2017年09月25日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 3.恋の季節

ササに案内された屋敷は思っていたよりも立派な屋敷でした。
隣の屋敷に住んでいるおかみさんに連れられて、マウシ(護佐丸)は島添大里グスクの二階建ての豪華な屋敷で、叔父のサハチ(尚巴志)と会います。
叔父は「十年後に今帰仁グスクを攻め落とす」と言いました。
「その時、お前はサムレー大将になって、100人の兵を率いて、今帰仁グスクを攻めろ」と言います。
マウシは叔父を見つめて力強くうなづきました。

やがて、佐敷ヌルがサスカサと呼ばれる島添大里ヌルとその若ヌルを連れてやって来て、ササも現れました。
サグルーとジルムイの兄妹も来て、武術師範の苗代大親は娘のマカマドゥを連れて来ました。
稽古着姿ではない綺麗な着物を着たマカマドゥは美しく、マウシは胸がドキドキして、まともに見る事もできません。
叔父が「お前の歓迎の宴だ」と言って、酒や料理が運ばれてきました。
腹が減っていたマウシは遠慮なく、料理を平らげます。
ササがサグルーと一緒にマウシの所にやって来て、一緒に酒を飲みます。

ササがマカマドゥを口説かないのとマウシをからかいます。
ジルムイとマカマドゥも加わって、山田の話をしたりして、マウシは酒を飲みすぎて、翌朝、起きると頭がズキンズキン痛みました。

マウシは隣のおかみさんに連れられて、ソウゲン寺と呼ばれている読み書きを教える所に行きます。
そこにはサグルー、ジルムイ、ササもいました。
退屈な時間が過ぎて、マウシはサグルーと一緒に武術道場に行きます。

稽古が終わったあと、マウシはサグルーと一緒に島添大里グスクの東曲輪の物見櫓に登ります。
サグルーは去年、ヤマトゥに行ったと言って、ヤマトゥの事を話してくれました。
マウシはただ驚いて話を聞いていました。
そして、マウシにヤマトゥに行って来いとサグルーは言います。
ヤマトゥ旅なんて、山田にいた頃、考えた事もありません。
マウシはここに来てよかったと夕暮れの景色をを眺めながら思いました。

マウシのヤマトゥ行きが決まって、マウシは親の許しを得るために、ササとサグルーを連れて山田に帰ります。
サグルーはマウシの妹、マカトゥダルに一目惚れします。
ササはマサルーの息子のシラーに一目惚れします。



登場人物

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司でしたが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われます。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺しますが戦死してしまいます。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育ちます。
島添大里で苗代大親の娘のマカマドゥに一目惚れします。

・久良波のマサルー
山田按司の家臣。マウシの武術の師匠。
マウシの供をして首里に行きます。

・チルー
ウニタキの妻。
マウシたちの隣の屋敷に住み、マウシたちの食事の面倒を見ます。

・サハチ
島添大里按司。尚巴志。
十年後に山北王を倒し、その十年後に山南王を倒して、琉球を統一しようと考えています。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいます。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもあります。
強い霊力を持っていますが、本人はまだ気づいていません。

・サスカサ
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てています。

・ミチ
尚巴志の長女。
島添大里の若ヌル。
サスカサのもとでヌルになるための修行中。
佐敷ヌルから剣術も習っています。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
誰だかわからないが、誰かが来るのを予見して、木の上で待っていて、マウシと会います。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っています。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササでした。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れします。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしません。
マウシが自分と互角の腕を持っていたので、気になる存在になります。

・サグルー
尚巴志の長男。
去年、ヤマトゥ旅に行き、京都にも行っています。
山田に行き、マウシの妹、マカトゥダルに一目惚れします。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。
真面目な性格で、サグルーやササとは付き合いません。

・ソウゲン
ヤマトゥの禅僧で、島添大里の城下に住んで、子供たちに読み書きを教えています。

・山田按司
尚巴志の妻、マチルギの兄。
マウシ、マカトゥダルの父親。

・マカトゥダル
山田按司の三女。
マウシが連れて来たサグルーに一目惚れします。

・シラー
久良波のマサルーの次男。
マウシの幼馴染みで、マウシと一緒に首里で修行する事になります。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
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2017年09月18日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 2.胸のときめき

島添大里グスクへと向かう山道の途中で、マウシ(護佐丸)は馬天若ヌルのササと出会います。
ササは木の上から飛び降りてきて、マウシの案内をしてグスクに向かいます。
島添大里グスクは山田グスクよりずっと広くて、マウシは羨ましいと思います。
東曲輪にある屋敷から美人の女子サムレーが出て来て、それが佐敷ヌルだと知ったマウシは驚きます。
若ヌルのササにしろ、佐敷ヌルににしろ、どう見てもヌルには見えません。

マウシはササに連れられて武術道場に行って、ササの叔父で、武術師範のの苗代大親と会います。
武術道場からの帰り、東曲輪に木剣を持った娘たちが集まって来るのに出会ったマウシは驚きます。
ササに連れられて、娘たちの剣術の稽古を見学したマウシは、苗代大親の娘、マカマドゥに惹かれます。

マウシはマカマドゥと試合をしますが、お互いに身動きができないまま、引き分けとなります。



登場人物

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司でしたが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われます。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺しますが戦死してしまいます。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育ちます。

・久良波のマサルー
山田按司の家臣。マウシの武術の師匠。
マウシの供をして首里に行きます。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
誰だかわからないが、誰かが来るのを予見して、木の上で待っていて、マウシと会います。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っています。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササでした。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいます。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもあります。
強い霊力を持っていますが、本人はまだ気づいていません。

・苗代大親
中山王思紹の弟。武術師範。
サムレーたちの総大将。

・ジルムイ
尚巴志の次男。後の尚忠。

・マカマドゥ
苗代大親の三女。
幼い頃から父に剣術を習い、自分よりも弱い男には見向きもしません。



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2017年09月04日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 1.山田のウニウシ

第二部は若き日の護佐丸が首里に向かう場面から始まります。

山田按司の次男に生まれたマウシ(護佐丸)は曾祖父と祖父の敵を討って、今帰仁グスクを奪い取るために山の中で厳しい修行を積んでいました。
先月、叔母夫婦が武装姿で山田グスクにやって来て、叔父(尚巴志)は信じられない事を言いました。
中山王を倒して、浦添グスクを焼き払って、首里グスクを奪い取ったと言うのです。
叔母夫婦が帰ったあと、マウシは首里に行ってサムレー大将になろうと決心をします。
山田にいても次男なので、按司にはなれません。首里に行ってサムレー大将になって今帰仁を攻めようと考えたのです。
山田には自分よりも強い者はいません。首里に行っても、すぐにサムレー大将になれるだろうとマウシは自信を持っていました。

首里にはまだ城下はなく、大通りに面して普請中の屋敷がいくつもありました。
それでも、高い石垣に囲まれたグスクは立派でした。
マウシは門番に父の書状を見せて、グスク内に入ります。
グスク内ではサムレーたちが武術の稽古をしていて、その指導をしているのが王様だと言われて、マウシは驚きます。
マウシは豪華な宮殿に驚き、その宮殿を守っている女子(いなぐ)サムレーに驚きます。
叔母のマチルギが出て来て、マウシは女子サムレーと試合をする事になって、クムという女子サムレーに負けてしまいます。
マチルギはグスク内を案内してくれましたが、女子に負けたマウシは悔しくて、叔母の説明も耳に入りません。
マチルギに言われるまま、マウシは島添大里グスクに向かいます。


登場人物

・マウシ
山田按司の次男。後の護佐丸。
曾祖父は今帰仁按司でしたが、羽地按司に殺され、今帰仁按司の座を奪われます。
祖父は中山王の察度が今帰仁を攻めた時に、今帰仁按司(羽地按司)を殺しますが戦死してしまいます。
マウシは祖父が戦死した頃に生まれ、祖父の生まれ変わりに違いないと皆から期待されて育ちます。

・久良波のマサルー
山田按司の家臣。マウシの武術の師匠。
マウシの供をして首里に行きます。

・思紹
中山王。尚巴志の父。

・マチルギ
島添大里按司(尚巴志)の妻。マウシの叔母。
女子サムレーたちの武術の師匠。

・クム
首里の女子サムレー。

・チタ
首里の女子サムレー。



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ラベル:尚巴志伝 琉球
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