2016年12月05日

尚巴志伝 あらすじと解説 第一部 48.ハーリー

3月に玉グスク按司の娘が中山王の三男に嫁ぎ、浦添グスクで盛大な婚礼が行なわれ、琉球中の按司たちが集まりました。
サハチ(尚巴志)も南部東方の按司たちと一緒に参列しましたが、肩身の狭い思いをします。

5月の恒例の旅で、サハチとマチルギは佐敷ヌル、弟のヤグルー夫婦を連れて、豊見グスク按司のシタルーが始めた「ハーリー」を見に行きます。
あまりにも多くの人がいて、佐敷ヌルとヤグルーの妻のウミチルは驚きます。
「ハーリー」を見てから、次にどこに行くと佐敷ヌルに聞くと、佐敷ヌルは久高島に行ってみたいと言います。
サハチたちは一旦、佐敷に戻ってから、次の日、久高島に行きます。
久高島にはフカマヌルもマニウシもいなくて、フカマヌルの娘がフカマヌルを継いでいて、マニウシの奥さんと末娘が留守番をしていました。
修行者たちと一緒にみんな、慶良間の島に行ってしまったと言います。
佐敷ヌルはフカマヌルに連れられて、フボーヌムイに三日間、籠もります。

旅から帰って来た佐敷ヌルは変わります。
子供の頃からヌルになるために育てられた佐敷ヌルは、ヌルとして自分を戒めながら生きて来ましたが、フボーヌムイに籠もってからは肩の力が抜けたように、娘たちとも接するようになり、佐敷ヌルの屋敷は娘たちの溜まり場のようになります。
そして、フボーヌムイで神様から延々と聞かされた琉球の歴史をサハチに話します。
ヤマトゥ系の中山王と山北王を倒して、天孫氏であるサハチが琉球を統一しなさいと神様はおっしゃったと佐敷ヌルは告げます。

佐敷ヌルは「ツキシルの石」が光るのを見ました。
神様が琉球の歴史を話した理由がわからなかった佐敷ヌルは「ツキシルの石」が光るの見て、何もかもがわかりました。
最初に「ツキシルの石」が光るのを見たのはサハチの父で、二度目に見たのは志喜屋の大主、三度目がマチルギで、四度目は馬天ヌル、五度目が佐敷ヌルでした。

6月になって、サハチはウニタキから八重瀬按司のタブチが糸数按司と結ぼうとしている事を知らされます。
敵同士であるタブチと糸数按司が結ぶなんて、信じられませんでしたが、タブチは先の事を考えて、東方の按司たちと結ぼうと考えているようです。
父の山南王が亡くなった時、弟のシタルーが山南王にならないように、準備を進めているようです。

糸数按司から使者が来て、サハチは糸数グスクに行きます。
糸数グスクには東方の按司たちが集まっていました。
サハチは島添大里按司とつながっていると東方の按司たちに疑われていました。
3月の婚礼の時、そんな素振りを見せなかったので、ようやく信用されて、東方の按司たちの集まりに呼ばれたのでした。
タブチと結ぶかどうかを皆で話し合い、結局、タブチと手を結ぶ事に決まりました。


登場人物

・サハチ(尚巴志)
佐敷按司。
父はサグルー(東行法師)、母は先代の美里之子の娘。
祖父はサミガー大主、祖母は先々代の大グスク按司の娘。

・マチルギ
尚巴志の妻。
伊波按司の次女。娘たちの剣術の師匠。
サスカサからムムトゥフミアガイ(百度踏揚)という神名を授かる。

・佐敷ヌル(佐敷ノロ)
尚巴志の妹、マシュー。神名はツキシル。
師範代として娘たちに剣術を教えている。

・ヤグルー
尚巴志の弟。

・ウミチル
玉グスク按司の娘。尚巴志の弟、ヤグルーの妻。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のフカマヌルの娘でフカマヌルを継ぐ。
父はサグルー。尚巴志の母違いの妹。

・マカマドゥ
尚巴志の妹。知念の若按司の妻になる。

・東行法師
尚巴志の父、サグルー。
佐敷按司をサハチに譲り、東行法師を名乗って旅に出る。
慶良間の無人島で若い者たちを鍛え、『師匠』と呼ばれる。

・サミガー大主
サハチの祖父。
鮫皮造りを隠居し、東行法師に扮して旅に出て、若者たちを慶良間の島に送り込む。

・ヒューガ
三好日向。武芸者。尚巴志の師匠。
尚巴志のために山賊になる。
山南王の船を奪い取って海賊になり、慶良間の島の修行者たちの食糧を調達する。

・馬天ヌル(馬天ノロ)
尚巴志の叔母。神名はティーダシル。
ヒューガと結ばれ、娘のササが生まれる。
神様の声を聞くため各地を旅している。

・玉グスク按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。

・知念按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。

・糸数按司
南部東方の按司。

・垣花按司
南部東方の按司。

・中山王
フニムイ、武寧。妻は汪英紫の娘。攀安知の義父。
察度の跡を継いで、中山王になる。

・山南王
汪英紫。武寧の義父。
島尻大里グスクを奪い取って、島添大里按司から山南王になる。

・山北王
ハーン、攀安知。妻は武寧の娘、マアサ。

・伊波按司
先代の今帰仁按司の次男。マチルギとサムの父。

・山田按司
マチルギの兄、トゥク。

・豊見グスク按司。
汪英紫の次男、シタルー。のちの山南王、汪応祖。
山南王の官生として明国に留学する。

・ウニタキ
先代勝連按司の三男。中山王、察度の孫娘(武寧の娘)を妻に迎える。
今帰仁合戦で、勝連の水軍大将として活躍する。
浜川大親となりヤマトゥとの交易を担当する。
望月党に妻子を殺され、佐敷に逃げてくる。
サハチのために裏の組織「三星党」を結成する。

・チルー
ウニタキの妻。サハチの叔母。

・ミヨン
ウニタキの長女。

・八重瀬按司
汪英紫の長男、タブチ。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
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