2017年06月12日

尚巴志伝 あらすじと解説 第一部 75.首里グスク完成

首里グスクの完成の儀式が行なわれる2月10日の翌日、山南王のシタルーを攻めるとの出撃要請が、八重瀬按司のタブチからサハチ(尚巴志)のもとに来ました。
サハチは大グスク按司と一緒に玉グスクに行って、東方(あがりかた)の按司たちと相談します。
玉グスク按司のもとには中山王の武寧から使者が来て、中山王もタブチを支援するので、東方の按司たちもタブチを支持するようにと言って来たそうです。
東方の按司たちは戦の準備をして、2月の11日の朝、糸数グスクに集合する事に決まりました。

島添大里に帰ったサハチは、城下の「まるずや」に行きます。
「まるずや」には父とクマヌとウニタキとヤキチが待っていました。
サハチたちは、首里グスクを奪い取るための作戦を検討して、父とクマヌは決戦が行なわれるであろう首里グスクの南部の地形を調べに行きました。
ヤキチは奥間のサタルーを今回の戦に参加させるように頼み、了解を得ます。

2月5日、サハチはウニタキと会い、首里グスクは完成したが、引き続き、重臣たちの屋敷の普請が始まった事を知ります。
普請に従事している人足たちと、人足を指図している役人もいるので、そいつらはウニタキが始末すると言いました。
そして、ウニタキは、武寧がお気に入りの側室と数人の家臣を連れて、首里グスクに移ったと言います。
武寧が首里グスクに移ったのなら、首里グスクを攻め落とした時、武寧の命も奪おうとサハチは考えます。

次の日の夕方、タブチの密使が来て、11日の出陣が9日になったと知らせました。
密使もその理由を知らず、出撃の日にちがシタルーに漏れたのかもしれないとサハチたちは思いました。

2月8日の午後、サハチが父と一緒に「まるずや」に行くと、ヒューガとファイチがいました。
ヒューガは慶良間の兵たちの移動を終え、ファイチも久米村のアランポー退治の準備は整ったと言います。


登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父はサグルー(東行法師)、母は先代の美里之子の娘。
祖父はサミガー大主、祖母は先々代の大グスク按司の娘。

・大グスク按司
マナビー(大グスクヌル)の弟。
父が戦死したあと、母と共に小禄のはずれに隠れ住んでいた。
尚巴志から大グスクを譲られ、大グスク按司になる。

・玉グスク按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。

・知念按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。
大グスク按司の叔父。

・垣花按司
南部東方の按司。
大グスク按司の叔父。

・糸数按司
先代の糸数按司の母親違いの弟。
察度に仕えて護衛隊長を務め、上間按司になる。
兄の糸数按司を倒して、糸数按司になる。

・東行法師
尚巴志の父、サグルー。
佐敷按司をサハチに譲り、東行法師を名乗って旅に出る。
慶良間の無人島で若い者たちを鍛え、『師匠』と呼ばれる。

・クマヌ
ヤマトゥの山伏。熊野大親。
尚巴志の家臣でサムレー大将。

・ウニタキ
先代勝連按司の三男。先代の中山王、察度の孫娘(武寧の娘)、ウニョンを妻に迎える。
今帰仁合戦で、勝連の水軍大将として活躍する。
浜川大親となりヤマトゥとの交易を担当する。
望月党に妻子を殺され、佐敷に逃げてくる。
尚巴志のために裏の組織「三星党」を結成する。
尚巴志の叔母、チルーを妻に迎える。
久高島のフカマヌルと結ばれ、娘が生まれる。
望月党を壊滅させ、妻と娘の敵を討つ。

・ヤキチ
奥間の鍛冶屋。サハチを守るために佐敷に送られる。
奥間大親。

・サタルー
サハチの息子。母親は一夜妻だったフジ。
奥間の長老に育てられ、「若様」と呼ばれる。

・マサンルー
尚巴志の弟。
佐敷グスクを任され、佐敷大親を名乗る。

・ナツ
ウニタキの配下。
島添大里グスクの侍女。
密かにサハチを思っている。

・ヒューガ
三好日向。武芸者。尚巴志の師匠。
尚巴志のために山賊になる。
山南王の船を奪い取って海賊になり、慶良間の島の修行者たちの食糧を調達する。

・ファイチ(懐機)
明国から逃げて来た道士。
家族を佐敷に連れて来て、尚巴志のために活躍する。
久米村を仕切っているアランポーを倒すため、風水師として久米村に住む。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
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