2017年10月30日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 8.遙かなる船旅

中山王思紹が初めて送る進貢船が浮島(那覇)から船出して行きました。
正使はサングルミーで、護衛のサムレー大将は宜野湾親方、副大将は當山親方でした。
サハチ(尚巴志)、ウニタキ、ファイチ(懐機)も従者として乗っていました。
按司たちは明国に行く従者として、若按司を選んだ者が多かったのですが、八重瀬按司のタブチは留守を若按司に任せて、本人がやって来ました。

サハチが明国に行く目的には火薬を手に入れる事も含まれていました。
ファイチが親しくしていたメイファンは海賊の娘で、先に明国に帰っていました。
明国でメイファンと会って、海賊と火薬の取り引きができればいいとサハチは胸を膨らませます。

二日目に久米島に着いて、三日目の午過ぎに久米島を出帆します。
久米島を過ぎると明国まで途中に島はありません。
毎日、海しか見えない景色にも飽きた、ある夜、ウニタキが三弦を弾き始めます。
皆がウニタキの歌を聴いて、故郷に残してきた家族たちの事を想います。
翌日、嵐がやって来て、船が転覆するのではないかと思うほど恐ろしい経験をします。
黒潮も無事に乗り越え、船は順調に走りましたが、明国にはなかなか着きません。
船出してから十五日目に、今頃、首里ではお祭りをやっているなとサハチとウニタキが話していると、小琉球(台湾)が見えて来ました。

次の日、ようやく大陸が見えて来ました。
海に突き出した半島の上にグスクのような石垣が見え、そのグスクの下に泊まっていた船が進貢船に近づいて来ました。
進貢船が止まって、明国のサムレーが乗り込んで来ました。
明国のサムレーたちはサングルミーたちと会って、船から降りると進貢船を護衛して泉州の港まで誘導してくれました、


進貢船の大きさ

長さ34.8m、幅9.7m、舟高5,4m、艫高8.2m、舳高7.6m、総重量2300t。
帆柱 高さ30m、廻りが4.5m
本帆 長さ22m、幅15.4m(17反帆)
艫帆 長さ7.6m)、幅4.5m
前帆 長さ14.5m、幅7.2m
楫柱 長さ9m、廻り2,4m、葉長さ4.5m、葉幅3m
旗 進貢旗(帰国時には「奉旨帰国」の旗となる)、三角籏(黄色地に赤丸)、
  七ツ星籏(北斗七星)、モカズ籏(ムカデ)、五色籏、菩薩籏(媽祖)、
  御紋籏(青地に三つ巴)、舳籏、関帝王籏、艫黄色籏


登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。

・サングルミー
与座大親。中山王の正使。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学して、帰国後、中山王武寧の正使となる。
明国から帰国すると武寧は亡くなっていて、思紹が中山王になっていたが、思紹に仕える。

・宜野湾親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕える。

・當山親方
當山之子。中山王のサムレー大将。
越来按司(美里之子)の弟。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従って明国に行く。

・玉グスク若按司
妻は尚巴志の妹。
従者として明国に行く。

知念若按司
妻は尚巴志の妹。
従者として明国に行く。

浜川大親
勝連の重臣。サンラー、尚巴志の幼馴染み。
従者として明国に行く。



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2017年10月24日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 7.首里の初春

年が明けて、永楽5年(1407年)になりました。
思紹が中山王になって初めての正月は、明国の堅苦しい着物を着ての新年の儀式から始まりました。
百浦添御殿(正殿)を背にして、中山王思紹、王妃、世子のサハチ(尚巴志)、世子妃のマチルギが正装して座り、その前の御庭に家臣たちがずらりと並ぶ中、馬天ヌルが率いるヌルたちによって華麗な儀式が執り行われました。
二日には久米村の唐人たちが来て、中山王に新年の挨拶をしました。
ファイチ(懐機)も明国の礼服を着てかしこまっていました。
三日には中山王に従っている按司たちが挨拶に来ました。
東方(あがりかた)の按司たちか来るのは当然ですが、八重瀬按司のタブチが来たのにはサハチは驚きました。
挨拶が終わると新年の宴が催され、タブチは中山王に従うと言いました。
サハチは思紹と相談して、挨拶に来た按司たちを従者として、明国に連れて行く事に決めました。

正月の20日、進貢船の出帆の儀式が行なわれ、翌日、馬天浜にシンゴとクルシの船がやって来ました。
サハチの弟のヤグルー、次男のジルムイ、甥のマウシ(護佐丸)、マウシの友達のシラーが無事に帰国しました。
ヤマトゥの国を見てきたヤグルー、ジルムイ、マウシ、シラーの顔付きは変わっていました。
四人は博多から京都まで行っていて、話を聞いて、サハチも言ってみたいと思いました。

明国に行く二日前、サハチはウニタキに呼ばれて、城下にある「まるずや」に行きます。
「まるずや」に行くとウニタキはいなくて、ナツがいました。
ウニタキの配下のナツは島添大里の侍女を辞めて、今は「まるずや」を一人でやっていると言いました。
勢力範囲が広がったので、ウニタキの「三星党」も人手不足のようです。
ナツはサハチの唐旅を心配して、送別の宴を催したいと言います。
サハチはナツの話を聞いて、ナツがずっとサハチを慕っていた事を知ります。
サハチはナツがいじらしく思えて、ナツを抱きしめます。



登場人物


・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に行こうと考えている。

・思紹
中山王。サハチの父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ミチ
中山王妃。サハチの母親。
越来按司の姉。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行くと言い出したので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
新年の儀式のために先代の中山王に仕えていたヌルたちを集めて指導する。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
思紹の初めての進貢船を出すために忙しい。
旧友に会うためにサハチと一緒に明国に行く。

・中グスク按司
クマヌ。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。

・越来按司
美里之子。尚巴志の叔父。

・サム
勝連の後見役。マチルギの兄。クマヌの娘婿。

・伊波按司
マチルギの兄。妻は今帰仁の研ぎ師ミヌキチの娘。

・山田按司
マチルギの兄。妻は宇座按司の妹。

・安慶名按司
マチルギの兄。妻は勝連按司の娘(ウニタキの妹)。

・北谷按司
妻は先代越来按司の妹。

・大グスク按司
妻は越来按司の娘。

・玉グスク按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。

・知念按司
南部東方の按司。若按司の妻は尚巴志の妹。
大グスク按司の叔父。

・垣花按司
南部東方の按司。
大グスク按司の叔父。

・糸数按司
先代の糸数按司の母親違いの弟。
察度に仕えて護衛隊長を務め、上間按司になる。
兄の糸数按司を倒して、糸数按司になる。

・タブチ
八重瀬按司。
汪英紫の長男。山南王(シタルー)の兄。
中山王の武寧と組んでシタルーを倒し、山南王になるつもりだったが、尚巴志に邪魔される。
尚巴志を恨むが、父も弟も行った事のある明国に行ってみようと考え、中山王に従う。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・クルシ
早田左衛門太郎の重臣。
倅に跡を譲って隠居し、尚巴志の家臣になる。

・ヤグルー
尚巴志の弟。
平田グスクを任され、平田大親を名乗る。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
真面目な性格で、サグルーやササとは付き合わない。
ヤマトゥ旅に行って、自分に自信を持つ。

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司だったが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われる。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺すが戦死してしまう。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育つ。
叔父の尚巴志を頼って、首里に行き、サムレー大将になるために修行に励む。
島添大里で苗代大親の娘のマカマドゥに一目惚れする。
ジルムイと一緒にヤマトゥに行ってくる。

・シラー
久良波のマサルーの次男。
マウシの幼馴染みで、マウシと一緒に首里で修行する事になる。
マウシと一緒にヤマトゥに行ってくる。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
誰だかわからないが、誰かが来るのを予見して、木の上で待っていて、マウシと会う。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れする。
マカマドゥと一緒に、ヤマトゥ旅に出たシラーとマウシの無事を祈る。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしない。
マウシが自分と互角の腕を持っていたので、気になる存在になる。
ササと一緒に、ヤマトゥ旅に出たマウシとシラーの無事を祈る。

・サグルー
尚巴志の長男。島添大里の若按司。
二年前に、ヤマトゥ旅に行き、京都にも行っている。
山田に行き、マウシの妹、マカトゥダルに一目惚れする。

・ナンセン禅師
ヤマトゥの禅僧。
察度に仕えて、察度の子供たちに読み書きを教えていた。
思紹に仕え、首里のナンセン寺で、子供たちに読み書きを教えている。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。

・ナツ
ウニタキの配下。佐敷の重臣、津堅大親の娘。
尚巴志の妹のマカマドゥと一緒に剣術の稽古に励む。
尚巴志に憧れ、尚巴志を守るために「三星党」に入る。
島添大里グスクの侍女になって、尚巴志とウニタキの連絡役を務める。
侍女を辞めて、島添大里城下の「まるずや」を任される。
尚巴志が明国に行くと聞いて、もう二度と会えないかもしれないと思い、自分の気持ちを打ち明ける。



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2017年10月16日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 6.宇座の古酒

攻め落とした中グスクにはクマヌが入って、中グスク按司になりました。
越来グスクには美里之子が入って、越来按司になりました。
勝連グスクは8歳の若按司が成人するまで、サムが後見役として入りました。
クマヌは娘婿のサムが勝連に行ってしまったので、サムの弟のムタを養子に迎えて跡継ぎとしました。

宇座按司は御隠居(泰期)の次男で、2月の戦の時、兵を引き連れて山田から宇座に寄った時、サハチ(尚巴志)は初めて会いました。
使者として明国に何回か行っていて、サハチが御隠居と会っていた頃は浦添にいたようです。
今は隠居して、牧場で馬を育てているので、サハチは叔父の苗代大親を誘って会いに行ってみました。

宇座按司はサハチたちを歓迎してくれ、御隠居がサハチと飲もうと思っていたという高級な酒を出してくれました。
サハチは宇座按司から話を聞いて、宇座按司が山南王の使者だった事を知って驚きます。
宇座按司の息子たちは山南王に仕えているとの事でした。

12月になって、ヤマトゥの商人たちが続々と浮島にやって来ました。
その中に懐かしい顔がありました。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になった志佐壱岐守でした。
思紹の話し相手に丁度いいと思って、サハチは志佐壱岐守を首里グスクに連れて行きます。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に行こうと考えている。

・思紹
中山王。サハチの父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ソウゲン
ヤマトゥの禅僧で、島添大里の城下に住んで、子供たちに読み書きを教えている。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
思紹の初めての進貢船を出すために忙しい。

・安謝大親
中山王の重臣。三人の大役の一人。

・嘉数大親
中山王の重臣。三人の大役の一人。

・与那嶺大親
中山王の重臣。三人の大役の一人。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。

・クマヌ
中グスク按司。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。

・美里之子
越来按司。尚巴志の叔父。

・サム
勝連の後見役。マチルギの兄。クマヌの娘婿。

・ムタ
先代の伊波按司の五男。マチルギの弟。
クマヌの養子となる。

・宇座按司
泰期の次男。
中山王の正使、山南王の正使を務め、今は隠居して牧場で馬を育てている。

・マジニ
宇座按司の三女。

・ハリマ
ヤマトゥの山伏。
浮島の宿屋の主人。

・志佐壱岐守
壱岐島の倭寇の大将。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になった。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。




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2017年10月09日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 5.ナーサの遊女屋

首里の城下町造りを始めてから半年余りが経って、大通りに面して建つ屋敷はほとんど完成して、ようやく都らしくなってきました。
浦添グスクの侍女だったナーサの念願もかなって、「宇久真」という立派な遊女屋もできました。
「宇久真」の開店の日、中山王の思紹は重臣たちの懇親の宴を催します。
佐敷からの重臣たちと寝返った浦添の重臣たちの間にある溝を埋めなければならないと思ったからです。

浦添の重臣たちは「宇久真」の女将になっているナーサを見て、腰を抜かさんばかりに驚きます。
浦添の重臣の中で、平戸親方が欠席しました。
宜野湾親方が、平戸親方が何かをたくらんでいるようだとサハチ(尚巴志)に知らせますが、サハチはナーサから平戸親方の事を聞いていて、すでに対策を打ってありました。

サハチはウニタキと一緒に宴を抜け出して、浮島(那覇)に向かいます。
すでに、平戸親方はヒューガと當山之子に捕まっていました。
サハチとウニタキはヒューガを連れて、「宇久真」に戻ります。
宴席に遊女たちの姿はなく、佐敷と浦添の重臣たちが仲よく騒いでいました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に行こうと考えている。

・思紹
中山王。サハチの父親。
佐敷按司を隠居して、東行法師を名乗り、慶良間の島で若い者たちを鍛える。
一千人の兵を育て、その兵力によって、中山王武寧を倒し、中山王となる。
王となってもじっとしているのは苦手で、兵たちの指導をしている。

・ナーサ
首里の遊女屋「宇久真」の女将。
先代の中山王、武寧の王妃の侍女として、浦添グスクに入り、御内原の侍女たちを仕切っていた。
ウニタキの殺された先妻ウニョンの実の母親。
ウニョンの敵を討つために望月党の事を調べていて、ウニョンの夫だったウニタキと再会する。
生まれ故郷の奥間のために生きようと決心して、サハチの味方となり、浦添の重臣たちを寝返らせる。

・マユミ
「宇久真」の遊女。
サハチに一目惚れするが奥間ヌルに取られてしまい諦めて、中グスク按司の側室になる。
中グスクがサハチに攻められた時、助け出されて奥間に帰り、ナーサの遊女屋の遊女となる。
「宇久真」の開店の日にサハチと出会えて大喜びをする。

・宜野湾親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕える。

・新垣大親
シャムから帰ってきた交易船の正使。
思紹に仕える。

・サングルミー
与座大親。明国から帰ってきた進貢船の正使。
思紹に仕える。
山南王のシタルーと一緒に明国の国士監に留学している。

・又吉親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕える。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。

・ユシヌ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの相手をする。

・ヒューガ(三好日向)
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。
奥間の一夜妻との間に、ユリという娘がいて、ユリは武寧の長男カニムイの側室になる。
浦添グスクが焼け落ちた時、ユリはウニタキに助けられて、佐敷の馬天ヌルの屋敷で娘と一緒に暮らしている。

・當山之子
中山王のサムレー大将。
越来按司(美里之子)の弟。

・平戸親方
先代の中山王、武寧のサムレー大将。
交易船の護衛をして、シャム(タイ)から帰って来る。
帰国したら武寧が殺されていた事に驚き、進貢船を奪って山北王のもとに行こうと計画するが、サハチに知られて捕まり処刑される。



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2017年10月02日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 4.キラマの休日

サハチ(尚巴志)とマチルギは毎年の恒例の旅で、慶良間の島に行きました。
慶良間の島で、思紹が秘密に兵を育てていたので、サハチたちは行く事ができなかったのです。
一緒に行ったのは、ヒューガと馬天ヌル、ウニタキと妻のチルーでした。
ファイチ(懐機)夫婦も誘ったのですが、忙しいと言って来ませんでした。
首里グスクを奪い取ってから、皆、忙しく、久し振りの休暇でした。

思紹と一緒に若い者たちを鍛えていたマニウシは島に残っていました。
思紹は重臣として、マニウシを迎えるつもりでしたが、グスク務めは性に合わないと言ってマニウシは断りました。
すでに、次の十年の計が始まっていて、思紹から一千人の兵を育ててくれとマニウシは頼まれていました。

マウシとシラーはサハチの次男のジルムイと一緒にヤマトゥ旅に出ました。
ササがシラーを好きになったようだとチルーから聞いて、馬天ヌルは驚きます。
マウシと苗代大親の娘のマカマドゥがいい仲になっているとチルーが言って、サハチとマチルギはいい縁談だと喜びます。
サハチの長男のサグルーがマウシの妹に惚れたみたいとチルーが言うと、サハチもマチルギも驚きますが、マウシの妹なら悪くないと思います。

中山王は3隻の進貢船を持っていました。
1隻は7日前に帰って来て、ヒューガが水軍の船で囲み、使者の新垣大親も、サムレー大将の宜野湾親方も新しい中山王に従うと言ってくれました。
あと2隻もまもなく帰国するので、抑えなければなりません。

サハチが明国に行くと言うと、マチルギがヤマトゥに行きたいと言い出します。
サハチがだめだと言うと、マチルギは女の水軍を作って行くと言いました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に行こうと考えている。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
尚巴志が明国に行くと言い出したので、女たちを連れてヤマトゥに行こうと考える。

・ヒューガ
中山王の水軍の大将。
妻は馬天ヌル。娘にササがいる。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。

・チルー
ウニタキの妻。
王妃の妹。
マウシたちの隣の屋敷に住み、マウシたちの食事の面倒を見ていた。

・マニウシ
慶良間の島の武術師範。
久高島のフカマヌルの叔父。
新たな十年の計のため、1000人の若者たちを鍛えなければならない。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
思紹の初めての進貢船を出すために忙しい。

・新垣大親
明国から帰ってきた進貢船の正使。
思紹に仕える。

・宜野湾親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕える。



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