2018年07月16日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 42.兄弟弟子

旅から帰って来たササとシンシンが島添大里グスクに来て、見つけたガーラダマ(勾玉)をサハチ(尚巴志)に自慢します。
ササのは赤いガーラダマで、シンシンのは青いガーラダマでした。

島添大里グスクのお祭りの前日、ヂャンサンフォンと修理亮が兼グスク按司の阿波根グスクから帰って来ました。
サハチが会いに行くと兼グスク按司も一緒にいました。
兼グスク按司に頼まれ、サハチは兼グスク按司と武当拳の試合をします。
サハチにはよくわかりませんでしたが、サハチが勝ち、兼グスク按司は素直に負けを認めました。
兼グスク按司はサハチの事を師兄と呼び、サハチは兼グスク按司を童名のンマムイと呼ぶ事になります。

その夜、サハチはンマムイと酒を飲み、ンマムイの身の上話を聞きます。
ンマムイの祖母は高麗人で、ンマムイは祖母に可愛がられ、高麗の言葉も自然に覚え、朝鮮にも二度行ったと言います。
サハチが浦添グスクの御内原にいたナーサの話をしたら、ンマムイは驚きます。
自分を理解してくれた宇座の御隠居(泰期)とナーサの二人と親しかったサハチは敵ではないとンマムイは言い、もう敵討ちは諦めると言いました。

ンマムイの剣術の師匠の阿蘇弥太郎は、慈恩禅師の弟子だと修理亮が言います。
阿蘇弥太郎はヒューガが慈恩禅師の弟子だと聞くと、ヒューガに会いに行ったそうです。
修理亮はヤマトゥに帰ったら、必ず、慈恩禅師を探し出すと言います。
サハチは見つけ出して、琉球に連れて来てくれと頼みます。

島添大里グスクのお祭りは各地から若按司夫婦がやって来て、サハチの兄弟たちが久し振りに集まりました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
ヤマトゥの京都に行き、朝鮮にも行こうと考えている。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。

・サミガー大主
尚巴志の叔父、ウミンター。
父、サミガー大主の跡を継ぐ。

・玉グスク若按司
妻は尚巴志の妹、マナミー。
従者として明国に行く。

・知念若按司
妻は尚巴志の妹、マカマドゥ。
従者として明国に行く。

・糸数若按司
妻は八重瀬按司の娘、ミキ。
従者として明国に行く。

・垣花若按司
妻は知念按司の娘。
従者として明国に行く。

・八重瀬若按司
妻は糸数按司の姪、ウトゥミ。
従者として明国に行く。

・与那原大親
尚巴志の弟、マタルー。
妻はタブチの娘、マカミー。
従者として明国に行く。

・大グスク按司
妻は越来按司の娘、マチ。

・大グスクヌル
大グスク按司の姉。
サハチの幼馴染み。

・豊見グスク按司
シタルーの長男、タルムイ。
妻は尚巴志の妹、マチルー

・ウミトゥク
クルーの妻。豊見グスク按司の妹。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳に新しい拠点を造っている。
三弦と歌が得意。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。
佐敷ヌルと一緒にお祭りの準備をする。
佐敷ヌルに笛の指導をする。

・ウミチル
ヤグルー(平田大親)の妻。
玉グスク按司の娘。
笛と琴ができ、舞も舞う。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
笛の名手。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 17:56| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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