2018年08月27日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 48.七重の塔と祇園祭り

サハチ(尚巴志)たちは憧れの京都に着きました。
北野天満宮の近くにある「一文字屋」のお世話になりました。
サハチは一文字屋の主人とは二十年振りの再会でした。

一文字屋の娘、まりの案内でサハチたちは京都見物を楽しみます。
北野天満宮に行って、ヤマトゥの王様だった北山殿(足利義満)が暮らしていた北山第という御殿を見に行きます。
高い塀に囲まれていて中は見えませんが、高くそびえる七重の塔は見えました。
その高さにサハチたちは声も出ないくらいに驚き、ヂャンサンフォンも驚いていました。
北山第には黄金に輝く御殿があるのに、将軍様(足利義持)はそこには住まず、三条坊門の御所で暮らしていると、まりは言いました。

今宮神社に行く途中、ササは船岡山を見て、古いウタキがあるから行こうと言い出します。
船岡山は葬送地で、誰も近づかないと、まりは言いますが、ササは行く気満々です。
山頂にはウタキらしい岩があって、そこからの眺めは最高でした。
ササはウタキの前に座り込んでお祈りを捧げます。
ササはスサノオの神様の声を聞きました。

次の日は祇園社のお祭りを見に行きました。
山鉾という大きな御神輿がいくつも街を練り歩き、サハチたちは驚きながらもお祭りを楽しみました。
お祭りは二日間あって、ササたちは二日目もお祭りに行きましたが、サハチたちは街中を散策しました。
天皇が住んでいるという御所を見て、その近くにある勘解由小路殿(斯波義将)の屋敷も見ました。
勘解由小路殿は将軍様に信頼されている重臣なので、サハチは会ってみたいと思いました。



◇七重の塔

1392年、相国寺の伽藍が整う。
1394年9月、相国寺、炎上する。11月に再建を始める。
1394年12月、足利義満は九歳の義持に将軍職を譲る。義満は太政大臣になる。
1395年、義満、出家し、鹿苑院道義と号す。
1397年4月、義満、北山第の普請を始める。
1399年9月、相国寺の七重塔が落成。高さ360尺(111m)。
1402年9月、義満、北山第で明使と会い、日本国王に封じられる。
1403年6月3日、相国寺の七重塔に雷が落ちて焼け落ちる。
1404年4月3日、北山の地に七重塔を建てる儀式を行う。
1407年、北山第内に七重塔が落成。
1408年5月、義満、死す。
1416年1月9日、三度の落雷で七重塔は焼失する。
     義持、相国寺内に七重塔を再建する。高さは13丈(40m)。
1467年、応仁の乱で相国寺のほとんどが焼けてしまったのに、七重塔だけがぽつんと焼け残っていた。
1470年10月3日、相国寺内に再建された七重塔、落雷で焼け落ちる。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
サハチが将軍様と会えるように、知人の禅僧を訪ねようと考えている。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
サハチのために唐人の通訳を探そう考える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
村上又太郎から慈恩禅師が信濃にいると聞いて喜ぶ。
慈恩禅師の弟子の中条兵庫を探せば、将軍様とも会えると考える。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。
九州探題の渋川道鎮に会えば、勘解由小路殿にも会えると思う。

・イハチ
サハチの三男。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・一文字屋次郎左衛門。
京都の一文字屋主人。孫三郎の兄。
サハチとの再会を喜ぶ。

・まり
一文字屋次郎左衛門の三女。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 20:00| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。