2006年05月28日

山東京伝

十返舎一九が活躍していた当時、江戸で一番有名な作家は山東京伝でした。
京伝に憧れて戯作者になった者も多く、一九を初めとして、「里見八犬伝」の曲亭馬琴も、「浮世風呂」の式亭三馬も、「自来也説話」の感和亭鬼武も皆そうです。
京伝は初め、絵師を目指して北尾重政の弟子になります。北尾政演の名で美人絵なども売り出しています。浮世絵師としても立派にやっていけたでしょうが、22歳の時に自分で絵も文章も書いた黄表紙「御存知商売物」が大いに受けて、以後、文章の方に力を入れて行き、遊廓の吉原を舞台にした洒落本をいくつも売り出します。
25、6歳の頃にはもう江戸で一番の売れっ子作家になっていて、版元の蔦屋重三郎と連れ立ち、吉原で花魁(おいらん)に囲まれて贅沢な遊びを繰り返していた事でしょう。30歳の時に、吉原の遊女だったお菊を妻に迎えます。この頃、馬琴が京伝に弟子入りしています。
順風満帆だった京伝も翌年、風紀を乱す書物を出版したとしてお上に捕まってしまい、蔦屋重三郎と共に手鎖り50日の刑に処せられます。この事が大分こたえたとみえて、京伝は以後、作家活動をやめて、煙草入れを売る店を開きます。しかし、刑に処せられた事によって、かえって、京伝の名は有名になってしまい、世間の方が放ってはおきません。版元の催促もあって、黄表紙などを書いていましたが、40歳の時、本格的な読物である読本「忠臣水滸伝」を発表します。
「忠臣水滸伝」は大いに受けました。以後、「桜姫全伝」「稲妻表紙」「本朝酔菩提全伝」など何作もの読本を発表します。
江戸の文学は戯作と呼ばれて、文学扱いされていないのが残念です。京伝の作品が文庫本にでもなって、もっと身近に読めるようになってほしいものです。

 山東京伝の略歴

 江戸戯作

「草津温泉膝栗毛・冗談しっこなし」のあらすじ

草津温泉膝栗毛・冗談しっこなし


反骨者大田南畝と山東京伝  江戸文芸とともに  山東京傳全集(第3巻)  山東京傳全集(第17巻)  探訪・蔦屋重三郎
タグ:戯作者
posted by 酔雲 at 09:12| Comment(1) | TrackBack(1) | 江戸時代>人物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
『酔雲』様

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Posted by でじたる書房 at 2006年05月28日 20:43
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