2017年05月22日

尚巴志伝 あらすじと解説 第一部 72.伊波按司

勝連の噂が飛び交っていた7月の下旬、大きな台風がやって来ました。
島添大里も佐敷も平田もそれ程の被害はなくて助かります。
ウニタキが調べた所によると、建築中の首里グスクの石垣がかなり崩れたようです。
石垣の崩壊は中山王の武寧を激怒させ、崩れた石垣を担当していた石屋と人足たちは牢獄に入れられます。
今年中に完成させて、来年の正月は首里グスクで祝おうと計画していた武寧は、怒りが治まらず、手抜き工事に関係していた者たちは去勢して明国に送ると言ったそうです。

九月の半ば、伊波按司が危篤だと知らせが来ます。
サハチ(尚巴志)夫婦とサム夫婦はクマヌと一緒に伊波に行きます。
着いた時には、伊波按司は亡くなっていました。
マチルギは突然の父親の死を悲しみます。

サムは父親の死をきっかけにして、サハチの家臣になる事を決心します。
伊波大親を名乗って、重臣の一人になりました。

伊波から帰るとウニタキに呼ばれたサハチは、八重瀬按司と中山王の婚礼が決まった事を知ります。
冊封使が来て以来、中山王と山南王の仲に溝ができ、首里グスクの石垣の崩壊で溝がさらに深まり、中山王は八重瀬按司と組んで、山南王を倒そうとたくらんでいるようです。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父はサグルー(東行法師)、母は先代の美里之子の娘。
祖父はサミガー大主、祖母は先々代の大グスク按司の娘。

・北谷按司
妻は望月党に殺された江州按司の娘。

・シワカー
ウニタキの弟。
二人の兄の死後、勝連按司になる。
妻は北谷按司の妹。

・越来按司
妻は北谷按司の妹。

・中グスク按司
妻は北谷按司の妹。

・佐敷ヌル(佐敷ノロ)
尚巴志の妹、マシュー。神名はツキシル。
師範代として娘たちに剣術を教えている。
佐敷から島添大里に移る。
シンゴと結ばれ、娘のマユが生まれる。

・馬天ヌル(馬天ノロ)
尚巴志の叔母。神名はティーダシル。
ヒューガと結ばれ、娘のササが生まれる。

・ウニタキ
先代勝連按司の三男。先代の中山王、察度の孫娘(武寧の娘)、ウニョンを妻に迎える。
今帰仁合戦で、勝連の水軍大将として活躍する。
浜川大親となりヤマトゥとの交易を担当する。
望月党に妻子を殺され、佐敷に逃げてくる。
尚巴志のために裏の組織「三星党」を結成する。
尚巴志の叔母、チルーを妻に迎える。
久高島のフカマヌルと結ばれ、娘が生まれる。
望月党を壊滅させ、妻と娘の敵を討つ。

・中山王、武寧
フニムイ。察度の長男。浦添按司。
妻は汪英紫の娘ウシで、タブチとシタルーの義兄。
山北王、攀安知の義父。
山南王のシタルーと一緒に首里にグスクを築く。

・山南王、汪応祖
シタルー。汪英紫の次男。島尻大里按司。
山南王の官生として明国に留学する。
兄タブチとの争いに勝ち山南王になる。

・伊波按司
羽地按司に滅ぼされた今帰仁按司の次男。マチルギの父。

・伊波若按司
伊波按司の長男、チューマチ。妻は研ぎ師ミヌキチの娘。

・山田按司
伊波按司の次男、トゥク。妻は宇座の御隠居の娘。

・伊波ヌル
伊波按司の長女。

・安慶名按司
伊波按司の三男、マイチ。妻は勝連按司の娘。

・サム
伊波按司の四男。マチルギの兄。
妻はクマヌの娘のマチルー。
伊波を飛び出し、妻を連れて佐敷に来る。
父親の死後、伊波大親を名乗り、尚巴志の重臣になる。

・マチルギ
尚巴志の妻。
伊波按司の次女。娘たちの剣術の師匠。
サスカサからムムトゥフミアガイ(百度踏揚)という神名を授かる。

・ムタ
伊波按司の五男。妻は越来按司の娘。

・ウトゥ
伊波按司の三女。北谷按司の弟に嫁ぐ。

・クマヌ
ヤマトゥの山伏。熊野大親。
尚巴志の家臣でサムレー大将。

・マチルー
サムの妻。クマヌの娘。

・タブチ
八重瀬按司
汪英紫の長男、シタルーの兄。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
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