2020年05月24日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 129.タブチの反撃

照屋大親と糸満大親の裏切りで、進貢船をタルムイに奪われた事を知ったタブチは物凄い剣幕で腹を立てました。
タブチたちが波平大親に呼ばれて北の御殿の重臣たちの執務室に行くと、新垣大親と真栄里大親の2人しかいませんでした。
国吉大親は照屋大親が寝返ったと聞いて、国吉グスクが危ないと言って飛び出して行き、その後、戻って来ないようです。

タブチは新たな重臣として、摩文仁大主、山グスク大主、ナーグスク大主、中座大主、新垣按司、真栄里按司、波平按司の七人を任命して、豊見グスクを攻める作戦を立てました。
豊見グスクを作った石屋の親方のテサンから豊見グスクの抜け穴の事を聞いたタブチは勝利を確信します。

翌朝、タブチは豊見グスクに総攻撃を掛けますが、逆に待ち伏せを食らって敗れてしまいます。
抜け穴に入って行った具志頭按司の兵も全滅しました。
こちらの作戦が筒抜けになったのはテハが裏切ったに違いないとテハを探しましたが見つかりませんでした。

甥の具志頭按司が戦死して、200人もの兵を失ったと聞いたタブチは溜め息をついて、山南王の執務室に入ります。
察度の御神刀は、やっぱり、察度の御神刀なのよと八重瀬ヌルが言いました。
父が山南王になったのも、察度のために、武寧を守るためだった。今回も察度の孫のタルムイを山南王にするために、タブチを使ってタルムイに試練を与えているに違いないと言います。
わしは察度に踊らされていたのかとタブチは御神刀を腰からはずして、刀掛けに戻します。

タブチは重臣たちと一緒に御庭に出ると、わしはチヌムイを連れて琉球から出て行くと言いました。
タブチが去るとナーグスク大主が後を追っていき、残った重臣たちは、シタルーの義兄の摩文仁大主を山南王にしようと考えます。




登場人物

・タブチ(達勃期)
八重瀬按司→山南王。
汪英紫の長男。シタルーの兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。
具志頭グスクを攻めて、按司を入れ替える。
従者として、四度、唐旅に出る。
サハチに新グスクを貸す約束をする。
サハチに頼まれ、中山王の副使を務める。
米須按司と玻名グスク按司を明国に連れて行く。
明国から獅子舞を持ってくる。
中山王の正使として明国に行く。
明国の文人たちと付き合うようになり、漢詩を始めたり、ヂャンサンフォンから笛を習ったりしている。
チヌムイがシタルーを討ったと聞いて驚くが、命懸けで戦ったチヌムイを守らなければならないと覚悟を決める。
チヌムイの身代わりとして死を覚悟で、シタルーの遺体を運んで島尻大里グスクに行く。
重臣たちの反応に驚き、山南王になる決心をする。
摩文仁大主、山グスク大主、ナーグスク大主、中座大主を呼んで、今後の作戦を練りながら祝い酒を飲む。
出て行きたい者たちは島尻大里グスクから出て行かせる。
山南王として、中山王と山北王に南部の事に介入しないように頼む書状を送る。
王妃が流した噂を聞いて、王印がない事に気づく。
照屋大親と糸満大親が裏切って、進貢船をタルムイに奪われ怒る。
豊見グスクに総攻撃を掛けるが待ち伏せに遭って敗れ、甥の具志頭大親と200の兵を失う。
八重瀬ヌルから察度の御神刀はタルムイを守るに違いないと言われ、山南王になるのを諦めて島尻大里グスクから去る。

・山グスク大主
先代の真壁按司。
タブチが正使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。
シタルーが殺され、タブチを山南王にするための作戦を練る。
豊見グスク攻めに失敗してタブチが出て行くと、摩文仁大主を山南王にしようと考える。

・摩文仁大主
武寧の弟。先代の米須按司
山南王の進貢船で明国に行き、順天府(北京)でタブチと会う。
タブチが副使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。
タブチが正使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。
隠居して摩文仁大主を名乗る。
シタルーが殺され、タブチを山南王にするための作戦を練る。
タブチとは別に山北王宛ての書状を小渡ヌルに託す。
豊見グスク攻めに失敗してタブチが出て行くと、シタルーの義兄だった自分が山南王になると言う。

・ナーグスク大主
先代の伊敷按司。
タブチが正使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。
シタルーが殺され、タブチを山南王にするための作戦を練る。
豊見グスク攻めに失敗してタブチが出て行くと、後を追い、一緒に出て行く。

・中座大主
先代の玻名グスク按司。
タブチの義兄。
タブチが副使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。
タブチが正使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。
隠居して中座大主を名乗る。
シタルーが殺され、タブチを山南王にするための作戦を練る。
豊見グスク攻めに失敗してタブチが出て行くと、摩文仁大主を山南王にしようと考える。

・波平大親
大グスクからのシタルーの重臣。
財政管理担当。
タブチ側として島尻大里グスクに残る。
タブチの命で波平按司を名乗る。

・新垣大親
父は汪英紫の重臣、新垣大親。
シタルーが山南王になった時、父はタブチ側に付いた重臣たちの責任をすべて負って斬首される。
父の跡を継いで、シタルーの重臣になる。
妻は賀数大親の姉。
タブチ側として島尻大里グスクに残る。
タブチの命で新垣按司を名乗る。
豊見グスク攻めの総大将を務める。

・真栄里大親
大グスクからのシタルーの重臣。
タブチ側として島尻大里グスクに残る。
タブチの命で真栄里按司を名乗る。
豊見グスク攻めの副大将を務める。

・照屋大親
承察度時代からの重臣で、汪英紫に仕える。
交易担当。
タブチから話を聞き、タブチに山南王になるように促す。
テハから王妃の書状を受け取り、タブチを裏切る覚悟を決める。
進貢船を迎えると言って島尻大里グスクを出て戻らず。

・糸満大親
承察度時代からの重臣で汪英紫に仕える。
テハから王妃の書状を受け取り、タブチを裏切る覚悟を決める。
進貢船を迎えると言って島尻大里グスクを出て戻らず。

・国吉大親
父は汪英紫に殺されるが、照屋大親の娘婿だったので助けられて、父の跡を継ぐ。
照屋大親が寝返ったので国吉グスクが危ないと言って島尻大里グスクを出て戻らず。

・喜屋武大親
タブチの次男ウシャ。
妻は垣花按司の娘。
タブチの命で喜屋武按司を名乗る。

・新グスク大親
タブチの三男エーグルー。
タブチの命で新グスク按司を名乗る。

・米須按司
摩文仁大主の長男ジャナ。
妻はタブチの娘。

・摩文仁大親
摩文仁大主の次男クグルー。
妻は小禄按司の妹。
小渡ヌルと結ばれる。
タブチの命で摩文仁按司を名乗る。

・真壁按司
山グスク大主の長男。
妻は与座按司の姉。

・山グスク大親
山グスク大主の次男。
妻は伊敷按司の娘。
タブチの命で山グスク按司を名乗る。

・伊敷按司
ナーグスク大主の長男。
妻は米須按司の娘。

・ナーグスク大親
ナーグスク大主の次男。
妻は玻名グスク按司の娘。
タブチの命でナーグスク按司を名乗る。

・玻名グスク按司
中座大主の長男。
妻は山グスク大主の娘。

・中座大親
中座大主の次男。
妻は具志頭按司の姉。
タブチの命で中座按司を名乗る。

・与座按司
妻はタブチの娘。

・具志頭按司
ヤフスの息子。
妻は摩文仁大主の娘。
豊見グスク攻めで兵を率いて抜け穴を行くが戦死する。

・李仲若按司
李仲按司の長男李銘。
父が使者として明国に行っているので、仕方なくタブチ側となる。

・八重瀬ヌル
タブチの妹。シタルーの姉。
ヌルたちの安須森参詣に参加する。
タブチと一緒にシタルーの遺体を運んで島尻大里グスクに行く。
察度の御神刀はタルムイを守るに違いないと言い、タブチに山南王の座を諦めさせる。

・島尻大里ヌル
山南王シタルーの妹、ウミカナ。
島添大里ヌルだった頃、馬天ヌルに命を救われる。
父親が殺した大勢の人たちを弔わなければならないと悟り、父親に滅ぼされた八重瀬按司の一族、島添大里按司の一族、大グスク按司の一族、島尻大里按司の一族たちを弔う。
ヌルたちの安須森参詣に参加する。
シタルーの死後、山南王になったタブチを助ける。




尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 09:12| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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