2018年02月19日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 24.山北王の祝宴

山北王の攀安知は新築した御内原(うーちばる)の屋敷に重臣たちを呼んで、今後の対策を練りました。
まず、志慶真(しじま)の長老から今帰仁の歴史を語ってもらいました。
今帰仁按司の先祖は壇ノ浦の合戦に敗れて逃げて来た平家の武将だと長老は言います。
四代目の今帰仁按司の時、英祖(浦添按司)の次男の湧川按司が、今帰仁を攻め落として、五代目の今帰仁按司になります。
五代目が亡くなると、平家系の本部大主が今帰仁グスクを攻め落として、六代目の今帰仁按司になります。
五代目の若按司だった千代松は逃げて、22年後に、今帰仁グスクを取り戻して七代目の今帰仁按司になります。
七代目の千代松が亡くなると、平家系の羽地按司が今帰仁グスクを攻めて八代目を殺して、九代目の今帰仁按司になります。
平家系の羽地按司は英祖系の今帰仁按司から、今帰仁グスクを取り戻したのでした。
今こそ、貴い平家の血が流れている一族が団結して、よそ者に奪われてはならないと長老は言いました。

長老の話のあと、攀安知は明国に進貢船を送るかどうかを相談します。
明国の海賊、リンジェンフォン(林剣峰)が毎年来てくれるので、進貢船を送る必要はないと決まります。
油屋から中山王と山南王の様子を聞いた攀安知は、しばらく様子を見る事にして、北の奄美の島々を攻め取ると言います。
按司たちも奄美攻めに賛成して話がまとまると美女たちが参加して無礼講となりました。



◇攀安知の略歴

1361年、祖父の羽地按司、今帰仁グスクを奪い取って今帰仁按司になる。
1376年、攀安知、本部大主の長男に生まれる。
1380年、ウクヌドーが今帰仁に来て、城下に「油屋」を開く。
1382年、今帰仁按司、初めて明に進貢して、山北王になる。
1385年、ヤマトゥの山伏、アタグが本部に来る。
1388年、久米村を追い出された李仲が今帰仁に来る。
1389年、博多妙楽寺の禅僧、宗安が本部に来る。
1391年、今帰仁合戦。祖父の帕尼芝と伯父が戦死して、父のaが山北王になる。
     若按司となり本部から今帰仁グスクに移る。
1392年、進貢船の使者を務めた李仲が今帰仁を去る。
1393年、弟の湧川大主と一緒に「油屋」の船でヤマトゥに行く。
1394年、aが中山王と同盟する。妹が武寧の次男に嫁ぎ、武寧の娘を妻に迎える。
1395年、父のaが病死し、攀安知が山北王になる。
     中山王察度が亡くなり、義父の武寧が中山王になる。
1396年、与論島を攻め、勝連一族の按司を倒して、与論島を占領する。
1398年、進貢船を下賜される。
1399年、リューインが密貿易船で今帰仁に来る。
1400年、明国の海賊、リンジェンフォンの密貿易船が来て、取り引きを始める。
1402年、山南の戦が終わり、豊見グスク按司が山南王になる。
     明国で永楽帝が皇帝になる。
1403年、首里グスクを築くための材木を送るために浦添に「材木屋」を開く。
1406年、義父の武寧が殺され、佐敷按司の父親が中山王になる。
     今帰仁ヌルが、浦添の商人「よろずや」と一緒に逃げてくる。
1407年、従弟の二人を恩納按司、金武按司に任命してグスクを築かせる。



登場人物

・攀安知(はんあんち)
山北王。
父はa、母は名護按司の娘。童名はハーン。
祖父は初代山南王の帕尼芝(はにじ)。
妻は武寧(ぶねい)の娘、マアサ。

・湧川大主(わくがーうふぬし)
攀安知の弟。
妻は羽地按司の娘、ミキ

・勢理客(じっちゃく)ヌル
攀安知の叔母。先代の今帰仁ヌル。
神名はアオリヤエ。

・今帰仁(なきじん)ヌル
攀安知の姉。
神名はアキシヌ。

・浦添(うらしい)ヌル
武寧の娘。
攀安知の妻の妹。
父の敵を討ってもらうために今帰仁に逃げて来る。

・アタグ(愛宕)
ヤマトゥの山伏。
攀安知の武芸の師匠。

・油屋のウクヌドー(奥堂)
博多筥崎八幡宮の油屋。
今帰仁、島尻大里、首里に店を持ち、油を売っている。
攀安知のために各地の情報を集めている。

・宗安(そうあん)
博多妙楽寺の禅僧。

・リュウイン(劉瑛)
永楽帝の弟に仕えていた軍師だったが、主人が殺されて密貿易船に乗って今帰仁に逃げて来る。
密貿易船との通訳を務める。

・志慶真(しじま)村の長老
ウトゥタルの孫で、今帰仁の歴史に詳しい。

・羽地按司(はにじあじ)
帕尼芝の弟の子。攀安知の大叔父の子。

・国頭按司(くんじゃんあじ)
攀安知の叔父。

・名護按司(なぐあじ)
攀安知の叔父。

・本部大主(むとぅぶうふぬし)
攀安知の叔父。

・恩納按司(うんなあじ)
攀安知の従弟。

・金武按司(きんあじ)
攀安知の従弟。

・平敷大主(ぴしーちうふぬし)
攀安知の重臣。

・謝名大主(じゃなうふぬし)
攀安知の重臣。

・志慶真のウトゥタル
五代目今帰仁按司の側室。
長老の祖母。



尚巴志伝


ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 16:07| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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