2018年10月01日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 53.対馬の娘

村上水軍のあやの先導で、サハチ(尚巴志)たちは無事に博多に着きました。
博多にいた琉球の交易船は朝鮮に向かうために対馬に行っていました。
サハチたちはあとを追って、一文字屋の船で対馬に向かいました。

壱岐島で志佐壱岐守と会って、サハチたちは対馬の船越に着きました。
サハチはイトからもらった着物を着て、ユキからもらった守り刀を腰に差して颯爽と上陸しましたが、二人は留守でした。
二十二年前にお世話になったサワが出迎えてくれ、イトとユキは朝鮮に行っていると言いました。
サワは子供たちの面倒を見ていて、ササたちを見ると子供たちは再会を喜んでいました。
ササが可愛い女の子を連れて来て、「ミナミのお爺ちゃんだよ」と言いました。
サハチは娘のユキより先に、孫娘であるユキの娘のミナミと会いました。

ユキの夫の早田六郎次郎とも会って、サハチたちは「琉球館」に入って休みました。
その夜、歓迎の宴が開かれ、サハチとイトの事が伝説になっている事を六郎次郎から聞きました。
そして、六郎次郎はユキとの出会いを話してくれました。

翌日の夕方、イトとユキが朝鮮から帰って来ました。
娘のユキはサハチが思っていたよりも、ずっと美人でした。
サハチはイトから対馬で起こった様々な事を聞きました。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
増阿弥の一節切を聴いて感激する。
対馬でイトと再会し、娘のユキと、孫娘のミナミと会う。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷に呼ばれ、鞍馬山に行き、高橋殿に武当拳の指導をする。
対馬で早田六郎次郎たちと再会する。

・与之助
塩飽水軍の船大工。
船の事しか考えていない変わり者。

・村上あや
村上水軍の頭領、山城守の娘。

・一文字屋孫次郎
博多の一文字屋の主人。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・一徹平郎
北野天満宮の宮大工。
琉球に行くため京都を去る。

・新助
龍ばかり彫っている等持寺の大工。
琉球に行くため京都を去る。

・栄泉坊
東福寺を追い出された画僧。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
琉球に行くため京都を去る。

・志佐壱岐守
壱岐島の倭寇の大将。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になる。
ジクー禅師を連れて琉球に行く。
壱岐島に来たサハチたちを歓迎する。

・サワ
ヒューガが琉球に行く前に、いい仲になった後家。
二十二年前、サハチもお世話になる。
子供たちの世話をしている。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。
対馬でミナミと再会する。

・ミナミ
早田六郎次郎とユキの娘。
サハチの孫。

・早田六郎次郎
早田左衛門次郎の嫡男。
妻はユキ。

・早田左衛門次郎
和田浦の左衛門次郎の遺児。
六郎次郎の従兄弟。
幼い頃より六郎次郎と共に育つ。

・早田小三郎
早田兵衛左衛門の三男。
六郎次郎の義弟。

・早田四郎三郎
六郎次郎の弟。

・円明坊
熊野の山伏。
共に戦った早田三郎左衛門に頼まれて、六郎次郎の師となる。

・鉄潅和尚
戦死した早田備前守の息子。
船越梅林寺住職。

・イスケ
イトの父親。
去年、馬天ヌルたちを連れて対馬一周の旅に出る。

・イト
サハチと結ばれ、ユキが生まれる。
早田左衛門太郎が家臣を引き連れて朝鮮に行ってしまい、女たちを引き連れて船長になって活躍する。
マチルギに船の操縦法を指導する。
朝鮮から帰り、土寄浦でサハチが船越に来ている事を知り、ユキを連れて小舟で船越に行って、サハチと再会する。

・ユキ
サハチとイトの娘。
幼い頃より母から剣術を習っている。
早田左衛門太郎の嫡男、六郎次郎の妻になる。
六歳の娘、ミナミがいる。
初めて父親のサハチと対面する。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 19:51| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月24日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 52.唐人行列

鞍馬山から戻ると高橋殿はどこかに出掛けましたが、ササたちやジクー禅師、修理亮、ンマムイたちも高橋殿の屋敷に呼ばれて滞在する事になりました。
翌日の夕方、高橋殿は中条兵庫助を連れて帰ってきました。
舞台では増阿弥の田楽が演じられ、増阿弥が吹いた一節切にサハチ(尚巴志)は感激します。
中条兵庫助が、慈恩禅師は今、信濃の国にいると教えると、修理亮は喜び、必ず、慈恩禅師を琉球に連れて行くと言いました。

次の日の朝、高橋殿はサハチに別れを告げて鎌倉に旅立ちました。
その日、ササ、シンシン、シズの三人が将軍様の屋敷に招待されました。
将軍様の奥方か高橋殿からササたちの事を聞いて、琉球の話などを聞きたいと呼んだのでした。
サハチたちは陳外郎に招待されたり、中条兵庫助の屋敷に招待されました。

兵庫の港にいた明国の使者たちの入京が許可されて、唐人たちが京都にやって来ました。
来年、京都に来る琉球の使者も唐人たちの行列を見倣わなければなりませんでした。

対御方の紹介で、ちょっと変わっているが腕は一流の一徹平郎という宮大工が琉球に行ってくれる事に決まりました。
龍ばかり掘っている新助という大工も琉球に行くことになりました。
サハチたちは一か月近く滞在した京都をあとにしました。
修理亮は慈恩禅師に会うために信濃の国に向かいました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
増阿弥の一節切を聴いて感激する。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷に呼ばれ、鞍馬山に行き、高橋殿に武当拳の指導をする。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
サハチたちを連れて七重の塔に登り、将軍様が現れたので驚く。
鞍馬山に行き、ヂャンサンフォンの指導を受ける。
鎌倉の御所に不穏な動きがあり、反乱を阻止するために鎌倉に行く。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿に頼まれて、サハチに一徹平郎を紹介する。

・中条奈美
中条兵庫助の娘。
夫の戦死後、高橋殿に仕える。
去年、博多にいて、マチルギたちを見て高橋殿に知らせる。
対馬にも行ってマチルギたちの様子を探っていた。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿と一緒に鎌倉に行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。
ササと一緒にスサノオの神様の事を調べていて鞍馬山に登る。
高橋殿に武当拳を披露して、高橋殿はヂャンサンフォンの指導を受ける事になる。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
将軍様の屋敷に呼ばれて、御台所様(日野栄子)と会う。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿の侍女たちに剣術の指導をする。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿の侍女たちに剣術の指導をする。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
高橋殿の侍女たちに剣術の指導をする。

・みお
坊津の一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・まり
京都の一文字屋次郎左衛門の三女。
ササと一緒に鞍馬山に行く。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
陳外郎の屋敷で使者としての務めを学ぶ。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
慈恩禅師に会うため信濃の国に向かう。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・イハチ
サハチの三男。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。

・栄泉坊
東福寺を追い出された画僧。
サハチたちと一緒に高橋殿の屋敷に滞在する。
琉球に行くため京都を去る。

・中条兵庫助
将軍義持の武術指南役。
慈恩禅師の弟子。
修理亮に慈恩禅師の居場所を教える。

・増阿弥
奈良の田楽新座の太夫。

・陳外郎(ちんういろう)
陳宗奇。医師。
外交使節の接待役を務める。

・一徹平郎
北野天満宮の宮大工。
琉球に行くため京都を去る。

・新助
龍ばかり彫っている等持寺の大工。
琉球に行くため京都を去る。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 17:01| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月17日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 51.鞍馬山

七重の塔に登ってサハチ(尚巴志)たちが将軍様と会った、その夜、ヂャンサンフォンが高橋殿の屋敷に呼ばれました。
中条兵庫助の娘の奈美も加わって、宴が開かれました。
奈美は高橋殿のもとで働いていて、去年、博多にいた時、マチルギたちを見て、高橋殿に知らせたのでした。
奈美の話を聞いて琉球に興味を持った高橋殿は、配下の山伏を琉球に送って琉球の事を調べます。

ヂャンサンフォンが武当山の話をしたら、鞍馬山でも武芸が盛んですと高橋殿が言います。
するとヂャンサンフォンが、昔、鞍馬山で若い者に武当剣を教えたという弟子がいた事を思い出します。
もしかしたら、ヂャンサンフォンの弟子が若い頃の慈恩禅師に極意を授けたのかもしれないと奈美は言いました。

翌日、サハチたちは鞍馬山に登りました。
大きな山門をくぐると僧坊がいくつも並び、山伏も大勢いました。
賑やかな本堂をお参りして、宿坊で昼食を御馳走になりました。
宿坊の老僧は若い頃の慈恩禅師を知っていました。
サハチたちは老僧から慈恩禅師の話を聞いて、会ってみたいと思います。

サハチたちは本堂からさらに奥の方まで登って、慈恩禅師が修行を積んだという僧正ヶ谷に行きます。
そこに、スサノオの神様を追っていたササたちがやって来ました。
ヂャンサンフォンとシンシンの武当拳の模範試合を見て驚いた高橋殿は、ヂャンサンフォンに指導を頼みます。
ササたちも加わって、鞍馬山での三日間の修行が始まりました。

高橋殿はササに興味を持って神様の事を色々と聞きました。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷に呼ばれ、鞍馬山に行き、高橋殿に武当拳の指導をする。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
サハチたちを連れて七重の塔に登り、将軍様が現れたので驚く。
鞍馬山に行き、ヂャンサンフォンの指導を受ける。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・中条奈美
中条兵庫助の娘。
夫の戦死後、高橋殿に仕える。
去年、博多にいて、マチルギたちを見て高橋殿に知らせる。
対馬にも行ってマチルギたちの様子を探っていた。
高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。
スサノオの神様を調べるために鞍馬山に登り、サハチたちと会う。
高橋殿と一緒に鞍馬山で修行する。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。
ササと一緒にスサノオの神様の事を調べていて鞍馬山に登る。
高橋殿に武当拳を披露して、高橋殿はヂャンサンフォンの指導を受ける事になる。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・みお
坊津の一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。
ササと一緒に鞍馬山に行く。

・まり
京都の一文字屋次郎左衛門の三女。
ササと一緒に鞍馬山に行く。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 15:47| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月10日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 50.天空の邂逅

高橋殿は酒が強く、皆が酔い潰れても最後まで飲んでいました。
翌朝、サハチ(尚巴志)が目を覚ますと隣りに高橋殿がいましたが、サハチは何も覚えていませんでした。
水を浴びてさっぱりとし、高橋殿が用意してくれた直垂に着替えて、客殿に行くとウニタキとファイチが碁を打っていました。

最初の予定では高橋殿は偽名のまま一緒に酒を飲んで、それで終わりのはずでしたが、サハチの一節切を聴いた高橋殿は予定を変えたようでした。
サハチたちは高橋殿と一緒に北山第に行き、池の中に建つ華麗な金閣を見て驚嘆します。
金閣には入れませんでしたが、七重の塔には登る事ができました。
七重の塔の中には太い柱があって、北山殿(足利義満)の肖像画が飾ってありました。
二階より上に部屋はなく、屋根を支える木が複雑に入り組んでいました。
最上階の七階には部屋があって、相国寺の開山の夢窓国師の肖像画が飾ってありました。
回廊に出ると、まるで空の中に立っているようでした。
京都の街が眼下に広がり、遠くに連なる山々が見えました。
サハチもウニタキもファイチも感激して、言葉も出ませんでした。
高橋殿に言われて、サハチは一節切を吹きます。

サハチの曲が終わると、誰かが「見事じゃ」と言いました。
サハチたちが部屋の中を覗くと三人のサムレーがいました。
将軍様(足利義持)と勘解由小路殿(斯波道将)と中条兵庫助でした。
サハチは将軍様と話をして、将軍様と中山王が正式に交易をする事を決めました。
将軍様は今後、明国との交易をやめて、琉球と交易をすると言いました。



◇足利義持(1386-1428)の略年表

1393年9月、父義満と一緒に伊勢参詣。北畠顕泰の招待を受ける。8歳
1394年12月17日、義満より将軍職を譲られ、9歳で第4代将軍に就任。
1399年、父は北山第に移り、北小路室町第の主人になる。14歳
1399年5月8日、室町第にいた母、北向殿、死す。
1402年から将軍として有力守護大名の屋敷に渡御し、寺社にも参詣する。17歳
1403年、北野天満宮参詣の時、高橋殿の屋敷に招待される。18歳
1404年、日野栄子を妻に迎える。19歳
1407年7月、長男、義量、生まれる。22歳
1408年、義満、弟の義嗣(1394-1416,15)を還俗させて北山第に呼ぶ。23歳
1408年3月、北山第へ後小松天皇が行幸する。
1408年5月6日、父義満、死す。
       斯波義将の主張によって家督相続者は義持に決定する。
1408年6月、若狭の小浜にパレンバンの船が来る。
1409年、義持、花の御所(室町第)から三条坊門邸へ移る。24歳
1409年5月6日、義満の一周忌法要。
1409年6月、伊勢参詣。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。
高橋殿に連れられて登った七重の塔で将軍様と会う。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
サハチたちを連れて七重の塔に登り、将軍様が現れたので驚く。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。

・足利義持
第四代足利将軍。
足利義満の嫡男。
正室は日野栄子。

・勘解由小路殿
斯波義将。
出家して道将と号す。
幕府の宿老として将軍義持を補佐する。。

・中条兵庫助
将軍義持の武術指南役。
慈恩禅師の弟子。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 20:23| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月03日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 49.幽玄なる天女の舞

サハチ(尚巴志)たちが京都に着いて十日が経ちましたが、勘解由小路殿(斯波義将)に会う手立ては見つかりませんでした。
サハチは将軍様の武術指南役の中条兵庫助の屋敷を見つけましたが、留守でした。
兵庫助は将軍様と一緒に伊勢の神宮参詣に行っているそうです。
ファイチとヂャンサンフォンは将軍様に仕えている唐人を見つけました。
陳外郎という医者と魏天という通訳で、二人は将軍様が伊勢から帰ってきたら、勘解由小路殿に話してみると約束してくれました。
ササは将軍様に影響力を持っている先代の将軍様の側室だった高橋殿という女性がいる事を突き止めました。
琉球の格好に戻って、京都の街をうろうろしていれば目立って、きっと、高橋殿の耳にも入るに違いないとササが言って、サハチたちはササの言う通りにしました。
武当拳の稽古も見せましたが、珍しそうに見られるだけで、さほどの効果はありませんでした。

サハチはヤマトゥの神社の唐破風と呼ばれる屋根が気に入って、首里グスクの正殿の正面に作りたいと思い、腕のある大工を探します。
ヤマトゥ風の塔も建てたいと思って、ウニタキと一緒に七重の塔を見に行って、「一文字屋」に帰ると、ササが大変なのよと言います。
高橋殿から、サハチとウニタキとファイチの三人が招待されたと言って、皆が驚いていました。

サハチ、ウニタキ、ファイチは高橋殿の屋敷に向かいます。
綺麗な着物を着たお女中に迎えられて、サハチたちは豪華な屋敷の一室で待たされました。
ウニタキが碁盤を見つけてファイチと勝負を始めました。
サハチは庭に降りて散策しました。
赤い橋が架かった池があって、その先に舞台がありました。
サハチは石に腰を下ろして、一節切を吹き始めました。
突然、舞台に美女が現れたかと思うと、サハチの笛の音に合わせて踊り出しました。
夢でも見ているのかと思うほど、美女は天女のように華麗に舞っていました。
サハチの曲が終わると美女は消えました。
やはり、夢だったかと思ってると、「素晴らしかったわ」と言って、美女が現れました。
「とても幽玄だった」と言って美女はサハチの唇に自分の唇を重ね、「またあとで」と言って闇に消えました。

案内された屋敷に戻るとウニタキもファイチもいませんでした。
お女中が現れて、サハチはお女中に案内されて、二人が待つ部屋に行きます。
上等な酒と豪華な料理が出され、サハチたちは酒を飲みながら、高橋殿を待ちました。
二人の美女が現れました。
タケとウメと名乗り、ウメは明国の言葉がしゃべれました。
ようやく、高橋殿が現れ、その顔を見て、サハチは驚きます。
舞台で華麗に舞った美女が高橋殿でした。
高橋殿は去年、琉球に来たマチルギの噂を聞いて、琉球の事に興味を持って、琉球に配下の者を送って調べたと言いました。
サハチは、中山王が将軍様と交易がしたいと願っていると高橋殿に伝えます。
高橋殿は努力してみると言いました。
サハチたちは琉球の話をしたりして楽しい夜を過ごしました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。
高橋殿の屋敷で一節切を吹くと美女が現れて華麗に舞う。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。
高橋殿の屋敷で対御方と会う。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。
高橋殿の屋敷で陳外郎の娘の平方蓉と会う。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
サハチが将軍様と会えるように、知人の禅僧を訪ねようと考えている。
東福寺を追い出された画僧、栄泉坊を連れて来る。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
京都で陳外郎という医者と魏天という通事と会う。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
村上又太郎から慈恩禅師が信濃にいると聞いて喜ぶ。
慈恩禅師の弟子の中条兵庫を探せば、将軍様とも会えると考える。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。
九州探題の渋川道鎮に会えば、勘解由小路殿にも会えると思う。

・イハチ
サハチの三男。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・一文字屋次郎左衛門。
京都の一文字屋主人。孫三郎の兄。
サハチとの再会を喜ぶ。

・まり
一文字屋次郎左衛門の三女。

・栄泉坊
東福寺を追い出された画僧。

・高橋殿
足利義満の側室。道阿弥の娘。
父親譲りの舞の名人。
博多に来たマチルギの噂を聞いて琉球に興味を持つ。
琉球の事を調べるために配下の山伏を琉球に送る。
サハチの一節切を聴いて、思わず舞ってしまう。
マツと名乗ってサハチたちと会う。

・平方蓉
陳蓉。陳外郎の娘。
ウメと名乗ってサハチたちと会う。

・対御方(たいのおんかた)
典子。足利義満の側室。父は四条隆郷。
タケと名乗ってサハチたちと会う。

・陳外郎
陳宗奇。医師。
外交使節の接待役を務める。

・魏天
将軍に仕える通事。
幼い頃、倭寇にさらわれて壱岐島で暮らしていたが、数奇な運命のもと、将軍様の通事となる。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 18:49| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月27日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 48.七重の塔と祇園祭り

サハチ(尚巴志)たちは憧れの京都に着きました。
北野天満宮の近くにある「一文字屋」のお世話になりました。
サハチは一文字屋の主人とは二十年振りの再会でした。

一文字屋の娘、まりの案内でサハチたちは京都見物を楽しみます。
北野天満宮に行って、ヤマトゥの王様だった北山殿(足利義満)が暮らしていた北山第という御殿を見に行きます。
高い塀に囲まれていて中は見えませんが、高くそびえる七重の塔は見えました。
その高さにサハチたちは声も出ないくらいに驚き、ヂャンサンフォンも驚いていました。
北山第には黄金に輝く御殿があるのに、将軍様(足利義持)はそこには住まず、三条坊門の御所で暮らしていると、まりは言いました。

今宮神社に行く途中、ササは船岡山を見て、古いウタキがあるから行こうと言い出します。
船岡山は葬送地で、誰も近づかないと、まりは言いますが、ササは行く気満々です。
山頂にはウタキらしい岩があって、そこからの眺めは最高でした。
ササはウタキの前に座り込んでお祈りを捧げます。
ササはスサノオの神様の声を聞きました。

次の日は祇園社のお祭りを見に行きました。
山鉾という大きな御神輿がいくつも街を練り歩き、サハチたちは驚きながらもお祭りを楽しみました。
お祭りは二日間あって、ササたちは二日目もお祭りに行きましたが、サハチたちは街中を散策しました。
天皇が住んでいるという御所を見て、その近くにある勘解由小路殿(斯波義将)の屋敷も見ました。
勘解由小路殿は将軍様に信頼されている重臣なので、サハチは会ってみたいと思いました。



◇七重の塔

1392年、相国寺の伽藍が整う。
1394年9月、相国寺、炎上する。11月に再建を始める。
1394年12月、足利義満は九歳の義持に将軍職を譲る。義満は太政大臣になる。
1395年、義満、出家し、鹿苑院道義と号す。
1397年4月、義満、北山第の普請を始める。
1399年9月、相国寺の七重塔が落成。高さ360尺(111m)。
1402年9月、義満、北山第で明使と会い、日本国王に封じられる。
1403年6月3日、相国寺の七重塔に雷が落ちて焼け落ちる。
1404年4月3日、北山の地に七重塔を建てる儀式を行う。
1407年、北山第内に七重塔が落成。
1408年5月、義満、死す。
1416年1月9日、三度の落雷で七重塔は焼失する。
     義持、相国寺内に七重塔を再建する。高さは13丈(40m)。
1467年、応仁の乱で相国寺のほとんどが焼けてしまったのに、七重塔だけがぽつんと焼け残っていた。
1470年10月3日、相国寺内に再建された七重塔、落雷で焼け落ちる。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
朝鮮は母親の故郷なので、どんな所なのか楽しみにしている。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。
将軍様と会ってヤマトゥと交易し、朝鮮の王様と会って朝鮮とも交易したいと願っている。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
サハチが将軍様と会えるように、知人の禅僧を訪ねようと考えている。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
京都に着いて、船岡山でスサノオの神様の声を聞いて感激する。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。
サハチのために唐人の通訳を探そう考える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
村上又太郎から慈恩禅師が信濃にいると聞いて喜ぶ。
慈恩禅師の弟子の中条兵庫を探せば、将軍様とも会えると考える。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。
九州探題の渋川道鎮に会えば、勘解由小路殿にも会えると思う。

・イハチ
サハチの三男。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。
ヤマトゥに来て、驚く事ばかり。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。
サハチたちと一緒に京都に行く。

・一文字屋次郎左衛門。
京都の一文字屋主人。孫三郎の兄。
サハチとの再会を喜ぶ。

・まり
一文字屋次郎左衛門の三女。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 20:00| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月20日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 47.瀬戸内の水軍

博多に着いたサハチ(尚巴志)たちは一文字屋の船に乗って京都に向かいました。
赤闃ヨで大内氏の水軍大将、広中三河守のお世話になり、翌日、潮の流れが変わるのを待って、瀬戸内海に入りました。
初めのうちは快適に走りましたが、潮の流れが変わってしまい、小さな港に入ります。
ンマムイとシンシンが船の上で笛の稽古をしていたら、村の者たちが集まって来て、遠い所からよく来てくれたとサハチたちは村の長老に歓迎されます。
長老の屋敷に招待されて、捕れ立ての魚介や酒の御馳走になり、楽しい一時を過ごします。
長老は屋敷に泊まっていけと勧めましたが、孫三郎が首を振って、サハチたちは船に戻ります。
この辺りの漁師は海賊になる場合もあるので、気をつけなければならないと孫三郎は言います。
夜中にササに起こされ、村人たちが襲って来るとササは言います。
月のない夜中に船を出すのは危険だったが、サハチたちは港から離れます。
港に松明の光が見えましたが、船を出して追って来る事はなく助かりました。

翌日は室積という大きな港に入って、広中三河守の家臣が食事や宿舎の世話をしてくれたので、ゆっくり休めました。
上関では村上水軍の村上又太郎と妹のあやに歓迎されます。
あやは慈恩禅師の弟子で、ササと仲よしになります。
修理亮は慈恩禅師の事を聞いて、慈恩禅師が信濃の国にいるらしいと言う事がわかって喜びます。
そして、慈恩禅師の弟子の中条兵庫助が将軍様の武術指南役を務めている事がわかり、サハチは中条兵庫助と会って、将軍様に近づこうと考えます。

あやが護衛の船を付けてくれたので、サハチたちは安心して東へと向かいます。
瀬戸内海には大小様々な島が散らばっていて、潮の流れも複雑でした。

鞆の浦で潮待ちをして、あやと別れました。
児島の下の津で塩飽水軍の頭領、塩飽三郎入道と会い、牛窓港に着きました。
牛窓には一文字屋の店があって、サハチたちは一文字屋の屋敷でのんびりしました。



◇尚巴志たちの船旅

5月29日、博多から赤闃ヨまで。広中三河守の歓迎を受ける。
6月1日、赤闃ヨから小さな漁港まで。海賊に襲われそうになる。
6月2日、小さな漁港から室積まで。広中三河守の家臣に歓迎される。
6月3日、室積から上関まで。村上又太郎に歓迎される。
6月4日、上関に滞在。ヂャンサンフォンが又太郎とあやに武当拳を指導する。
6月5日、上関から津和地島まで。あやが宿舎を手配してくれる。
6月6日、津和地島から蒲苅三之瀬まで。あやが宿舎を手配してくれる。
6月7日、蒲苅三之瀬から鞆の浦まで。「三星屋」の世話になる。
6月8日、鞆の浦から児島の下の津まで。塩飽三郎入道の世話になる。
6月9日、児島の下の津から牛窓まで。「一文字屋」の屋敷がある。



◇村上水軍

1333年、村上義弘、瀬戸内海で北条時直の水軍を破る。
1349年、能島村上氏が東寺領の弓削庄付近で海上警護を請け負っていた。
1350年、足利義詮は熊野水軍安宅氏に、淡路国沼島以下海賊退治を命じる。
1358年、足利尊氏が没し、足利義詮が二代将軍の座につく。
1361年、征西府軍、少弐氏の太宰府を落とし太宰府を征西府とする。1372年まで存続。
1365年、村上義弘、河野通尭と共に大宰府の懐良親王に謁見する。
1369年、村上長門守義弘、村上山城守、水軍として伊予で活躍する。
1371年、懐良親王、「日本国王良懐」の名で明の冊封を受ける。
1372年、今川了俊が九州探題として派遣される。
     太宰府落城。懐良親王、太宰府から良山に移る。
1374年、村上義弘、行方不明になる。
1377年、村上師清、甥の義胤を連れて信濃から瀬戸内海に進出し、村上義弘の跡を継ぐ。
     伊予水軍頭領村上師清、因島支配者今岡通任と戦い勝利する。
1383年、征西将軍懐良親王没。
1399年、能島の村上山城守師清、死す。甥の義胤が跡を継ぐ。




登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
琉球から使者を送るために、できれば将軍様に会いたいと思っている。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
夜中に、海賊の動きを察知して、襲撃を防ぐ。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
上関で村上又太郎とあやに武当拳の指導をする。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。
村上又太郎から慈恩禅師が信濃にいると聞いて喜ぶ。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。

・イハチ
サハチの三男。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。

・広中三河守
大内氏の水軍大将。

・村上又太郎
村上水軍の頭領、山城守の長男。

・村上あや
又太郎の妹。

・塩飽三郎入道
塩飽水軍の頭領。



尚巴志伝
ラベル:琉球 尚巴志伝
posted by 酔雲 at 21:23| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月13日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 46.博多の呑碧楼

サハチ(尚巴志)たちを乗せた交易船は伊平屋島で、シンゴとマグサの船と合流して、ヤマトゥを目指して北上しました。
トカラの宝島で大歓迎されて、神様扱いされるササを見て、サハチたちは驚きます。
ンマムイは宝島でササ、シンシン、シズがヂャンサンフォンの弟子だと知って驚き、シンシンに負けて、三人を姉弟子として敬います。

薩摩の坊津に無事に着き、サハチは二十年前との変わり様に驚き、ウニタキとファイチはヤマトゥに着いたと喜びます。
サハチたちは交易船から降りて、マグサの船に移り、博多に向かう交易船を送り出します。
六日間滞在した坊津をあとにして、甑島、五島を通って壱岐島に着きました。
早田藤五郎と志佐壱岐守に歓迎され、藤五郎は通事として一緒に朝鮮に行くと言ってくれました。

博多の港は賑やかに栄えていて、琉球の交易船も泊まっていました。
博多の一文字屋のお世話になって、その晩、歓迎の宴を開いてくれました。
博多座の舞台を見たサハチたちは感激します。
博多座の芸人たちから話を聞きながら酒を飲んでいたサハチは、ササたちがいない事に気づきます。
高い所が好きなササが呑碧楼に登ったに違いないと思ったサハチは、ウニタキとファイチを誘って妙楽寺に行きます。
塀を乗り越えて境内に入り、ウニタキが持っていた鉤縄を使って呑碧楼の二階に登ります。
二階から階段を登って最上階まで行くと、ササ、シンシン、シズがいました。
ササが持って来た酒を回し飲みして、月見酒を楽しみました。



◇博多の呑碧楼は1346年頃、妙楽寺に建てられました。
 高さが30mほどの楼閣だったようです。
 当時、元の国から来た船が博多の港に出入りしていて、呑碧楼は博多のシンボルになっていました。
 1371年、今川了俊が南朝の拠点になっていた太宰府を攻めましたが、その時、呑碧楼は焼け落ちてしまいます。
 若き日のサハチが博多に来た1387年、呑碧楼はありませんでした。
 九州探題になった今川了俊は1390年に呑碧楼を再建します。
 1395年、今川了俊は九州探題を解任され、渋川満頼が九州探題になります。
 ンマムイが博多に来たのは1399年で、呑碧楼を見て、渋川満頼の案内で呑碧楼に登りました。
 1440年頃、呑碧楼は台風で倒壊したようです。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
ウニタキとファイチと一緒に、ササたちを探すために呑碧楼に登る。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
妻は今帰仁按司の娘、マハニ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でシンシンに負け、ササ、シンシン、シズを師姐と敬う。
サハチの真似をして、笛の稽古を始める。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
シンシンとシズと一緒に呑碧楼に登り、サハチたちを待つ。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。
トカラの宝島でンマムイに勝ち、ンマムイから師姐と敬われる。
ササを真似して笛の稽古を始める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・クム
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ハナ
首里の女子サムレー。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・アミー
島添大里の女子サムレー。二番組。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行く。
実力で選ばれ、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。

・チェンヨンジャ(陳永嘉)
進貢船の火長(船長)。
ヂャンサンフォンの孫弟子。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘、マユが生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
坊津からサハチたちを乗せて博多に行く。

・クルシ
早田左衛門太郎の重臣。
倅に跡を譲って隠居し、尚巴志の家臣として船長になる。
マグサに船長の座を譲り、黒瀬大親を名乗り水軍の指南役になる。
ヒューガがヤマトゥ旅に出た時、水軍大将を務める。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・ジクー禅師
京都妙心寺の禅僧だったが、妙心寺が将軍義満につぶされ、志佐壱岐守と一緒に琉球に来る。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・新川大親
中山王の正使。
武寧の正使としてシャムから帰国したが、武寧が滅んだので思紹に仕える。
国子監の官生だった秀才。

・本部大親
中山王の副使。
ンマムイの妻になった今帰仁按司の娘、マハニの従者として浦添に来る。
ンマムイの従者として明や朝鮮に行き、語学を買われて進貢船の従者になる。

・又吉親方
明国から帰ってきた進貢船のサムレー大将。
思紹に仕え、首里七番組のサムレー大将になる。

・外間親方
シラタル。首里五番組のサムレー大将。
久高島出身。
慶良間の島の武術師範、マニウシの長男。

・チョル
倭寇にさらわれて琉球に来て、サミガー大主のもとで20年間働いた鮫皮職人。
通事を務めたあと、朝鮮に帰国する。

・カンスケ
対馬島のイトの弟。尚巴志の義弟。
通事として、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・クグルー
泰期の三男。
妻は苗代大親の次女。
シタルーと一緒にヤマトゥ旅に出る。
早田六郎次郎と一緒に朝鮮に行き、漢城府まで行く。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・チータイ
武寧の側室だった高麗人。
朝鮮に帰るために交易船に乗る。

・サントゥク
武寧の側室だった高麗人。
朝鮮に帰るために交易船に乗る。

・ウカ
武寧の側室だった高麗人。
朝鮮に帰るために交易船に乗る。
九歳の娘、イカがいる。

・一文字屋孫三郎
坊津の一文字屋の主人。

・みお
一文字屋孫三郎の三女。

・イハチ
サハチの三男。

・クサンルー
浦添按司の長男、浦添若按司。

・早田左衛門三郎
シンゴの兄。早田氏の五島の拠点を守る。

・早田藤五郎
シンゴの義兄。早田氏の壱岐島の拠点を守る。
高麗人。

・志佐壱岐守
壱岐島の倭寇の大将。
サハチがヤマトゥに行った時にお世話になる。
ジクー禅師を連れて琉球に行く。
壱岐島に来たサハチたちを歓迎する。

・一文字屋孫次郎
博多の一文字屋の主人。

・ふさ
一文字屋孫次郎の長女。

・俊阿弥
博多座の座頭。




尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 20:17| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月06日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 45.佐敷のお祭り

4月21日、佐敷グスクでお祭りが行なわれました。
思紹が大グスク按司から佐敷按司に任じられ、佐敷にグスクを築いてから29年の月日が経っていました。
東曲輪が開放されて、舞台では娘たちの踊りや笛の演奏が行なわれ、女子サムレーたちによる剣術の模範試合、シンシンとササの武当拳の模範試合も披露されました。
中グスク按司のクマヌが山伏の格好でやって来て。思紹も東行法師になってやって来ました。

舞台でウニタキが娘のミヨンと三弦を弾きながら歌を歌っている時、久高島のフカマヌルが娘のウニチルを連れてやって来ました。
サハチはまずいと慌てて、二人を屋敷の方に呼びますが、ウニチルはお父さんが歌っていると言って舞台の方に行ってしまいます。
もう無理だとフカマヌルは言いました。
久高島参詣の時、マチルギがウニチルの名前を知ってしまい、ウニタキを問い詰めたと言います。

舞台を降りたウニタキは妻のチルーとフカマヌルを連れて、屋敷に上がりました。
サハチは舞台に上がって、一節切を披露しました。

チルーとフカマヌルが話をしていると言って、縁側でしょんぼりしていたウニタキを連れて、サハチは、かつて、ウニタキの拠点だった裏山の屋敷に行きます。
その屋敷にはイーカチがいて、三人の女子サムレーもいました。
女子サムレーたちが、そろそろ出番だと言って佐敷グスクに向かうと、ウニタキはイーカチに、本物の絵画きになれと言います。
チニンチルーと一緒になって、表の世界で活躍しろと言います。

佐敷グスクに戻ると、佐敷ヌルが笛を吹いていました。
神秘的なその調べに皆が感動していました。
屋敷を覗くとチルーとフカマヌルはいませんでした。
佐敷ヌルの屋敷に行くと、マチルギとナツがチルーとフカマヌルの話を聞いていました。

佐敷のお祭りから六日後、サハチ、ウニタキ、ファイチの三人はわくわくしながらヤマトゥへと旅立ちました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
佐敷のお祭りで一節切を初披露して喝采を浴びる。
梅雨が明け、ウニタキ、ファイチと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
佐敷のお祭りでシンシンと武当拳の模範試合を演じる。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
佐敷のお祭りでササと武当拳の模範試合を演じる。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・中グスク按司
クマヌ。
ヤマトゥの山伏で、長い間、思紹に仕えて、中グスク按司になる。
佐敷のお祭りに山伏姿でやって来る。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
佐敷のお祭りで、フカマヌルとの事がチルーにばれて頭を下げる。
サハチとファイチと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。

・ミヨン
ウニタキの長女。
三弦が得意。
突然、ウニチルが妹だと言われて驚く。

・チルー
ウニタキの妻。
中山王妃の妹。
マチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
ウニタキとフカマヌルの関係を知って悲しむ。

・ナツ
ウニタキの配下だったが、尚巴志の側室になる。
尚巴志の七男、ナナルーを産む。
佐敷のお祭りで、マチルギと一緒に、チルーとフカマヌルの話を聞く。

・マカトゥダル
尚巴志の長男、サグルーの妻。
山田按司の三女。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。
サハチの子供たちを連れて、佐敷のお祭りに行く。

・シンゴ
早田新五郎。対馬のサイムンタルー(早田左衛門次郎)の弟。
兄の左衛門太郎が朝鮮に投降したため、お屋形様の代理を務める。
佐敷ヌルと結ばれ、娘が生まれる。

・マグサ
クルシの配下として尚巴志の家臣になる。
クルシが引退したあと、船長になる。
琉球での妻はイチ。
マチルギたちを乗せてヤマトゥに行く。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。
サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
山南王から許しをもらって、サハチたちと一緒に朝鮮とヤマトゥに行く。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。
佐敷のお祭りで横笛を披露して喝采を浴びる。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。佐敷ヌルに笛の指導をする。
佐敷のお祭りの準備を佐敷ヌルと一緒にする。

・フカマヌル(外間ノロ)
久高島のヌル。尚巴志の母違いの妹、ウミチル。
ウニタキの娘、ウニチルを産む。
佐敷ヌルたちと一緒にヤマトゥに行く。
佐敷のお祭りでウニタキと一緒にチルーに謝る。

・ウニチル
ウニタキとフカマヌルの娘。
佐敷のお祭りに来て、舞台で歌っているウニタキを見て、お父さんと呼ぶ。

・イーカチ
「三星党」の副頭。
絵を描くのが得意。
マチルギを守るためにヤマトゥに行く。
チニンチルーに惚れているが、年齢の差を気にして悩んでいる。

・チニンチルー
首里の女子サムレー。
知念出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
イーカチに惹かれている。

・チタ
首里の女子サムレー。
佐敷出身。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
笛の名手。

・クニ
首里の女子サムレー。
サハチの従妹。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。
サグルーが山南王の婚礼に出掛けたと聞いて驚き、心配して、島添大里グスクに飛んでくる。
佐敷のお祭りで、チルーとフカマヌルの話を聞く。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。
サハチ、ウニタキと一緒に朝鮮、ヤマトゥの旅に出る。




尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 18:38| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月30日

尚巴志伝 あらすじと解説 第二部 44.中山王の龍舟

ウニタキの新しい拠点が完成して、サハチ(尚巴志)はヂャンサンフォンと修理亮を連れて、首里の弁ヶ岳に向かいます。
弁ヶ岳の裾野の森の中にある新しい拠点は、蔵のような大きな建物でした。
中に入ると酒の入ったカメがずらりと並んでいて、酒の匂いが充満していました。
ウニタキとファイチが現れ、この酒は三姉妹が持って来た酒だと言います。
三姉妹は売れると思って持って来ましたが、明国の酒は強くて、ヤマトゥの商人たちはあまり欲しがらず、余ってしまったようです。
酒蔵の二階に隠し部屋があって、サハチたちはそこで、完成祝いの宴を催しました。
「宇久真」の遊女たちも加わって、夜遅くまで楽しみました。

4月の初めには雨降る中、丸太引きのお祭りが行われ、ササが守護神を務めた首里が勝ちました。
その二日後、ヤマトゥと朝鮮に行く交易船の出帆の儀式が行われ、梅雨が明けたら、サハチたちの旅が始まります。

兼グスク按司のンマムイがサハチを訪ねて来て、一緒に朝鮮に連れて行ってくれと頼みます。
ンマムイは二度、朝鮮に行っていて、知人もいるので、必ず役に立つと言います。
サハチはウニタキを呼んで相談します。
ンマムイがフラフラしているのは今に始まった事ではないので、連れて行っても大丈夫だろうとウニタキは言います。
サハチも連れて行こうと決めました。

4月10日、浦添グスクが完成して、サハチはマチルギと一緒に浦添按司の就任の儀式に参加します。
その翌日、ハーリーに出る中山王の龍舟が完成して、慶良間之子の配下のサムレーたちが乗の込んで訓練が始まりました。



登場人物

・サハチ(尚巴志)
島添大里按司。
父は中山王の思紹。
妻は伊波按司の妹、マチルギ。
父を中山王にして、明国に旅立つ。
妻のマチルギをヤマトゥ旅に行かせる。
笛が得意。マチルギからもらった一節切の稽古に励んでいる。
梅雨が明けたら出掛けるヤマトゥと朝鮮への旅を楽しみにしている。
ンマムイから朝鮮に連れて行ってくれと頼まれ、連れて行く事にする。

・マーミ
三星党。島添大里グスクの侍女。
サハチとウニタキのつなぎ役。

・ヂャンサンフォン(張三豊)
武当山の道士。ファイチの師匠。
永楽帝が会いたいと思って必死に探しているが、権力者には会いたくないと逃げている。
武当拳、武当剣の創始者。
シンシンを連れて琉球に行く。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
対馬の船越の山の中でヒューガと修理亮を鍛える。
阿波根グスクの洞窟でンマムイを鍛える。

・飯篠修理亮
念流の創始者の慈恩禅師を探している若い武芸者。
のちに長威斎と号し、天真正伝神道流を編み出す。
ヒューガが慈恩禅師の弟子だと知り、一緒に対馬に行く。
ヂャンサンフォンの指導を受けるために琉球に来る。
ヤマトゥに帰って慈恩禅師を見つけ出して、琉球に連れて来ようと考えている。

・ウニタキ
表向きは地図を作っている重臣の三星大親。
中山王の裏の組織「三星党」の頭領。
妻は尚巴志の叔母のチルー。
尚巴志を守るために一緒に明国に行く。
フカマヌルとの事が妻のチルーにばれなかったので安心する。
弁ヶ岳の新しい拠点が完成する。
三弦と歌が得意。
サハチとファイチと一緒に行く朝鮮旅を楽しみにしている。

・ファイチ(懐機)
中山王の客将。
久米村からアランポー一族を追い出し、長史のワンマオと一緒に新しい久米村を造っている。
旧友に会うために尚巴志と一緒に明国に行く。
明国で旧友と再会し、永楽帝とも再会し、師匠のヂャンサンフォンとも再会する。
琉球のために、ヤマトゥと朝鮮と交易がしたいと考えている。

・マユミ
「宇久真」の遊女。
サハチに一目惚れするが奥間ヌルに取られてしまい諦めて、中グスク按司の側室になる。
中グスクがサハチに攻められた時、助け出されて奥間に帰り、ナーサの遊女屋の遊女となる。
「宇久真」の開店の日にサハチと出会えて大喜びをする。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・ユシヌ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの馴染み。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・アキ
「宇久真」の遊女。
ヂャンサンフォンの馴染み。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・ウトゥワ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・シジカ
「宇久真」の遊女。
ウニタキの新しい拠点が完成して、祝宴に呼ばれる。

・佐敷ヌル
尚巴志の妹。シンゴと結ばれて、マユという娘がいる。
娘たちの剣術の師範で、女子サムレーたちの師範でもある。
強い霊力を持っているが、本人はまだ気づいていない。
マチルギ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬でシンゴの妻に謝り、許してもらう。
ユリの吹く笛に魅了されて、笛を習い始める。
丸太引きのお祭りで先導役を務める。

・ユリ
奥間で生まれたヒューガの娘。
武寧の長男、カニムイの側室になり、娘を産む。
浦添グスク炎上時、ウニタキに助けられて佐敷で娘と暮らす。
笛の名手。佐敷ヌルに笛の指導をする。
丸太引きのお祭りの準備を佐敷ヌルと一緒にする。

・ササ
馬天若ヌル。父親は水軍大将のヒューガ、母親は馬天ヌル。
幼い頃から母親に剣術を習い、娘たちの師範代を務めるほとの腕を持っている。
ヌルとしても強い霊力を持っていて、尚巴志と懐機を出会わせたのもササだった。
山田に行って、久良波のマサルーの息子、シラーに一目惚れをするが、その熱も下がる。
シンシンと仲よくなる。
ヒューガ、馬天ヌルと一緒にヤマトゥに行く。
対馬のワタツミ神社で豊玉姫とスサノオを知る。
読谷山で見つけた赤いガーラダマを身に付ける。
笛が得意。
丸太引きのお祭りで首里の守護神を務めて優勝する。

・サスカサ
島添大里ヌル。
尚巴志の長女、ミチ。
サグルーと一緒に山南王の婚礼に行き、有名になる。
丸太引きのお祭りで島添大里の守護神を務める。

・シンシン(杏杏)
ヂャンサンフォンの弟子。
両親は山賊に殺され、ヂャンサンフォンに拾われて、ファイチの妹夫婦に育てられる。
ヂャンサンフォンと一緒に琉球に行く。
ササと仲よくなる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
読谷山で見つけた青いガーラダマを身に付ける。
丸太引きのお祭りで久米村の守護神を務める。

・シズ
ウニタキの配下。
父はヤマトゥンチュでヤマトゥ言葉が話せる。
ササと一緒にヤマトゥに行く。
丸太引きのお祭りで若狭町の守護神を務める。

・カナ
浦添按司になった當山親方の娘。
浦添ヌルになるために馬天ヌルのもとで修行。
馬天ヌルがヤマトゥ旅に出たあと、運玉森ヌルのもとで修行する。
セーファウタキで運玉森ヌルによって、厳かな儀式をして浦添ヌルに就任する。
丸太引きのお祭りで佐敷の守護神を務める。

・馬天ヌル
中山王思紹の妹。
霊力が高く、各地のヌルたちに慕われている。
娘のササも霊力が高い。
マチルギと一緒にヤマトゥに行く。
ヂャンサンフォンのもとで一か月の修行をして、「ティーダシルの石」があるに違いないと気づく。
ササを連れて、「ティーダシルの石」を探しに行が見つからず、その時が来るまで待とうと思う。

・運玉森ヌル
先代のサスカサ。
慶良間の島から戻り、島添大里ヌルに復帰して、ミチを一人前のヌルに育てる。
ミチにサスカサを譲って、運玉森ヌルを名乗る。
カナを浦添ヌルにするために指導する。
運玉森のマジムンを退治する。

・兼グスク按司
武寧の次男、ンマムイ。
武芸に興味を持ち阿波根グスクに武芸者たちを集めている。
ヂャンサンフォンに会いに武当山に行ったことがある。
日本の剣術、念流と明国の拳術、少林拳を身に付けている。
ヂャンサンフォンに出会えたので、尚巴志の襲撃を中止する。
ヤマトゥから帰って来たヂャンサンフォンを迎えて指導を受ける。
従者として明国に二度、朝鮮にも二度行っている。
武当拳で尚巴志に負け、尚巴志を師兄と敬う。
サハチが朝鮮に行くと聞いて、連れて行ってくれと頼む。

・マチルギ
尚巴志の妻。伊波按司の妹。
女子サムレーたちの総大将。
島添大里按司の奥方だが、首里にいる事が多い。
女たちを連れてヤマトゥに行く。
対馬で船の操縦に熱中する。
サグルーが山南王の婚礼に出掛けたと聞いて驚き、心配して、島添大里グスクに飛んでくる。
サハチと一緒に浦添按司の就任の儀式に参加する。

・浦添按司
越来按司(美里之子)の弟。當山親方。
中山王のサムレー大将から浦添按司になる。
浦添グスクが完成し、正式に浦添按司になる。

・慶良間之子
苗代大親の次男、サンダー。
島添大里のサムレー大将。
ハーリー奉行に任命されて張り切る。



尚巴志伝
ラベル:尚巴志伝 琉球
posted by 酔雲 at 20:15| Comment(0) | 尚巴志伝 あらすじと解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする