2020年05月18日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 123.タブチの決意

日が暮れてからミカとチヌムイを連れて訪ねて来たブラゲー大主を見て、タブチは首を傾げました。
ブラゲー大主から、チヌムイが見事に敵討ちをしたと聞いて、タブチは驚きます。
タブチは城下にあるチヌムイの屋敷の物置に隠してあるシタルーの死体を確認して愕然となります。
チヌムイを明国に連れて行くべきだったとタブチは後悔します。
あの広い明国を見たら、敵討ちの事なんか忘れてしまったに違いないと思います。
しかし、手遅れになってしまった‥‥‥
チヌムイは命懸けでシタルーに向かって行ったのだろう。息子が死を覚悟して戦ったのなら、自分も死を覚悟してチヌムイを守らなければならないとタブチも覚悟を決めました。
タブチは家族を呼んで、チヌムイがシタルーを倒した事を伝え、長男のエータルーに八重瀬按司を譲って隠居しました。

その頃、島尻大里グスクでは山南王がいなくなったと大騒ぎになっていました。
3人の息子の豊見グスク按司、兼グスク按司、保栄茂按司と娘婿の長嶺按司が、親父はどこに行ったのだろうと話し合い、久米村に行ったに違いないと結論を出して、久し振りに集まったのだからと酒盛りを始めました。

島添大里グスクでは、ヤンバルから戻って来たウニタキとサハチが酒盛りをしていて、そこに佐敷ヌルとサスカサとサグルーが加わりました。
佐敷ヌルもサスカサも、いやな予感がするといい、サグルーも胸騒ぎがすると言います。
ウニタキの配下のアカーが来て、山南王のシタルーが行方不明になった事を知らせました。
サハチたちも色々と考えますが、明日になれば、ひょっこりと現れるだろうとウニタキは笑いました。

対馬の船越にいたササは、シタルーがチヌムイに斬られる場面を見ました。
大変な事が起こったわとササは驚いて、早く、琉球に帰らなくちゃと血相を変えて、総責任者のクルーがいる屋敷へと走って行きました。



登場人物

・ブラゲー大主
貝殻を扱うウミンチュの親方。
山南王に殺されたチヌムイの母親の父親。
チヌムイの敵討ちを助けている。
チヌムイが娘の敵を討ってくれたので感激する。

・チヌムイ
タブチの息子。
8歳の時、母親が叔父のシタルーに殺される。
浦添に嫁いだ姉のミカが戻って来て、一緒に武芸の修行を始める。
父が具志頭を攻めた時、救い出したマアサと出会う。
マアサがンマムイの阿波根グスクに通っていると聞いて、ミカと一緒に阿波根グスクに通って武芸の修行を積む。
ンマムイの配下の武芸者から抜刀術を習う。
ヂャンサンフォンの弟子になる。
山の中で抜刀術を工夫しながら修行に励む。
ンマムイの兼グスクが完成して、兼グスクの武術道場に通う。
ミカと一緒に敵のシタルーを倒す。
敵は討ったが相手は山南王、今後の事が心配で不安になる。

・八重瀬若ヌル
タブチの娘ミカ。チヌムイの姉。
武寧の四男シナムイに嫁ぐが、浦添グスクが焼け落ち、一月で戻って来る。
ヌルになるための修行を始める。
佐敷ヌルに憧れて、具志頭グスクのチミーの母親ナカーから弓矢を習う。
チヌムイと一緒にンマムイの阿波根グスクに通って武芸を習う。
ヂャンサンフォンの弟子になる。
ンマムイの兼グスクが完成して、兼グスクの武術道場に通う。
弓矢でチヌムイの敵討ちを助ける。
チヌムイは敵を討ったが、父親がどう思うか心配になる。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。
具志頭グスクを攻めて、按司を入れ替える。
従者として、四度、唐旅に出る。
サハチに新グスクを貸す約束をする。
サハチに頼まれ、中山王の副使を務める。
米須按司と玻名グスク按司を明国に連れて行く。
明国から獅子舞を持ってくる。
中山王の正使として明国に行く。
明国の文人たちと付き合うようになり、漢詩を始めたり、ヂャンサンフォンから笛を習ったりしている。
チヌムイがシタルーを討ったと聞いて驚くが、命懸けで戦ったチヌムイを守らなければならないと覚悟を決める。

・タブチの側室トゥム
ミカの母。
チヌムイが敵を討ったのは嬉しいが、今後の事を思うと恐ろしくなる。

・エータルー
タブチの長男。
タブチが隠居して、八重瀬按司を継ぐ。

・八重瀬ヌル
タブチの妹。
ヌルたちの安須森参詣に参加する。

・カヤ
タブチの妻。
玻名グスク按司の妹。

・長嶺按司
シタルーの娘婿。
高麗に逃げた山南王の弟。
妻はタルムイの妹マジニ。
久米村に新しい遊女屋ができたので、父はそこに行ったに違いないと思う。

・保栄茂按司
シタルーの三男グルムイ。
妻は山北王の娘マサキ。

・豊見グスク按司
シタルーの長男タルムイ。
妻は尚巴志の妹マチルー。
チューマチとマナビーの婚礼で山南王の代理を務める。
父が義兄のサハチに刺客を送ったと聞いて驚く。

・兼グスク按司
シタルーの次男ジャナムイ。
妻は先代の中城按司の娘。
ンマムイが阿波根グスクを出て行ったあと、兼グスク按司になる。
来年、進貢船に乗って明国に行って来いと父から言われたので、父は久米村に行ったのだろうと思う。

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
増阿弥の一節切を聴いて感激する。
対馬でイトと再会し、娘のユキと、孫娘のミナミと会う。
朝鮮の都、漢城府に行く。
開京に行き、早田左衛門太郎と再会する。
漢城府で李芸と会う。
思紹が明国に行き、留守を守る。
ンマムイを東方に寝返らせる。
メイユーを側室に迎える。
タブチを進貢船の副使に任命する。
ウニタキと一緒に伊平屋島に行く。
琉球に来た慈恩禅師と二階堂右馬助を伊平屋島で迎える。
ササたちを連れて与論島に行く。
シタルーからハルを側室として贈られる。
琉球に来たサイムンタルーとイトたちを歓迎する。
四男のチューマチの妻に山北王の娘マナビーを迎える。
サイムンタルーとイトたちを連れて慶良間の島に行く。
首里に来た奥間ヌルに驚く。
三姉妹と一緒に来たソンウェイと再会する。
島添大里グスクの十五夜の宴で一節切と横笛を吹く。
ユーナのお陰でシタルーが送った20人の刺客を倒す。
琉球に来たマツとトラを歓迎する。
首里グスクのお祭りで一節切を吹いて、スサノオの声を聞く。
慶良間の島に行って、スサノオとユンヌ姫の声を聞く。
マグルーとマウミが恋仲だと知って驚き、喜ぶ。
メイユーが女の子を産んだと聞いて喜ぶ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻はサハチの叔母のチルー。
サハチを守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
サハチと一緒に対馬に行く。
サハチと一緒に朝鮮の漢城府まで行く。
開京の楽器工房で持って来た三弦を手放すが、妓楼で妓女から古い三弦を贈られる。
配下のリリーがウニタキの子供を産んでしまい悩んでいる。
娘のミヨンがファイチの息子のファイテと仲がいいので、嫁に出したくないと悩んでいる。
ンマムイを守るために今帰仁に行く。
娘のミヨンをファイチの息子ファイテに嫁がせる。
サハチと一緒に伊平屋島に行く。
与論島を奪い取る準備のために与論島に行き、従妹の麦屋ヌルと再会する。
苗代之子と一緒に与論按司を倒して与論島を奪い取る。
中山王が山北王と同盟したあと、今帰仁に「まるずや」を開いてヤンバルの按司たちと取り引きを始める。
配下の旅芸人たちに今帰仁グスクで、お芝居「小松の中将様」を演じさせる。
アカーからシタルーが行方不明になったと聞くが、明日になればひょっこり現れるだろうと思う。

・佐敷ヌル
サハチの妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。
佐敷のお祭りで横笛を披露して喝采を浴びる。
久高島の神様から「英祖の宝刀」を探せと言われる。
平田のお祭りで、お芝居「浦島之子」を上演する。
首里のお祭りで、お芝居「察度」を上演する。
島添大里のお祭りで、お芝居「サミガー大主」を上演する。
佐敷のお祭りで、お芝居「瓜太郎」「舜天」を上演する。
ユリと一緒にヂャンサンフォンの指導を受ける。
平田のお祭りで、お芝居「かぐや姫」を上演する。
安須森ヌルを継ぐために、ササたちと一緒に安須森に行く。
安須森の封印を解いて、安須森の神様たちに喜ばれる。
小松の中将様を調べるためにヤマトゥに行く。
厳島神社の弥山でアキシノの声を聞く。
京都大原寂光院で笛を吹き、平維盛の華麗な舞を見る。
熊野の新宮神倉山で鳥居禅尼から平維盛の事を聞く。
奄美大島で平家の事を調べてから琉球に帰る。
ササと一緒に浦添で朝盛法師と会い、仲順で舜天と会う。
今帰仁のクボーヌムイで平維盛とアキシノに再会する。
手登根のお祭りで、お芝居「小松の中将様」を上演する。
各地のヌルたちを連れて安須森参詣を行なう。
「瓜太郎」の台本を明国の言葉に直すようにヂャンウェイに頼む。
いやな予感がしてサスカサと一緒にサハチの所に来ると、シタルーが行方不明になったと知らせが来る。

・サスカサ
島添大里ヌル。
サハチの長女、ミチ。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。
丸太引きのお祭りで島添大里の守護神を務める。
ヂャンサンフォンの弟子になる。
交易船に乗って、ササたちと一緒にヤマトゥに行く。
ササと一緒に熊野に行く。
ヤマトゥから帰って来たらサハチが自分よりも若いハルを側室に迎えていたので怒って、サハチと口を利かない。
新宮の十郎の事を神様に伝えるために、ササたちと久高島に行く。
島添大里グスクで十五夜の宴を始める。
島添大里グスクでスサノオの声を聞いて驚き、サハチがスサノオの声を聞いた事にも驚く。
スサノオを連れてセーファウタキに行き、スサノオと豊玉姫を会わせる。
ヌルたちの安須森参詣に参加する。
いやな予感がして佐敷ヌルと一緒にサハチの所に来ると、シタルーが行方不明になったと知らせが来る。

・サグルー
サハチの長男。島添大里の若按司。
妻はマウシの妹のマカトゥダル。
サハチの代理として山南王の婚礼に行く。
従者として進貢船に乗って明国に行く。
先発隊として伊平屋島に行き、山北王の兵を倒す。
中山王と山北王の同盟を知らせに与論島に行く。
胸騒ぎがして、佐敷ヌルとサスカサと一緒にサハチの所に来ると、シタルーが行方不明になったと知らせが来る。

・アカー
ウニタキの配下。
四天王の一人。
シタルーが行方不明になった事をウニタキに知らせる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、サハチと懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。
対馬でミナミと再会する。
サハチたちと朝鮮に行き、スサノオの神様の事を調べる。
壱岐島でシーハイイェンたちと出会い仲良くなる。
ヤンバルや久高島に行ってスサノオの神様の事を調べる。
丸太引きのお祭りで首里の守護神を務める。
佐敷のお祭りのお芝居「瓜太郎」で瓜太郎を演じる。
京都に行って御台所様と再会し、スサノオの神様から豊玉姫の事を聞く。
博多の近くにある豊玉姫のお墓で、玉依姫から豊玉姫の事を聞く。
セーファウタキで豊玉姫とアマン姫に会う。
久高島のフボーヌムイの神様から舜天の誤解を解いてくれと頼まれる。
サハチと一緒に与論島に行く。
新宮の十郎の事を調べに熊野に行く。
京都でジャワから来たスヒターたちと出会い仲良くなる。
新宮の十郎の事を神様に伝えるために、サスカサと一緒に久高島に行く。
佐敷ヌルと一緒に安須森に行く。
佐敷ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
厳島神社の弥山でアキシノの声を聞く。
京都大原寂光院で笛を吹き、平維盛の華麗な舞を見る。
佐敷ヌルと一緒に奄美大島で平家の事を調べてから琉球に帰る。
佐敷ヌルと一緒に浦添で朝盛法師と会い、仲順で舜天と会う。
今帰仁のクボーヌムイで平維盛とアキシノに再会する。
対馬の船越に滞在していた時、シタルーがチヌムイに殺される場面を見て、早く帰ろうとクルーに言う。




尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 09:10| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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