当時、活躍していた役者たちです。
◇五代目市川団十郎(1741〜1806.68歳)‥‥‥1796年11月、向島に隠居して、成田屋七左衛門と名乗っています。俳号は白猿、狂歌名は花道のつらね。
◇七代目市川団十郎(1791〜1859.18歳)‥‥‥六代目団十郎が1799年に若死にしてしまったため、1800年11月、10歳で七代目を襲名します。小柄でしたが芸域は広く、お家芸の荒事に優れ、歌舞伎十八番の制定者です。
◇三代目中村歌右衛門(1778〜1838.31歳)‥‥‥1808年3月、江戸に下って、時代物、世話物、舞踊と、あらゆるジャンルの善、悪、男、女のあらゆる役柄を演じて『兼ル役者』の称をとります。屋号は加賀屋。
◇三代目坂東三津五郎(1775〜1831.34歳)‥‥‥変化舞踊で歌右衛門と競い、和事を中心とした世話物に技量を発揮します。屋号は大和屋、俳号は秀佳、坂三津と呼ばれます。三代目三津五郎を襲名したのは1799年でした。
◇五代目松本幸四郎(1764〜1838.45歳)‥‥‥鼻が高くて鼻高幸四郎と呼ばれます。屋号は高麗屋、俳号は錦升。
◇三代目尾上菊五郎(1784〜1849.25歳)‥‥‥当時は尾上栄三郎と名乗っていました。1810年11月、松助と改め、1814年11月、三代目菊五郎を襲名します。屋号は音羽屋。
◇五代目岩井半四郎(1776〜1847.33歳)‥‥‥1804年、粂三郎を改めて、五代目半四郎を襲名します。美貌の上に眼千両と謳われたほど大きな表情に富んだ眼の持ち主です。屋号は大和屋。
◇四代目瀬川菊之丞(1782〜1812.27歳)‥‥‥三代目菊之丞の養子で、1807年11月、瀬川路之助を改めて四代目を襲名します。俳号は猿屋路考。屋号は浜村屋。
◇四代目市川団蔵(1745〜1808.64歳)‥‥‥早替わり演出を考案しました。
◇四代目沢村宗十郎(1784〜1812.25歳)‥‥‥当時は沢村源之助を名乗っています。俳名は曙山、屋号は紀の国屋。1811年11月、市村座の顔見せで四代目宗十郎を襲名します。

ラベル:歌舞伎
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