2023年10月23日

尚巴志伝 あらすじと解説 第一部 5.佐敷グスク

12歳になったサハチ(尚巴志)はヤシルーを師として弓矢の稽古に励んでいます。
島添大里(しましいうふざとぅ)グスクが八重瀬按司(えーじあじ)に奪われたあと、父の苗代大親(なーしるうふや)は大グスク按司に命じられて、佐敷にグスクを築いて、佐敷按司になりました。
大グスク按司に仕えていた、兼久大親(かにくうふや)、屋比久大親(やびくうふや)、与那嶺大親(ゆなんみうふや)の三人が重臣として佐敷按司に仕える事になり、祖父のサミガー大主の離れに居候していた山伏のクマヌ、ヤマトゥのサムレーのビングとヤシルー、禅僧のソウゲンも佐敷按司の家臣になりました。
サハチはみんなから若按司と呼ばれるようになります。
島添大里グスクを奪い取った八重瀬按司は、島添大里按司を名乗ってグスクを強化し、焼け落ちた城下も再建します。
大グスク按司は島添大里グスクを取り戻そうと何度も攻めますが、敵の守りは堅く、攻め落とす事はできず、無念のうちに亡くなってしまいます。


登場人物

・サハチ(尚巴志)
サミガー大主の孫。父は佐敷按司(サグルー)。

・尚巴志の父、佐敷按司
サグルー。サミガー大主の長男。後の中山王、思紹。

・尚巴志の祖父、サミガー大主
サグルーの父。伊平屋島出身で、馬天浜で鮫皮作りをしている。
鮫皮をヤマトゥの商人と取り引きをして得た財力を、息子のサグルーが按司になるために使う。

・ヤシルー(八代)
ヤマトゥから来た弓矢の名人。佐敷按司の家臣となり、尚巴志の弓矢の師となる。

・島添大里按司(しましいうふざとぅあじ)
島尻大里按司(しまじりうふざとぅあじ)の叔父。後に王叔汪英紫(おうしゅくおーえーじ)として、明国に朝貢する。
1369年、八重瀬グスクを攻め取り、八重瀬按司(えーじあじ)になる。
1380年、島添大里グスクを攻め落として、島添大里按司になる。
長女のウシは察度の長男、フニムイ(武寧)の妻になる。
長男は八重瀬按司のタブチ(達勃期)。
次男はシタルー。後の山南王、汪応祖(おうおうそ)。
三男はヤフス(屋富祖)。具志頭按司(ぐしちゃんあじ)の娘婿になり、具志頭若按司になっている。

・ウミカナ
島添大里按司の三女。側室として大グスク按司に贈られる。

・中山王、察度(さとぅ)
浦添按司(うらしいあじ)。
1372年、明国から使者が来て、朝貢を始め、琉球中山王に封じられる。

・山南王、承察度(うふざとぅ)
島尻大里按司(しまじりうふざとぅあじ)。
1380年、明国に進貢し、琉球山南王(さんなんおう)に封じられる。

・山北王、帕尼芝(はにじ)
今帰仁按司(なきじんあじ)。
1383年、明国に進貢し、琉球山北王(さんほくおう)に封じられる。

・泰期(たち)
察度の義弟。察度の妹を妻に迎える。
察度が浦添按司になったあと、小禄にグスクを築いて小禄按司(うるくあじ)を名乗る。
察度が中山王になったあとは、使者として明国に何度も行く。
明国に送る馬を育てるために宇座に牧場を作り、使者を引退したあとは、宇座按司(うーじゃあじ)を名乗って、馬の飼育に専念する。

・亜蘭匏(アランポー)
久米村の唐人。
1383年、泰期に代わって正使となり、明国に行く。


尚巴志伝


ラベル:尚巴志伝 琉球