2008年04月26日

草津温泉の俳人、雲嶺庵鷺白

鷺白の句碑


鷺白は本名を黒岩忠右衛門といい、老舗の宿屋の主人です。現在の「ホテル望雲」の先祖にあたります。
芳草舎、老狸窟、雲嶺庵と号して、小林一茶とも交流がありました。一茶は文化5年(1808年)、信州に帰る途中、草津温泉に寄って鷺白を訪ねています。その時は18年振りの再会だったようです。
鷺白は文化文政期の草津温泉の文壇の中心になって活躍し、江戸から訪れた文人墨客たちを大いに歓迎して持て成したようです。
十返舎一九とも交流があって、「草津温泉膝栗毛・冗談しっこなし」では、喜多川月麿を助けて、辰巳芸者の夢吉から渡された手紙の謎解きに一役買っています。
辞世の句は「冬籠り水の恩さへ送りかね」、文政7年(1824年)、78歳で亡くなりました。


小林一茶  小林一茶  一茶と句碑  江戸俳諧歳時記(上)  江戸俳諧歳時記(下)  
ラベル:草津温泉
posted by 酔雲 at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸時代>人物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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