2018年05月28日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 37.初孫誕生

台風の復興も終わった十月に、ジルムイの妻、ユミが元気な男の子を産みました。
サハチ(尚巴志)は37歳の若さで、お爺ちゃんになってしまいました。
それから五日後、三姉妹たちが帰り、その船にファイチの妻と子が里帰りをするために乗って行きました。

その頃、対馬では船の操縦法を習ったマチルギたちは朝鮮に向かっていました。
ヒューガと修理亮は船越の山の中でヂャンサンフォンのもとで厳しい修行をしていました。

対馬一周の旅で仁位のワタツミ神社に行って、森の中にある豊玉姫のお墓でお祈りをした時、ササは何かを感じます。
海の神様、スサノオは南の島に行って、豊玉姫と出会い、豊玉姫は対馬に来て、娘を産んだとササは言います。
ヂャンサンフォンの指導のもと、山の中で一か月の修行を積んだササは、自分でも知らないうちに強い霊力を身に付けて、豊玉姫が南の島から来た事がわかったのでした。
でも、南の島が琉球だったのかはまだわかりません。
それを調べる事が、ササの生きがいになっていきます。

馬天ヌルもヂャンサンフォンのもとでの修行で、ある事に気づきます。
真玉添には『ツキシルの石』だけでなく、『ティーダシルの石』もあったに違いないと気づいて、琉球に帰ったら必ず探しだそうと決心します。

12月になって対馬に雪が降り、マチルギたちは感激しました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
妻は勝連按司後見役の娘のユミ。
首里のサムレー。

・ユミ
勝連按司後見役サムの長女。
ジルムイの妻。

・ジタルー
ジルムイの長男。後の尚思達

・メイユー(張美玉)
福州の海賊ヂャンルーチェンの次女。
広州の海賊に嫁ぐが、敵討ちのため離縁して戻って来る。
尚巴志といい仲になる。

・メイリン(張美玲)
福州の海賊ヂャンルーチェンの長女。
杭州の海賊に嫁ぐが夫は戦死して、息子を嫁ぎ先に残し、娘を連れて帰る。
ウニタキといい仲になる。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。

・リェンリー(黄怜麗)
ラオファンの次女。
三姉妹の仲間に加わる。
伊是名親方に好意を持つ。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。

・ユンロン(鄭芸蓉)
ジォンダオウェンの娘。
慶良間之子に好意を持つ。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
妻のチルーとフカマヌルが一緒にヤマトゥに行ったので、フカマヌルとの事がチルーにばれないかと心配している。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。

・ヂャンウェイ(張唯)
ファイチの妻。父は龍虎山の天師の一族。

・ファイテ(懐徳)
ファイチの長男。

・ファイリン(懐玲)
ファイチの長女。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・アキ
ナツの妹。
サミガー大主の長男、ハチルーの妻。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。

・イト
サハチと結ばれ、ユキが生まれる。
早田左衛門太郎が家臣を引き連れて朝鮮に行ってしまい、女たちを引き連れて船長になって活躍する。
マチルギに船の操縦法を指導する。

・ユキ
サハチとイトの娘。
幼い頃より母から剣術を習っている。
早田左衛門太郎の嫡男、六郎次郎の妻になる。
五歳の娘、ミナミがいる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
嵐を予言して、宝島の神様になる。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。
仁位のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
イーカチと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。
旅から帰って船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。
馬天ヌル、ササと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。
旅から帰って船越の山の中でヂャンサンフォンの指導のもと修行に励む。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。
旅から帰って船越の山の中でヂャンサンフォンの指導のもと修行に励む。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の土寄浦で娘たちの剣術の指導をする。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の土寄浦で娘たちの剣術の指導をする。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イスケの船に乗って、対馬一周の旅に出る。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。

・イスケ
イトの父親。
馬天ヌルたちを連れて対馬一周の旅に出る。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
土寄浦の若い者たちに剣術の指導をする。
六郎次郎と一緒に朝鮮に行き、漢城府まで行く。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
土寄浦の若い者たちに剣術の指導をする。
六郎次郎と一緒に朝鮮に行き、漢城府まで行く。

・早田五郎左衛門
早田左衛門太郎の叔父。
朝鮮の富山浦に住み、「津島屋」を営む商人。

・浦瀬小次郎
早田五郎左衛門の次女の夫。
富山浦の「津島屋」を任されている。

・早田丈太郎
早田五郎左衛門の長男。
漢城府の「津島屋」の主人。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
博多から京都に行って、様子を調べる。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。
陰ながらマチルギを守っている。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 19:53| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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