伊波グスクで、剣術に夢中になっている伊波按司の娘、マチルギと出会います。
浦添グスクは中山王、察度の居城です。
サハチはクマヌから、察度が慶良間の島で密かに兵を育て、その兵を使って浦添グスクを攻め落とした事を知ります。
浦添グスクの略年表
1187年、ヤマトゥの武将の息子といわれる舜天が浦添按司になる。
1237年、舜天没。息子の舜馬が浦添按司になる。
1248年、舜馬没。息子の義本が浦添按司になる。
1259年、義本を倒して、英祖が浦添按司になる。
1299年、英祖没。英祖の長男、大成が浦添按司になる。
1308年、大成没。大成の次男、英慈が浦添按司になる。
1313年、英慈没。英慈の四男、玉城が浦添按司になる。
1336年、玉城没。玉城の長男、西威が浦添按司になる。
1349年、西威を滅ぼして、察度が浦添按司になる。
1372年、察度、明国との朝貢を始め、琉球中山王に封じられる。
1395年、察度没。息子の武寧が中山王を継ぐ。
中グスクは中グスク按司の居城で、中グスク按司の妻は察度の娘。
越来グスクは越来按司の居城で、越来按司は察度の三男。
勝連グスクは勝連按司の居城で、勝連按司は察度の甥。
伊波グスクは伊波按司の居城で、伊波按司は帕尼芝(はにじ)に滅ぼされた今帰仁按司の次男。
伊波按司の子供たちは祖父の敵を討つために武術修行に励んでいる。
登場人物
・サハチ(尚巴志)
サミガー大主の孫。父は佐敷按司(サグルー)。
・サイムンタルー
中尾左衛門太郎。対馬の倭寇の頭領、早田三郎左衛門の次男。
妻の実家の中尾家を継いでいる。
・ヒューガ
三好日向。武芸者。
サハチにとって重要な人物となる。
「陰の流れ 第一部」に智羅天として登場。愛洲移香斎に気合いの術と彫刻を教える。
・クマヌ
ヤマトゥの山伏。佐敷按司の家臣。
・マチルギ
伊波按司の次女。後に尚巴志の妻になる。
・チューマチ
伊波按司の長男、若按司。
・トゥク
伊波按司の次男。叔父の山田按司の養子になっている。山田若按司。
護佐丸の父親。
・マイチ
伊波按司の三男。後に安慶名按司になる。
・サム
伊波按司の四男。後に尚巴志の家臣になる。
・ムタ
伊波按司の五男、後にクマヌの養子になる。
・伊波ヌル
伊波按司の長女。
・ウトゥ
伊波按司の三女。