2020年04月30日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 107.屋嘉比のお婆

今帰仁をあとにした馬天ヌルの一行は運天泊に行って、勢理客ヌルに歓迎されました。
突然、湧川大主が現れて、武当拳を教えてくれとヂャンサンフォンの前にひざまづきました。
敵である湧川大主が現れたので麦屋ヌルは息が止まるかと思うほどに驚きました。
ヂャンサンフォンは馬天ヌルと相談して、10日間、湧川大主に武当拳を教える事になり、その間に馬天ヌルたちは安須森に行く事になりました。

羽地に行った馬天ヌルたちは羽地ヌルと会い、国頭で国頭ヌルと会いました。
国頭ヌルに安須森の話をすると、安須森の事なら屋嘉比のお婆がよく知っていると言うので会いに行きました。
屋嘉比のお婆は90歳を過ぎていて、30年前に屋嘉比ヌルを娘に譲ってからも、お祈りは欠かさず続けているようです。
お婆は馬天ヌルの勾玉をじっと見つめて、チフィウフジンの勾玉を久し振りに見たと言いました。
馬天ヌルが安須森の封印が解けた事を教えると、お婆は驚いて、行かなくてはならないと言いました。

お婆の行動は素早く、国頭按司に命じて船を出させ、馬天ヌルたちもその船に乗って安須森に向かいました。
奥間ヌルもお婆に呼ばれてやって来て、馬天ヌルたちがいたので驚きました。
宜名真に着いて、険しい山道を登っていきましたが、お婆は平気な顔をして歩いていました。
辺戸村に着くとカミーは我が家へと飛んでいって両親と再会しました。
生きていただけでなく、しゃべれるようになったカミーを迎えて、両親は涙を流して喜びました。

安須森に入った途端、お婆はシャキッとして、ウタキにお祈りをしながら険しい山道を誰の助けもなく登って行きました。
安須森の山頂で神様たちと話をしている馬天ヌルを見ながら、お婆は馬天ヌルに両手を合わせていました。









登場人物

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。
ササを連れて、「ティーダシルの石」を探しに行くが見つからず、その時が来るまで待とうと思う。
ササに連れられてセーファウタキで豊玉姫と会い、ティーダシルは石ではなく、鏡だと知る。
チューマチとマナビーの婚礼の儀式を執り行なう。
しゃべれるようになったカミーを連れて、ヤンバルのウタキ巡りの旅に出る。
屋嘉比のお婆と一緒に安須森に登り、神様からお礼を言われる。

・麦屋ヌル
マトゥイ。前与論ヌル。ウニタキの従妹。
山北王に攻められて家族を殺されるが、与論按司の娘を与論ヌルに育てるために生かされる。
死んだと思っていたウニタキと再会する。
与論島にいるのは危険なので、サハチと一緒に首里に行く。
馬天ヌルと一緒にヤンバルのウタキ巡りの旅に出る。
運天泊で敵の湧川大主と出会って驚く。

・カミー
ヤンバルの山の中で慈恩禅師に拾われた口のきけない娘。
佐敷ヌルが安須森の封印を解くとしゃべれるようになる。
アフリヌルの孫娘で、アフリヌルを継ぐために馬天ヌルのもとに来ていた。
馬天ヌルと一緒にヤンバルのウタキ巡りの旅に出る。
辺戸村に帰って両親と再会する。

・奥間大親
ヤキチ。尚巴志を守るために奥間から送られた鍛冶屋。
中山王の重臣。
馬天ヌルたちの護衛として、一緒に旅をする。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷に呼ばれ、鞍馬山に行き、高橋殿に武当拳の指導をする。
対馬で早田六郎次郎たちと再会する。
サハチたちと一緒に朝鮮の漢城府まで行く。
開京でテグムを手に入れる。
博多で弟子のシュミンジュンと再会する。
運玉森ヌルと仲良くなり、与那原の運玉森ヌルの屋敷で暮らす。
思紹と一緒に明国に行き、武当山で弟子たちに再会する。
馬天ヌルと一緒にヤンバルのウタキ巡りの旅に出る。
運天泊で湧川大主に武当拳の指導をする。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。
運玉森のマジムンを退治する。
マチとサチの指導をする。
ヂャンサンフォンと仲良くなる。
馬天ヌルと一緒にヤンバルのウタキ巡りの旅に出る。

・マチ
佐敷大親の長女。
佐敷ヌルになるために運玉森ヌルのもとで修行中。
運玉森ヌルと一緒にヤンバルのウタキ巡りの旅に出る。

・サチ
平田大親の長女。
平田ヌルになるために運玉森ヌルのもとで修行中。
運玉森ヌルと一緒にヤンバルのウタキ巡りの旅に出る。

・東松田若ヌル
タマ。東松田ヌルの姪。
予知能力がある。
馬天ヌルたちと一緒にウタキ巡りの旅をする。

・ゲン
恩納岳の木地屋の親方タキチの配下の若者。

・勢理客(じっちゃく)ヌル
山北王の叔母。神名はアオリヤエ。
運天泊に屋敷がある。
運天泊に来た馬天ヌルたちを歓迎する。

・勢理客若ヌル
湧川大主の長女ラン。

・湧川大主
攀安知の弟。
妻は羽地按司の娘、ミキ。
テーラーと一緒に兵を率いて奄美大島を攻め、北半分を支配下に組み込む。
明国の海賊リンジョンシェンを迎える。
与論島を奪い返すために、中山王と同盟するように山北王に勧める。
与論島に行き、按司を入れ替える。
運天泊に来たヂャンサンフォンから武当拳の指導を受ける。

・羽地ヌル
羽地按司の妹。
姪が湧川大主の妻。

・トゥクジ
奥間杣人の国頭の親方。

・国頭ヌル
国頭按司の姉。

・屋嘉比のお婆
先々代の屋嘉比ヌル。
霊力が高く、ヤンバルのヌルたちから尊敬されている。

・屋嘉比ヌル
お婆の孫。

・奥間ヌル
先代の奥間ヌルの孫。
サハチと結ばれて跡継ぎの娘ミワを産む。
奥間に来た佐敷ヌルと気が合い、一緒に安須森に行く。
屋嘉比のお婆に呼ばれて国頭按司の船に乗ると馬天ヌルたちがいたので驚く。

・辺戸ヌル
安須森の裾野にある辺戸村のヌル。
安須森に来た佐敷ヌルを迎える。
安須森に来た馬天ヌルと屋嘉比のお婆を迎える。

・カミーの母親
神隠しにあって亡くなったと思っていた娘カミーが、首里で生きていると聞いて喜ぶ。
馬天ヌルと一緒に帰って来たカミーがしゃべれるようになったので涙を流して喜ぶ。

・安須森姫
アオリヤエ。
初代安須森ヌル。
アマン姫の四女。
ユンヌ姫の姉。


・真玉添姫
チフィウフジン。
初代真玉添ヌル。
アマン姫の三女。
ユンヌ姫の姉。


・運玉森姫
初代運玉森ヌル
アマン姫の五女。
ユンヌ姫の姉。





尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 10:51| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。