2025年05月10日

尚巴志伝 あらすじと解説 第一部 30.出陣命令

サハチの長男、サグルーの誕生を一番喜んだのは祖父のサミガー大主でした。
祖父はひ孫の顔を眺めながら引退を決心して、叔父のウミンターに鮫皮作りの親方を譲ります。
マチルギの兄のサムは伊波に帰る事となり、クマヌの娘のマチルーを嫁に迎えます。
隠居した祖父の新しい屋敷が完成した九月に、浦添では中山王の察度が山北王の帕尼芝(はにじ)を攻めるという噂が流れていました。
戦の原因は山北王が硫黄鳥島を奪い取ってしまった事でした。
山北王は中山王の船に乗って、明国(中国)に進貢していましたが、いつまで経っても明国から海船をもらえないので、もう待ちきれないと硫黄鳥島を奪いました。
硫黄鳥島を奪われたら、硫黄を採る事ができず、明国への進貢ができなくなります。
察度は怒って、山北王を攻める事に決めたのでした。
佐敷按司は中山王との関係はありませんが、サハチが伊波按司の娘を嫁に迎えたため、伊波按司から出陣の依頼が来るかもしれないと心配します。
サハチがマチルギにその事を話すと、マチルギは必ず出陣すると言います。
たとえ前線で戦えなくても、祖父の敵(かたき)である山北王が滅びるのを見なければならないと言います。
サハチには止める事はできませんでした。
年が明けて二月の半ば、佐敷にも出陣命令が来ました。
佐敷按司は出陣の準備を始めますか、佐敷按司が出陣するか、若按司のサハチが出陣するかはもう少し考えさせてくれと言います。
三月の半ば、サハチは父に呼ばれ、留守を頼むと言われます。
サハチはマチルギに留守を守る事に決まったと告げると、マチルギも残ると言います。
サハチは驚きますが、神様に何度も残りなさいと言われ、馬天ヌルからも残りなさいって言われたとマチルギは言いました。


登場人物

・サハチ(尚巴志)
佐敷の若按司。
父は佐敷按司(サグルー)、母は美里之子の娘、ミチ。
祖父はサミガー大主(イハチルー)、祖母は大グスク按司の娘、マシュー。

・マチルギ
尚巴志の妻。
伊波按司の次女。娘たちの剣術の師匠。
サスカサからムムトゥフミアガイ(百度踏揚)という神名を授かる。

・サグルー
サハチとマチルギの長男。

・サミガー大主
サハチの祖父、イハチルー。馬天浜で鮫皮造りをしていたが隠居する。

・ウミンター
尚巴志の叔父。サミガー大主を継ぎ、鮫皮造りの親方になる。

・クマヌ
ヤマトゥの山伏。佐敷按司の家臣。熊野大親。

・マチルー
クマヌの娘。マチルギの兄のサムに嫁ぐ。

・サム
伊波按司の四男。マチルギの兄。
マチルギが佐敷に嫁いだあと、一年間、佐敷に残る事になる。
一年後、伊波に帰り、クマヌの娘のマチルーを妻に迎える。

・馬天ヌル(馬天ノロ)
尚巴志の叔母、マカマドゥ。神名はティーダシル。
マチルギから剣術を習っている。

・佐敷ヌル(佐敷ノロ)
尚巴志の妹、マシュー。神名はツキシル。
マチルギから剣術を習っている。

・佐敷按司
尚巴志の父、サグルー。

・苗代大親
尚巴志の叔父、サジルー。サハチとマチルギの剣術の師匠。

・与那嶺大親
佐敷按司の重臣。

・兼久大親
佐敷按司の重臣。

・屋比久大親
佐敷按司の重臣。

・ヤシルー
ヤマトゥから来た弓矢の名人。
佐敷按司の重臣。八代大親。


尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
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