気楽な気持ちでシタルーに会いに行こうとしたサハチはマチルギとヒューガに止められました。
サハチも考え直して、シタルーと会うのはやめて浮島(那覇)に渡り、宿屋をやっているハリマに歓迎されます。
旅の途中、マチルギは久高島のフボーヌムイ(フボー御嶽)で起こった事を思い出し、サスカサヌルからムムトゥフミアガイ(百度踏揚)という神名を授かったと言いいます。
旅から帰ったサハチは、久高島にいるウミチルの事を父に話しました。
父は驚きます。フカマヌルが自分の娘を産み、育てていたなんてまったく知りませんでした。
母には内緒だぞとサハチに言って、いつか会いに行きたいと父は言います。
八月に大きな台風が琉球を襲いました。
佐敷グスクは無事でしたが、海辺の家々は破壊され、馬天ヌルの屋敷も壊れます。
家を失った人たちは佐敷グスクに避難して、サハチたちは村の再建に働きます。
マチルギも娘たちを引き連れて、村の復興に励みます。
そんな中、馬天ヌルが久高島から帰ってきます。
フボーヌムイで修行を積んだ馬天ヌルは神々しく、神気が漂っているようでした。
年が明けて、二月の初め、マチルギは元気な男の子を産みます。
サハチの長男は祖父の名をもらって、サグルーと名付けられました。
登場人物
・サハチ(尚巴志)
佐敷の若按司。
父は佐敷按司(サグルー)、母は美里之子の娘、ミチ。
祖父はサミガー大主(イハチルー)、祖母は大グスク按司の娘、マシュー。
・マチルギ
尚巴志の妻。
伊波按司の次女。娘たちの剣術の師匠。
サスカサからムムトゥフミアガイ(百度踏揚)という神名を授かる。
・ヒューガ
三好日向。武芸者。サハチの師匠。
尚巴志にとって重要な人物となる。
「陰の流れ 第一部」に智羅天として登場。愛洲移香斎に気合いの術と彫刻を教える。
・ハリマ
ヤマトゥの山伏。浮島(那覇)の宿屋の主人。
・佐敷按司
尚巴志の父、サグルー。
・ミチ
尚巴志の母。美里之子(んざとぅぬしぃ)の娘。
・クマヌ
ヤマトゥの山伏。佐敷按司の家臣。
・馬天ヌル(馬天ノロ)
尚巴志の叔母、マカマドゥ。神名はティーダシル。
・マニウシ
シラタル親方の長男。フカマヌルの弟。
・サグルー
サハチとマチルギの長男。

















