んだ船の船長はイトで、船乗りたちも皆、女でした。
女たちを指図して船を操っているイトを見て、マチルギは凄いと驚き、イトを尊敬します。

迷路のような浅海湾を船で行き、奥の方にある船越に着きました。
マチルギはイトからサハチとの出会いや船長になったいきさつを聞きます。
マチルギもサハチとの事をイトに話します。
マチルギはイトに船の操縦法を教えてくれと頼み、イトはマチルギに剣術の指導を頼みます。
マチルギたちがイトの船に乗り込んで操縦法を習っている時、ヂャンサンフォンとヒューガ、飯篠修理亮、馬天ヌルとササ、シンシンとシズはイスケの船に乗って対馬一周の旅に出て行きました。
佐敷ヌルとフカマヌルは船越の娘たちに剣術を教えていましたが、土寄浦から娘たちに剣術を教えている女が来て、土寄浦の娘たちにも教えてくれと請われ、土寄浦に移って行きました。



登場人物

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬でイトから船の操縦法を習う。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
土寄浦の娘たちに剣術の指導をする。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。
佐敷ヌルと一緒に土寄浦の娘たちに剣術の指導をする。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。
馬天ヌル、ササと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
嵐を予言して、宝島の神様になる。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
イーカチと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
博多から京都に行って、様子を調べる。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。
陰ながらマチルギを守っている。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
土寄浦の若い者たちに剣術の指導をする。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
土寄浦の若い者たちに剣術の指導をする。

・ウラマチー
首里の女子サムレー。
浦添出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・イヒャカミー
首里の女子サムレー。
伊平屋島出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・チニンチルー
首里の女子サムレー。
知念出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・タカ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・グイクナビー
首里の女子サムレー。
越来出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・チャウサ
島添大里の女子サムレー。
北谷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・ニシンジニー
島添大里の女子サムレー
読谷山出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・ナグカマ
佐敷の女子サムレー
名護出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・ナカウシ
平田の女子サムレー
中グスク出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
マチルギたちを乗せてヤマトゥに行く。

・カンスケ
対馬島のイトの弟。尚巴志の義弟。

・一文字屋孫次郎
博多の一文字屋の主人。

・飯篠修理亮
念流の創始者、慈恩禅師を探している若い武芸者。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。

・イト
サハチと結ばれ、ユキが生まれる。
早田左衛門太郎が家臣を引き連れて朝鮮に行ってしまい、女たちを引き連れて船長になって活躍する。

・ユキ
サハチとイトの娘。
幼い頃より母から剣術を習っている。
早田左衛門太郎の嫡男、六郎次郎の妻になる。
五歳の娘、ミナミがいる。

・イスケ
イトの父親。
馬天ヌルたちを連れて対馬一周の旅に出る。

・サワ
ヒューガが琉球に行く前に、いい仲になった後家。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 16:03| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月30日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 33.女の闘い

マジムン屋敷が消えた四日後、進貢船が無事に帰って来ました。
明国から帰って来たマサンルーとマタルーは応天府(南京)まで行って、タブチと一緒に富楽院(遊女屋街)に行って来たと言いました。
タブチは明国の言葉もしゃべれて、明国に滞在中、二人はタブチには大変お世話になったようです。

6月の末、三姉妹の船がやって来ました。
メイユーはサハチ(尚巴志)の顔を見て嬉しそうに近づいて来ましたが、急に倒れてしまいました。
メイユーは琉球から帰ると休む間もなく、パレンバンに行き、帰って来るとすぐにまた琉球に来たので、長旅の疲れが溜まっていたのでした。
男の子を産んだメイファンが来ないで、ジォンダオウェンの娘のユンロンが来ました。
歓迎の宴の時、ウニタキが来年、ヤマトゥに行く時、朝鮮にも行かないかと言います。
先代の中山王の武寧は朝鮮に使者を送っていました。
思紹も使者を送った方がいいような気がして、サハチも考えてみる事にしました。

メイユーの看病をしていたサハチをサグルーの妻のマカトゥダルが訪ねて来て、子供たちが熱を出したと言います。
サハチはマカトゥダルと一緒に島添大里グスクに帰ります。
ウニタキの娘も熱を出していて、ウニタキも心配してやって来ます。
次の日、子供たちは元気になりました。
ウニタキは首里の弁ヶ岳に、マジムン屋敷に代わる新しい拠点を作ると言います。
サハチはあそこは重要な拠点だから、ウニタキが守ってくれと頼みます。

メイユーも元気になって島添大里グスクにやって来ました。
佐敷ヌルに会いに来たのでしたが、佐敷ヌルもマチルギと一緒にヤマトゥに行ったと聞いてがっかりします。
サハチはナツを二番目の妻だとメイユーに紹介します。

メイユーがナツと試合をしたいと言い出して、ナツもやると言ったのでサハチは驚きます。
ウニタキの配下だったとはいえ、ナツがメイユーに勝てるとは思えません。
細い竹の棒が武器なら怪我もしないだろうとサハチは見守る事にします。

ナツとメイユーは素早い動きで打ち合い、引き分けました。
見ていた女子サムレーたちはナツの強さに驚き、サハチも驚きました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。

・佐敷大親
尚巴志の弟。マサンルー
妻は奥間大親の娘、キク。

・マタルー
尚巴志の弟。
妻はタブチの娘、マカミー。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。

・ミヌキチ
伊波按司の次男。

・マユミ
「宇久真」の遊女。
サハチに一目惚れするが奥間ヌルに取られてしまい諦めて、中グスク按司の側室になる。
中グスクがサハチに攻められた時、助け出されて奥間に帰り、ナーサの遊女屋の遊女となる。
「宇久真」の開店の日にサハチと出会えて大喜びをする。

・大グスク大親
進貢船の正使。
タブチと喧嘩して首里を飛び出す。

・又吉親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕え、首里七番組のサムレー大将になる。

・安謝大親
中山王の重臣。三人の大役の一人。

・屋比久大親
島添大里の重臣。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
妻のチルーとフカマヌルが一緒にヤマトゥに行ったので、フカマヌルとの事がチルーにばれないかと心配している。

・リェンリー(黄怜麗)
ラオファンの次女。
三姉妹の仲間に加わる。

・ラオファン(老黄)
三姉妹の武術の師匠。

・リュウジャジン(劉嘉景)
三姉妹の配下。パレンバンに行っていて助かる。

・ジォンダオウェン(鄭道文)
三姉妹の配下。琉球に行っていて助かる。
山北王と密貿易をするために運天泊に行き、メイファンと再会して連れて帰る。

・ユンロン(鄭芸蓉)
ジォンダオウェンの娘。

・マカトゥダル
尚巴志の長男、サグルーの妻。
山田按司の三女。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・ウリー
尚巴志の六男。

・マシュー
尚巴志の三女。

・マチ
ウニタキの次女。

・シジマ
島添大里の女子サムレー。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女。
佐敷ヌルがヤマトゥに行ったので留守を守る。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。

・カナビー
島添大里の女子サムレーの総隊長。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 19:06| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月23日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 32.落雷

マチルギたちが博多に着いた頃、サハチ(尚巴志)は島添大里グスクでウニタキと明国のお茶を飲んでいました。
サハチが明国から持って来たお茶は、初めの頃は誰もが変な味だと言っていましたが、今ではみんなが一休みする時に飲んでいました。
島添大里グスクにはサハチの子供8人とウニタキの子供4人と佐敷ヌルの娘がいました。
女の子の中で年長のウニタキの娘のミヨンが幼い子供たちの面倒を見てくれているので、ナツも助かっていました。
山南王のシタルーが長嶺の山の上にグスクを築き始め、山北王は徳之島を攻めに行ったとウニタキはサハチに知らせます。

首里グスクに行ったサハチは西曲輪に建てている楼閣を見て、彫刻に熱中している思紹と会います。
その後、浦添に行って綺麗に片付けられた浦添グスクの跡地を見て、浦添按司になった當山親方とグスク内に建てる屋敷の事を相談します。

6月12日、島添大里グスクにいたサハチが首里に行こうとした時、突然、大雨が降ってきて雷も鳴り始めます。
サスカサがやって来て、何か異変が起こると言います。
30分ほどで雨はやんで、日も差して来ました。
サハチはグスクの周辺を調べさせて異常がない事を確認して首里に向かいます。
途中でウニタキと出会い、運玉森のマジムン屋敷が消えてしまったと言います。
サハチにはウニタキの言う事が信じられませんでしたが、一緒に運玉森に行きます。

マジムン屋敷はなくなっていました。
太い柱が立っていた礎石だけが草に埋もれて残っていました。
屋敷が建っていた所には草が茫々と生えていて、中央にウタキがありました。
ウタキには運玉森ヌルと修行中の浦添の若ヌルがいました。
マジムン屋敷はマジムンによって作り出された幻だったと運玉森ヌルは言いました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
妻のチルーとフカマヌルが一緒にヤマトゥに行ったので、フカマヌルとの事がチルーにばれないかと心配している。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。

・カナビー
島添大里の女子サムレーの総隊長。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
首里グスクに築いている楼閣に飾る彫刻作りに熱中している。

・トゥラ
首里の女子サムレーの総隊長。
マチルギに代わって首里グスクの留守を守る。

・浦添按司
越来按司(美里之子)の弟。當山親方。
中山王のサムレー大将から浦添按司になる。

・アミー
島添大里の女子サムレー。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女。
佐敷ヌルがヤマトゥに行ったので留守を守る。

・トゥミ
ウニタキの配下で、先代島添大里按司の側室になる。

・ルク
トゥミの息子。父は先代島添大里按司のヤフス。

・カマ
トゥミの母親役として、トゥミと一緒に与那原で暮らし、任務が終えたあともトゥミ母子と暮らしている。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。
運玉森のマジムンを退治する。

・カナ
浦添按司になった當山親方の娘。
浦添ヌルになるために馬天ヌルのもとで修行。
馬天ヌルがヤマトゥ旅に出たあと、運玉森ヌルのもとで修行する。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 16:53| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月16日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 31.女たちの船出

マチルギたちを乗せた船は馬天浜を船出して、伊平屋島に寄って、島の人たちに歓迎されます。
伊平屋島を出て3日目に徳之島に着いて、風待ちをして、7日目にトカラの宝島に着きます。
翌朝、ササが「嵐が来る」と予言します。
青空が広がっていて、嵐が来る気配はありませんが、馬天ヌルも佐敷ヌルもササを見て、「様子を見た方がいい」と言います。
島の者たちは大丈夫だと言いますが、シンゴとマグサはササの意見を尊重して船出を中止します。
2時間程経って、空は真っ暗になって、雨が勢いよく降って来ました。
風も強くなって、ササが言った通りに嵐がやって来ました。
暴風雨は丸一日続きました。
嵐を予言したササは島の人たちから神様扱いされました。
水浸しになった船の中の水を汲み出し、翌日、出発して、中之島、口之島、口之永良部島と寄って、ようやく薩摩の坊津に着きました。
馬天浜を出てから14日目でした。

マチルギは坊津で、将軍様の父、北山殿(足利義満)が亡くなった事を一文字屋から聞きます。
ヤマトゥで一番力を持っていた人が急に亡くなって、京都で一波乱起きるかもしれないと一文字屋は心配していました。
坊津から甑島、五島、壱岐島に寄って、博多に到着しました。

博多の港には多くの船が泊まっていて、ヒューガがサハチ(尚巴志)と一緒に来た二十年前とはすっかり変わっていました。
マチルギたちは博多の街の賑わいに目を丸くして驚いていました。



登場人物

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。
馬天ヌル、ササと一緒にヤマトゥに行く。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
イーカチと一緒にヤマトゥに行く。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。

・ウラマチー
首里の女子サムレー。
浦添出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・イヒャカミー
首里の女子サムレー。
伊平屋島出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・チニンチルー
首里の女子サムレー。
知念出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・タカ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・グイクナビー
首里の女子サムレー。
越来出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・チャウサ
島添大里の女子サムレー。
北谷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ニシンジニー
島添大里の女子サムレー
読谷山出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ナグカマ
佐敷の女子サムレー
名護出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ナカウシ
平田の女子サムレー
中グスク出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
マチルギたちを乗せてヤマトゥに行く。

・カンスケ
対馬島のイトの弟。尚巴志の義弟。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。

・早田左衛門三郎
シンゴの兄。早田氏の五島の拠点を守る。

・早田藤五郎
シンゴの義兄。早田氏の壱岐島の拠点を守る。

・志佐壱岐守
壱岐島の倭寇の大将。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になる。
ジクー禅師を連れて琉球に行く。
壱岐島に来たマチルギたちを歓迎する。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 18:25| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月09日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 30.浜辺の酒盛り

五月十日、マチルギ、馬天ヌル、ササ、佐敷ヌル、フカマヌル、ウニタキの妻のチルー、そして、ヒューガ、ジクー禅師、ヂャンサンフォンとシンシン、三星党のイーカチとシズ、十人の女子サムレーを乗せたマグサの船は馬天浜を出帆しました。
サミガー大主の次男のシタルーと宇座の御隠居の息子のクグルーもシンゴの船に乗ってヤマトゥ旅に出ました。

その二日前、サハチ(尚巴志)はマグサと一緒に馬天浜の浜辺で酒を飲みながら話をしました。
叔母のマチルーが来て、ウミンチュたちを呼んで楽しい酒盛りが始まりました。

マチルギたちを見送って島添大里グスクに帰ると、グスクの門の前に兼グスク按司が一人でいました。
ヂャンサンフォンがヤマトゥに行った事を知ると兼グスク按司は帰って行きました。
ウニタキが調べた所によると、兼グスク按司は武芸者を集めていて、久高島参詣からの帰りにサハチを衝撃しようとしていたが急遽、中止になったとの事です。
ヂャンサンフォンと出会った事で、兼グスク按司の武芸好きが、父親の敵討ちよりも勝ったようでした。

首里グスクの楼閣造りも始まりました。
思紹は楼閣に龍の彫刻を飾ろうと、彫刻に熱中しています。

マチルギ、馬天ヌル、佐敷ヌルがいないので、サハチは首里と島添大里を行ったり来たりの生活になりました。



登場人物

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。
馬天ヌル、ササと一緒にヤマトゥに行く。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
イーカチと一緒にヤマトゥに行く。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
マチルギたちを乗せてヤマトゥに行く。

・イチ
マグサの妻。
10歳の娘がいる。

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女。
佐敷ヌルがヤマトゥに行ったので留守を守る。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。

・カナ
浦添按司になった當山親方の娘。
浦添ヌルになるために馬天ヌルのもとで修行。
馬天ヌルがヤマトゥ旅に出たあと、運玉森ヌルのもとで修行する。

・クルシ
早田左衛門太郎の重臣。
倅に跡を譲って隠居し、尚巴志の家臣になる。
ヒューガがヤマトゥ旅に出た時、水軍大将を務める。

・マチルー
尚巴志の叔母。
ウミンチュに嫁ぐ。

・ミフー
サミガー大主の長女。
ウミンチュに嫁ぐ。

・チキンジラー
ナツの伯父。
馬天浜のウミンチュ。

・サミガー大主
尚巴志の叔父、ウミンター。
父、サミガー大主の跡を継ぐ。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
妻のチルーとフカマヌルが一緒にヤマトゥに行ったので、フカマヌルとの事がチルーにばれないかと心配している。

・マカトゥダル
尚巴志の長男、サグルーの妻。
山田按司の三女。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
首里グスクに築く楼閣に飾る彫刻作りに張り切っている。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 17:18| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月02日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 29.丸太引きとハーリー

久高島参詣で、15人の戦死者を出した事に思紹は落ち込んでいました。
皆が落ち込んでいるので、サハチ(尚巴志)は盛大なお祭りをやろうと考えます。
浮島にある5本の太い丸太を競わせて首里まで運ばせようと考えます。
佐敷ヌル、ササ、サスカサ、久米村の娘、波之上権現の巫女が先導役を務めて、勇ましいお祭りは大成功します。
佐敷ヌルは丸太の上に飛び乗って大喝采を浴びました。

5月4日、山南王のシタルーから招待されて、サハチはハーリーを見に行きました。
ヂャンサンフォンとシンシン、ササとクルー夫婦を連れて、サハチは豊見グスクに行きました。
初めて豊見グスクに入ったサハチたちはシタルーと豊見グスク按司夫婦に歓迎されます。

南部の按司たちも来ていて、サハチを白い目で見て、あまり居心地はよくありません。
武寧の次男の兼グスク按司もいて、ヂャンサンフォンがいる事を知ると目の色を変えてやって来ました。
兼グスク按司はヂャンサンフォンに会うために武当山まで行ったと言います。

ハーリーが終わったあと、サハチはシタルーと話をして、中山王の龍舟を来年は出してほしいと頼まれます。
サハチは了解します。

豊見グスクを去る時、兼グスク按司はたった一人でサハチたちに付いて来ました。
帰りに敵の襲撃があるかと思われましたが、何事もなく無事に島添大里グスクに帰りました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
久高島参詣で15人の弟子たちを失って悔やむ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
久高島参詣でイシムイの攻撃を未然に防げなかった事を悔やむ。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
丸太引きのお祭りで、丸太の上で華麗に舞って大喝采を浴びる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
丸太引きのお祭りに参加する。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女。
丸太引きのお祭りに参加する。

・ワンルイリー
久米村の長史、王茂の娘。
丸太引きのお祭りに参加する。

・波之上権現の巫女
丸太引きのお祭りに参加する。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。

・クルー
尚巴志の弟。
妻は山南王シタルーの三女、ウミトゥク。

・ウミトゥク
クルーの妻。シタルーの娘。

・シタルー
山南王。
妻は察度の娘、トゥイ。

・豊見グスク按司
シタルーの長男、タルムイ。
妻は尚巴志の妹、マチルー

・マチルー
豊見グスクヌルの妻。
尚巴志の妹。

・小禄按司
泰期の長男。

・米須按司
武寧の弟。

・瀬長按司
武寧の弟。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と少林拳を身に付けている。

・マハニ
兼グスク按司の妻。
山北王、攀安知の妹。

・具志頭按司
島添大里按司だったヤフスの義父。

・真壁按司
タブチとシタルーの従兄。

・李仲按司(りーぢょんあじ)
進貢船の正使を務めた事もある唐人。
シタルーの軍師。

・李仲ヌル
李仲按司の次女。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 16:53| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月26日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 28.久高島参詣

マチルギと一緒にヤマトゥ旅に行くのは馬天ヌル、佐敷ヌル、フカマヌル、馬天若ヌルのササ、ウニタキの妻のチルー、女子サムレーが十人と決まりました。
彼女たちを守るためにヒューガ、ジクー禅師、三星党のイーカチとシズが行き、ヂャンサンフォンとシンシンも行く事になりました。

浦添按司は首里のサムレー大将の當山親方に決まりました。
當山親方は配下のサムレーたちを率いて、浦添グスクを再建するために浦添に向かいました。

3月3日、中山王の久高島参詣が行なわれました。
グスク内から自由に出られない女たちを連れての旅でした。
サハチ(尚巴志)は留守番で、首里グスクでジクー禅師と囲碁をしながら,ヤマトゥの楼閣の事を聞いていました。
中山王を襲う者がいるかもしれないので充分に警護を固めていましたが、襲撃されました。
襲撃したのは武寧の三男のイシムイで、十五人の兵が戦死してしまいました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・當山親方
當山之子。越来按司(美里之子)の弟。
中山王のサムレー大将から浦添按司になる。

・外間之子
マニウシの次男、グルータ。
島添大里のサムレー大将から首里のサムレー大将になる。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。

・苗代之子
苗代大親の長男、マガーチ。
島添大里のサムレー大将。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。

・イシムイ
武寧の三男。
父の敵を討つため、中山王を狙う。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 14:05| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月15日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 27.廃墟と化した二百年の都

年が明けて1408年、サハチ(尚巴志)の長女のミチがサスカサヌルを継ぎました。
引退したサスカサは途絶えてしまっている運玉森ヌルを継ぎました。
次男のジルムイ、マウシとシラーは首里のサムレーになりました。

進貢船も送り出し、サハチの弟のマサンルーとマタルーが明国に行きました。
八重瀬按司のタブチは今年も進貢船に乗り込んで明国に行きました。

シンゴの船が馬天浜にやって来て、サハチの弟のクルーが無事に帰国しました。
サハチはシンゴに、マチルギたちがヤマトゥに行くのでよろしく頼むと言います。

首里のお祭りのあと、サハチはウニタキと一緒に浦添に行きました。
かつての都だったと思えないほど荒れ果てていて、グスクの石垣だけが残っていました。
石垣しか残っていなくても、ここを敵に奪われたら首里が危険なので、グスクを再建して、誰かに守らせようとサハチは考えます。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。
妻はマウシの妹のマカトゥダル。

・マカトゥダル
山田按司の三女。マウシの妹。
サグルーの妻。

・ミチ
尚巴志の長女。
島添大里ヌル、サスカサを継ぐ。

・サスカサ
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
妻は勝連按司後見役の娘のユミ。
首里のサムレー。

・ユミ
勝連按司後見役サムの長女。
ジルムイの妻。

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
妻は苗代大親の娘のマカマドゥ。
首里のサムレー。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
マウシの妻。

・シラー
山田按司の家臣、久良波のマサルーの次男。
首里のサムレー。
ササを諦めて、シンシンとつき合う。

・大グスク大親
進貢船の正使。

・佐敷大親
尚巴志の弟。マサンルー
妻は奥間大親の娘、キク。

・マタルー
尚巴志の弟。
妻はタブチの娘、マカミー。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・又吉親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕え、首里七番組のサムレー大将になる。

・久高親方
クダカジラー。
マニウシの弟子で、慶良間の島では師範代として若い者たちを鍛えていた。
首里四番組サムレー大将。

・サンダー
苗代大親の次男。

・クルー
尚巴志の弟。
妻は山南王シタルーの娘、ウミトゥク。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 09:35| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月08日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 26.マチルギの御褒美

婚礼の翌日、馬天ヌルは三人の花嫁を連れて、首里グスク内の「キーヌウチ(京の内)」を巡って神様に挨拶をしました。
「ツキシルの石」の前に来た時、ツキシルの石が光りました。
馬天ヌルも花嫁たちも驚きました。
馬天ヌルはなぜ、ツキシルの石が光ったのか考えてみましたが、わかりませんでした。

三姉妹たちは明国に帰りましたが、ヂャンサンフォンとシンシンは残りました。
ヂャンサンフォンは島添大里の城下で暮らし、シンシンは仲よくなったササと一緒に暮らしていました。
三姉妹が帰った翌日、マチルギが怖い顔をして話があるとサハチに言いました。
サハチはメイユーとの事がばれたかと思いましたが、そうではなくて、ナツの事でした。
ナツは妊娠していて、それに気づいたサハチはウニタキに頼んで、ナツを隠していました。
マチルギはウニタキを問い詰めて、ナツと会っていました。
マチルギはサハチを困らせるために、ナツを追い出したと言いましたが、実は許して、サハチの側室に迎えると言います。
その代わり、御褒美として、ヤマトゥ旅に行かせてくれとマチルギは言い出します。
女たちを連れヤマトゥ見物に行くと言います。
サハチは反対しましたが、一度言い出したら聞かない事はわかっていました。
仕方なく、サハチはマチルギのヤマトゥ行きを許します。
マチルギはナツを連れて来て、ここがあなたの居場所よと言って首里に帰って行きました。

サハチは城下の「まるずや」に行って、ウニタキと会います。
ウニタキはのんきに三弦を弾いていました。
ウニタキはメイリンの事を妻のチルーに話すとマチルギに脅されて、ナツの事を話したと言います。
サハチはマチルギがヤマトゥに行く事をウニタキに話して、首里グスクに楼閣を建てたいので、首里天閣を建てた大工を探してくれと頼みます。

一月後、ナツは男の子を産み、ナナルーと名付けられました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。
妻はマウシの妹のマカトゥダル。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
真面目な性格で、サグルーやササとは付き合わない。
マウシ、シラーと一緒にヤマトゥ旅に行く。
妻は勝連按司後見役の娘のユミ。

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司だったが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われる。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺すが戦死してしまう。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育つ。
島添大里で苗代大親の娘のマカマドゥに一目惚れする。
ジルムイ、シラーと一緒にヤマトゥ旅に行く。
妻は苗代大親の娘のマカマドゥ。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・マカトゥダル
山田按司の三女。マウシの妹。
サグルーの妻。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしない。
マウシが自分と互角の腕を持っていたので、気になる存在になる。
マウシがヤマトゥ旅に出た時、ササと一緒にマウシの無事を祈る。
マウシの妻。

・ユミ
勝連按司後見役サムの長女。
ジルムイの妻。

・メイファン(張美帆)
福州の海賊ヂャンルーチェンの三女。
父と敵対している海賊リンジェンフォンの長男と駆け落ちして琉球に行き、ファイチと出会う。
明国でファイチと再会して、琉球と交易するために琉球に行く。
ファイチの子供を宿す。

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。

・マーミ
ウニタキの配下で、島添大里グスクの侍女。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 14:33| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月01日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 25.三つの御婚礼

1407年10月、首里で三つの婚礼が盛大に行なわれました。
サハチ(尚巴志)の長男サグルーと山田按司の娘のマカトゥダル。
サハチの次男のジルムイと勝連按司後見役サムの娘のユミ。
マウシ(護佐丸)と苗代大親の娘のマカマドゥ。
三組の新郎新婦は城下の人々に祝福されて、首里グスクに入って儀式を行ないました。
会同館ではお祝いの宴が開かれ、按司たちが集まりました。
開放された首里グスクの西曲輪では城下の人々が祝い酒を飲んでお祭り気分を楽しんでいました。



登場人物

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。

・マカトゥダル
山田按司の三女。マウシの妹。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
真面目な性格で、サグルーやササとは付き合わない。
マウシ、シラーと一緒にヤマトゥ旅に行く。

・ユミ
勝連按司後見役サムの長女。

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司だったが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われる。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺すが戦死してしまう。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育つ。
島添大里で苗代大親の娘のマカマドゥに一目惚れする。
ジルムイ、シラーと一緒にヤマトゥ旅に行く。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしない。
マウシが自分と互角の腕を持っていたので、気になる存在になる。
マウシがヤマトゥ旅に出た時、ササと一緒にマウシの無事を祈る。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。

・ミチ
尚巴志の長女。
島添大里の若ヌル。
サスカサのもとでヌルになるための修行中。
佐敷ヌルから剣術も習っている。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・中山王妃
ミチ。サハチの母親。
越来按司の姉。

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行ったので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・苗代大親の妻
カマンタ捕りの名人キラマの娘。マカマドゥの母

・苗代之子
苗代大親の長男、マガーチ。
島添大里のサムレー大将。

・中グスク按司
クマヌ。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。

・越来按司
美里之子。尚巴志の叔父。

・勝連按司後見役
マチルギの兄、サム。クマヌの娘婿。

・マチルー
サムの妻。クマヌの娘。ユミの母。

・伊波按司
マチルギの兄。妻は今帰仁の研ぎ師ミヌキチの娘。

・山田按司
マチルギの兄。妻は宇座按司の妹。

・山田按司の妻
マウシの母。宇座按司(泰期)の娘。

・安慶名按司
マチルギの兄。妻は勝連按司の娘(ウニタキの妹)。

・北谷按司
妻は先代越来按司の妹。

・大グスク按司
妻は越来按司の娘。

・玉グスク按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。

・知念按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。
大グスク按司の叔父。

・垣花按司
南部東方の按司。
大グスク按司の叔父。

・糸数按司
先代の糸数按司の母親違いの弟。
察度に仕えて護衛隊長を務め、上間按司になる。
兄の糸数按司を倒して、糸数按司になる。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。

・李仲(リージョン)按司
明国の政変に巻き込まれて琉球に逃げて来た唐人。
久米村にいたがアランポーと対立して追い出され、今帰仁に行き、山北王の正使を務める。
今帰仁合戦後、山北王が朝貢をやめてしまったので、宇座按司を頼って宇座に行く。
留学していたシタルーが帰国し、シタルーと会って意気投合する。
シタルーの紹介で、山南王の汪英紫に仕える。
シタルーが山南王になったあと、軍師として仕え、グスクを築いて李仲按司を名乗る。
次男の李傑は明国の国子監に留学中。
李仲グスクの跡地は後に糸洲(いちゅんじ)と呼ばれるようになる。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。

・外間親方
シラタル。首里のサムレー大将。
久高島出身。
慶良間の島の武術師範、マニウシの長男。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 16:21| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月19日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 24.山北王の祝宴

山北王の攀安知は新築した御内原(うーちばる)の屋敷に重臣たちを呼んで、今後の対策を練りました。
まず、志慶真(しじま)の長老から今帰仁の歴史を語ってもらいました。
今帰仁按司の先祖は壇ノ浦の合戦に敗れて逃げて来た平家の武将だと長老は言います。
四代目の今帰仁按司の時、英祖(浦添按司)の次男の湧川按司が、今帰仁を攻め落として、五代目の今帰仁按司になります。
五代目が亡くなると、平家系の本部大主が今帰仁グスクを攻め落として、六代目の今帰仁按司になります。
五代目の若按司だった千代松は逃げて、22年後に、今帰仁グスクを取り戻して七代目の今帰仁按司になります。
七代目の千代松が亡くなると、平家系の羽地按司が今帰仁グスクを攻めて八代目を殺して、九代目の今帰仁按司になります。
平家系の羽地按司は英祖系の今帰仁按司から、今帰仁グスクを取り戻したのでした。
今こそ、貴い平家の血が流れている一族が団結して、よそ者に奪われてはならないと長老は言いました。

長老の話のあと、攀安知は明国に進貢船を送るかどうかを相談します。
明国の海賊、リンジェンフォン(林剣峰)が毎年来てくれるので、進貢船を送る必要はないと決まります。
油屋から中山王と山南王の様子を聞いた攀安知は、しばらく様子を見る事にして、北の奄美の島々を攻め取ると言います。
按司たちも奄美攻めに賛成して話がまとまると美女たちが参加して無礼講となりました。



◇攀安知の略歴

1361年、祖父の羽地按司、今帰仁グスクを奪い取って今帰仁按司になる。
1376年、攀安知、本部大主の長男に生まれる。
1380年、ウクヌドーが今帰仁に来て、城下に「油屋」を開く。
1382年、今帰仁按司、初めて明に進貢して、山北王になる。
1385年、ヤマトゥの山伏、アタグが本部に来る。
1388年、久米村を追い出された李仲が今帰仁に来る。
1389年、博多妙楽寺の禅僧、宗安が本部に来る。
1391年、今帰仁合戦。祖父の帕尼芝と伯父が戦死して、父のaが山北王になる。
     若按司となり本部から今帰仁グスクに移る。
1392年、進貢船の使者を務めた李仲が今帰仁を去る。
1393年、弟の湧川大主と一緒に「油屋」の船でヤマトゥに行く。
1394年、aが中山王と同盟する。妹が武寧の次男に嫁ぎ、武寧の娘を妻に迎える。
1395年、父のaが病死し、攀安知が山北王になる。
     中山王察度が亡くなり、義父の武寧が中山王になる。
1396年、与論島を攻め、勝連一族の按司を倒して、与論島を占領する。
1398年、進貢船を下賜される。
1399年、リューインが密貿易船で今帰仁に来る。
1400年、明国の海賊、リンジェンフォンの密貿易船が来て、取り引きを始める。
1402年、山南の戦が終わり、豊見グスク按司が山南王になる。
     明国で永楽帝が皇帝になる。
1403年、首里グスクを築くための材木を送るために浦添に「材木屋」を開く。
1406年、義父の武寧が殺され、佐敷按司の父親が中山王になる。
     今帰仁ヌルが、浦添の商人「よろずや」と一緒に逃げてくる。
1407年、従弟の二人を恩納按司、金武按司に任命してグスクを築かせる。



登場人物

・攀安知(はんあんち)
山北王。
父はa、母は名護按司の娘。童名はハーン。
祖父は初代山南王の帕尼芝(はにじ)。
妻は武寧(ぶねい)の娘、マアサ。

・湧川大主(わくがーうふぬし)
攀安知の弟。
妻は羽地按司の娘、ミキ

・勢理客(じっちゃく)ヌル
攀安知の叔母。先代の今帰仁ヌル。
神名はアオリヤエ。

・今帰仁(なきじん)ヌル
攀安知の姉。
神名はアキシヌ。

・浦添(うらしい)ヌル
武寧の娘。
攀安知の妻の妹。
父の敵を討ってもらうために今帰仁に逃げて来る。

・アタグ(愛宕)
ヤマトゥの山伏。
攀安知の武芸の師匠。

・油屋のウクヌドー(奥堂)
博多筥崎八幡宮の油屋。
今帰仁、島尻大里、首里に店を持ち、油を売っている。
攀安知のために各地の情報を集めている。

・宗安(そうあん)
博多妙楽寺の禅僧。

・リュウイン(劉瑛)
永楽帝の弟に仕えていた軍師だったが、主人が殺されて密貿易船に乗って今帰仁に逃げて来る。
密貿易船との通訳を務める。

・志慶真(しじま)村の長老
ウトゥタルの孫で、今帰仁の歴史に詳しい。

・羽地按司(はにじあじ)
帕尼芝の弟の子。攀安知の大叔父の子。

・国頭按司(くんじゃんあじ)
攀安知の叔父。

・名護按司(なぐあじ)
攀安知の叔父。

・本部大主(むとぅぶうふぬし)
攀安知の叔父。

・恩納按司(うんなあじ)
攀安知の従弟。

・金武按司(きんあじ)
攀安知の従弟。

・平敷大主(ぴしーちうふぬし)
攀安知の重臣。

・謝名大主(じゃなうふぬし)
攀安知の重臣。

・志慶真のウトゥタル
五代目今帰仁按司の側室。
長老の祖母。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 16:07| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする