二十歳の時、叔母である「小野屋」の四代目女将、ナツメの養女となって、女将になるための修行を始めます。初め、小田原の本店で修行してから京都の店に行って修行を積み、次に安土の店に行きます。安土に行ったのは、北条家のために、織田信長の動向を探るためです。
安土の店で出会ったのが、夢遊と名乗っていた石川五右衛門です。五右衛門は「小野屋」の近くで「我落多屋」という名前通りのガラクタを売っていました。表の顔は「我落多屋」の主人で粋な遊び人、裏の顔は豊臣秀吉のために陰の働きをしていました。
天正10年(1582年)3月、信長は甲斐の武田氏を滅ぼして、関東に進出して行きました。信長の存在に脅威を感じた北条氏は、風摩党に信長の暗殺を命じます。風摩党の頭の風摩小太郎は安土に赴き、お澪と相談して作戦を練ります。そこに、五右衛門も加わり、明智光秀を巻き込んで、本能寺の変へと突き進んで行きます。
‥‥‥というのは、私が書いた小説「時は今‥‥石川五右衛門伝」での話です。
お澪が五代目の女将になったいきさつは「戦国草津温泉記・湯本三郎右衛門」で語られています。
実際に、お澪という女性がいたわけではありませんが、似たような女性はいたかもしれません。


ラベル:戦国の女性
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