2018年07月23日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 43.表舞台に出たサグルー

島添大里グスクのお祭りの五日後、中山王の久高島参詣が行われました。
万全の警護のもと、敵が攻めて来る事もなく、無事に終わりました。
久高島参詣のあと、山南王の使者がやって来て、そろそろハーリーの準備を始めると言ってきました。
サハチ(尚巴志)は慶良間之子をハーリー奉行に任命し、龍舟を作って、それを漕いで優勝しろと送り出します。

サハチが島添大里グスクの東曲輪の物見櫓に登って景色を眺めていたら、兼グスク按司のンマムイがやって来ました。
サハチは物見櫓の上にンマムイを呼んで話を聞きます。
ンマムイはナーサに会ってきて、遊女たちに囲まれて、いい思いをしてきたと言います。
ンマムイは偉大な祖父、察度の亡霊から、やっと解放されたので、今後の事をじっくり考えると言って去って行きました。

3月の半ば、山南王から婚礼の招待状が届きます。
サハチは首里に行き、思紹と相談して、若按司のサグルーを婚礼に行かせる事に決めました。
サハチから、山南王の婚礼に行ってこいと言われたサグルーは目を丸くして驚きます。
敵地に行くなんて、捕まって殺されるかもしれないと思い、サグルーは恐ろしくなります。

サグルーはウニタキの配下で、サグルーを守っているヤールーを呼んで相談します。
婚礼の日、サグルーは妻のマカトゥダルと妹のサスカサ、ヤールーと六人の女子サムレーだけを連れて、島尻大里グスクに向かいました。
サグルーたちの姿は目立ち、何だ何だと見物人たちが集まって来ました。
見物人たちに囲まれながら島尻大里グスクに行ったサグルーは山南王のシタルーに歓迎されます。
婚礼が終わって帰る時もサグルーたちは見物人たちに囲まれます。
サグルー夫婦とサスカサ、島添大里の女子サムレーたちは一躍、有名になって帰って来ました。

サグルーがサハチの代理として島尻大里に行く事を知らなかったマチルギは首里でサグルーの噂を聞いて驚き、島添大里グスクに来ていました。
民衆を味方に付けるなんて見事だとサハチはサグルーを褒め、マチルギも無事でよかったと目に涙を溜めて喜びました。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
ヤマトゥの京都に行き、朝鮮にも行こうと考えている。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
サグルーに代理として山南王の婚礼に行けと命じるが、マチルギには内緒にしている。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
首里グスクに築いている楼閣に飾る彫刻作りに熱中している。
ヂャンサンフォンと一緒に明国に行こうと心の中で決めている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。
サグルーが山南王の婚礼に出掛けたと聞いて驚き、心配して、島添大里グスクに飛んでくる。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。
ハーリー奉行に任命されて張り切る。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女、ミチ。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。

・マカトゥダル
尚巴志の長男、サグルーの妻。
山田按司の三女。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳に新しい拠点を造っている。
三弦と歌が得意。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。
妻はマウシの妹のマカトゥダル。
尚巴志の代理として山南王の婚礼に行く。

・マーミ
三星党。島添大里グスクの侍女。

・ヤールー
三星党。サグルーを守っている。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・リナー
島添大里の女子サムレー。二番組隊長。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・サチ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・チャウサ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・シジマ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・イユ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 16:18| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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