2020年05月06日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 113.親父の悪夢

山南王のシタルーは父親の汪英紫の夢にうなされて、島添大里グスクを奪い取ろうと考えました。

10月半ば、タブチが正使を務める中山王の進貢船が船出しました。
去年と同じように、米須按司、玻名グスク按司、ナーグスク大主、山グスク大主が一緒に行きました。

ウニタキが島添大里グスクにやって来て、シタルーが動いたとサハチに知らせました。
長嶺グスクに400の兵が集結しているそうです。
サハチはハルと侍女を呼んで、シタルーから何か知らせがあったか聞きましたが、何も知りませんでした。
女子サムレーのユーナが泣きながら、わたしが山南王の間者だと言いました。
ユーナは、武寧を殺したアミーの妹で、島添大里グスクの様子をシタルーに知らせていたようです。
今回、皆が寝静まったあと、東曲輪の門を開けて、刺客たちを中に入れろと命じられたと言いました。
山南王を守るために間者になったユーナでしたが、女子サムレーたちと付き合っているうちに、皆を裏切る事ができなくなって白状したのでした。

ユーナのお陰で、サハチは刺客たちを倒して、シタルーの攻撃を未然に防ぎました。
ユーナは殺してくれと言いましたが、お前は命の恩人だとサハチは言って、ユーナを許しました。
突然、アミーが現れました。
妹が心配で見守っていたと言います。
サハチは、アミーもユーナも死んだ事にして、慶良間の島に送る事にしました。









登場人物

・シタルー
山南王。島尻大里按司。
妻は察度の娘、トゥイ。
首里グスクを奪い取るために山北王と同盟する。
山北王と同盟を結ぶためにンマムイ家族を暗殺しようとするが失敗に終わる。
山北王が中山王と同盟を結んだと聞き、中山王と同盟する。
父親の夢にうなされて、島添大里グスクを奪い取るために刺客を送るが失敗する。

・座波ヌル
シタルーの側室。
若ヌルの頃にシタルーと出会い、二人の男子を産む。

・マクム
シタルーの側室。
ウニタキの配下。
1406年、中山王から贈られる。

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
増阿弥の一節切を聴いて感激する。
対馬でイトと再会し、娘のユキと、孫娘のミナミと会う。
朝鮮の都、漢城府に行く。
開京に行き、早田左衛門太郎と再会する。
漢城府で李芸と会う。
思紹が明国に行き、留守を守る。
ンマムイを東方に寝返らせる。
メイユーを側室に迎える。
タブチを進貢船の副使に任命する。
ウニタキと一緒に伊平屋島に行く。
琉球に来た慈恩禅師と二階堂右馬助を伊平屋島で迎える。
ササたちを連れて与論島に行く。
シタルーからハルを側室として贈られる。
琉球に来たサイムンタルーとイトたちを歓迎する。
四男のチューマチの妻に山北王の娘マナビーを迎える。
サイムンタルーとイトたちを連れて慶良間の島に行く。
首里に来た奥間ヌルに驚く。
三姉妹と一緒に来たソンウェイと再会する。
島添大里グスクの十五夜の宴で一節切と横笛を吹く。
ユーナのお陰でシタルーが送った20人の刺客を倒す。

・北谷ジルー
北谷大親の息子。
官生として明国に留学する。

・城間ジルムイ
城間大親の孫。
官生として明国に留学する。

・前田チナシー
前田大親の息子。
官生として明国に留学する。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。
具志頭グスクを攻めて、按司を入れ替える。
従者として、四度、唐旅に出る。
サハチに新グスクを貸す約束をする。
サハチに頼まれ、中山王の副使を務める。
米須按司と玻名グスク按司を明国に連れて行く。
明国から獅子舞を持ってくる。
中山王の正使として明国に行く。

・米須按司
武寧の弟。
山南王の進貢船で明国に行き、順天府(北京)でタブチと会う。
タブチが副使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。
タブチが正使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。

・玻名グスク按司
タブチの義兄。
タブチが副使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。
タブチが正使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。

・ナーグスク大主
先代の伊敷按司。
タブチが正使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。

・山グスク大主
先代の真壁按司。
タブチが正使を務める中山王の進貢船に乗って明国に行く。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻はサハチの叔母のチルー。
サハチを守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
サハチと一緒に対馬に行く。
サハチと一緒に朝鮮の漢城府まで行く。
開京の楽器工房で持って来た三弦を手放すが、妓楼で妓女から古い三弦を贈られる。
配下のリリーがウニタキの子供を産んでしまい悩んでいる。
娘のミヨンがファイチの息子のファイテと仲がいいので、嫁に出したくないと悩んでいる。
ンマムイを守るために今帰仁に行く。
娘のミヨンをファイチの息子ファイテに嫁がせる。
サハチと一緒に伊平屋島に行く。
与論島を奪い取る準備のために与論島に行き、従妹の麦屋ヌルと再会する。
苗代之子と一緒に与論按司を倒して与論島を奪い取る。
中山王が山北王と同盟したあと、今帰仁に「まるずや」を開いてヤンバルの按司たちと取り引きを始める。

・ハル
山南王からサハチに贈られた側室。
粟国島で女子サムレーになるためにアミーの指導を受けていた。
武当拳の修行に夢中になる。
シビーと一緒にお祭りの準備を手伝う。
ヤマトゥから帰って来たササたち、サスカサと会う。
島添大里グスクのお祭りのお芝居「かぐや姫」で、かぐや姫を演じる。
佐敷ヌルと一緒に安須森に行く。
佐敷ヌルの留守中、シビーと一緒にお祭りの準備に励み、進行役も務める。
島添大里グスクに簡単に侵入して、サハチを驚かせる。

・タキ
ハルの侍女として島添大里グスクに来る。
佐敷ヌルを助けてお芝居の衣装を縫う。

・マサ
ハルの侍女として島添大里グスクに来る。
佐敷ヌルを助けてお芝居の衣装を縫う。

・ユーナ
島添大里の女子サムレー。一番組。
山南王シタルーの命令で島添大里の様子を知らせていた。
仲間を裏切る事ができず、刺客の潜入をサハチに教える。
姉のアミーと一緒に慶良間の島に隠れる。

・シジマ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・チミー
イハチの妻。
先代具志頭按司の妹。
母親は佐敷出身でマチルギの弟子ナカー。
弓矢の名人。

・マナビー
攀安知の次女。
母はンマムイの妹マアサ。
幼い頃から馬術と弓矢の稽古に励んでいる。
5人の侍女を連れて首里に行き、サハチの四男チューマチの妻になる。
ミーグスクに来たササたちに圧倒される。

・サグルー
サハチの長男。島添大里の若按司。
妻はマウシの妹のマカトゥダル。
サハチの代理として山南王の婚礼に行く。
従者として進貢船に乗って明国に行く。
先発隊として伊平屋島に行き、山北王の兵を倒す。
中山王と山北王の同盟を知らせに与論島に行く。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。
ハーリー奉行に任命されて張り切る。
優勝して去年の雪辱を果たす。

・イハチ
サハチの三男。
サハチたちと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の娘ミツといい仲になる。
ミツを諦めて、具志頭按司の娘を妻に迎えようと決心する。
慈恩禅師たちの通訳として一緒に旅に出る。
先代具志頭按司の妹チミーを妻に迎える。

・サスカサ
島添大里ヌル。
サハチの長女、ミチ。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。
丸太引きのお祭りで島添大里の守護神を務める。
ヂャンサンフォンの弟子になる。
交易船に乗って、ササたちと一緒にヤマトゥに行く。
ササと一緒に熊野に行く。
ヤマトゥから帰って来たらサハチが自分よりも若いハルを側室に迎えていたので怒って、サハチと口を利かない。
新宮の十郎の事を神様に伝えるために、ササたちと久高島に行く。
島添大里グスクで十五夜の宴を始める。

・カナビー
島添大里の女子サムレーの総隊長。

・ニシンジニー
島添大里の女子サムレー。一番組。
読谷山出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
マチルギと一緒に船の操縦法を習う。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
対馬の娘たちに剣術の指導をする。
お芝居「サミガー大主」で人食いフカを演じる。

・ミイ
島添大里の女子サムレー。三番組。

・チューマチ
サハチの四男。
慈恩禅師たちの通訳として一緒に旅に出る。
シンゴの船に乗ってヤマトゥ旅に出る。
ヤマトゥから帰ると、お前の嫁は山北王の娘だと言われて驚く。
山北王の娘マナビーを妻に迎えて、島添大里のミーグスクに入る。

・ヤールー
三星党。サグルーを守っている。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
伊平屋島出身。
先発隊として伊平屋島に行き、山北王の兵を倒す。

・奥間大親
ヤキチ。尚巴志を守るために奥間から送られた鍛冶屋。
中山王の重臣。
馬天ヌルたちの護衛として、一緒に旅をする。

・アミー
シタルー配下の刺客。
中山王が首里グスクを奪い取った時、武寧を殺す。
粟国島で娘たちを鍛えている。
妹を心配して島添大里グスクに現れる。
妹のユーナと一緒に慶良間の島に隠れる。




尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 11:05| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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