2017年02月13日

尚巴志伝 あらすじと解説 第一部 58.奇襲攻撃

東方(あがりかた)の按司たちが引き上げたあと、グスクから外に出て来た島添大里按司のヤフスは疲れ切った顔付きで、ほっと溜め息をつきます。
兵糧もなくなり、あともう少しで落城という所まで来ていました。
ヤフスがグスク内に戻ると、東曲輪に避難していた者たちが城下に帰って行きました。

一の曲輪の屋敷で、ヤフスはささやかな祝いの宴を開き、城下の者から贈られた酒を飲み、家臣たちにも配ります。
疲れ切っていた門番たちも安心して眠ってしまいます。

明け方、島添大里グスクは大勢の兵で囲まれ、法螺貝が鳴り響くと兵たちは一斉にグスク内に攻め込んできました。
側室になってグスク内にいたウニタキの配下のトゥミによって、ヤフスは殺され、島添大里グスクは佐敷の兵に占領されました。

避難民に扮してウニタキが配下を率いてグスク内に潜入し、夜明けと共に門を開いて、外にいる兵を招きいれたのです。

サハチ(尚巴志)は父と共に、島添大里グスクを攻め落として、長年の念願を果たしたのでした。



登場人物

・ヤフス
島添大里按司。
汪英紫の三男。
具志頭按司の娘婿に入って若按司になるが、父が山南王になって島尻大里グスクに移ると島添大里按司になる。
シタルーの味方をする。

・ウミカナ
汪英紫の三女。側室として大グスク按司に贈られる。
大グスク落城後、助け出されて大グスクヌルになる。
ヤフスが島添大里按司になった時、島添大里ヌルになる。

・トゥミ
マチルギの教え子。ウニタキの配下。
ヤフスの側室になって島添大里グスクに入る。

・イブキ
ヤマトゥの山伏。ウニタキの師匠。
ウニタキの配下になり、島添大里の「よろずや」の主人となる。

・ムトゥ
マチルギの教え子。ウニタキの配下。
島添大里の「よろずや」の売り子。

・ウミ
マチルギの教え子。ウニタキの配下。
島添大里の「よろずや」の売り子。

・ヒューガ
三好日向。武芸者。尚巴志の師匠。
尚巴志のために山賊になる。
山南王の船を奪い取って海賊になり、慶良間の島の修行者たちの食糧を調達する。

・當山之子
佐敷按司の家臣。美里之子の弟。

・東行法師
尚巴志の父、サグルー。
佐敷按司をサハチに譲り、東行法師を名乗って旅に出る。
慶良間の無人島で若い者たちを鍛え、『師匠』と呼ばれる。

・サハチ(尚巴志)
佐敷按司。
父はサグルー(東行法師)、母は先代の美里之子の娘。
祖父はサミガー大主、祖母は先々代の大グスク按司の娘。

・ウニタキ
先代勝連按司の三男。中山王、察度の孫娘(武寧の娘)を妻に迎える。
今帰仁合戦で、勝連の水軍大将として活躍する。
浜川大親となりヤマトゥとの交易を担当する。
望月党に妻子を殺され、佐敷に逃げてくる。
尚巴志のために裏の組織「三星党」を結成する。

・馬天ヌル(馬天ノロ)
尚巴志の叔母。神名はティーダシル。
ヒューガと結ばれ、娘のササが生まれる。

・佐敷ヌル(佐敷ノロ)
尚巴志の妹、マシュー。神名はツキシル。
師範代として娘たちに剣術を教えている。

・苗代大親
尚巴志の叔父。サハチとマチルギの剣術の師匠。
佐敷按司の重臣。

・ファイチ(懐機)
明国から逃げて来た道士。
家族を佐敷に連れて来て、尚巴志のために活躍する。

・サム
伊波按司の四男。マチルギの兄。
妻はクマヌの娘のマチルー。
伊波を飛び出し、妻を連れて佐敷に来る。

・クマヌ
ヤマトゥの山伏。熊野大親。
佐敷按司の家臣でサムレー大将。

・マサンルー
尚巴志の弟。

・シンゴ
早田新五郎。サイムンタルーの弟。
兄のサイムンタルーが朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。

・屋比久大親
佐敷按司の重臣。



尚巴志伝
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