2018年07月30日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 44.中山王の龍舟

ウニタキの新しい拠点が完成して、サハチ(尚巴志)はヂャンサンフォンと修理亮を連れて、首里の弁ヶ岳に向かいます。
弁ヶ岳の裾野の森の中にある新しい拠点は、蔵のような大きな建物でした。
中に入ると酒の入ったカメがずらりと並んでいて、酒の匂いが充満していました。
ウニタキとファイチが現れ、この酒は三姉妹が持って来た酒だと言います。
三姉妹は売れると思って持って来ましたが、明国の酒は強くて、ヤマトゥの商人たちはあまり欲しがらず、余ってしまったようです。
酒蔵の二階に隠し部屋があって、サハチたちはそこで、完成祝いの宴を催しました。
「宇久真」の遊女たちも加わって、夜遅くまで楽しみました。

4月の初めには雨降る中、丸太引きのお祭りが行われ、ササが守護神を務めた首里が勝ちました。
その二日後、ヤマトゥと朝鮮に行く交易船の出帆の儀式が行われ、梅雨が明けたら、サハチたちの旅が始まります。

兼グスク按司のンマムイがサハチを訪ねて来て、一緒に朝鮮に連れて行ってくれと頼みます。
ンマムイは二度、朝鮮に行っていて、知人もいるので、必ず役に立つと言います。
サハチはウニタキを呼んで相談します。
ンマムイがフラフラしているのは今に始まった事ではないので、連れて行っても大丈夫だろうとウニタキは言います。
サハチも連れて行こうと決めました。

4月10日、浦添グスクが完成して、サハチはマチルギと一緒に浦添按司の就任の儀式に参加します。
その翌日、ハーリーに出る中山王の龍舟が完成して、慶良間之子の配下のサムレーたちが乗の込んで訓練が始まりました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
梅雨が明けたら出掛けるヤマトゥと朝鮮への旅を楽しみにしている。
ンマムイから朝鮮に連れて行ってくれと頼まれ、連れて行く事にする。

・マーミ
三星党。島添大里グスクの侍女。
サハチとウニタキのつなぎ役。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
サハチとファイチと一緒に行く朝鮮旅を楽しみにしている。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。

・マユミ
「宇久真」の遊女。
サハチに一目惚れするが奥間ヌルに取られてしまい諦めて、中グスク按司の側室になる。
中グスクがサハチに攻められた時、助け出されて奥間に帰り、ナーサの遊女屋の遊女となる。
「宇久真」の開店の日にサハチと出会えて大喜びをする。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・ユシヌ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの馴染み。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・アキ
「宇久真」の遊女。
ヂャンサンフォンの馴染み。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・ウトゥワ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・シジカ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。
丸太引きのお祭りで先導役を務める。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。佐敷ヌルに笛の指導をする。
丸太引きのお祭りの準備を佐敷ヌルと一緒にする。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
丸太引きのお祭りで首里の守護神を務めて優勝する。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女、ミチ。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。
丸太引きのお祭りで島添大里の守護神を務める。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
丸太引きのお祭りで久米村の守護神を務める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。

・カナ
浦添按司になった當山親方の娘。
浦添ヌルになるために馬天ヌルのもとで修行。
馬天ヌルがヤマトゥ旅に出たあと、運玉森ヌルのもとで修行する。
セーファウタキで運玉森ヌルによって、厳かな儀式をして浦添ヌルに就任する。
丸太引きのお祭りで佐敷の守護神を務める。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。
ササを連れて、「ティーダシルの石」を探しに行が見つからず、その時が来るまで待とうと思う。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。
運玉森のマジムンを退治する。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
サハチが朝鮮に行くと聞いて、連れて行ってくれと頼む。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。
サグルーが山南王の婚礼に出掛けたと聞いて驚き、心配して、島添大里グスクに飛んでくる。
サハチと一緒に浦添按司の就任の儀式に参加する。

・浦添按司
越来按司(美里之子)の弟。當山親方。
中山王のサムレー大将から浦添按司になる。
浦添グスクが完成し、正式に浦添按司になる。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。
ハーリー奉行に任命されて張り切る。



尚巴志伝
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2018年07月23日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 43.表舞台に出たサグルー

島添大里グスクのお祭りの五日後、中山王の久高島参詣が行われました。
万全の警護のもと、敵が攻めて来る事もなく、無事に終わりました。
久高島参詣のあと、山南王の使者がやって来て、そろそろハーリーの準備を始めると言ってきました。
サハチ(尚巴志)は慶良間之子をハーリー奉行に任命し、龍舟を作って、それを漕いで優勝しろと送り出します。

サハチが島添大里グスクの東曲輪の物見櫓に登って景色を眺めていたら、兼グスク按司のンマムイがやって来ました。
サハチは物見櫓の上にンマムイを呼んで話を聞きます。
ンマムイはナーサに会ってきて、遊女たちに囲まれて、いい思いをしてきたと言います。
ンマムイは偉大な祖父、察度の亡霊から、やっと解放されたので、今後の事をじっくり考えると言って去って行きました。

3月の半ば、山南王から婚礼の招待状が届きます。
サハチは首里に行き、思紹と相談して、若按司のサグルーを婚礼に行かせる事に決めました。
サハチから、山南王の婚礼に行ってこいと言われたサグルーは目を丸くして驚きます。
敵地に行くなんて、捕まって殺されるかもしれないと思い、サグルーは恐ろしくなります。

サグルーはウニタキの配下で、サグルーを守っているヤールーを呼んで相談します。
婚礼の日、サグルーは妻のマカトゥダルと妹のサスカサ、ヤールーと六人の女子サムレーだけを連れて、島尻大里グスクに向かいました。
サグルーたちの姿は目立ち、何だ何だと見物人たちが集まって来ました。
見物人たちに囲まれながら島尻大里グスクに行ったサグルーは山南王のシタルーに歓迎されます。
婚礼が終わって帰る時もサグルーたちは見物人たちに囲まれます。
サグルー夫婦とサスカサ、島添大里の女子サムレーたちは一躍、有名になって帰って来ました。

サグルーがサハチの代理として島尻大里に行く事を知らなかったマチルギは首里でサグルーの噂を聞いて驚き、島添大里グスクに来ていました。
民衆を味方に付けるなんて見事だとサハチはサグルーを褒め、マチルギも無事でよかったと目に涙を溜めて喜びました。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
ヤマトゥの京都に行き、朝鮮にも行こうと考えている。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
サグルーに代理として山南王の婚礼に行けと命じるが、マチルギには内緒にしている。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
首里グスクに築いている楼閣に飾る彫刻作りに熱中している。
ヂャンサンフォンと一緒に明国に行こうと心の中で決めている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。
サグルーが山南王の婚礼に出掛けたと聞いて驚き、心配して、島添大里グスクに飛んでくる。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。
ハーリー奉行に任命されて張り切る。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女、ミチ。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。

・マカトゥダル
尚巴志の長男、サグルーの妻。
山田按司の三女。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳に新しい拠点を造っている。
三弦と歌が得意。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。
妻はマウシの妹のマカトゥダル。
尚巴志の代理として山南王の婚礼に行く。

・マーミ
三星党。島添大里グスクの侍女。

・ヤールー
三星党。サグルーを守っている。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・リナー
島添大里の女子サムレー。二番組隊長。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・サチ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・チャウサ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・シジマ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。

・イユ
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。



尚巴志伝
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2018年07月16日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 42.兄弟弟子

旅から帰って来たササとシンシンが島添大里グスクに来て、見つけたガーラダマ(勾玉)をサハチ(尚巴志)に自慢します。
ササのは赤いガーラダマで、シンシンのは青いガーラダマでした。

島添大里グスクのお祭りの前日、ヂャンサンフォンと修理亮が兼グスク按司の阿波根グスクから帰って来ました。
サハチが会いに行くと兼グスク按司も一緒にいました。
兼グスク按司に頼まれ、サハチは兼グスク按司と武当拳の試合をします。
サハチにはよくわかりませんでしたが、サハチが勝ち、兼グスク按司は素直に負けを認めました。
兼グスク按司はサハチの事を師兄と呼び、サハチは兼グスク按司を童名のンマムイと呼ぶ事になります。

その夜、サハチはンマムイと酒を飲み、ンマムイの身の上話を聞きます。
ンマムイの祖母は高麗人で、ンマムイは祖母に可愛がられ、高麗の言葉も自然に覚え、朝鮮にも二度行ったと言います。
サハチが浦添グスクの御内原にいたナーサの話をしたら、ンマムイは驚きます。
自分を理解してくれた宇座の御隠居(泰期)とナーサの二人と親しかったサハチは敵ではないとンマムイは言い、もう敵討ちは諦めると言いました。

ンマムイの剣術の師匠の阿蘇弥太郎は、慈恩禅師の弟子だと修理亮が言います。
阿蘇弥太郎はヒューガが慈恩禅師の弟子だと聞くと、ヒューガに会いに行ったそうです。
修理亮はヤマトゥに帰ったら、必ず、慈恩禅師を探し出すと言います。
サハチは見つけ出して、琉球に連れて来てくれと頼みます。

島添大里グスクのお祭りは各地から若按司夫婦がやって来て、サハチの兄弟たちが久し振りに集まりました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
ヤマトゥの京都に行き、朝鮮にも行こうと考えている。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。

・サミガー大主
尚巴志の叔父、ウミンター。
父、サミガー大主の跡を継ぐ。

・玉グスク若按司
妻は尚巴志の妹、マナミー。
従者として明国に行く。

・知念若按司
妻は尚巴志の妹、マカマドゥ。
従者として明国に行く。

・糸数若按司
妻は八重瀬按司の娘、ミキ。
従者として明国に行く。

・垣花若按司
妻は知念按司の娘。
従者として明国に行く。

・八重瀬若按司
妻は糸数按司の姪、ウトゥミ。
従者として明国に行く。

・与那原大親
尚巴志の弟、マタルー。
妻はタブチの娘、マカミー。
従者として明国に行く。

・大グスク按司
妻は越来按司の娘、マチ。

・大グスクヌル
大グスク按司の姉。
サハチの幼馴染み。

・豊見グスク按司
シタルーの長男、タルムイ。
妻は尚巴志の妹、マチルー

・ウミトゥク
クルーの妻。豊見グスク按司の妹。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳に新しい拠点を造っている。
三弦と歌が得意。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。
佐敷ヌルと一緒にお祭りの準備をする。
佐敷ヌルに笛の指導をする。

・ウミチル
ヤグルー(平田大親)の妻。
玉グスク按司の娘。
笛と琴ができ、舞も舞う。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
笛の名手。



尚巴志伝
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2018年07月09日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 41.眠りから覚めたガーラダマ

ユリの笛を聞いた佐敷ヌルはすっかり魅了されてしまい、ユリから笛を習い始めました。
ユリはお祭りの準備も手伝ってくれました。
首里のお祭りではサハチ(尚巴志)も笛を披露して、ウニタキも娘のミヨンと一緒に三弦を披露しました。
お祭りの翌日には、御内原で舞台を再現して、お祭りを見られなかった女たちを喜ばせました。
今年から2月29日に島添大里グスクで、4月21日には佐敷グスクで、9月10日は平田グスクでお祭りを催す事に決まり、佐敷ヌルがお祭り奉行に任命されました。

首里のお祭りが終わると馬天ヌルはササ、シンシン、ユミーとクルーを連れて「ティーダシルの石」を探す旅に出ました。
サハチは朝鮮に行く計画を綿密に練り、ウニタキは弁ヶ岳に新しい拠点を造っていました。
マチルギは忙しい毎日に戻って首里にいる事が多くなり、思紹は今建てている楼閣に飾る彫刻に夢中になっています。

馬天ヌルたちは勝連に行き、山田に行って、あちこちを探し回りましたが、「ティーダシルの石」は見つかりません。
山田から読谷山に行った馬天ヌルたちは地震に遭います。
地震のあと森の中を探しますが、やはり見つかりません。
地震で倒れた大きな木の根元に穴が開いていて、壊れた木の箱の中にガーラダマ(勾玉)がいっぱい入っていました。
ササは真っ赤なガーラダマを手に取って、これ、もらってもいいと馬天ヌルに聞きます。
馬天ヌルは、それはガーラダマが決めるわと言います。
ササは赤いガーラダマを身に付けて喜びます。



登場人物

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。
佐敷ヌルと一緒にお祭りの準備をする。
佐敷ヌルに笛の指導をする。

・ウミチル
ヤグルー(平田大親)の妻。
玉グスク按司の娘。笛と琴ができ、舞も舞う。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で古いガーラダマを見つけて、身に付ける。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
笛の名手。

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
ヤマトゥの京都に行き、朝鮮にも行こうと考えている。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳に新しい拠点を造っている。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
妻は苗代大親の娘のマカマドゥ。
首里のサムレー。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
妻は勝連按司後見役の娘のユミ。
首里のサムレー。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。
ササを連れて、「ティーダシルの石」を探しに行く。

・ユミー
首里のヌル。
馬天ヌルが旅をした時、従者だったヌル。

・クルー
首里のヌル。
馬天ヌルが旅をした時、従者だったヌル。

・奥間大親
ヤキチ。尚巴志を守るために奥間から送られた鍛冶屋。
中山王の重臣。
馬天ヌルたちの護衛として、一緒に旅をする。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。

・思紹
中山王。尚巴志の父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。
首里グスクに築いている楼閣に飾る彫刻作りに熱中している。

・勝連ヌル
ウニタキの母違いの姉、マミー。

・山田按司
マチルギの兄。妻は宇座按司の妹。

・山田ヌル
マウシ(護佐丸)の姉、ウトゥタル。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
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2018年07月02日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 40.ササの強敵

正月の末、進貢船が船出して、伊是名親方と一緒にシラーが明国に行きました。
サハチ(尚巴志)の弟の平田大親とクルー、従弟のシタルーも明国に行きました。
八重瀬按司のタブチも乗っていて、タブチは三度目の唐旅でした。

ヤマトゥから帰って来た馬天ヌルは「ティーダシルの石」を見つけなければならないと思い、ササと一緒に「ツキシルの石」があった佐敷周辺を探し回りますが、見つける事はできませんでした。
佐敷ヌルはユリと一緒に、首里のお祭りの準備に追われていました。
ウニタキはフカマヌルから、妻のチルーにはばれていないと聞いて安心します。
運玉森ヌルのもとで、ヌルになるための修行に励んでいたカナは、修理亮と出会っても何とも思いませんでしたが、修理亮はカナに惹かれます。

ヂャンサンフォンの帰りをずっと待っていた兼グスク按司は、ヂャンサンフォンから指導を受けるために阿波根グスクに連れて行きました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
ヤマトゥの京都に行き、朝鮮にも行こうと考えている。

・サングルミー
与座大親。中山王の正使。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学して、帰国後、中山王武寧の正使となる。
明国から帰国すると武寧は亡くなっていて、思紹が中山王になっていたが、思紹に仕える。

・中グスク大親
中山王の副使。
祖父は中グスク按司の家臣で、人質となった娘の護衛として浦添に来て、察度に仕える。

・宜野湾親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕え、首里のサムレー大将になる。

・伊是名親方
マウー。首里のサムレー大将。
伊是名島出身。思紹の従弟。
進貢船のサムレー大将として明国に行く。

・シラー
山田按司の家臣、久良波のマサルーの次男。
首里のサムレー。
ササを諦めて、シンシンとつき合う。
進貢船の守備兵として明国に行く。

・ヤグルー
尚巴志の弟。
平田グスクを任され、平田大親を名乗る。
従者として明国に行く。

・クルー
尚巴志の弟。
妻は山南王シタルーの三女、ウミトゥク。
従者として明国に行く。

・シタルー
サミガー大主の次男。
クグルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
早田六郎次郎と一緒に朝鮮に行き、漢城府まで行く。
従者として明国に行く。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。
従者として、三度目の唐旅に出る。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
仁位のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。
佐敷ヌルと一緒にお祭りの準備をする。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。
運玉森のマジムンを退治する。

・カナ
浦添按司になった當山親方の娘。
浦添ヌルになるために馬天ヌルのもとで修行。
馬天ヌルがヤマトゥ旅に出たあと、運玉森ヌルのもとで修行する。
早く幼馴染みのササのようなヌルになりたいと頑張っている。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 16:06| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする