2020年07月10日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 176.今帰仁での再会

5日間、奥間でのんびりと過ごしたトゥイたちはサタルーと一緒に今帰仁に向かいました。
今帰仁には山北王の妻になった姪のマアサとシタルーの側室だったチヨが娘のママチーと一緒にいます。
ここまで来たのだから会いたいとトゥイは思いました。
ナーサに相談すると、今帰仁の城下にミヌキチという奥間の研ぎ師がいるので、何とかなるだろうと言いました。

グスクへと続く大通りに面して、ミヌキチの立派な屋敷があり、まるで重臣の屋敷のようなので、トゥイは驚きました。
トゥイはミヌキチと会って、山北王妃に会いたいと伝えると、娘婿の兼次大主に頼んでみるとミヌキチは言いました。
兼次大主は山北王の側近を務めているので、山北王妃に会う事もできるだろうと言いました。

サタルーの案内で「まるずや」に行ったトゥイたちは、今帰仁グスクを訪れるための衣装を借りました。
自分が望んでいた衣装が簡単に揃うので、トゥイは驚き、こんな便利な店なら流行るはずだと思いました。
その夜、トゥイはミヌキチから山北王の宝刀の話を聞きました。

次の日、トゥイたちは兼次大主と会い、兼次大主の案内で今帰仁グスクに入りました。
一緒に行ったサタルーは今帰仁グスクに入れた幸運に感謝して、その景色を瞼に焼き付けようと注意深く観察しました。
外曲輪の奥の方にある屋敷に、ナーサが連れて来た小渡ヌル(久高ヌル)の母親マアミが暮らしていました。
トゥイは義姉のマアミを覚えていて、後で挨拶に行きましょうと言いました。

中曲輪の高い石垣で囲まれた屋敷で、チヨが娘のママチーと暮らしていました。
チヨはトゥイを見て、目を丸くして驚きました。
チヨから話を聞いて、ママチーが大切に育てられているようなのでトゥイは安心しました。

二の曲輪に入ると、広い庭があって、正面の石垣の上に華麗な御殿が建っていました。
トゥイもサタルーたちも呆然として御殿に見とれていると山北王妃のマアサが出て来ました。
トゥイはマアサとの再会を喜び、永良部島に嫁いだ姉のマティルマが今、マアミと一緒に暮らしていると聞いて驚きます。
マティルマはトゥイのすぐ上の姉で、嫁ぐまでは、いつも一緒にいた仲でした。

トゥイは山北王の側室ミサの案内で、外曲輪の屋敷に行って、マティルマとマアミと会いました。
2人の顔を見た途端、昔の事が蘇って、トゥイの目は潤んで、何も見えなくなりました。









登場人物

・トゥイ
前山南王妃。
シタルーの妻。
察度の娘。母親は高麗人で武寧の同母妹。
豊見グスクヌル、タルムイ、ウミトゥク、ジャナムイ、マジニ、グルムイの母。
摩文仁大主は異母兄、瀬長按司は異母弟。
シタルーがタブチに殺され、重臣たちがタブチを山南王にしようと企むのを知って、島尻大里グスクから逃げて豊見グスクに行く。
石屋のテハを使って、島尻大里グスクの様子を探る。
石屋のテハを使って、王印を持っているタルムイが山南王だという噂を流す。
中山王の書状を読み、保栄茂按司家族を豊見グスクに移す。
進貢船を手に入れるために照屋大親と糸満大親を島尻大里グスクに残らせる。
サハチの書状を読んで、八重瀬グスクを攻めている兵を撤収させ、テハにタブチ暗殺を命じる。
サハチから送られたタブチとチヌムイの首を見る。
他魯毎が勝手に保栄茂按司を保栄茂グスクに戻してしまったので怒る。
年が明けて、自分は身を引き、今後の事は他魯毎とマチルーに任せようと決心する。
宅間之子が「山南志」を完成させて持って来たので喜び、抜け穴の図面まで書いてきたので感謝する。
新年の挨拶に来たウミトゥクと一緒に手登根グスクに行って休養する。
手登根グスクに来た思紹と会い、中山王の介入を許可する。
島添大里グスクに行き、ユーナと会い、豊見グスクに連れて行って父と会わせる。
他魯毎が山南王になり、島尻大里グスクに戻って、王妃のマチルーを補佐する。
手登根グスクのお祭りに行き、サハチと会い、お芝居「王妃様」を観る。
マアサを連れて、ナーサと一緒に奥間への旅に出る。
勝連の浜川泊で、姪のウニョンがナーサの娘だと知って驚き、死んだはずの夫の浜川大親がウニタキだと知って驚く。
奥間で存在すら知らなかった姉のサクラと会う。
サハチの息子のサタルーと会い、サハチがヤマトゥの将軍様に会っていた事に驚く。
今帰仁に行き、兼次大主の案内で今帰仁グスクに入り、シタルーの側室だったチヨと娘のママチーと会い、山北王妃のマアサと会う。
永良部島に嫁いだ姉のマティルマと義姉のマアミとの再会に感激する。

・マアサ
山南王シタルーの娘。
具志頭若按司に嫁ぐが、若按司が亡くなり実家に帰る。
女子サムレーになるためンマムイの阿波根グスクに通って剣術を習う。
娘たちを鍛えて女子サムレーにする。
女子サムレーを連れて、月に一度、兼グスクの武術道場に通う。
タブチが山南王になったので、女子サムレーを連れて、王妃のいる豊見グスクに移る。
王妃を守るために、女子サムレーたちを率いて手登根グスクに行く。
トゥイを守るために、女子サムレーたちを率いて奥間への旅に出る。
侍女に扮して、トゥイと一緒に今帰仁グスクに入る。

・ナーサ
首里の遊女屋「宇久真」の女将。
ウニタキの殺された先妻ウニョンの実の母親。
汪英紫の命令で八重瀬按司の側室になり、按司と若按司を誘惑して、八重瀬按司を滅ぼす。
汪英紫の娘ウシが察度の長男武寧に嫁ぐ時、侍女として従い、浦添グスクに入る。
武寧と結ばれ、ウニョンを産むが、ウニョンはウシが産んだ娘として育てられる。
体調を崩したウシと一緒に宇座の牧場で静養し、乗馬を覚える。
察度の使いで宇座の牧場に行った時、サハチ夫婦とすれ違う。
察度が武寧に浦添按司を譲って首里天閣に移った時、御内原の侍女の頭になる。
勝連の浜川大親に嫁いだウニョンが、浜川大親と一緒に山賊に襲われて亡くなる。
ウニョンの敵を討つために望月党の事を調べていて、ウニョンの夫だったウニタキと再会する。
生まれ故郷の奥間のために生きようと決心して、サハチの味方となり、浦添の重臣たちを寝返らせる。
サハチの父親の思紹が中山王になり、思紹の後援で首里の城下に遊女屋「宇久真」を建て、女将になる。
先代中山王妃のウシと再会する。
タブチの書状を託された小渡ヌルを連れて今帰仁に行く。
宇久真に訪ねて来たトゥイと会い、奥間に一緒に行く事を約束する。
「宇久真」でヂャンサンフォンの送別の宴が行なわれ、ヂャンサンフォンが琉球を去ると聞いて驚く。
トゥイを連れて、奥間に帰郷する。
トゥイを連れて、今帰仁グスクに入り、山北王妃のマアサと再会する。

・マユミ
「宇久真」の遊女。
サハチに一目惚れするが奥間ヌルに取られてしまい諦めて、中グスク按司の側室になる。
中グスクがサハチに攻められた時、助け出されて奥間に帰り、ナーサの遊女屋の遊女となる。
「宇久真」の開店の日にサハチと出会えて大喜びをする。
ナーサと一緒に毎年、奥間に里帰りする。
トゥイが宇久真に訪ねて来た事をサハチに知らせる。
「宇久真」でヂャンサンフォンの送別の宴が行なわれ、ヂャンサンフォンが琉球を去ると聞いて驚く。
ナーサと一緒に、トゥイを連れて奥間に帰る。
侍女に扮して、トゥイと一緒に今帰仁グスクに入る。

・奥間の長老
奥間大主。ヤザイム。
妻は察度の娘サクラ。
サクラを妻に迎えた後、サクラを連れて浦添に行き察度に挨拶をする。
当時、4歳だったトゥイに会っている。
ナーサが連れて来たトゥイを歓迎して、妻のサクラを紹介する。
今帰仁に行くトゥイをサタルーとクジルーに案内させる。

・サタルー
奥間大主の跡継ぎ。
父はサハチ。
妻はヤザイムの娘リイ。
奥間に来た弟のサグルーとジルムイを歓迎する。
国頭按司の材木を運んで首里に来る。
奥間に来たナナに惚れて、ナナに会いに島添大里に行く。
ササたちと一緒に久高島に行く。
ウニタル、シングルーと一緒にヤマトゥに行く。
ササたちと一緒に熊野に行く。
奥間で焼き物をやろうと考え、瀬戸に行き、焼き物を見る。
佐敷ヌルとササたち、マツとトラを連れて奥間に帰る。
穴窯を作って、焼き物に熱中する。
南部で戦が始まったので、「赤丸党」を連れて島添大里に来る。
タブチが山南王の座から降りたと聞いて驚き、思紹たちと今後の作戦を練る。
ウニタキと一緒にグスク攻めの下準備をする。
サハチの許可を得て、与那原にいるナナに会いに行く。
ナナたちと一緒に玻名グスクに戻ってきて、具志頭グスクに行った後、サハチに持ち場に戻れと言われる。
山グスクの陣地にいたが、奥間大親が玻名グスク按司になったと聞いて玻名グスクに来る。
山グスクを攻め取るために赤丸党の者たちと一緒に崖登りの訓練をする。
山グスクの大岩を攻略して、下のグスクを攻め落とし、崖をよじ登って上のグスクを攻め落とす。
奥間に来たトゥイを歓迎し、トゥイがヤマトゥに行きたいと言ったので、親父に頼めば交易船に乗れると言う。
トゥイを案内して今帰仁に連れて行く。
護衛のサムレーに扮して、トゥイと一緒に今帰仁グスクに入る。

・クジルー
サンルーの配下。
佐敷大親の息子。
サタルーと一緒に島添大里に来て、父の佐敷大親と会う。
山グスクを攻め取るために崖登りの訓練をする。
山グスクの大岩を攻略して、下のグスクを攻め落とす。
奥間に来たトゥイを案内して今帰仁に連れて行く。
護衛のサムレーに扮して、トゥイと一緒に今帰仁グスクに入る。

・ミヌキチ
今帰仁の研ぎ師。
初代ミヌキチの長男。
今帰仁に来たトゥイに娘婿の兼次大主を紹介する。

・ウトゥミ
ミヌキチの孫娘。
山北王の娘マナビーに憧れていた。

・マイチ
今帰仁の「まるずや」の主人。
ウニタキにリュウインの事を教える。
サタルーと一緒に来たトゥイのために高級な衣装を用意する。

・兼次大主
山北王の重臣。
徳之島攻めで活躍して、山北王の側近になる。
妻はミヌキチの娘タマ。
今帰仁に来たトゥイを案内して今帰仁グスクに入れ、山北王妃と会わせる。

・チヨ
奥間から贈られたシタルーの側室。
攀安知の長男ミンと婚約したママチーと一緒に今帰仁グスクで暮らしている。
トゥイが突然、訪ねて来たので驚く。

・ママチー
攀安知の長男ミンと婚約し、母と一緒に今帰仁グスクで暮らしている。
突然訪ねて来たトゥイに挨拶をする。

・マアサ
山北王妃。
武寧の娘。
ンマムイの腹違いの妹。
訪ねて来たトゥイとの再会を喜び、マティルマがいる事をトゥイに教える。

・ミサ
奥間から贈られた山北王の側室。

・マティルマ
察度の娘。
トゥイの姉。
先代の永良部按司の妻。
夫の永良部按司が亡くなった後、マアミと一緒に今帰仁グスクで暮らしている。
妹のトゥイが突然訪ねて来て、再会を喜ぶ。

・マアミ
小渡ヌル(久高ヌル)の母。
山北王の叔母。
察度の三男、越来按司に嫁ぐ。
越来按司が殺されて、長男が跡を継ぐ。
出陣して行った越来按司が戦死して、サハチに越来グスクを奪われ、娘のマチルーと一緒に義兄の米須按司を頼って米須に行く。
小渡に屋敷を与えられて、マチルーと一緒に暮らし、マチルーは小渡ヌルになる。
マチルーが米須按司の次男と結ばれて、ユイが生まれる。
タブチの使者として、マチルーと一緒に、ナーサの案内で今帰仁に行き、姉の勢理客ヌルとの再会を喜ぶ。
マチルーは帰るが、今帰仁グスクの外曲輪に屋敷を与えられて暮らす。
マティルマが永良部島から来て再会を喜び、一緒に暮らす。
義妹のトゥイが突然訪ねて来て、再会を喜ぶ。




尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 09:09| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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