2017年10月09日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 5.ナーサの遊女屋

首里の城下町造りを始めてから半年余りが経って、大通りに面して建つ屋敷はほとんど完成して、ようやく都らしくなってきました。
浦添グスクの侍女だったナーサの念願もかなって、「宇久真」という立派な遊女屋もできました。
「宇久真」の開店の日、中山王の思紹は重臣たちの懇親の宴を催します。
佐敷からの重臣たちと寝返った浦添の重臣たちの間にある溝を埋めなければならないと思ったからです。

浦添の重臣たちは「宇久真」の女将になっているナーサを見て、腰を抜かさんばかりに驚きます。
浦添の重臣の中で、平戸親方が欠席しました。
宜野湾親方が、平戸親方が何かをたくらんでいるようだとサハチ(尚巴志)に知らせますが、サハチはナーサから平戸親方の事を聞いていて、すでに対策を打ってありました。

サハチはウニタキと一緒に宴を抜け出して、浮島(那覇)に向かいます。
すでに、平戸親方はヒューガと當山之子に捕まっていました。
サハチとウニタキはヒューガを連れて、「宇久真」に戻ります。
宴席に遊女たちの姿はなく、佐敷と浦添の重臣たちが仲よく騒いでいました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に行こうと考えている。

・思紹
中山王。サハチの父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ナーサ
首里の遊女屋「宇久真」の女将。
先代の中山王、武寧の王妃の侍女として、浦添グスクに入り、御内原の侍女たちを仕切っていた。
ウニタキの殺された先妻ウニョンの実の母親。
ウニョンの敵を討つために望月党の事を調べていて、ウニョンの夫だったウニタキと再会する。
生まれ故郷の奥間のために生きようと決心して、サハチの味方となり、浦添の重臣たちを寝返らせる。

・マユミ
「宇久真」の遊女。
サハチに一目惚れするが奥間ヌルに取られてしまい諦めて、中グスク按司の側室になる。
中グスクがサハチに攻められた時、助け出されて奥間に帰り、ナーサの遊女屋の遊女となる。
「宇久真」の開店の日にサハチと出会えて大喜びをする。

・宜野湾親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕える。

・新垣大親
シャムから帰ってきた交易船の正使。
思紹に仕える。

・サングルミー
与座大親。明国から帰ってきた進貢船の正使。
思紹に仕える。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学している。

・又吉親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕える。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。

・ユシヌ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの相手をする。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。

・當山之子
中山王のサムレー大将。
越来按司(美里之子)の弟。

・平戸親方
先代の中山王、武寧のサムレー大将。
交易船の護衛をして、シャム(タイ)から帰って来る。
帰国したら武寧が殺されていた事に驚き、進貢船を奪って山北王のもとに行こうと計画するが、サハチに知られて捕まり処刑される。



尚巴志伝


ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 16:54| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。