2020年03月16日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 67.勝連の呪い

正月の下旬、シンゴとマグサの船が馬天浜にやって来て、イハチとクサンルーがヤマトゥから帰って来ました。
翌日、ササたちが旅から帰って来て、最北端の辺戸岬まで行って安須森に登って来たとサハチに報告します。
スサノオの神様はヤマトゥから辺戸岬に着いて、安須森に登って地形を調べて、勝連半島を迂回して馬天浜に上陸したに違いないとササは言います。
馬天浜から玉グスクに行って、豊玉姫に会ったに違いない。明日、玉グスクに行って調べてくると言って帰って行きました。
意気込んで玉グスクに行ったけど、何も見つからなかったと言ってササはがっかりしました。

二月九日、首里グスクのお祭りがあって、佐敷ヌルが作ったお芝居「察度」が上演されました。
お祭りの翌日、マチルギが御内原で、男の子を産みました。その日は宇座の御隠居(泰期)の命日だったので、サハチの八男はタチと名付けられました。

二月十八日、イーカチとチニンチルーの婚礼が首里の城下で行なわれ、イーカチは辺土名大親を名乗って中山王のために絵を描く事になります。
それから五日後、勝連の若按司が病に倒れ、看護の甲斐もなく亡くなってしまいました。
サハチとウニタキが勝連の重臣たちと相談して、後見役だったサムが勝連按司になる事に決まりました。









登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
増阿弥の一節切を聴いて感激する。
対馬でイトと再会し、娘のユキと、孫娘のミナミと会う。
朝鮮の都、漢城府に行く。
開京に行き、早田左衛門太郎と再会する。
漢城府で李芸と会う。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門太郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘、マユが生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
毎年、琉球と対馬を行き来している。

・イハチ
サハチの三男。
サハチたちと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の娘ミツといい仲になる。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。
サハチたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。
佐敷のお祭りで、マチルギと一緒に、チルーとフカマヌルの話を聞く。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。
サグルーが山南王の婚礼に出掛けたと聞いて驚き、心配して、島添大里グスクに飛んでくる。
佐敷のお祭りで、チルーとフカマヌルの話を聞く。
尚巴志の八男、タチを産む。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。
対馬でミナミと再会する。
サハチたちと朝鮮に行き、スサノオの神様の事を調べる。
壱岐島でシーハイイェンたちと出会い仲良くなる。
ヤンバルに行ってスサノオの神様の事を調べる。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。
ササと一緒にスサノオの神様の事を調べていて鞍馬山に登る。
高橋殿に武当拳を披露して、高橋殿はヂャンサンフォンの指導を受ける事になる。
ササと一緒に将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。
サハチたちと朝鮮に行く。
ササと一緒にヤンバルに行ってスサノオの神様の事を調べる。

・ナナ
早田次郎左衛門の娘。
イトの弟子で、ヂャンサンフォンの弟子でもある。
サハチたちを開京に連れて行く。
ササと気が合い、一緒に琉球に行く。
ササと一緒にヤンバルに行ってスサノオの神様の事を調べる。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。
佐敷のお祭りで横笛を披露して喝采を浴びる。
久高島の神様から「英祖の宝刀」を探せと言われる。
平田のお祭りで、お芝居「浦島之子」を上演する。
首里のお祭りで、お芝居「察度」を上演する。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。佐敷ヌルに笛の指導をする。
佐敷のお祭りの準備を佐敷ヌルと一緒にする。
佐敷ヌルを助けて、お芝居の音楽を担当する。

・シラー
山田按司の家臣、久良波のマサルーの次男。
首里のサムレー。
ササを諦めて、シンシンとつき合う。
進貢船の守備兵として明国に行き、少林拳を身に付ける。

・ウハ
首里のサムレー。
進貢船の守備兵として明国に行き、少林拳を身に付ける。

・チニンチルー
首里の女子サムレー。
知念出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イーカチの妻になる。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。
突然、ウニチルが妹だと言われて驚く。

・マシュー
サハチの三女。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
笛の名手。

・ウミチル
ヤグルー(平田大親)の妻。
玉グスク按司の娘。
笛と琴ができ、舞も舞う。

・リリー
ウニタキの配下。
ウニタキの娘を産む。

・タチ
サハチの八男。
後の尚泰久。

・一徹平郎
北野天満宮の宮大工。
琉球に行くため京都を去る。
博多の「一文字屋」に「龍宮館」を建てる。
首里グスク正殿の正面に唐破風を造る。

・源五郎
腕はいいが変わり者の瓦職人。
一徹平郎と一緒に琉球に来る。
首里グスク正殿の唐破風の瓦を造る。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
サハチと一緒に対馬に行く。
サハチと一緒に朝鮮の漢城府まで行く。
開京の楽器工房で持って来た三弦を手放すが、妓楼で妓女から古い三弦を贈られる。
配下のリリーがウニタキの子供を産んでしまい悩んでいる。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
ウニタキとフカマヌルの関係を知って悲しむ。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。
チニンチルーに惚れているが、年齢の差を気にして悩んでいる。
ウニタキの留守を守っている。
チニンチルーを妻に迎え、辺土名大親を名乗り、中山王に仕える絵師になる。

・トゥミ
ウニタキの配下で、先代島添大里按司の側室になる。
ヤフスの息子、ルクを産む。
首里の「まるずや」の女主人になる。

・クニ
首里の女子サムレー。
サハチの従妹。

・勝連若按司
先代勝連按司の遺児。
十二歳で病死。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。
ササを連れて、「ティーダシルの石」を探しに行くが見つからず、その時が来るまで待とうと思う。

・クマヌ
中グスク按司。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
サハチと一緒に対馬に行く。
サハチと一緒に朝鮮の漢城府まで行く。
開京でヘグムを手に入れる。

・サム
勝連の後見役。
マチルギの兄。クマヌの娘婿。
勝連按司になる。

・平安名大親
勝連の重臣。ウニタキの叔父。




尚巴志伝
posted by 酔雲 at 14:10| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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