2020年04月07日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 88.与論島

与論島に行ったウニタキは鮫皮作りをしているサミガー親方と会いました。
サミガー親方はウニタキが勝連にいた頃、馬天浜のサミガー大主のもとに送って修業させた男でした。
ウニタキは死んだものと思っていたので、サミガー親方はウニタキの出現に驚き、生きていてよかったと喜びました。
ウニタキはサミガー親方から与論島の様子を聞いて、今は麦屋ヌルと名乗っている従妹に会いに行きます。

麦屋ヌルもウニタキが生きていた事に驚き、再会を喜びますが、変わってしまったウニタキを見てがっかりします。
麦屋ヌルに本当の事を話したいけど、まだ話す事はできません。ウニタキは妻と子を亡くして立ち直る事ができず、今はただのウミンチュだと言います。

ウニタキたちはサミガー親方の作業場で働きながら、目立たないように行動して与論島の内情を探っていました。

二か月が過ぎて、流れ者のウミンチュがサミガー親方の所で働いているという噂は消えましたが、奇妙な楽器を鳴らして歌を歌うウミンチュとしての噂が広まって、ウニタキは有名になっていました。
長い滞在になるので、ウニタキは三弦を持って来ていて、仕事が終わったあと、浜辺で三弦を弾いて歌っていました。
島人たちが集まって来て、一緒に酒を飲み、歌ったり踊ったりして楽しんでいました。

そろそろ本当の事を話しても大丈夫だろうと思ったウニタキは麦屋ヌルを訪ねて、与論島に来た目的を告げます。
5月のお祭りの時に、グスクの二の曲輪を開放すると麦屋ヌルから聞いたウニタキは、その日に決行しようと考えて、配下の者を首里に送ります。

首里グスクでウニタキの知らせを聞いたサハチは、ササたちを連れて与論島に向かいます。




◇奄美の歴史
7世紀後半、太宰府が設置される。
733年、第10回遣唐使は、奄美を経由して唐へ向かっている。
735年、朝廷は、遣唐使の往来上の利便のため碑を南島に建てる。
・喜界島の城久の活動が9世紀ころから始まる。13世紀頃まで。
997年、大宰府管内へ「奄美島」の者が武装して乱入、放火や掠奪をする。
998年、大宰府からの追捕命令が貴駕島に発せられる。貴駕島は大宰府の出先機関と推定されている。
・11世紀代に徳之島でカムィヤキが突然開始され、琉球弧全域に流通するようになる。
・カムィヤキ古窯跡群が出現する十二世紀代の直前段階には、すでに喜界島に倭人の拠点的遺跡(防御性集落)が出現していたと考えられる。
1124年、平泉に中尊寺金色堂、建立。
・大量のヤコウガイが平泉に運ばれる。
1158年、平清盛が大宰大弐になる。
1185年3月、壇ノ浦の合戦、平家滅亡。
・平家の落武者が奄美に逃げてくる。
・奄美大島に平家の残党が上陸したとの伝説あり。竹島、硫黄島、黒島、口之永良部島、沖ノ島、臥蛇島、平島、宝島、大島、石垣島、西表島、与那国島等に平家の落武者の痕跡あり。
1189年7月、奥州合戦、奥州藤原氏滅びる。
1243年、当麻寺本堂の曼荼羅厨子台座の蒔絵螺鈿にヤコウガイが使われる。
1259年、英祖、浦添按司になる。
1271年、英祖、浦添ようどれを造営し、その菩提寺として極楽寺を創建(禅鑑)。
1349年、西威を滅ぼし、察度が浦添按司になる。
1372年、察度、明国との朝貢を始め、琉球中山王になる。
1406年、尚巴志、中山王武寧を倒し、父思紹を中山王にする。









登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
増阿弥の一節切を聴いて感激する。
対馬でイトと再会し、娘のユキと、孫娘のミナミと会う。
朝鮮の都、漢城府に行く。
開京に行き、早田左衛門太郎と再会する。
漢城府で李芸と会う。
思紹が明国に行き、留守を守る。
ンマムイを東方に寝返らせる。
メイユーを側室に迎える。
タブチを進貢船の副使に任命する。
ウニタキと一緒に伊平屋島に行く。
琉球に来た慈恩禅師と二階堂右馬助を伊平屋島で迎える。
ササたちを連れて与論島に行く。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
首里グスクに築いている楼閣に飾る彫刻作りに熱中している。
ヂャンサンフォンと一緒に明国に行き、武当山、華山に登る。
琉球に来た慈恩禅師を歓迎する。
伊平屋島と伊是名島を守るために与論島を奪い取れと命じる。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
サハチと一緒に対馬に行く。
サハチと一緒に朝鮮の漢城府まで行く。
開京の楽器工房で持って来た三弦を手放すが、妓楼で妓女から古い三弦を贈られる。
配下のリリーがウニタキの子供を産んでしまい悩んでいる。
娘のミヨンがファイチの息子のファイテと仲がいいので、嫁に出したくないと悩んでいる。
ンマムイを守るために今帰仁に行く。
娘のミヨンをファイチの息子ファイテに嫁がせる。
サハチと一緒に伊平屋島に行く。
与論島を奪い取る準備のために与論島に行く。

・ウクシラー
ウニタキの配下。奥生まれ。

・アーカナ
ウニタキの配下。安波生まれ。

・サティ
ウニタキの配下。佐手生まれ。

・サミガー親方
与論島の鮫皮作りの親方。
ウニタキのお陰で、馬天浜のサミガー大主のもとで修業する。

・フニ
サミガー親方の娘。
与論按司の側室になる。

・麦屋ヌル
マトゥイ。前与論ヌル。ウニタキの従妹。
山北王に攻められて家族を殺されるが、与論按司の娘を与論ヌルに育てるために生かされる。

・与論按司
山北王の叔父。

・与論ヌル
与論按司の長女。
麦屋ヌルの指導を受けてヌルになる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。
対馬でミナミと再会する。
サハチたちと朝鮮に行き、スサノオの神様の事を調べる。
壱岐島でシーハイイェンたちと出会い仲良くなる。
ヤンバルや久高島に行ってスサノオの神様の事を調べる。
丸太引きのお祭りで首里の守護神を務める。
佐敷のお祭りのお芝居「瓜太郎」で瓜太郎を演じる。
京都に行って御台所様と再会し、スサノオの神様から豊玉姫の事を聞く。
博多の近くにある豊玉姫のお墓で、玉依姫から豊玉姫の事を聞く。
セーファウタキで豊玉姫とアマン姫に会う。
久高島のフボーヌムイの神様から舜天の誤解を解いてくれと頼まれる。
サハチと一緒に与論島に行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。
ササと一緒にスサノオの神様の事を調べていて鞍馬山に登る。
高橋殿に武当拳を披露して、高橋殿はヂャンサンフォンの指導を受ける事になる。
ササと一緒に将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。
サハチたちと朝鮮に行く。
ササと一緒にヤンバルや久高島に行ってスサノオの神様の事を調べる。
丸太引きのお祭りで久米村の守護神を務める。
佐敷のお祭りのお芝居「瓜太郎」でサシバを演じる。
京都の船岡山でスサノオの神様の声を聞く。
ササと一緒にセーファウタキに行く。
明国から帰って来たシラーと再会を喜ぶ。
ササと一緒に与論島に行く。

・ナナ
早田次郎左衛門の娘。
イトの弟子で、ヂャンサンフォンの弟子でもある。
サハチたちを開京に連れて行く。
ササと気が合い、一緒に琉球に行く。
ササと一緒にヤンバルや久高島に行ってスサノオの神様の事を調べる。
丸太引きのお祭りで佐敷の守護神を務める。
佐敷のお祭りのお芝居「瓜太郎」で犬を演じる。
ササたちと一緒に御台所様と会う。
ササと一緒にセーファウタキに行く。
ササと一緒に与論島に行く。




尚巴志伝
posted by 酔雲 at 12:22| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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