2006年09月10日

戦時中の流行歌

昭和12年7月、日中戦争が始まって、その年の9月、「露営の歌」が大ヒットします。「勝って来るぞと勇ましく〜」という歌です。
翌年の13年2月に「愛国行進曲」が大ヒット、4月には「日の丸行進曲」がヒットします。「露営の歌」も「愛国行進曲」も「日の丸行進曲」も一般から歌詞を募集して、作曲家が曲を付けました。「愛国行進曲」は学校の行進の時にも歌われて、終戦になるまで国民に愛されます。
昭和13年には、渡辺はま子の「愛国の花」、淡谷のり子の「雨のブルース」、楠木繁男の「人生劇場」、東海林太郎の「麦と兵隊」、映画「愛染かつら」の主題歌「旅の夜風」も大ヒットしました。
14年には、A面に「父よあなたは強かった」、B面に「兵隊さんよありがとう」が入ったレコードが40万枚売れます。共に一般から募集した歌です。陸軍省選定の「愛馬進軍歌」、海軍省選定の「太平洋行進曲」もヒットしました。
ディック・ミネの「旅姿三人男」、渡辺はま子の「何日君再来(ホーリー・チン・ツァイライ)」、東海林太郎の「名月赤城山」、田端義夫の「大利根月夜」、高峰三枝子と霧島昇の「純情二重奏」がヒットしたのも昭和14年です。
15年には、「空の勇士」、「紀元二千六百年」、「隣組」、「月月火水木金金」、霧島昇の「誰か故郷を想わざる」、高峰三枝子の「湖畔の宿」、伊藤久男の「暁に祈る」、渡辺はま子の「蘇州夜曲」、灰田勝彦の「煌く星座」がヒットします。「湖畔の宿」は女々しくて弱弱しすぎて時勢に合わないと発売中止になりますが、大陸に行った兵隊たちは故郷を想いながら隠れて歌っていたようです。
16年には、「めんこい仔馬」、「歩くうた」、「海の進軍」、田端義夫の「梅と兵隊」がヒットします。この年の12月、真珠湾攻撃があって、日米開戦となります。
17年には、「空の神兵」、灰田勝彦の「新雪」、小畑実の「婦系図(オンナケイズ)の歌」がヒット、18年には、小畑実の「勘太郎月夜唄」、灰田勝彦の「加藤隼戦闘隊」と「ラバウル海軍航空隊」、霧島昇の「若鷲の歌」がヒットします。
19年には、「勝利の日まで」、「轟沈」、「ああ紅の血は燃ゆる」、そして、終戦の年、昭和20年にヒットしたのは、「お山の杉の子」でした。

沖縄二高女看護隊 チーコの青春


『軍歌・戦時歌謡大全集「海ゆかば」』  時代の流れを敏感に反映した、軍歌・戦時歌謡『戦時歌謡大全集』  『我が心の軍歌・戦時歌謡大全集〜嗚呼友よ父よ…』


ラベル:沖縄戦
posted by 酔雲 at 12:23| Comment(6) | TrackBack(0) | 昭和時代>戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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Posted by 戦国ディレクトリ管理者 at 2006年09月11日 17:42
『国境の町 東海林太郎とその時代』(北方新社)
が上梓されました。直立不動の人生に興味津々です。
Posted by 日本海の男 at 2006年11月18日 08:07
著者は菊池清麿。今度は『中山晋平伝』を
だすとか。やるねぇ。
Posted by 北風三郎 at 2007年05月05日 11:55
この頃の歌としては「南の花嫁さん」が大好きなのですが、この歌ってレコードにはならなかったのでしょうか。
Posted by trefoglinefan at 2008年01月25日 23:25
trefoglinefanさん、コメントありがとうございます。
「南の花嫁さん」は昭和17年9月に高峰三枝子さんが歌って、コロンビアからレコードになっていると思いますが、詳しくはわかりません。作曲は中国人の任光さん、作詩は、淡谷のり子さんの「別れのブルース」を作詩した藤浦洸さん、編曲は古賀政男さんです。
Posted by 酔雲 at 2008年01月26日 14:56
『日本流行歌変遷史』(論創社)
昭和初期、アメリカから電気吹込みを完備した外国レコード産業の到来によって、日本の歌謡曲は誕生した。そして、日本流行歌の変遷の歴史がはじまるのだ。外資系レコード会社も誕生し、近代詩壇で鍛えた作詞家、クラシック・ジャズ系作曲家、音楽学校出身の洋楽演奏家によって作られた歌謡曲の世界が戦後、ビートルズの来日によって、大きく変貌し消滅しJ・ポップが誕生した。日本流行歌の波乱に満ちた変遷史の決定版。
Posted by 微風 at 2008年06月16日 10:51
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