2020年04月28日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 105.小松の中将

6月30日、ササたちは京都に着いて、いつものように高橋殿の屋敷に入りました。
御台所様がまた熊野に行きたいらしく、佐敷ヌルも行きたいと言ったので、今年も熊野に行く事に決まりました。
御台所様がお忍びでやって来て、お決まりの酒盛りを楽しみました。

翌日、ササたちは船岡山に行って、スサノオの神様に挨拶しました。
ユンヌ姫がササのために平維盛を探していると聞いて、ササは感謝して、スサノオに鳥居禅尼に会わせてほしいと頼みました。
スサノオは新宮の神倉山で待っていると言って別れました。

ササたちは平野神社に行って、アキシノと会い、平維盛に会うために大原の寂光院に向かいました。
昼過ぎに寂光院に着きましたが、寂光院は荒れ果てていました。
笛を聴かせてくれと平維盛に言われて、佐敷ヌルとササは笛を吹きます。
平維盛が姿を現して、笛に合わせて華麗な舞を披露しました。
高橋殿も舞い始めました。
佐敷ヌルとササの笛に、平清経の笛も加わりました。

笛の調べが終わると維盛の姿は消えて、高橋殿は呆然としていました。
維盛の声が聞こえて、ササたちは維盛から安須森の事や源平の戦の事などを聞きました。














◇平維盛(1158-1184)の略歴

1159年12月、平治の乱。
1168年2月、祖父清盛が出家して、福原に隠棲する。
     父重盛が一門を統率する。
1172年、藤原成親の次女・新大納言局を正室に迎える。
1176年3月、後白河法皇50歳の祝賀。維盛の舞が評判になる。桜梅少将と呼ばれる。
1177年4月、京都大火。重盛の屋敷も焼失。
   6月、鹿ケ谷の陰謀が起こる。義父藤原成親は処罰され、流刑地で死去。
1179年3月、重盛、維盛たちを連れて熊野参詣。
   7月、父重盛(42)、死す。
   11月、清盛がクーデターを起こし後白河法皇を鳥羽の北殿に幽閉する。
1180年4月、安徳天皇の即位の儀。小松家の者たちは喪が明けていないので出席せず。
   5月、後白河法皇、鳥羽殿から八条院に入る。
   5月、以仁王が謀反を起こし、宇治平等院で討ち取られる。
   6月、福原遷都。
   9月、頼朝挙兵の知らせが福原に来る。
   10月、維盛、富士川の戦いに敗れる。
   11月、尾張・美濃の源氏が蜂起する。
   11月、京都に遷都。
   12月、平重衡、奈良を焼き払う。
1181年閏2月、平清盛(64)、死す。
   3月、維盛、墨俣川の戦いで勝利する。
   6月、従三位・右近衛権中将・蔵人頭となり小松の中将と呼ばれる。
1182年、養和の大飢饉。
1183年5月、維盛、倶利伽羅峠の戦いで義仲軍に大敗する。
   7月、平家の都落ち。源義仲の入京。
   10月、弟の清経、柳が浦で入水。
1184年1月、木曽義仲、討ち死にする。
   2月、維盛、屋島から逃亡する。
   2月、一ノ谷の合戦。
   3月、維盛、熊野で入水。
1185年3月、壇ノ浦の合戦。平家滅亡。




登場人物

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。
佐敷のお祭りで横笛を披露して喝采を浴びる。
久高島の神様から「英祖の宝刀」を探せと言われる。
平田のお祭りで、お芝居「浦島之子」を上演する。
首里のお祭りで、お芝居「察度」を上演する。
島添大里のお祭りで、お芝居「サミガー大主」を上演する。
佐敷のお祭りで、お芝居「瓜太郎」「舜天」を上演する。
ユリと一緒にヂャンサンフォンの指導を受ける。
平田のお祭りで、お芝居「かぐや姫」を上演する。
安須森ヌルを継ぐために、ササたちと一緒に安須森に行く。
安須森の封印を解いて、安須森の神様たちに喜ばれる。
小松の中将様を調べるためにヤマトゥに行く。
厳島神社の弥山でアキシノの声を聞く。
京都大原寂光院で笛を吹き、平維盛の華麗な舞を見る。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。
対馬でミナミと再会する。
サハチたちと朝鮮に行き、スサノオの神様の事を調べる。
壱岐島でシーハイイェンたちと出会い仲良くなる。
ヤンバルや久高島に行ってスサノオの神様の事を調べる。
丸太引きのお祭りで首里の守護神を務める。
佐敷のお祭りのお芝居「瓜太郎」で瓜太郎を演じる。
京都に行って御台所様と再会し、スサノオの神様から豊玉姫の事を聞く。
博多の近くにある豊玉姫のお墓で、玉依姫から豊玉姫の事を聞く。
セーファウタキで豊玉姫とアマン姫に会う。
久高島のフボーヌムイの神様から舜天の誤解を解いてくれと頼まれる。
サハチと一緒に与論島に行く。
新宮の十郎の事を調べに熊野に行く。
京都でジャワから来たスヒターたちと出会い仲良くなる。
新宮の十郎の事を神様に伝えるために、サスカサと一緒に久高島に行く。
佐敷ヌルと一緒に安須森に行く。
佐敷ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
厳島神社の弥山でアキシノの声を聞く。
京都大原寂光院で笛を吹き、平維盛の華麗な舞を見る。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。
ササと一緒にスサノオの神様の事を調べていて鞍馬山に登る。
高橋殿に武当拳を披露して、高橋殿はヂャンサンフォンの指導を受ける事になる。
ササと一緒に将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。
サハチたちと朝鮮に行く。
ササと一緒にヤンバルや久高島に行ってスサノオの神様の事を調べる。
丸太引きのお祭りで久米村の守護神を務める。
佐敷のお祭りのお芝居「瓜太郎」でサシバを演じる。
京都の船岡山でスサノオの神様の声を聞く。
ササと一緒にセーファウタキに行く。
明国から帰って来たシラーと再会を喜ぶ。
ササと一緒に与論島に行く。
ササと一緒に熊野に行く。
ササとサスカサと一緒に久高島に行く。
佐敷ヌルと一緒に安須森に行く。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
厳島神社の弥山で、アキシノに声を掛けられて、シンシンのガーラダマがアキシノのものだったと知る。

・ナナ
早田次郎左衛門の娘。
イトの弟子で、ヂャンサンフォンの弟子でもある。
サハチたちを開京に連れて行く。
ササと気が合い、一緒に琉球に行く。
ササと一緒にヤンバルや久高島に行ってスサノオの神様の事を調べる。
丸太引きのお祭りで佐敷の守護神を務める。
佐敷のお祭りのお芝居「瓜太郎」で犬を演じる。
ササたちと一緒に御台所様と会う。
ササと一緒にセーファウタキに行く。
ササと一緒に与論島に行く。
ササと一緒に熊野に行く。
ササとサスカサと一緒に久高島に行く。
ジャワのスヒターたちと一緒に与那原に行き、ヂャンサンフォンの指導を受ける。
佐敷ヌルと一緒に安須森に行く。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。
サハチたちと朝鮮に行く。
対馬で新太郎と仲良くなる。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
ササたちと一緒に熊野に行く。

・村上あや
村上水軍の頭領、山城守の娘。
慈恩禅師の弟子。
ササたちを案内して厳島神社に行く。

・サタルー
奥間大主の跡継ぎ。
父はサハチ。
妻はヤザイムの娘リイ。
奥間に来た弟のサグルーとジルムイを歓迎する。
国頭按司の材木を運んで首里に来る。
奥間に来たナナに惚れて、ナナに会いに島添大里に行く。
ササたちと一緒に久高島に行く。
ウニタル、シングルーと一緒にヤマトゥに行く。

・ウニタル
ウニタキの長男。
奥間のサタルーと一緒にヤマトゥに行く。

・シングルー
佐敷大親の長男。
奥間のサタルーと一緒にヤマトゥに行く。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
サハチたちを連れて七重の塔に登り、将軍様が現れたので驚く。
鞍馬山に行き、ヂャンサンフォンの指導を受ける。
鎌倉の御所に不穏な動きがあり、反乱を阻止するために鎌倉に行く。
京都に来たササたちを迎えに行って、御台所様と会わせる。
ササたちと御台所様を連れて熊野に行く。
ササたちを大原寂光院に連れて行き、平維盛と一緒に舞う。

・御台所様
日野栄子。足利義持の正室。
義量の母。
ササたちが来るのを楽しみに待っている。
ササたちを連れて伊勢の神宮参詣に行く。
ササたちと一緒に熊野に行く。

・中条奈美
中条兵庫助の娘。
夫の戦死後、高橋殿に仕える。
去年、博多にいて、マチルギたちを見て高橋殿に知らせる。
対馬にも行ってマチルギたちの様子を探っていた。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿と一緒に鎌倉に行く。
御台所様と一緒に伊勢の神宮参詣に行く。
御台所様と一緒に熊野参詣に行く。
博多でササたちが来るのを待っている。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿に頼まれて、サハチに一徹平郎を紹介する。
御台所様と一緒に伊勢の神宮参詣に行く。
御台所様と一緒に熊野に行く。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
御台所様と一緒に伊勢の神宮参詣に行く。
御台所様と一緒に熊野に行く。

・スサノオ
ヤマトゥの国の大物主。
豊玉姫の夫。
玉依姫の父。
ユンヌ姫の祖父。
京都船岡山でササと会う。


・ユンヌ姫
アマン姫の娘。
スサノオの孫娘。
ササの勾玉に憑いてヤマトゥに行き、祖父のスサノオと会う。
ササのために新宮十郎を探して、ササと会わせる。
ササのために平維盛を探している。


・アキシノ
厳島神社の内侍。
平維盛と一緒に熊野水軍の船に乗って琉球に行く。
今帰仁にグスクを築き、維盛は今帰仁按司になる。
維盛の妻になり、今帰仁ヌルになる。
厳島神社の弥山でササたちと会い、ササたちを平維盛に会わせる。


・平維盛
小松の中将。
祖父は平清盛。
父は平重盛。
初代今帰仁按司。
京都大原寂光院でササたちと会う。





尚巴志伝
posted by 酔雲 at 10:29| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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