2018年09月24日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 52.唐人行列

鞍馬山から戻ると高橋殿はどこかに出掛けましたが、ササたちやジクー禅師、修理亮、ンマムイたちも高橋殿の屋敷に呼ばれて滞在する事になりました。
翌日の夕方、高橋殿は中条兵庫助を連れて帰ってきました。
舞台では増阿弥の田楽が演じられ、増阿弥が吹いた一節切にサハチ(尚巴志)は感激します。
中条兵庫助が、慈恩禅師は今、信濃の国にいると教えると、修理亮は喜び、必ず、慈恩禅師を琉球に連れて行くと言いました。

次の日の朝、高橋殿はサハチに別れを告げて鎌倉に旅立ちました。
その日、ササ、シンシン、シズの三人が将軍様の屋敷に招待されました。
将軍様の奥方か高橋殿からササたちの事を聞いて、琉球の話などを聞きたいと呼んだのでした。
サハチたちは陳外郎に招待されたり、中条兵庫助の屋敷に招待されました。

兵庫の港にいた明国の使者たちの入京が許可されて、唐人たちが京都にやって来ました。
来年、京都に来る琉球の使者も唐人たちの行列を見倣わなければなりませんでした。

対御方の紹介で、ちょっと変わっているが腕は一流の一徹平郎という宮大工が琉球に行ってくれる事に決まりました。
龍ばかり掘っている新助という大工も琉球に行くことになりました。
サハチたちは一か月近く滞在した京都をあとにしました。
修理亮は慈恩禅師に会うために信濃の国に向かいました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
増阿弥の一節切を聴いて感激する。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷に呼ばれ、鞍馬山に行き、高橋殿に武当拳の指導をする。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
サハチたちを連れて七重の塔に登り、将軍様が現れたので驚く。
鞍馬山に行き、ヂャンサンフォンの指導を受ける。
鎌倉の御所に不穏な動きがあり、反乱を阻止するために鎌倉に行く。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿に頼まれて、サハチに一徹平郎を紹介する。

・中条奈美
中条兵庫助の娘。
夫の戦死後、高橋殿に仕える。
去年、博多にいて、マチルギたちを見て高橋殿に知らせる。
対馬にも行ってマチルギたちの様子を探っていた。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿と一緒に鎌倉に行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。
ササと一緒にスサノオの神様の事を調べていて鞍馬山に登る。
高橋殿に武当拳を披露して、高橋殿はヂャンサンフォンの指導を受ける事になる。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿の侍女たちに剣術の指導をする。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿の侍女たちに剣術の指導をする。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿の侍女たちに剣術の指導をする。

・みお
坊津の一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・まり
京都の一文字屋次郎左衛門の三女。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
陳外郎の屋敷で使者としての務めを学ぶ。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
慈恩禅師に会うため信濃の国に向かう。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・イハチ
サハチの三男。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・栄泉坊
東福寺を追い出された画僧。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
琉球に行くため京都を去る。

・中条兵庫助
将軍義持の武術指南役。
慈恩禅師の弟子。
修理亮に慈恩禅師の居場所を教える。

・増阿弥
奈良の田楽新座の太夫。

・陳外郎(ちんういろう)
陳宗奇。医師。
外交使節の接待役を務める。

・一徹平郎
北野天満宮の宮大工。
琉球に行くため京都を去る。

・新助
龍ばかり彫っている等持寺の大工。
琉球に行くため京都を去る。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
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2018年09月17日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 51.鞍馬山

七重の塔に登ってサハチ(尚巴志)たちが将軍様と会った、その夜、ヂャンサンフォンが高橋殿の屋敷に呼ばれました。
中条兵庫助の娘の奈美も加わって、宴が開かれました。
奈美は高橋殿のもとで働いていて、去年、博多にいた時、マチルギたちを見て、高橋殿に知らせたのでした。
奈美の話を聞いて琉球に興味を持った高橋殿は、配下の山伏を琉球に送って琉球の事を調べます。

ヂャンサンフォンが武当山の話をしたら、鞍馬山でも武芸が盛んですと高橋殿が言います。
するとヂャンサンフォンが、昔、鞍馬山で若い者に武当剣を教えたという弟子がいた事を思い出します。
もしかしたら、ヂャンサンフォンの弟子が若い頃の慈恩禅師に極意を授けたのかもしれないと奈美は言いました。

翌日、サハチたちは鞍馬山に登りました。
大きな山門をくぐると僧坊がいくつも並び、山伏も大勢いました。
賑やかな本堂をお参りして、宿坊で昼食を御馳走になりました。
宿坊の老僧は若い頃の慈恩禅師を知っていました。
サハチたちは老僧から慈恩禅師の話を聞いて、会ってみたいと思います。

サハチたちは本堂からさらに奥の方まで登って、慈恩禅師が修行を積んだという僧正ヶ谷に行きます。
そこに、スサノオの神様を追っていたササたちがやって来ました。
ヂャンサンフォンとシンシンの武当拳の模範試合を見て驚いた高橋殿は、ヂャンサンフォンに指導を頼みます。
ササたちも加わって、鞍馬山での三日間の修行が始まりました。

高橋殿はササに興味を持って神様の事を色々と聞きました。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷に呼ばれ、鞍馬山に行き、高橋殿に武当拳の指導をする。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
サハチたちを連れて七重の塔に登り、将軍様が現れたので驚く。
鞍馬山に行き、ヂャンサンフォンの指導を受ける。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・中条奈美
中条兵庫助の娘。
夫の戦死後、高橋殿に仕える。
去年、博多にいて、マチルギたちを見て高橋殿に知らせる。
対馬にも行ってマチルギたちの様子を探っていた。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。
ササと一緒にスサノオの神様の事を調べていて鞍馬山に登る。
高橋殿に武当拳を披露して、高橋殿はヂャンサンフォンの指導を受ける事になる。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・みお
坊津の一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・まり
京都の一文字屋次郎左衛門の三女。
ササと一緒に鞍馬山に行く。



尚巴志伝
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2018年09月10日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 50.天空の邂逅

高橋殿は酒が強く、皆が酔い潰れても最後まで飲んでいました。
翌朝、サハチ(尚巴志)が目を覚ますと隣りに高橋殿がいましたが、サハチは何も覚えていませんでした。
水を浴びてさっぱりとし、高橋殿が用意してくれた直垂に着替えて、客殿に行くとウニタキとファイチが碁を打っていました。

最初の予定では高橋殿は偽名のまま一緒に酒を飲んで、それで終わりのはずでしたが、サハチの一節切を聴いた高橋殿は予定を変えたようでした。
サハチたちは高橋殿と一緒に北山第に行き、池の中に建つ華麗な金閣を見て驚嘆します。
金閣には入れませんでしたが、七重の塔には登る事ができました。
七重の塔の中には太い柱があって、北山殿(足利義満)の肖像画が飾ってありました。
二階より上に部屋はなく、屋根を支える木が複雑に入り組んでいました。
最上階の七階には部屋があって、相国寺の開山の夢窓国師の肖像画が飾ってありました。
回廊に出ると、まるで空の中に立っているようでした。
京都の街が眼下に広がり、遠くに連なる山々が見えました。
サハチもウニタキもファイチも感激して、言葉も出ませんでした。
高橋殿に言われて、サハチは一節切を吹きます。

サハチの曲が終わると、誰かが「見事じゃ」と言いました。
サハチたちが部屋の中を覗くと三人のサムレーがいました。
将軍様(足利義持)と勘解由小路殿(斯波道将)と中条兵庫助でした。
サハチは将軍様と話をして、将軍様と中山王が正式に交易をする事を決めました。
将軍様は今後、明国との交易をやめて、琉球と交易をすると言いました。



◇足利義持(1386-1428)の略年表

1393年9月、父義満と一緒に伊勢参詣。北畠顕泰の招待を受ける。8歳
1394年12月17日、義満より将軍職を譲られ、9歳で第4代将軍に就任。
1399年、父は北山第に移り、北小路室町第の主人になる。14歳
1399年5月8日、室町第にいた母、北向殿、死す。
1402年から将軍として有力守護大名の屋敷に渡御し、寺社にも参詣する。17歳
1403年、北野天満宮参詣の時、高橋殿の屋敷に招待される。18歳
1404年、日野栄子を妻に迎える。19歳
1407年7月、長男、義量、生まれる。22歳
1408年、義満、弟の義嗣(1394-1416,15)を還俗させて北山第に呼ぶ。23歳
1408年3月、北山第へ後小松天皇が行幸する。
1408年5月6日、父義満、死す。
       斯波義将の主張によって家督相続者は義持に決定する。
1408年6月、若狭の小浜にパレンバンの船が来る。
1409年、義持、花の御所(室町第)から三条坊門邸へ移る。24歳
1409年5月6日、義満の一周忌法要。
1409年6月、伊勢参詣。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
サハチたちを連れて七重の塔に登り、将軍様が現れたので驚く。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。

・足利義持
第四代足利将軍。
足利義満の嫡男。
正室は日野栄子。

・勘解由小路殿
斯波義将。
出家して道将と号す。
幕府の宿老として将軍義持を補佐する。。

・中条兵庫助
将軍義持の武術指南役。
慈恩禅師の弟子。



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2018年09月03日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 49.幽玄なる天女の舞

サハチ(尚巴志)たちが京都に着いて十日が経ちましたが、勘解由小路殿(斯波義将)に会う手立ては見つかりませんでした。
サハチは将軍様の武術指南役の中条兵庫助の屋敷を見つけましたが、留守でした。
兵庫助は将軍様と一緒に伊勢の神宮参詣に行っているそうです。
ファイチとヂャンサンフォンは将軍様に仕えている唐人を見つけました。
陳外郎という医者と魏天という通訳で、二人は将軍様が伊勢から帰ってきたら、勘解由小路殿に話してみると約束してくれました。
ササは将軍様に影響力を持っている先代の将軍様の側室だった高橋殿という女性がいる事を突き止めました。
琉球の格好に戻って、京都の街をうろうろしていれば目立って、きっと、高橋殿の耳にも入るに違いないとササが言って、サハチたちはササの言う通りにしました。
武当拳の稽古も見せましたが、珍しそうに見られるだけで、さほどの効果はありませんでした。

サハチはヤマトゥの神社の唐破風と呼ばれる屋根が気に入って、首里グスクの正殿の正面に作りたいと思い、腕のある大工を探します。
ヤマトゥ風の塔も建てたいと思って、ウニタキと一緒に七重の塔を見に行って、「一文字屋」に帰ると、ササが大変なのよと言います。
高橋殿から、サハチとウニタキとファイチの三人が招待されたと言って、皆が驚いていました。

サハチ、ウニタキ、ファイチは高橋殿の屋敷に向かいます。
綺麗な着物を着たお女中に迎えられて、サハチたちは豪華な屋敷の一室で待たされました。
ウニタキが碁盤を見つけてファイチと勝負を始めました。
サハチは庭に降りて散策しました。
赤い橋が架かった池があって、その先に舞台がありました。
サハチは石に腰を下ろして、一節切を吹き始めました。
突然、舞台に美女が現れたかと思うと、サハチの笛の音に合わせて踊り出しました。
夢でも見ているのかと思うほど、美女は天女のように華麗に舞っていました。
サハチの曲が終わると美女は消えました。
やはり、夢だったかと思ってると、「素晴らしかったわ」と言って、美女が現れました。
「とても幽玄だった」と言って美女はサハチの唇に自分の唇を重ね、「またあとで」と言って闇に消えました。

案内された屋敷に戻るとウニタキもファイチもいませんでした。
お女中が現れて、サハチはお女中に案内されて、二人が待つ部屋に行きます。
上等な酒と豪華な料理が出され、サハチたちは酒を飲みながら、高橋殿を待ちました。
二人の美女が現れました。
タケとウメと名乗り、ウメは明国の言葉がしゃべれました。
ようやく、高橋殿が現れ、その顔を見て、サハチは驚きます。
舞台で華麗に舞った美女が高橋殿でした。
高橋殿は去年、琉球に来たマチルギの噂を聞いて、琉球の事に興味を持って、琉球に配下の者を送って調べたと言いました。
サハチは、中山王が将軍様と交易がしたいと願っていると高橋殿に伝えます。
高橋殿は努力してみると言いました。
サハチたちは琉球の話をしたりして楽しい夜を過ごしました。



◇高橋殿の略年表
1392年、東洞院の傾城として足利義満と出会い、側室になる。
    ・南北朝合一。
1393年5月、義満と若狭小浜に行く。
   9月、義満と伊勢参詣。北畠顕泰の招待を受ける。
1394年、義満、興福寺一乗院で世阿弥(観世三郎30)を観る。
   9月、相国寺、炎上する。11月に再建を始める。
   12月、義満は九歳の義持に将軍職を譲る。義満は太政大臣になる。
1395年、義満、出家し、鹿苑院道義と号す。
   9月、義満と若狭小浜に行く。
1396年、初めて熊野詣でをする。先達は住心院深基。
1397年4月、義満、北山第の普請を始める。
1399年9月、相国寺の七重塔が落成。高さ360尺(111m)。
1400年10月、義満と伊勢参詣。
1402年7月、高橋殿の邸宅で、角田近江次郎が何者かに殺害される。
   9月、義満、北山第で明使と会う。義満、日本国王に封じられる。
   10月、義満と長谷寺に参詣する。
1403年6月、相国寺の七重塔に雷が落ちて焼け落ちる。
1404年4月、北山の地に七重塔を建てる儀式を行う。
   4月、義満と若狭小浜に行く。
1407年5月、義満と若狭小浜に行く。
     北山第の七重塔が落成。
1408年、義満、四男の義嗣を還俗させて北山第に呼ぶ。
   3月、後小松天皇が北山第に行幸した際、犬王は天覧能を勤める。
   5月、足利義満、死す。
1409年5月、足利義満の一周忌。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
サハチが将軍様と会えるように、知人の禅僧を訪ねようと考えている。
東福寺を追い出された画僧、栄泉坊を連れて来る。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
村上又太郎から慈恩禅師が信濃にいると聞いて喜ぶ。
慈恩禅師の弟子の中条兵庫を探せば、将軍様とも会えると考える。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。
九州探題の渋川道鎮に会えば、勘解由小路殿にも会えると思う。

・イハチ
サハチの三男。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・一文字屋次郎左衛門。
京都の一文字屋主人。孫三郎の兄。
サハチとの再会を喜ぶ。

・まり
一文字屋次郎左衛門の三女。

・栄泉坊
東福寺を追い出された画僧。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
マツと名乗ってサハチたちと会う。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。

・陳外郎
陳宗奇。医師。
外交使節の接待役を務める。

・魏天
将軍に仕える通事。
幼い頃、倭寇にさらわれて壱岐島で暮らしていたが、数奇な運命のもと、将軍様の通事となる。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 18:49| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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