2017年07月17日

尚巴志伝 あらすじと解説 第一部 80.快進撃

中グスクの城下には信じられない噂が流れていました。
中山王が戦死して、中グスク按司も戦死して、できたばかりの首里グスクは奪われ、浦添グスクは焼け落ちて、今、大軍が中グスクに向かっているという噂です。
中山王を殺して、首里グスクを奪い取ったのが誰なのか、一体、どこの大軍が攻めて来るのか、噂からはわかりませんでした。

中グスクの留守を守っていた久場大親は、真相を確かめるために家臣の伊集之子を浦添に送ります。
久場大親は中山王を倒したのは山南王に違いないと考えます。
山南王なら同盟を結んでいるので、中グスクを攻める事はなく、勝連に行くに違いないと思います。
城下の者たちが大騒ぎしているので、三の曲輪内に避難させます。

中グスクはサハチ(尚巴志)が率いる800の兵に包囲されます。
クマヌが、降伏せよと声を掛けると久場大親が出て来て、クマヌから話を聞いて、中山王を倒したのが島添大里按司だった事を知ります。
久場大親は若按司と相談すると言って引き下がり、しばらくして、中グスクヌルが現れます。
馬天ヌルと中グスクヌルは再会を喜び、敵味方の兵が見守る中、話をして別れます。

一時間後、久場大親が現れて、中グスクヌルと一緒に説得したが、うまくいかなかったと言います。
久場大親がグスク内に戻ると、サハチは法螺貝で戦闘開始の合図を送ります。

グスク内に潜入していた奥間の者たちによって門が開けられ、クマヌが兵を率いて突入します。
裏門からは美里之子が率いる兵が突入して、中グスクは落城します。

戦が終わると、敵兵の死体を片付け、馬天ヌルたちにグスクの清めを頼みます。
中グスクの一の曲輪には立派な二階建ての屋敷があり、そこからの眺めは最高でした。

奪い取った中グスクをクマヌと100人の兵に任せ、次の日、サハチは700の兵を率いて越来グスクに向かいます。
昨日と同じように、奥間の者たちに噂を流させ、越来の城下は騒然となります。
サハチは越来グスクを包囲しますが、何となく様子が変です。
法螺貝を吹き鳴らすと、門が開いて、奥間のサタルーとヤキチが出て来て、グスクを落としたと言います。

グスク内では仲宗根大親が反乱を起こし、若按司たちを殺していました。
それに気づいたサタルーたちが仲宗根大親の一味を退治して、グスクを奪い取ったのでした。



登場人物

・久場大親(くばうふや)
中グスク按司の叔父。
中グスクの留守を守る。

・伊集之子(いじゅぬしぃ)
中グスク按司の家臣。

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父はサグルー(東行法師)、母は先代の美里之子の娘。
祖父はサミガー大主、祖母は先々代の大グスク按司の娘。
首里グスクを攻め落とし、首里に攻めて来るカニムイを倒す。
兵を率いて、中グスク、越来グスクを攻め落とす。

・マチルギ
尚巴志の妻。
伊波按司の次女。娘たちの剣術の師匠。
サスカサからムムトゥフミアガイ(百度踏揚)という神名を授かる。
馬天ヌルと一緒に、首里のマジムンを退治する。
馬天ヌルと一緒に中グスク、越来グスクを清める。

・クマヌ
ヤマトゥの山伏。熊野大親。
尚巴志の家臣でサムレー大将。
首里攻めの大将を務める。
サハチに従い、中グスク、越来グスクを攻める。

・ヒューガ
三好日向。武芸者。尚巴志の師匠。
尚巴志のために山賊になる。
山南王の船を奪い取って海賊になり、慶良間の島の修行者たちの食糧を調達する。
首里攻めのために慶良間の島から1000人の兵を運ぶ。
待ち伏せをして、カニムイの兵を攻める。
サハチに従い、中グスク、越来グスクを攻める。

・ヤグルー
尚巴志の弟。
平田グスクを任され、平田大親を名乗る。
サハチに従い、中グスク、越来グスクを攻める。

・苗代大親(なーしるうふや)
尚巴志の叔父。サハチとマチルギの剣術の師匠。
島添大里按司の重臣。島添大里の武術師範になる。
待ち伏せをして、カニムイの兵を攻める。
サハチに従い、中グスク、越来グスクを攻める。

・美里之子(んざとぅぬしぃ)
尚巴志の叔父。武術師範。
島添大里大親の重臣。
サハチに従い、中グスク、越来グスクを攻める。

・當山之子(とうやまぬしぃ)
島添大里按司の重臣。美里之子の弟。
待ち伏せをして、カニムイの兵を攻める。
サハチに従い、中グスク、越来グスクを攻める。

・サム
伊波按司の四男。マチルギの兄。
妻はクマヌの娘のマチルー。
伊波を飛び出し、妻を連れて佐敷に来る。
父親の死後、伊波大親を名乗り、尚巴志の重臣になる。
カニムイを討ち取る。
サハチに従い、中グスク、越来グスクを攻める。

・馬天ヌル(馬天ノロ)
尚巴志の叔母。神名はティーダシル。
ヒューガと結ばれ、娘のササが生まれる。
首里のマジムンを退治する。
サハチに従い、攻め落とした中グスク、越来グスクを清める。

・佐敷ヌル(佐敷ノロ)
尚巴志の妹、マシュー。神名はツキシル。
師範代として娘たちに剣術を教えている。
佐敷から島添大里に移る。
シンゴと結ばれ、娘のマユが生まれる。
馬天ヌルと一緒に、首里のマジムンを退治する。
馬天ヌルと一緒に中グスク、越来グスクを清める。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のフカマヌルの娘でフカマヌルを継ぐ。
父はサグルー。尚巴志の母違いの妹。
ウニタキと結ばれ、娘のウニチルが生まれる。
馬天ヌルと一緒に、首里のマジムンを退治する。
馬天ヌルと一緒に中グスク、越来グスクを清める。

・サタルー
サハチの息子。母親は一夜妻だったフジ。
奥間の長老に育てられ、「若様」と呼ばれる。
ヤキチと一緒に越来グスクを落とす。

・ヤキチ
奥間の鍛冶屋。サハチを守るために佐敷に送られる。
奥間大親。
配下の者を各地に配置して、敵の動きを探る。
サタルーと一緒に越来グスクを落とす。

・中グスクヌル(中城ノロ)
中グスク按司の妹。母親は奥間から贈られた側室。

・マユミ
奥間から贈られた側室。

・越来ヌル(越来ノロ)
仲宗根大親の姉。

・仲宗根大親(なかずにうふや)
先々代の越来按司の長男。
按司になろうとして反乱を起こす。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
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