2020年05月14日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 120.鬼界島

明国の海賊、リンジョンシェンから手に入れた鉄炮を積んだ武装船に乗った湧川大主は、意気揚々と鬼界島(喜界島)に向かっていました。
奄美按司の娘にヌルの修行をさせるために前浦添ヌルのマジニが一緒に乗っていました。
マジニは父の敵を討つために山北王を頼って来たのでしたが、山北王は中山王と同盟してしまい、敵を討ってくれそうもありません。
今帰仁に来た当初は可哀想だと同情してくれた今帰仁ヌルも、世の中が変わって行くにつれて、昔の事はもう忘れなさいと言うようになりました。
ヌルたちの安須森参詣に参加できなかったのはマジニのせいだと言われて、今帰仁ヌルと喧嘩したマジニは奄美大島に行こうと決心したのでした。
今帰仁ヌルと喧嘩した勢いで、奄美大島行きを決めてしまいましたが、行ったら、そう簡単には帰って来られない事に気づいて、マジニは悲嘆に暮れました。
そんなマジニを慰めているうちに、湧川大主はマジニを哀れに思い、つい抱きしめてしますます。

マジニを奄美大島に置いて、鬼界島に行こうとした時、台風がやって来ました。
台風が去るまでの時を共に過ごした湧川大主とマジニはもう離れる事はできなくなっていました。

マジニと相談して吉日を選んで、湧川大主は鬼界島を攻めました。
敵は鉄炮の玉に驚いて逃げ散り、湧川大主は上陸して島を占拠します。
御所殿と呼ばれている島の領主は逃げてしまって見当たりません。
湧川大主は探し出して殺せと命じましたが、船の乗って逃げてしまったのか見つかりませんでした。

湧川大主はマジニと一緒に御所殿の屋敷で暮らし、今帰仁の事も忘れて楽しい日々を送りました。
ある日、村を散策していて、2人は島のヌルと出会いました。
マジニは島ヌルと一緒に古いウタキの中に入って行きました。

マジニは三日間、ウタキに籠もっていて、キキャ姫様という神様から話を聞いて、キキャ姫様はマジニの御先祖様だと言いました。
湧川大主は驚きましたが、マジニの母親の先祖をたどっていくと、この島の娘になるようです。
マジニは自分でも知らないうちに御先祖様の故郷に帰って来たのでした。









登場人物

・湧川大主
攀安知の弟。
妻は羽地按司の娘、ミキ。
テーラーと一緒に兵を率いて奄美大島を攻め、北半分を支配下に組み込む。
明国の海賊リンジョンシェンを迎える。
与論島を奪い返すために、中山王と同盟するように山北王に勧める。
与論島に行き、按司を入れ替える。
運天泊に来たヂャンサンフォンから武当拳の指導を受ける。
鉄炮を積んだ武装船で鬼界島を攻め取る。

・小松殿
加計呂麻島の諸鈍に住む平資盛の子孫。
湧川大主に鬼界島の事を教える。

・左馬頭
奄美大島の戸口の住む平行盛の子孫。

・マジニ
武寧の娘で、前浦添ヌル。
ンマムイの腹違いの妹。
山北王妃のマアサは同母姉。
父武寧が殺され、姉を頼って今帰仁に逃げる。
山北王に父の敵を討ってくれと頼むが、山北王は中山王と同盟してしまう。
今帰仁ヌルと喧嘩して、奄美大島に行き、湧川大主と結ばれる。
鬼界島でキキャ姫の話を聞いて、キキャ姫が御先祖様だと知る。

・奄美按司
志慶真大主の次男、シルータ。

・諸喜田大主
ジルー。
今帰仁のサムレー大将。
妻は志慶真の長老の孫娘マカーミ。
湧川大主と一緒に鬼界島を攻める。

・鬼界按司
一名代大主。
国頭按司の弟。
鬼界按司に任命され、湧川大主と一緒に鬼界島を攻める。

・御所殿
阿多源八為隆。
鬼界島の領主。
鬼界島に攻めて来た前与論按司を痛い目に遭わせて追い返す。

・島のヌル
ミキ。
マジニを連れて古いウタキに行き、キキャ姫様と会わせる。

・ギン爺
ヌルの世話役。

・キキャ姫
ユンヌ姫の娘。





尚巴志伝
posted by 酔雲 at 09:58| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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