2017年07月31日

尚巴志伝 あらすじと解説 第一部 81.勝連グスクに雪が降る

奪い取った越来グスクを叔父の美里之子に任せて、サハチ(尚巴志)は勝連グスクに向かいます。
勝連グスクは深い霧に被われていました。
サハチは兵を展開して、三つの門を塞ぎました。

馬天ヌルがやって来て、手ごわいマジムン(悪霊)がいるとサハチに言います。
サハチが馬天ヌルと話をしていると、サタルーとヤキチが現れます。
朝早くから噂を流していた二人は、ウニタキが勝連グスク内にいると言います。
ウニタキは山伏のイブキと望月ヌルを連れて、知人に会いに行ったようです。

一時間後、ウニタキたちは無事にグスクから出て来て、うまくいったと言います。
ウニタキは叔父の平安名大親と会って、三つの条件を受け入れれば、グスクを開け渡すと話を付けてきたようです。
サハチは三つの条件を受け入れます。
ウニタキは再び、グスク内に戻って、平安名大親と会います。
しばらくして、正門が開き、平安名大親が出て来て、サハチと会います。

城下に避難していた者たちが解放され、サハチが率いていた兵たちがグスク内に入ります。
サハチは重臣たちを連れて、勝連の重臣たちと会い、今後の事を相談します。

サハチたちが会議をしている時、馬天ヌルはマチルギ、佐敷ヌル、フカマヌルを連れて、勝連ヌルの案内で、マジムン退治をしています。
雨が勢いよく降って来て、大きな雷が何度も轟き、強風が吹き荒れ、雪まで降ってきました。
雪がやむと青空が顔を出して、マジムン退治も終わります。

その晩、戦勝祝いの宴が開かれて、サハチたちは勝連の重臣たちと酒を酌み交わします。
驚いた事に、サハチの幼馴染みのサンラーが勝連の重臣になっていて、サハチは再会を喜びます。

サハチとヒューガが一の曲輪に登ると、馬天ヌル、佐敷ヌル、フカマヌル、勝連ヌル、望月ヌル、マチルギがいて、月見を楽しんでいました。
ウニタキもやって来て、姉の勝連ヌルと再会します。
突然、ヒューガが叫び、島添大里の方を見ると、光が天に向かって伸びています。
ツキシルの石がサハチたちを祝福して光っていたのでした。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父はサグルー(東行法師)、母は先代の美里之子の娘。
祖父はサミガー大主、祖母は先々代の大グスク按司の娘。
首里グスクを攻め落とし、首里に攻めて来るカニムイを倒す。
兵を率いて、中グスク、越来グスクを攻め落とし、勝連グスクを攻める。

・美里之子(んざとぅぬしぃ)
尚巴志の叔父。武術師範。
島添大里大親の重臣。
サハチに従い、中グスク、越来グスク、勝連グスクを攻める。

・馬天ヌル(馬天ノロ)
尚巴志の叔母。神名はティーダシル。
ヒューガと結ばれ、娘のササが生まれる。
首里の悪霊を退治する。
サハチに従い、攻め落とした中グスク、越来グスクを清める。
勝連グスクの悪霊を退治する。

・佐敷ヌル(佐敷ノロ)
尚巴志の妹、マシュー。神名はツキシル。
師範代として娘たちに剣術を教えている。
佐敷から島添大里に移る。
シンゴと結ばれ、娘のマユが生まれる。
馬天ヌルと一緒に、首里の悪霊を退治する。
馬天ヌルと一緒に中グスク、越来グスクを清める。
馬天ヌルと一緒に勝連グスクの悪霊を退治する。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のフカマヌルの娘でフカマヌルを継ぐ。
父はサグルー。尚巴志の母違いの妹。
ウニタキと結ばれ、娘のウニチルが生まれる。
馬天ヌルと一緒に、首里の悪霊を退治する。
馬天ヌルと一緒に中グスク、越来グスクを清める。
馬天ヌルと一緒に勝連グスクの悪霊を退治する。

・マチルギ
尚巴志の妻。
伊波按司の次女。娘たちの剣術の師匠。
サスカサからムムトゥフミアガイ(百度踏揚)という神名を授かる。
馬天ヌルと一緒に、首里の悪霊を退治する。
馬天ヌルと一緒に中グスク、越来グスクを清める。
馬天ヌルと一緒に勝連グスクの悪霊を退治する。

・ヤグルー
尚巴志の弟。
平田グスクを任され、平田大親を名乗る。
サハチに従い、中グスク、越来グスク、勝連グスクを攻める。

・サム
伊波按司の四男。マチルギの兄。
妻はクマヌの娘のマチルー。
伊波を飛び出し、妻を連れて佐敷に来る。
父親の死後、伊波大親を名乗り、尚巴志の重臣になる。
カニムイを討ち取る。
サハチに従い、中グスク、越来グスク、勝連グスクを攻める。

・當山之子(とうやまぬしぃ)
島添大里按司の重臣。美里之子の弟。
待ち伏せをして、カニムイの兵を攻める。
サハチに従い、中グスク、越来グスク、勝連グスクを攻める。

・苗代大親(なーしるうふや)
尚巴志の叔父。サハチとマチルギの剣術の師匠。
島添大里按司の重臣。島添大里の武術師範になる。
待ち伏せをして、カニムイの兵を攻める。
サハチに従い、中グスク、越来グスク、勝連グスクを攻める。

・ヒューガ
三好日向。武芸者。尚巴志の師匠。
尚巴志のために山賊になる。
山南王の船を奪い取って海賊になり、慶良間の島の修行者たちの食糧を調達する。
首里攻めのために慶良間の島から1000人の兵を運ぶ。
待ち伏せをして、カニムイの兵を攻める。
サハチに従い、中グスク、越来グスク、勝連グスクを攻める。

・サタルー
サハチの息子。母親は一夜妻だったフジ。
奥間の長老に育てられ、「若様」と呼ばれる。
ヤキチと一緒に越来グスクを落とす。

・ヤキチ
奥間の鍛冶屋。サハチを守るために佐敷に送られる。
奥間大親。
配下の者を各地に配置して、敵の動きを探る。
サタルーと一緒に越来グスクを落とす。

・ウニタキ
先代勝連按司の三男。先代の中山王、察度の孫娘(武寧の娘)、ウニョンを妻に迎える。
今帰仁合戦で、勝連の水軍大将として活躍する。
浜川大親となりヤマトゥとの交易を担当する。
望月党に妻子を殺され、佐敷に逃げてくる。
尚巴志のために裏の組織「三星党」を結成する。
尚巴志の叔母、チルーを妻に迎える。
久高島のフカマヌルと結ばれ、娘が生まれる。
望月党を壊滅させ、妻と娘の敵を討つ。
首里グスクの抜け穴を利用して、グスク内に潜入して、尚巴志の兵をグスク内に入れる。
浦添グスクに潜入して、火を付けて炎上させる。
勝連グスクで叔父の平安名大親と会い、勝連と同盟を結ぶ。

・イブキ
ヤマトゥの山伏。ウニタキの師匠。
ウニタキの配下になり、浦添の「よろずや」の主人となる。
ウニタキと一緒に勝連グスクで平安名大親と会う。

・望月ヌル(望月ノロ)
望月党のお頭、サンルーとその弟、グルーの妹。
イブキに助けられ、イブキの妻になる。
ウニタキと一緒に勝連グスクで平安名大親と会う。
馬天ヌルと一緒に勝連グスクの悪霊を退治する。

・平安名大親(へんなうふや)
勝連の重臣。ウニタキの叔父。
ウニタキと会い、サハチと同盟を結ぶ。

・勝連ヌル(勝連ノロ)
ウニタキの姉。
馬天ヌルと一緒に勝連グスクの悪霊を退治する。

・屋慶名大親(やぎなうふや)
勝連の重臣。

・平敷屋大親(ひしちゃうふや)
勝連の重臣。

・安勢理大親(あせりうふや)
勝連の重臣。

・平安座大親(へんざうふや)
勝連の重臣。

・北原大親(にしばるうふや)
勝連の重臣。

・浜川大親(はまかーうふや)
勝連の重臣。サンラー、サハチの幼馴染み。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
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